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1998年6月、CNNはこのようなニュースドキュメントを放送しました。 "ベトナム戦争中の1970年9月、米軍の特殊部隊は共産ゲリラに協力する元米兵を掃討する目的で、国境から約100キロ入ったラオスの村でCBU-15神経ガス弾(CBU-15/A "sarin" nerve gas bomblets)を使用した。作戦名は"追い風"(Operation "TailWind")。この作戦の結果、100人以上の死者を確認した" この番組は衝撃をもって受け止められましたが、同時に当時を知る関係者から疑いの声がささやかれ始めました。 そしてCNNから取材を受けた人たちの間から、証言どおりに報道していないとの抗議がなされました。 さらに軍事的な検証が杜撰であると、CNNの軍事報道責任者が放映直後に抗議の辞任をしました。 内外の報道に対する疑いの声を無視できなくなったCNNは徹底した再検証を行いました。 結果、取材チームが確証を求めるあまりに反証を捨象したとの結論に達し、虚報への謝罪と共に再検証で明らかにされた取材の問題点を公表しました。 取材を行ったスタッフらはまず仮説を立てました。 「米軍はラオス領内で脱走兵を殺すため化学兵器を使ったのではないか?」 そして、仮説に合う情報のみを取捨選択し、仮説に合わない情報は無視したドキュメントを製作したのです。 たとえピューリッツァー賞を受賞した花形記者が新進気鋭のプロデューサーらと組み、8ヶ月間で200人以上の関係者に取材して作成した意欲的なドキュメント番組だったとしても、確証バイアスがかかっている状態では歴史に隠された真実を暴くどころか大誤報をもたらし、多数の人間の名誉を不当に傷つけてしまう結果になるのです。--------- さて、朝日問題に移ります。 NHKに特定政治家が政治介入したとの記事を書いた記者は、以前から取材の方法がずさんで、偏見に満ちているとの評価がなされていました。 そのような人間が社会部次長にまで出世できる朝日新聞という会社もおかしいですが、それよりももっとおかしいのは、彼が表にでて釈明なり謝罪なり、または自分の取材に誤りが無かった事を証明しようとしない事です。 このようなことは、通常考えられません。 NHK側は、件の告発に絡んだ上司が堂々と「朝日の報道は事実ではない。私は政治家から圧力など受けてはいない」と発言しております。 また、政治家側も「朝日の報道は事実ではない。私は圧力などかけてはいない」と主張しています。 NHKも政治家側も、朝日に記事の根拠を提出するよう求めています。 しかし、証拠の提出にすら応じていません。 再検証など、する気も無いようです。 ちなみに、大誤報を起こしてしまったCNNの担当プロデューサーは全員解雇か責任をとって辞職し、湾岸戦争報道で名を上げたピーター・アーネット記者は戒告処分になりました。 CNNは自ら「報道のチェックとバランスが機能しなかった」と認め、「同じ過ちを繰り返さないため、内部チェックを強めたい」と表明しましたが、同様の姿勢を朝日新聞に求めるのは酷でしょうか。
2005年02月01日
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NHKに難癖を付けた朝日のゴタを見ていて、ふとアメリカのテレビ・ジャーナリズムの開祖とされる、エド・マーロゥを思い起こしました。 彼は自らの番組、「シーイットナウ」を使って、さまざまな社会的告発を行いました。 現在も存在している放送ネットワークCBSはマーロゥの編集権を尊重し、またマーロゥも編集権の侵害に対しては猛然と反発しました。 編集権の独立こそが自由なメディアを生み出すという強固な自覚をマーロゥが抱いていたからこそ、彼は伝説の男になったのです。 もちろん、そんなマーロゥに対しての風当たりは強く、多くの批判を浴びました。そしてCBSはマーロゥが作った番組についてはマーロゥに一任していたため、彼は組織に守られる事無く、批判と対峙しました。 彼は報じる者としての責任を、自ら果たし続けたのです。 さて、ここで今回の朝日騒動に移ります。 事の発端は、朝日新聞の報道に始まります。内容は「与党政治家が、番組に不当な圧力をかけ、番組を改編させた」というものです。 その後の事態の推移は、ここに詳しくまとめられています。 Irregular Expression 朝日新聞がデッチ上げた「第二次NHK番組改変問題」まとめ http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000445.html 政治的介入により、番組が改変されたとするならば、確かに大問題です。NHKは編集権の独立を自ら捨てて報道の中立性を放擲したということになります。 しかし、その事実が無く、報道が恣意的な情報操作によるデッチ上げであるならば、朝日には報道機関としての資格などまるで無い事になります。 経緯を見ればわかるとおり、NHK側が証人を並べて証言させ、公開質問状を出すなど自らの疑いを公に晴らすべくに懸命に努力する一方、朝日側は「証拠がある」「事実である」と言い張るばかりで証言も証人も証拠も出さず、公開質問状に並べられた疑問に答える程度の努力すらしません。 この両者の態度の落差を怪しく感じるのは、私だけではないでしょう。ここで、一つの手紙を引用します。「確証も無いままに人を裁くことの危険に対してあなたは警鐘を鳴らした。人権がどのように守られるべきかという大問題に鋭く焦点を当ててくれた。それに人々がどんなに熱い思いで答えてくれたか、私は決して忘れることはできない。タルボット長官が考えを変えたのも、人々の胸に湧き上ったこの正義への思いに気づいたからだと思う」(マーロゥに宛てた空軍予備役気象担当官マイロ・ラドゥロヴィッチの手紙 中公新書「ニュースキャスター」田草川弘(※)著104pより) 報道は恣意的になってはいけません。確証も無く垂れ流す偽情報は、それだけで人間を社会的に抹殺しうる威力を持っています。 第二次大戦前後、ナチスの宣伝手法をつぶさに見てきたマーロゥは公平の原則を重んじ、必ず番組中で反対者の意見を取り上げる姿勢を維持しました。 問題の根源である2001年のナントカ法廷を取り上げたドキュメントに対してNHKが反対者の意見も載せるよう是正を命じた姿勢こそ、ジャーナリストにとっては必要不可欠なのです。 反論・異論を無視せず公正を期する姿勢、つまりジャーナリズムそのものを気に食わないと感じる勢力に対して、NHKは膝を屈してはなりません。 それこそが、編集権の独立と公正の原則を蝕む、"不当な介入"なのですから。※ちなみに田草川弘氏はNHKのOBです。この事件の経緯を読むにつれ、マーロゥの遺志にNHKは忠実であると感じられました。付けたし----- 彼の評伝として田草川氏の本は素晴らしい一品ですが、後世の我々から見ると、エド・マーロゥが容共主義者に見えてくるかもしれません。 しかし、平時には中途半端な情報統制しか行わなかったナチと比較すると、共産主義国のそれは平時から徹底しており、米国民の多くと米指導部の大半もそれを知る立場にはありませんでした。 大戦前、実情を知らない人の中にはナチスを礼賛した人もいたのですが、エド・マーロゥはナチスによる併合時のウィーンから率直なレポートを送っていました。 外国メディアにポチョムキン村(帝政時代、統治が成功しているとツァーリを騙すために近臣が作らせた豊かな村)しか見せない共産圏では、マーロゥが好むような率直な取材など不可能だったでしょう。 しかし、それでも綿密な取材と検証によって共産主義国の実情を報じたジャーナリストも存在していました。 つまり、伝説のジャーナリストも、万能ではなかったという事なのです。
2005年01月26日
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最近、共産党が当面天皇制を容認するとの報を聞きましたが、社会が右傾化しているという分析の元で、天皇制を容認すれば支持が拡大するというのも皮相な結論かと存じます。一つくらい共和制を目指す政党が存在しても良いと思いますね。それとも、その役割は社民党あたりに譲りますか。ま、第二次大戦後にローマ法王がスターリンに勲章を送った事も有るくらいですので、ツァーリは気に食わなくともプリーストキングの類と共産主義者には、意外なる親和性が有るのかもしれませんね。トチ狂った一部軍人が敗戦で破滅するまで無茶を押し通す代紋として使うために演出した天皇崇拝を、さらに極悪非道にしたような体制をとる共産主義国も近所に有ることですし。そんな事より、フランスにしろロシアにしろ、本来は名誉あるはずの市民や労働者のための革命を食い尽くし、その名誉を汚泥の中に叩き落したのがテロルの存在である以上、現在の共産党におけるテロルおよびテロリストの言い換え語には、少なからぬ危惧を抱いております。自衛隊は良い仕事をしています。http://macky.nifty.com/cgi-bin/bndisp.cgi?M-ID=0367&FN=20050116000017部族共同体やその意識が強いところでは、他者と言うものは信頼を得るまでに苦労しますが一度得た信頼は強固な絆を生み出します。まさに人民の連帯という表現が当てはまるのではないでしょうかね。テロルに魂を奪われた人たちを日本共産党が応援することで、独裁者による指導の帰結である敗戦とその後の混乱の中、イラク暫定政府とその指導者たちが必死の思いで行っている折角のイラク改革が挫折するばかりでなく、現地で戦災やフセイン時代のインフラ荒廃からの復興に尽力している自衛隊の方々にまで危険が及ぶ事も考えられます。この困難な時代にこそ、共産党は名も無き兵士達および守るべき人民と共に有る存在であって欲しいと願っておりますが、そのような事をいう私も反動主義者扱いされるのでしょうか。ロベスピエールを放置したため、テルミドールの反動を自ら招き寄せた……私は、日本共産党の現状をそのように解釈しております。革命に対する幻滅が一般国民にまで広がり、政治的試行錯誤が続いた後に颯爽と登場してきた小泉首相は、さしずめナポレオンといったところですかね。日本共産党の現状打破の鍵は、モーロと組んだ頃のイタリア共産党に有ると考えますが、如何でしょうか。硬直した教条主義者など大事にしても、人民の支持など得られないと思いますよ。
2005年01月18日
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私の大叔父は甲種合格でスマトラ島に行きました。昭和19年にマラリアに罹患し、病院船で帰還しました。ケロリと治ってその後は元気だったので、私が「本当にマラリアだったの?」と聞くと、いつも黙って微笑していました。彼が死んだ後に大叔母から「農園労務者から仮病で仕事をサボる時のおまじないを教えてもらった事があったが、自分は正真正銘のマラリアだったよ」と生前言っていたと聞かされました。彼女によれば、彼の"正真正銘"は大概ウソとの事ですが、真相はわかりません。大叔父は、大叔母をスマトラ旅行に連れて行きたいと常々語っていましたが、「口から生まれてきた」と大叔母に揶揄されていた大叔父は、結局一度も彼女をスマトラに連れて行く事はありませんでした。死の床で、「いつか連れて行くと言ったが、結局連れて行かなかった。そうだ、お前が死んだ時、俺がお前を迎えに行く。あの世に行く前に、スマトラにちょっと寄って行こうな」と言った大叔父。「一緒になった時から貴方は大口ばかり。本当に夢みたいな事ばかり言って」と応じて二人で笑いあったのが、最後の会話だったそうです。そして、先だって大叔母も鬼籍に入りました。二人とも、今ごろは緑のスマトラにいるのでしょうか……。
2005年01月17日
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小泉首相の第二回訪朝以来、拉致被害者を救う会の方々の言動に違和感を感じるようになってしまい、昨日、雑誌"正論"2月号を知人から借りて読んだ時にその違和感が頂点に達してしまいました。正直、彼等を支持する事が拉致を含む北朝鮮問題、ひいては日本の安全保障問題および国益に資するのかどうかに確信が持てなくなってしまったのです。そこで私はブルーリボンを外す事にしました。私のブログは管理者が半ば放置し、日に数十人も見ない閑古鳥ブログですが、彼等の方向性が必ずしも万人に支持されていないという意思を示すため、ブルーリボンを外しました。このままでは、拉致問題そのものに対する国民の関心が薄れてしまうと危惧しています。密かに外せば小なりとも波風を立てずに済んだのでしょうが、気持ちが離れて行ってるのにバナーだけが玄関を飾っている状態は自分を偽っているような気がしましたので、宣言して外します。そして、いつかまた私がブルーリボンバナーを付けられる日が来る事を心から願っております。
2005年01月16日
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殺人を何がおしとどめているのか?それは文化的洗脳と法です。それらが禁止しない例外的な状態になれば、案外人殺しってやっちゃうもんなんですよね。戦争状態ってのは、まさに解禁状態です。前近代的な戦争というのは、そのような側面を色濃く残していました。敵を当分立ち上がらせなくさせるためには、原初的な恐怖感を相手に強く与えれば与えるほど効果的なので、リミッターをカットし、兵士の気の向くままに乱暴狼藉やらせるのが一番良いのです。古代ローマは敗者をも文化・同化し、それが寛容とも言われましたが、ローマに逆らった相手には残虐を尽くした事でも知られています。近代の戦場にもありがちな残虐事例ってのは、そういう敵に恐怖を植えつけようとする本能が、理性と名づけられた脆弱な薄膜を破って表出する現象なのかもしれませんね。キレやすい少年なんてのは、一見単純な攻撃衝動の発露のように見えますが、実はリミッターをカットしっぱなしだと相手に思わせる事によって自己を効果的に防衛するための手段としている事が有ります。これも恐怖による抑止の発想です。強気な自分を演出する事によって、弱さを隠すなんて事は、国でも人でもよくある事です。しかし、何かがキッカケで周囲から口だけだと思われると抑止効果が失われますから、ついには引っ込みがつかなくなる。そういう時は精神的には完全にテンパった状態ですので、ちょっとした事がキッカケになって忘我の極みに達し、本能の赴くまま獣性を発揮するのです。「一見粗暴なのに実は傷つきやすい」なんて状態になるのは、この手の少年なんです。彼らは不安感の虜囚なのです。文化的洗脳や法を意識の底深く刷り込むためには、それが耳学問に終わるのではなく、日ごろから厳格に守られ、己が血肉として感じられるようでなくてはなりません。パート感覚な教師の労働力軽減と、親の子供とのコミュニケーションが面倒という本音を包み隠すための方便である「干渉は駄目、放任が善」が社会的に是認され、子供側も干渉を回避する具として受け入れている以上、一部の人間が馬鹿の一つ覚えのように使う"ヴァーチャル"な感覚で、行く所まで行き着いてしまう不幸な人間は減らないのでしょうね。※この一文を個々の独立国における抑止力的発想の否定と捉えた人がいるなら、それは誤解です。ほぼ文化的価値観を共有し、法に実効性を持たせられる強制力を有する社会と、それらの条件が満たされていない国際社会とでは、土台からして異なっています。
2004年12月03日
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アナン国連総長の辞任要求 米上院調査委員長が意見書 (2004年12月02日) (河北新報) 【ワシントン1日共同】イラクの旧フセイン政権下で行われた国連の人道支援事業「石油・食料交換計画」をめぐる不正を調べている米上院調査委員会のコールマン委員長(共和党)は1日付のウォールストリート・ジャーナル紙に、アナン国連事務総長の辞任を求める意見書を寄稿した。 委員長はこれまでの同委員会の調査で、交換計画を通じて210億ドル(約2兆1500億円)以上がフセイン元イラク大統領に不正に還流した証拠が集まったと指摘。「国連史上最も大規模な不正がアナン事務総長の下で起きた。事務総長が職にとどまる限り、全容解明は期待できない」として、アナン氏の辞任を要求した。 イラク絡みでは無茶苦茶あやしい動きを見せていた彼そういえば、ファルージャ攻撃の前にも、ファルージャ市を保全しろと異例の書簡を出していましたね。 アナン国連事務総長:ファルージャ掃討、議会選挙の妨げ 米英イラク首脳に警告書簡 2004年11月6日 (毎日新聞東京夕刊) ◇ファルージャ大規模掃討「議会選挙の妨げ」 【ニューヨーク高橋弘司】イラク駐留米軍が中部ファルージャへの大規模掃討作戦を計画していることに関し、アナン国連事務総長がブッシュ米大統領とブレア英首相、アラウィ・イラク暫定首相あてに異例の警告書簡を送ったことが5日、明らかになった。掃討作戦は、来年1月に予定される移行国民議会選挙の妨げになると訴えている。 アナン事務総長は先月31日付でブッシュ大統領らに書簡を送ったとされる。国連筋によると、「ファルージャ制圧作戦は国内のイスラム教スンニ派勢力の選挙ボイコットを誘発しかねず治安安定への努力を妨げかねない」との懸念を示したものだという。アラウィ首相は書簡に関し「不明りょうな内容で、武装勢力をどう扱うかという代替案もない」と批判している。 ファルージャ一帯は武装勢力が事実上支配。治安確保のため、駐留米軍は人口約30万人の街を封鎖し、武装勢力に「投降しなければ軍事力で制圧する」と大規模攻撃を予告している この書簡は何らかの決議の結果出されたものではないため、法的拘束力は有りません。ファルージャ掃討作戦は治安回復のための行動であり、治安問題とは内政に属する問題のはずです。つまり、アナン氏は公然とイラクに対する内政干渉を行ったという事になります。「アナン書簡が内政干渉というならば、アフガンやイラクに対する攻撃は何なのか」と当てこする向きが当時ありましたが、アフガンもイラクも国連決議を根拠とした行動であり、法的根拠を欠くアナン書簡と一緒にはできません。彼のあやしい行動に関しては、これまで様々なメディアやブログによって指摘され続けてきたので、最近の一例のみを挙げるだけにとどめておきます
2004年12月02日
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暇な割には、さっぱり日記を書かない私、永遠の14歳です。さて、久しぶりの日記ですが、私の友人である某S氏さんが、近頃情熱を燃やしているイラク特措法ネタです。件の内閣法制局見解絡みですよ。某S氏さんも日記中で触れておられましたね。当該記事を探すのが面倒なので、代用として使わせて頂きました。http://plaza.rakuten.co.jp/bosc1945/diary/200405160000/それに関する答申ですが、結論は「当該文書は不存在のため開示できない」http://www8.cao.go.jp/jyouhou/tousin/h16-08/395.pdfなんとも、あっけなく決着がついてしまいました。これで、政府見解と内閣法制局見解の差異を突っ込まれる可能性も無くなってしまいましたね。さて、以下は妄想ポエムの類ですので、眉に唾を付けてください。……本当にこの文書が無いとするなら、毎…おっと"2004年5月16日付け特定新聞"は、何を根拠にこんな記事を書いたのかが気になります。どう考えても、このような飛ばし記事を書く理由は、"当該新聞"側には有りません。 そうであるならば誰かが偽情報をリークし、特措法に抵触しそうなネタを探してた"特定新聞"がダボハゼよろしく食い付いただけという事になります。この情報に一番驚いたのはアメリカでしょう。記事の内容にはこう有ります。「福田氏はこの解釈を政府見解とすることを留保していた」つまり福田長官だから留保していたのであり、彼が辞任した場合は内閣法制局の見解が政府見解になる事も否定できない、とも受け取れます。「危険だから」ではなく「イラク特措法に抵触する状況だから」では、いかな親米派が対米協力のメリットを説いたところで自衛隊は引き上げざるを得ません。せっかく腰が重い東洋の大国が動いて米外交を助けたのに、それにさっさと引っ込まれてしまったのではアメリカの面目は丸つぶれになってしまう上、日本が引き上げるならばとばかりに中小国が追従してしまう可能性すら有ります。3月にはスペインがイラクから引き上げ、4月にはイラクの日本人人質事件が起きたたばかりなのですから、気の早い情報分析担当などは凄まじく悪いシナリオを想定したのではないでしょうか。さらに悪い事に、この記事が出た時点で既に福田氏は異様な程あっさりと辞任(5/7)しており、細田氏が新官房長官に就任していたのです。さて、この状況・・・。誰が作り出したかは問わないとして、利用しない手は有りませんよね?私がこの件を利用してアメリカを協力させたのではないかと睨んでいるのは「ジェンキンス氏の処遇」に関してです。当時から、彼に関しては驚くほど事態が日本側の思い通りに推移しました。・何故か小泉首相が、ジェンキンス氏の身柄の安全を自信たっぷりに保障した事、・中国の面子を失させる事になるにも関わらず、インドネシアが曾我ひとみさんとジェンキンス氏との再開場所を提供した事・脱走して祖国の敵に協力した人間に対するものとは思えないほど、米軍のジェンキンス氏に対する扱いが丁重だった事・兵士のモラル低下に悩んでいる米軍が、彼に対する厳刑を断念し、営倉入り一ヶ月という極端に軽い刑で済ませた事・最後に、ジェンキンス氏の刑期が確定した後、「不存在のため開示できない」と結論が出た事もちろん、最初に断っているとおり、これは単なる妄想ポエムです。もの凄く優秀な"誰か"の存在を仮定すると、世事を楽しく見る事が出来ると思う私の心が生み出した産物ですので、くれぐれも本気になされぬよう、よろしくお願い申し上げます。
2004年11月28日
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彼が小泉総理を批判している事は、いろんな人から聞いて知っていた。彼のライフワークとも言える教科書運動を、小泉首相は妨害していない。それどころか首相は、彼の残り少ない人生を賭した教科書改革における、最大の障害である媚中論者の言説を退け続けている。「対北交渉に前のめりになり過ぎている」という主張なら分からないでもないが、その実、対北交渉および対北政策で最も成果を上げているのも小泉首相だ。対北経済制裁こそ未だ実施されていないものの、それを可能とするような法整備どころか訓練すら実施してこなかった今までの政権と比較するならば、隔世の感すらある。つまり、西尾氏の感性からしても、やっている仕事からしても、西尾氏に小泉首相を批判する理由は無いように思える。だが、西尾氏は小泉首相を批判している。変だなと思いつつも、政治的主張は各人の自由と静観していたが、gori氏のblog、”Irregular Expression(url http://www.wafu.ne.jp/~gori/mt/)”にて、彼の反小泉論調が、衆目に見ても異常の域に達した事を知った。この件については、残念という他無い。
2004年08月31日
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個人的には全員死亡と言うことはありえないと感じていますが、北が生存を否定する限りにおいて、北が崩壊でもしない限り生存確認は不可能ですので、交渉による奪還を飽くまで目指す場合、超強力なカードが数枚は必要になるでしょう。しかし、そんなカードを日本は有しているか否か?経済制裁は、確かに北朝鮮経済にダメージを与える事が可能です。 しかし、金正日体制そのものに対する詰めには著しく欠けると個人的に考えます。戦前、日本がなぜアレほどまでに石油禁輸措置におびえたかと言えば、大半の国民の生活が崩壊してしまうからです。指導部はそれにより、合法非合法問わぬ労働政党の(一部はテロによる政権簒奪をもタブー視していなかった)支持拡大や無政府主義の蔓延による政府転覆の危機を恐れました。戦災からの復旧に未だ道遠く、食料と物資が不足して国民生活が著しく困窮した時代の左派勢力の伸張ぶりと、その影響力拡大は、戦前指導部の危惧を逆説的に証明しています。しかし、北がそんな事を気にするかと言えば、確証はありません。 ハッキリ言えば意に介さないでしょう。 逆に、ルーマニア革命を見た結果、ソ連の経済援助に等しいバーター貿易の停止によるエネルギーおよび食料不足を予測した彼らは、”敵対階層を枯死させる”という悪魔の結論を導き出し、先手必勝とばかりに露骨な配給格差を設けて飢餓と経済崩壊を加速させた事すら有るのです。「国民が貧窮すれば、民衆の怒りが体制を崩壊させる」この公式は北朝鮮、と言うより現代の独裁国家に対して、本当に通じるのか?かつての湾岸戦争の直後、シーア派イラク人たちはフセイン体制に挑戦しました。 しかし、イランによるシーア派革命への疑いを捨て切れなかったペルシャ湾岸諸国とアメリカは、適切なタイミングで介入する事をせず、フセイン体制の崩壊はイラク戦争にまで持ち越されました。 これは、十分な暴力装置を手にした体制を、国民の力のみで打倒する事は困難である事を示しています。 フセインの秘密警察や私兵に等しき大統領警護隊に比して、北朝鮮の同業者らが著しく無能であるという証拠は、残念ながら何処にも有りません。さらには、中国の動向が問題になります。日本による単独経済制裁の相殺を狙って、北に安価な支援物資を送る可能性は否定できません。 迂回貿易や迂回送金を中継してやる程度の事は、確実にするでしょう。これを日本が非難しても単独経済制裁で有る限り、中国に対しては何ら有効な手を打てません。抗議したところで、靖国問題などを持ち出されて抗議を相殺しに来るのは目に見えています。中国にとれば、日本に麻薬や覚せい剤などの薬物を安価に売り、日本の将来を支える若者を薬漬けにしている北の存在は、直接手を汚さなくても良いので非常にありがたい存在なのです。中国にとって一番嫌なことは、北の核武装を口実に、日韓、とくに日本が核武装することです。拉致に関しては、六カ国協議に持ち出すこと自体、反対していました。私が拉致を理由にした単独経済制裁より、核を理由とした多国共同での経済制裁を主張する根拠は、ここにもあるのです。
2004年08月15日
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そろそろ、世間も北の動き方が分かってきたのではないでしょうか。あの国は、「何かの見返りか、それを期待できる時、または体制存亡の危険を感じた時以外は、絶対にこの種の交渉相手国に利益をもたらすような動きをしない」のです。ブッシュの対テロ戦争と悪の枢軸発言、そしてアメリカのアフガンに対する武力行使と、その結果としてタリバン政権が瞬時に崩壊する様を見せ付けられたため、金正日は9.17日朝会談に応ずる気になったのです。さらに、当時の小泉首相は支持率が高く、不審船を撃沈する等、これまでの首相とは違うと北に思わせていました。 そのような状況と条件設定が無ければ、9.17訪朝も、これまでの与党訪朝団と全く同じに終わる可能性があったと考えています。付け加えるなら、9.17訪朝をアメリカは疑惑視していましたし、世論も何故か首相に対して硬化していました(直後に生存確認の五名を奪還するという超ミラクルを達成して以降、硬化した世論の怒りは自然な方向、つまり主敵たる北に向かいましたが)。これは、「敵を欺くなら~」を地で行ったわけで、我らが日本国内閣総理大臣閣下一流の外交におかれましては、これまでの経過からするに、常に味方が一時は切歯扼腕するような状況が付き物だと考えられますが、如何でしょうか。
2004年08月14日
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「泥酔論説委員の日経の読み方(ttp://www3.diary.ne.jp/user/329372/)」の、8月13日付け日記を読みました。この中に、「政府認定の拉致被害者のうち、10人の未帰還者は本当に死んでいるのではないか」という内容があります。これを元に色々と思考してみます。まず10人が死亡していた事が公表された場合の日本世論の反応ですが、コレは9.17時点で既に分かっています。答えは再度の世論の憤激です。確実に対北交渉はストップするでしょう。しかし、10人が死んでいたとしても、拉致事件は終わったわけではない。他に数百人の拉致被害者が存在しているかもしれないのです。当然ながら、日本政府はその人たちも取り返したい。残留孤児みたいにしないために、出来る事ならば北の崩壊前に回収したい(北の体制崩壊後は書類なども散逸し、自称拉致被害者や帰北者、日本人妻が後を絶たず、いちいち認否するためのコストが膨大になる為)のが本音のはずです。北朝鮮としては、日本の世論が再び北朝鮮問題で激昂し、国交正常化交渉に入るための交渉すらできないような状況に再び陥りたくはない。すると、両者の思惑は一致するのです。「10人の死亡公表は後回しにして、とりあえず生きている人間を帰そうではないか……」蓮池薫さんの横田めぐみさん目撃情報のように、この問題については日朝双方に非公開情報が山ほどあります。その一部を共有する日朝の実務者間では、このような合意が成立したとしても、不思議ではありません。コレを10人の家族への裏切りと見るか、それとも生存者全救出のための仕方が無い合意と見るかは、拉致問題全容究明と北朝鮮懲罰のどちらに重点を置くかによって違ってくるでしょう。ただし、「彼らは北にとって知られては都合の悪い仕事に従事していたため、北朝鮮としては今も生存を公表できない」という説も有ります。個人的には、こちらを信じたいと思っています。
2004年08月13日
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よしぞう三等兵さん>あなたの書き方には心情的に納得が出来ませんが>おっしゃることはよくわかりました。-----政府は北の姿勢を「予測の範囲内」としていますし、救う会の佐藤会長は今回の交渉に関する会見で、肯定的な評価を下しております。前回の小泉訪朝直後、家族会・救う会とも実際には冷静であり、声を荒げた部分のみ繰り返し放送されたと苦言を呈していたはずです。外交は直ぐには成果が分からない。肉親をとらわれ、直ぐに答えを出して欲しい家族会や救う会が何らかの非難声明を出してから、それに沿った非難を開始するならば理解できますが、成果を断ずる材料が乏しいうちから、まるで待ち構えていたかのごとくに糾弾が始まる上に、さらには家族会や救う会をも、その糾弾論調に同調しているが如き編集を加えて意見をゆがめようとする。この、かなり不健全な状況に、私は理不尽な思いを抱きました。その気持ちが文章に出ていたならば、読む人は不快になったかもしれません。大変失礼いたしました。>ただ割りに合わないなぁということを、いいたかったんです。同意しますが、我々よりも割り切れない思いを抱いているのは斎木さんでしょう。斎木さんが、あの伝説の山下・パーシヴァル会談ような姿勢で北に当たれたら、私個人もどんなに胸がすく思いがするかわかりません。しかし、圧倒的な勝者が、敗北条件を有利にしようと粘る敗者に接するほどには、日本が北朝鮮に対して優位に立っている訳ではありません。その中で斎木さんをはじめ、政府は最善を尽くしていると思います。最善の行動が必ずしも割りに合うようにばかり見えないのは、世の常です。交通事故や少年犯罪等は、なるべく予防するのが最善です。しかし、ネズミ捕りや見回りの警察官は嫌われる。交通違反者や少年たちも、事故や事件に遭遇する事など望んでいないにも係わらずね。現実って、そんなものです(口癖)。いい歳をした大人が子供っぽい感情に身を任せて毒づき、娘や息子ほど歳の離れた少年が聞くに堪えない悪態を吐いて食ってかかる。見ている我々とて、割に合わない仕事だと思っているくらいです。やっている警官は、もっと割に合わない仕事だと思ってるはずですよ。しかし、我々は彼らの仕事と置かれている状況を理解することくらいは出来ると思います。
2004年08月12日
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"FRONTLINE-SYNDROME"北がこれを狙ってるのは明白なのに、なぜ一部のマスコミに登場する論者は、国民をコレに罹患させようとするのですかね。小泉首相は歴代首相と違い、拉致問題にキチンと結果を出していますし、この問題に対する情熱を失ってはいません。 にも拘らず、バッシングの声は野中・河野が主体となって送った無駄米(どころか換金されて大量破壊兵器や麻薬密造設備の拡充に使われた)と見られる数百万トンの時よりも遥かに大きい。 これは典型的な最前線症候群です。独裁に対抗できるのは国民の団結だと家族会も救う会も訴えていたはずです。それなのに、味方に敵意を感じるように煽るのは、一体なぜなんでしょうかね。まるで、不信電波や街宣車によるプロパガンダが飛び交う東部戦線にいるような気分にさせられます。救う会新潟の事件を見るに、半島と繋がった政治ゴロじみたエセ右翼も、小泉と救う会の分断、そして救う会の分裂工作に躍起になっています。ハッキリ言えば、政府よりも救う会やそのサポーターの中に扇動者が混じっているように感じられるのです。
2004年08月11日
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>公明党「党内に異論が有るのに外部には伝わってこない」民主主義国において、そんな馬鹿な話を誰が信用しますか。実際には異論が存在しないから、異論が外部に出てこないのではありませんか。それとも、国民から猛反発されること必至の内容だったので非公開にしたのですか。CAMEXさんが実在をほのめかしている異論の持ち主とは誰なのですか。実名を挙げていただければ、その勇気ある異論者について、公明の今回の主張について疑問を抱いた大勢の人間達が、それぞれ調査し、場合によっては彼を支援することも可能になるのですが。>在日2世、3世以降について。その答えでは納得しません。たとえ政治的ブーメラン効果を期待できたとしても、公明党が主権者たる国民以外に日本の主権を売り渡そうとする理由にはなりません。それと、ブーメラン効果自体、怪しげなものです。「ソ連に国を譲り渡す事が、日本のためになる事」と頭から信じ込んで疑わなかった、公明党の宿敵たる某政党が現在の衰状に至るまでに何十年かかりましたか?そういう彼らの生活基盤も、公明党員のそれと同様に日本にありましたが、その事実が彼らの主張に何らかの拘束をもたらしましたか?この事実を踏まえると、CAMEXさんの主張する政治的ブーメラン効果は、机上の空論に過ぎない。違いますか?それとも、確実にブーメラン効果が期待できるように、反日的な政治活動の禁止規定や、それを実行した者に対する罰則規定などをを盛り込むつもりですか? あの治安維持法のような。_______・彼らが日本を愛しているなら、参政権以外にもそれを表明できる機会も方法もあるし、それを実行している外国人も多い。・彼らが参政権を欲するなら、日本国籍を取得する道は開かれている。・彼らが永住権を持った外国人のままでいたいなら、いつまでもその権利は保障される。日本は、縁もゆかりもない外国人に対して、これほどまでに権利を保障しているのです。外憂を迎え入れて内患にしてしまう愚を犯さない国も多いのですからね。「外国籍のまま参政権をよこせ」なる主張は、理不尽を通り越して悪意すら感じられますが、それを後押しする公明党の意図は何であるとCAMEXさんは考えていますか。>強硬に主張した、外国人参政権と靖国代替施設について。公明党が、外国および外国人の意向を強硬に代弁しているのは何故かと言う質問の答えになっていませんね。一般に、韜晦は不誠実の証拠だとみなされますが。>支援団体にも素直に受け入れられる内容です。国民とすれば、素直に受け入れかねる内容です。本当にこのような妄言が、日本のためになると考えての主張だと公明党は言い張れるつもりですか。支援団体のため? では、支援団体は何が目的でこのような理不尽な要求を、公明をして政府に強硬に突きつけさせたのですか?いったい、公明は何を企んでいるのですかね。 CAMEXさん、何か心当たりはございませんか。もし、それが進歩的で人道的な善い事だと勘違いしたまま、雰囲気でゴリ推ししようとしているなら、大きな誤りを犯すことになります。悪いことを熱心にやらせようとするときは、それを社会的に善いことだと誤解させる事が重要になります。オウム真理教は信者にのみそれを実行しましたが、初期のルネ・ギュイアン協会(※)などは、それを社会に広げようと画策し、一部では成功しました。公明党およびその支持団体は、悪党の屁理屈に乗せられている可能性を考慮すべきだと考えます。CAMEXさん、貴方は私が情緒的な誤魔化し等では、容易に納得しない人間である事を知っている筈です。そして、貴方自身も納得できない事柄は捨て置かない人間の筈です。ならば、貴方自身が私に与党公明党のやり方を論理的に説明できないという事は、つまり貴方自身が公明党の此度の背信行為に本心で納得している訳ではないと解釈してよろしいですか。行き過ぎた擁護は、擁護される側をだめにします。 与党支持者とはいえ、言うべき事は言わなければ、ひ弱な巨木は芯まで腐り果て、いずれ音を立てて崩壊するでしょう。※「×歳までにSEXを。 それ以降では遅すぎる」 彼らは数十年前から幼児性愛を肯定するために、ありとあらゆる屁理屈をならべました。括弧内は、彼らの代表的な標語です。ちなみに、×は2桁以上の数字ではありません。 彼らは今でも東南アジアに行く愛好者のために、様々な支援を行っています。愛好者の中には、彼らの倒錯した屁理屈を知ったために社会規範に基づいた内心のブレーキを壊され、違法な児童虐待行為やその幇助に及んでしまった人間も少なくありません。「なぜ少女ばかりねらったのか」レイ=ワイア、ティム=ティト 著 栗原 百代 訳 草思社 \2500ISBN 4-7942-0882-0
2004年08月09日
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私のリクエストにお答えいただき、ありがとうございます。疑問を感じた部分が数点ありました。まず、公明の姿勢について。報道に拠れば、"(永住外国人地方参政権付与法案成立などの)要求に自民党が応じない場合は「相当の覚悟で臨む」(党幹部)"とあります。もしもCAMEXさんの主張どおり、外国人参政権について公明党内でも意見が割れているならば、同報道に”党内には異論もある”と付記されないのは不自然ですが、いかがでしょうか。少なくとも、民主日本の根幹にあたる国民主権を蔑ろにしかねない法案を何らかの意図を持って推進している以上、党内の異論が国民に伝わらないのは、明らかに問題があります。次に、総連と民団の組織力について。彼らは隠然たる組織力を有し、同胞である朝鮮民族の権利拡大に尽力してきました。特に民団は在日参政権を要求しており、それが国会の場で審議されるほどになっています。本当に彼らの組織力が低下しているならば、何故に韓国籍のままで日本国の主権者になろうと目論む彼らの理不尽な要求が、連立与党の片割れをして、まるで彼らの代弁者のように強硬に主張するほどにまで浸透しているのですか。さらに、在日2世、3世以降について。2世、3世について、本当に日本が好きならば、日本国は彼らが日本国籍を取得することを否定していません。また、祖先の母国との繋がりを重視したいのであれば、そのままの国籍で永住する事を認めています。ただし、日本国民で無い以上、主権を分与する事はしません。日本は、憲法で自国民を主権者と規定しています。他国民は日本の主権者になることはできません。 主権者になりたい人には、日本国籍取得の道が開かれています。日本に対する忠誠心を理由に、彼らに他国籍のまま日本の参政権を与えるという特権を付与するならば、当然ながら特権に値する義務を彼らに課さなければ、国民は納得しません。忠誠の証は、口先だけで済まされる事ではない筈ですが、この点についてはどのようにお考えですか。最後に、現在の公明党についての私の見解を述べます。公明党や創価学会が、国民主権を踏みにじるような法案の成立を、連立パートナーの自民党に恫喝とも受け取れる強硬姿勢をもってまで要求する動機が何であるかは、党や会の関係者ではない私には知ったことではありません。 CAMEXさんの想像のような党利党益の類ではないとするならば、さらに悪い動機を想像せざるを得ません。そうでないならば、日本国民が血で贖った財産たる主権を、外国人にタダで配ろうとする事の説明がつきません。いずれにせよ、国法と国民の権利を愚弄し、貶めるような無法不埒な姿勢は、必ずや正しい心をもった国民達の手によって厳正な審判が下されると考えます。公明党が長年追及してきた福祉国家樹立が、与党となった事で現実的な観点から政策提案がなされるようになり、そして従来は単純極まりなかった安全保障政策についての理解が深まった事について公明党を素直に評価しはじめていた矢先だっただけに、この暴挙は非常に残念でなりません。「ついに本性を現したか」こういう感想を、掲示板で見かけました。誤解だと主張するならば、公明党はその真意を国民に説明する必要があります。ちなみに、この在日参政権とセットで公明が要求したのは、靖国代替施設の建設でした。これも国民にとっては譲れない一線を踏み越えています。共通しているのは”特定の外国もしくは外国人”の”無法な要求”に沿ったものですよね?日本の政権与党が、特権を要求する外国人や、外国による内政干渉を批判するどころか、そのお先棒を担ぐ事態は、国民の幸福と利益にかなうとは、到底思えないのですが。
2004年08月08日
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人気有りますね。お祭り騒ぎ状態でした。
2004年07月05日
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「サイバーアクション 市民運動・社会運動のためのインターネット活用術」 井口秀介・井上はるお・小西誠・津村洋社会批評社 ISBN4-916117-45-X 1800円常人からすれば奇妙な用語や表現が散見される上に、そこはかとなく一般国民に対する蔑視が感じられる異様な本ではありますが、(筆者達の主義主張は別にして)事例に対する分析はそれなりに冷静であります。初版は2001年、日進月歩のIP事情からすれば古書に属する本ですが、主に補章で触れられている彼らの挫折と失敗は、今日に通じるモノが有るのでは無いでしょうか。典型的なネット運動の失敗例として記載されているモノのエッセンスを記述すると、以下のとおりになります。「掲示板での論争に負け、悔し紛れに論敵への暴言を吐き続け、自らの都合が悪い部分の削除をくり返し、挙句掲示板を閉鎖して知らん顔をした上に、反論不能(閲覧のみ可能)なところで悪罵の限りを尽くし、それを指摘されると逆ギレする・・・・・・」強烈な既視感を覚えた人間は、私だけではないでしょう。
2004年07月04日
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結果として自分の結論が間違ってたら、まず自分が入手した情報の確度を疑います。それが自分とは違う出力を出した人間達と大差無かったならば、次は自分が構築した論理の正確さを疑う。そして自分の結論を確かにしていく。これが普通のジャーナリストです。 つまり、イラク開戦のような重大事象の予測を一人だけ大きく外した某国際ジャーナリスト氏の場合、彼の情報収集能力か論理構成能力に致命的な問題があると見るのが普通です。 ジャーナリストは正確な情報を誰よりも早く掴み、何処から見ても妥当性が有るような分析を付け加えて送り出すのが仕事です。 知らない事は記事にはできないし、自分の能力を超えた分析はできない。 だからと言って、適当に思いついたガラクタ情報で記事を埋めつくせば、現実からの乖離度が大きくなるだけです。 そういう意欲も能力も無いフリーのジャーナリストにとっては、正確な情報ソースを得るべく取材に走り回ってコネ作りしたり、分析の確度を上げるために日々過去の事例に当たったりするよりも、"誰か"のお気に入りの妄想で修飾した記事のが容易く部数を稼げるのです。 陰謀論や珍説の類が絶滅しない理由は、ここに有ります。 この手の似非ジャーナリストは、情報の早さや分析の正確さから能力を判断しないで、自分好みの色がどれだけついてるかで判断する低レベルな客の存在によって経済的に成立できるのです。 情報の大衆化は、衆愚を食物にする悪辣な人間を生み出します。 しかし、大衆が情報を自ら比較検討し、その結果を広く共有できるようになれば、徐々に似非ジャーナリストは支持を失っていくでしょう。
2004年07月03日
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>ジェンキンズ氏個人のために日本政府がそこまでダーティなことをする義理があるとは思えませんが。-----脱走は飽くまで米国とジェンキンス氏の問題ですので、ダーティな事をするのは日本政府ではありません。ジェンキンス氏と米国です。それと、日本政府も北朝鮮関係でダーティな行為をした疑惑が有ります。北の言い分が本当ならば、返すと言っていた拉致被害者5人を返さなかった。それが原因で1年と数ヶ月の間、対北交渉が停滞したのは事実です。しかも、日本側は謝罪も訂正もせずに、主張を押し通しました。国際社会でどちら側の言い分が信用されるか、さらに今年5月の訪朝で結局は五人返還の要求を北が取り下げた事実を鑑みると、北は裏切られた上に、嘘吐きの汚名まで被せられた事になります。凄まじく"ダーティ"な外交です。無論、北の言い分が真実で日本側が裏切ったのだとしても、この件に関しては日本側に理が有ります。ジェンキンス氏についても同じ事です。理は日米側に有ります。>彼には軍法会議覚悟で日本に来てもらいましょう。首相も軽軽しく訴追しないで欲しいとか言わない事です。-----ジェンキンス氏が軍法会議にかけられれば、日本世論は米軍への批判と曽我さんへの同情で沸騰します(にわか強硬派に変身して煽る人が必ずいます)無罪放免にしたら米軍の軍紀と士気に悪影響を及ぼします。どちらに転んでも結果がマズくなるこの件に関しては、彼自身の覚悟など、実はどうでもよいんです。誰も傷つかない"真実"が有るなら、それが真実になるのです。ただし、北がそういう真実が有る事に気がついたら、絶対にジェンキンス氏を返さないでしょう。ここまで言えば、小泉(浪花節)、ブッシュ(当惑気味)、パウエル(原則論)各氏の、ジェンキンス氏問題に対するコメントの理由が見えてきますよね? カムフラージュのため、彼らは表面上ギクシャクしたフリを続けなければならないのです。それゆえの、小泉訴追取り下げ要請かと。>軍隊の名誉というものはそれぐらい大事にせねばならないと考えますが如何?-----私も軍隊の名誉は大事であると思いますよ。彼が不名誉な脱走兵ではなく、敵国に不当に捕らえら、数十年もの間、虜囚生活を強いられた愛国者である事を心から望んでいます。それならば、軍隊の名誉もジェンキンス氏の名誉も傷つかない。下手に日本側の要請で超法規的措置や、無茶な執行猶予措置を取らせるより、よほど軍の名誉が守られます。まさか、曽我さんと娘さん二人に我慢しろとは主張しませんよね?その代わり、彼には良心の虜囚になっていただきます。もしも本当に脱走兵だったなら、一度は裏切った祖国と軍の名誉と愛する家族のため、一生ウソを吐き通していただく事になるのですから。私は彼が脱走兵だったとはこれっぽっちも思っていないのですが、万が一、彼が本当に脱走兵だった場合、我々は歴史の証人になりますよ。我らが伊達者の変人宰相は、世界一の国力と軍事力を誇る同盟国大統領らと共に、数奇な半生を過した一国民を幸せにするために、悪辣な独裁者に対して、"一世一代の大ペテン"を仕掛けるわけですから。私は、ペテンは引っかかった方がマヌケなのだと考えています。※まあ、基本は妄想ですので、あまり本気になされぬよう・・・。
2004年07月02日
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「米軍基地があるから、沖縄はテロに巻き込まれやすい」「その場合、ソフトターゲットが標的になる」 反基地闘争で地元住民をテロに巻き込みまくったら、どの国民がテロリストの思い通りに世論を動かすというのでしょうか。 そもそも、特定の世論喚起を狙ったテロなんてのは、国民の不満や疑念が滞留している状況で口火を切るために行われるのが普通です。 在日米軍を必要とする世論が高い現状では、全く思惑通りにはならないでしょう。 外交官殺害事件および、邦人五人拘束、ならびに邦人ジャーナリスト殺害に対し、世論は政府やアメリカ批判に動かないどころか、自衛隊のイラク派遣支持、駐留継続で固まりました。 歴史を紐解いても、第二次大戦前、在支邦人が大量虐殺された時には、撤退論より強硬論が主流になりました。 つまり、日本では暴力や暴力を仄めかす事によって世論のベクトルを変える事はできず(※1)、むしろ加速する結果になるのです。 日本の国民性を鑑みれば、反基地テロで地元住民を狙った場合、基地への反発よりテロリストへの反発が強まるのは必至です。 結果として、警察力およびテロリスト側の装備レベルによっては軍備の拡張へと国民世論が傾き、テロをテコにして沖縄の防衛力を減少させようとする人達にとっては、最悪の結果を招来してしまうかもしれません。 と言うより、逆に沖縄がテロ対象にされているという風説が流れた方が、日米政府にとって都合がよいかもしれませんね。 日本にとっては沖縄の対テロ戦力増強の口実になりますし、アメリカにとっては基地に対する対テロ警備体制がさらに磐石になるのですから。Q、では現在の日本で邦人を狙ったテロが実際に発生したら? 警察力と軍備の増強、反テロに世論が動く可能性が高く、テロリストにとっては狙うだけヤブヘビと言う事にもなりかねません。 大規模なテロを連発させれば、破壊と暴力で人心を荒廃・疲弊させ、現政権打倒へと扇動しやすくなるかもしれませんが、日本では不可能です。 第一撃が加えられた時点で防衛本能と同胞意識が強まって人心が結束しやすくなり、護民の士としての使命感に燃える警察官および自衛官らの士気は急上昇、国民レベルでもテロリストや不審者を徹底監視する動きへと繋がって、第二撃以降をやりにくくさせるでしょう。 阪神大震災時、人々の繋がり、触れ合いが希薄とされていた大都市住民ですら、あれほど強力な隣人・同胞意識で互いを支えあいました。 また、オウムによる地下鉄サリン事件時、日本の世論は沸騰しました。テロリストを吊るせと。 戦前で言えば、状況や実力を見極めずに天皇制打倒や中途半端な暴力革命路線を採用したばかりに、味方であるはずの人民から白眼視され、警察に通報されまくる某共産党という喜劇的な存在も有りました。 日本にしてもどの国にしても、世論さえ健全ならばテロ如きで国策が揺るぐ事は無く、逆に国民の結束が強まる結果に終わるでしょう。(※2)※1 暴力の規模があまりに巨大ならば話は別です。 NYや東京を吹き飛ばすクラスの暴力ならば、どんな国であっても世論は確実に変わります。 だからこそ冷戦以来MADは効果を発揮しつづけ、テロリストやならず者国家は大量破壊兵器を欲しがるのです。※2 では、スペインはどうなんだと言われそうですが、スペインはテロそのものよりも、テロ後の対応が問題でした。 アルカイダと別系列の国内テロ組織、ETA(バスク祖国と自由)をついでに潰そうとスケベ根性を出したせいで国民の信を失ったとされています。 日本でオウムテロが起きたとき、一番怪しい対象を放置して赤軍派を狩りはじめたら、日本国民は憤慨して現政権を信任しないでしょう。 余談ですが、日本で同じ事をして壊滅的に信を失ったのが、例の三バカおよび三バカ家族と、その支援者たちです。 あまりに見え透いた悲劇の政治利用というのは、どの国民も激しく嫌うようです。
2004年06月15日
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大物が地元出身者なので、中々ざまあみろと言えない気分なのであります。 可能ならば好意的に見てあげたいのですが、小泉政権に比べると・・・ねえ? ああ書き辛いなあ(涙
2004年06月14日
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牛歩ねえ・・・。選挙控えてるのに、よくまあこんな無様な真似を。かつての能吏、政策マシーンとまで呼ばれたキレ者が、何を血迷ったんでしょう。そういえば、過去の日記か掲示板で、私もちょっとだけ評価していた記憶が。http://plaza.rakuten.co.jp/Chinasyndrome/diary/200405190000/岡田さんは政策通ですが、正しい事を通すためにも手練手管は必要です。彼は政策参謀としては有能なのでしょうが、日本の第二政党を率いる将としてはあまりにも稚拙であったと判断されかねません。表題のとおりにならなければ良いんですがね追記: ダメな方向に全力で転がっていきました・・・。
2004年06月04日
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こんにちは、また無礼を覚悟で意見させていただきます 私は平和を愛する者です。同じ平和を希求する者として、許容できる事とできない事があります。私が何を問題視しているのかは、お分かりでしょうか。「米軍が使っている劣化ウラン弾の中には、日本の核燃料も含まれている」そんな事実は、私が調べた限りでは、有りません。一読しただけでも奇異な事なので、貴女に聞きたいのです。「どんな根拠が有っての主張なのですか」と。また、私以上に原子力に詳しく無さそうな貴女にも、せめて原子力のイロハを知っていただくために、簡単な説明と専門的な説明が同時に載っているサイトを紹介しました。しかし、貴女はそれすら読んでいなかったようで、貴女が自身に発言に対する誠意の無さにガッカリしました。もし、貴女がJSFさんや某S氏さんの態度が個人的に気に食わないから返答したくないと言うならば、私が聞きます。 「先の貴女の主張は、何を根拠としたものなのですか?」発言には、責任を持ってください。私は、貴女が讒言をしたとは思いたくないのです。私は、先の日記にも書きました。「犯罪による被害を防ぐためには、犯罪に詳しい人間が存在しなければ、効果的な防犯はできない」「火災による被害を防ぐためには、火災に詳しい人間が存在しなければ、効果的な防災はできない」「戦争による被害を防ぐためには、戦争に詳しい人間が存在しなければ、効果的な防衛はできない」どれも、知識も経験も無く、学習や訓練に耐える意欲も無い素人が手を出せば、大火傷します。情熱だけで効果的な活動ができるほど、世の中は甘くないのです。私がイラク拘束五人組に激怒したのも、その為です。どんな分野にも、プロやプロに近い知識を有している方々がいらっしゃり、彼らの意見はそれぞれの知識や経験に根ざしたものである事が多いため、尊重されるのです。消印所沢さんのサイト「軍事板常件問題」は、そのような人間たちの意見を収拾している場所です。恥ずかしながら、私が某所に書き込んだ内容もQ,A共に収録されているようです。信頼性にケチをつけるならば、かのサイトの中に収められた問題のどれか一つでも良いので、根拠をもって否定してみてください。「私の意見には同意してくれる仲間が大勢いる」とか、「客観的に見て私の意見は正当だ」と自ら主張しても、何の証明にもなりません。意見の正当性の証明に重要なのは、意見の根拠です。いい加減な発言は、誰の信頼も得ません。前回の貴女宛の日記にも分かりやすい実例付きで書きましたが・・・讒言ほど虚しいモノは無いですよ。 ぼたんの花さん。誰かを不当に貶めるためにだけに生み出される虚ろな言葉。魂まで汚れてしまいそうです。ぼたんの花さん。私に貴女という人間を信じさせてくれませんか。
2004年05月25日
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世の人は 我を何とも 云はば云へ我為すことは 我のみぞ知る ー坂本竜馬ーあんなに特番でテレ朝が煽った(そのくせ、拉致被害者家族の「北朝鮮には経済制裁が一番効く」発言は遮ったが)反小泉なんですが、朝日の世論調査で前回より支持率UPだそうな。えー?この上乗せ支持率って、朝日の読者層から考えると・・・アレですかね。政党では、社民共産が評価しまくってましたし、よもやとは思うのですが・・・。(JSF氏から指摘有り。「アンケート結果から見ても、"よもや"は無いから安心して」との事。はい、ごもっともだと思います)支持率の基盤となるコアな小泉支持層は、今回の訪朝で全てが望めなかったこと程度では支持が揺らがないだろうし、プラグマティックに物事を捉える人が多いから、今回も現実を受け止めて冷静に評価したんでしょうね。さあ、こうなると民主党はどうするんでしょうね。昨日の日記でも書いたけど、現時点で反小泉を煽るという事は、すなわち、対北朝鮮でもっと強硬に出ろと政府に迫るという事です。でも、そんな事をしてしまえば、旧社会党・社民連系列の人らが離反するでしょう。岡田新体制、自らの未加入問題以降、最大のミソをつけてしまいました。自爆するよりは矛を収めた方が良いのでしょうが、そうすればそうしたで保守系議員らから突き上げが有りそうです(こっちは小沢さんが押さえるのかな?)・反小泉を優先すれば、拉致被害者家族会をバックアップする羽目になる。・親北朝鮮を優先すれば、首相を応援する外無い。なんだか、ものの見事に王手飛車取りが決まったような形になってきましたが・・・。こりゃあ、舌を巻くより他ありませんね・・・。えー、コレは追加分です。「日比谷焼き討ち事件の再演にならなくて良かった」ってな話が有りますが、世論がクールすぎるのも交渉支援圧力にならないという考えを私は持っていました。本来小泉首相の味方のはずの保守系紙で厳しく、敵のはずの革新系紙で甘いというのは、その表れかと。ただし、「兎角熱狂は御しにくい」と考えるならば、クールで正しいのかとも思えるようになってきました。熱狂は交渉の幅を狭めるとも。現状を表現するとしたら、「内に炎を秘めた冷静」拉致被害者家族会は、種火です。北朝鮮が下手を打てば、また燃え上がるよと。02~03年初頭までは、今にも日朝開戦かと思えるほど、世論はヒートアップしていました。日本がかつて米国と戦った時、真珠湾を先制奇襲しました。たしかに戦術的には大成功、稀代の名将、山本五十六の賭けは成功し、その後半年に渡る破竹の進撃を可能にしました。しかし、米世論に対するアピールとしては最悪の失敗で、敵国世論を味方に付けられる可能性を大半喪失してしまいした。日米の長期戦能力を鑑みた場合、致命的なミスと判断する事も可能です。今の北朝鮮もそうです。テポドン数十発で、日本に甚大な損害を与える事は可能です。しかし、その後の逆襲には耐えられませんし、当時の日本と違い、決戦に打って出るほどの力もありません。彼等は、虎の尾を踏む事はできません。再び、日本人の敵愾心が燃え上がる行動だけは、絶対に取れないのです。
2004年05月24日
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今回の小泉訪朝について、評価は割れました。・まったく歓迎 (社共、中韓等)・まずまず評価 (与党等)・まったく否定 (民主、救う会&家族会) 私は功利的な面から考えたいと思います。以前、どこかで(探してみたら、消印所沢さんのサイト、軍事板常件問題でした)平沢勝栄議員が北朝鮮の作戦に引っかかったと言う話を聞きました。「私個人的には、我が国(北朝鮮)としても貴国(日本)との友好を深め、諸問題をスムーズに解決したいのだが、強硬派がそれを邪魔している。彼らを押さえるためにも、日本側としてはコレコレこのような条件だけは絶対に飲んでもらいたい」(ちなみに、この話に私がピンときたのは平沢氏ではなく、むしろ謎の転向をした旧拉致議連会長中山正暉のケースでした。彼はキャリアを議員秘書から始めたため、この種のタフな交渉術に慣れているかどうかは不明です。さらに建設大臣であり、吉野川に関する土木工事関連で疑惑が囁かれる等、川砂利利権で親北に転がりやすい性格の人であったので、北朝鮮が仕掛けた作戦に自ら乗った可能性が大です。一方、この手の「仏と鬼」の揺さぶり手法は、ヤクザでも警察でも良く使われますので、はたして警察出身の平沢さんが、こんな手に引っかかるのかと疑問に思ったのです。引っかかった風を装っているのかな、とは思いましたが)コレを日本が逆用するとしたら、どういう形になるのか?実際に交渉をする人間が仏、バックに鬼が控えている形になるとすれば、今回の訪朝後の反応は、もの凄くわかりやすくなります。小泉訪朝団が仏、拉致被害者家族会とそれに同調する世論、そして無自覚なシンパとして取り込まれる反小泉陣営が鬼なのです。国内的にも党としては旧社会党派閥に遠慮して北朝鮮問題に触れたがらない民主党が小泉を叩けば叩くほど、次の対北強硬姿勢を政権側が採った時に言質を取られて北朝鮮は一層の譲歩を迫られます。仏の小泉側は、次の交渉でも「俺が国内の強硬派を押さえてるんだから、コレくらいは帰さないと収まらないよ」と要求できます。これで家族会や世論が小泉氏の訪朝を評価しちゃったらどうでしょうか。鬼が消滅するので仏の存在理由も無くなり、北朝鮮は再び日本を本当に舐めきった線引きでしか交渉しなくなるでしょう。つまり、功利的に考えるならば、家族会や世論は絶対に小泉首相の成果を肯定的に評価してはいけません。アラ探しに汲々とし、小泉首相を総攻撃している振りをしながら、流れ弾をどんどん北朝鮮に飛ばしてやるのが、最も効果的な拉致被害者奪還法なのです。まあ、幸運と能力と能力ある側近に恵まれた小泉首相を守り、参院選に勝利させたい気持ちは分かりますが、実利の面から言えば、表面的な態度とは、全く違う態度を示した方が良いのです。#北朝鮮に厳しい日テレが、事前に交渉情報をリークして同行を許されるの許さないのと言ったゴタゴタが発生した時点から、「何故に読売?」と思っていたのですが、コレでカラクリが分かったような気がします。#拉致被害者家族会の憤激を、先月の三馬鹿家族みたいな、世論と浮いたものにしないために、わざと煽って予防線を張っておいたと思うと、辻褄が合いそうに思えるのですよね。
2004年05月23日
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北朝鮮の小出し戦術が改めて浮き彫りになったので、あまり手放しでは喜べる結果では有りません。しかし、次に繋がる結果であるとするなら、60点は付けられます。全てを期待できないのは、理解できます。他の政権では一人も奪還できなかったのですから。そう考えるなら、小泉首相の交渉術、および同胞奪還の意思は、他の首相経験者のそれよりも巧みで強いと見るべきでしょう。我々は、現実の世界に生きています。ならば、ベストな結果でないと不満を言うより、ベターな結果を受け入れるべきなのでしょう。お疲れ様でした、首相。________さて、北朝鮮及び、北朝鮮のの意を汲む親北マスコミ・親北左派団体が、拉致被害者家族会・救う会に対して何を仕掛けていたかと言えば、内部分裂工作です。今回の帰国でも、曽我さんの家族をわざと外しました。これで、曽我さんは三重の意味で他の拉致被害者と立場が異なってきました。まず日本にいる曽我さんの家族は、曽我さんの生存が報告される前は拉致被害者家族会との接触はほとんど無かった。そして夫婦で帰還した他の四人と違い、配偶者と一緒に帰国できなかった特別な位置にあります。さらに今回の件で、彼女さらに他の拉致被害者との格差が発生する事になりました。これは、彼女にやり場の無い憤りと悲しみを与えて精神的に痛めつける事により、彼女をして周囲を不信視させるための策略と見ます。人間は社会性動物ですから、孤独には滅法弱い。兵士を友軍から離れた地点に投入する時、長期間士気を高いレベルに保つには最低二人、できるなら四人が必要なのだそうです。訓練を積んだ兵士ですらそうなのですから、一般人の曽我さんではさらに辛いでしょう。そのような立場にいる曽我さんを孤独にするわけには行きません。拉致被害者家族会の方々も、当然ながらそう思ったはずです。個々の人間、家族は弱い。しかし、心を一つに合わせて一丸となれば、国家とも交渉できるのです。「曽我さん、貴女は決して一人ではない」そう思えばこその、あの怒りの会見だったのでしょう。2年前・・・生存と死亡を告知された時、拉致被害者家族会は割れず、強固な意志を示しました。今回もまた彼等は割れません。彼等は、悲しみから解放されぬ仲間がいる限り、その悲しみを自らの物として、独裁国家との戦いを続けるのです。現実は残酷です。運命と諦め、自分を哀れみ、慰めることに逃げたくもなるでしょう。しかし、彼等は運命と戦う事を決断しました。独裁者とその手先がいかに悪あがきしようとも、彼らの意思を挫く事は絶対に不可能なのです。私、永遠の14歳は、拉致被害者家族会と救う会を全面的に応援します。
2004年05月22日
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数年来の友人のサイトで気になる発言が取上げられていました。>(陸自幹部候補生の受験に絡んで)「そんなに戦争したい?月にでも行って大いになさって下さい。どうぞご自由に。それが人間の本能ならばね…。」この発言をされた方のページに飛んでみたら、消防士さんでした。火災になったら消火活動に関わる消防隊員が危険に晒されるように、戦時になったら真っ先に消耗されるのは自衛隊員の生命です。「兵士が戦争をしたがる」なんてのは、「消防士は火事で不幸な人間が発生するのを期待している」とか、「警官は凶悪犯罪で被害者が多発するのを心待ちにしている」と同じくらい根も葉もない中傷なんです。防災や防犯と同じくらい、防衛も大切な事なのです。消防士にとって、防災運動が奏効してポンプ車やはしご車などの装備が消火活動に一度も使われないまま耐用期限が切れるのが理想なように、警察官にとって、防犯活動が奏効して地域の不幸な犯罪が無くなるのが理想なように、自衛官にとっても、防衛努力が実って日本の安全が永久に続くのが理想なのです。ガン保険をかけてもガンにならずに生涯を過ごせるのが理想なように、戦時に備え数々の兵器を使いこなすべく訓練に明け暮れる毎日を過ごしつつも、それが実際の役に立たない徒労に終わってくれるのが、自衛隊員の心からの願いなのです。災害を悲しんでも、災害に絡んで消防士が嫌われるのは理不尽です。犯罪を嫌っても、犯罪に絡んで警察官が嫌われるのは理不尽です。戦争を憎んでも、戦争に絡んで自衛隊員が嫌われるのは理不尽です。自分が役に立つ時とは、誰かが不幸になり、その不幸を最小限で食い止めようとする時であると、消防士たるこの方は理解している筈なのです。ならば、同種の仕事をしている人に対し、もう少し理解を深めてくれる事を望むのは、人間の本能から外れた理不尽な願いなのでしょうか。もう一度くり返します。火災が起きない事を心から願いつつ、火災に備えて訓練をする事が矛盾しないように、戦争が起きない事を望みながら防衛訓練をする事は、何ら矛盾しません。理想と現実は、どんな分野においても懸け離れているのが普通なのです。私たちは憂い無き理想郷ではなく ・・・・・・現実の世界に生きているのです
2004年05月21日
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政治の戯画化がバッチリはまってしまったスレを発見。菅直人ですが自民党が落ちませんttp://hobby5.2ch.net/test/read.cgi/army/1084354754/当日記でも、福田氏の見事な引き際と、対照的な菅氏の無様な引き際を艦隊になぞらえました(5月9日)。ですが、やっぱり詳しい方々が掛け合い漫才のように楽しんでいる掲示板のが娯楽性は高いですね。私も大爆笑させていただきました。平時では、政治をこんな風に戯画化しても、あまり受けません。では、この件がなぜこんなにまで面白いのか・・・。やはり、攻めあぐねた側が安易な強襲を仕掛け、敵に逆襲を受けて大損害を被った上に、その責任のなすりつけ合いや仲間割れでさらに損害を拡大しているのが主因でしょう。普通は攻勢をかけた側がイニシアチブを握る筈なのですが、今回はなぜか対応に追われる側が逆にイニシアチブを握ってしまいました。この結果から、民主側が弱点と思い込んだのは、誰かの罠だったのかもしれないとの意見が出る始末。こういう時、賢明な人間が取る策はただ一つですが、ここでは言わないほうが良いでしょう。この程度のリスク管理すらできない人間が党のビッグネームとして君臨している限り、民主党が与党になることなど有り得ません。コレがきっかけになって、政治家も能力主義になってくれれば宜しいのですがね。________皮肉だけで終わるのも何ですので一応言っておきますが、岡田さんは政策通です。しかし、戦いは最適なTPOに全力を投入できた方が勝ちます。彼に将器が有るか否かは未知数ですので、温かい目で見てあげましょうスタッフに恵まれさえすれば意外と期待できるかもしれません党内ビッグネーム同士の綱引きを交わしながら、いかにイニシアチブを発揮していくのか。そして、どれだけの党内人材を自らの手駒として活用できるかが、彼の成功の鍵になります。小泉首相も同じ問題をクリアして現在の根強い支持層を獲得しました。民主がそれを達成できないならば、有権者に「民主党は自己改革のスピードでも自民党に劣る」と判断されるでしょう。
2004年05月19日
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こんにちは、また無礼を覚悟で意見させていただきます>『情報ソースを提供できなければあんたの負けだ』>なんて思う人とは意見交換はできません。>よくHPでの勝ち負けを言う人がいますが、私の考え方と違いますので>勝ち負けの勝負をなさっている人のHPをお探しください。 ぼたんの花さんの考え方は間違っています。それと、BOSCさんもJSFさんも勝ち負けの話をしているのではありません。ぼたんの花さんの意見が客観的事実、もしくは客観的とされている情報源を元に述べられたモノなのかどうかを尋ねているのです。意見を交換するのに、意見の根拠となるソースは大事だと思います。それを無視するならば、どんな妄説や誹謗中傷でも可能になるからです。個人に置き換えてみれば、ぼたんの花さんがいかに変な事を主張しているかよく分かります。△「○さんって、男と見れば誰とでも寝る淫乱サセ子なんだって。それで彼女の男同士が揉めて刃傷沙汰にもなったって新聞に載ってた」□「本当なの? どこの新聞に載ってたの?」△「新聞社に迷惑がかかるから言えないけど、どこでも書いてるしみんな言ってるよ。○さんは性悪女だって」□「私、見た事無いんだけど。あなた○さんが嫌いだからって適当な事を言ってない?どこの新聞に載ってたの?」△「貴方が探してもすぐ見つかるよ、だって、もう○さんが性悪なんて世間のジョーシキじゃん」□「私の周りで、そんな事を言っているの貴方だけだし、私はそんな記事が載ってる新聞は読んだこと無い。ねえ、私も読みたいからその新聞みせて」△「どうして、貴方はソースに拘るの? ○さんは淫乱サセ子の性悪女! それでいいじゃん! それが受け入れられないなら、あなたとまともな話なんかできない! 合わないのよ私たち!」○さんが性悪女かどうかはさておいて、△さんの姿勢はおかしいのです。自己の意見が独断と偏見に基いたモノではない事を主張するためにソースの実在をアピールしているにも関わらず、そのソースを要求されてもそれを拒否するのは、明らかに変だからです。これでは、たとえ本当に○さんが性悪女だったとしても、△さんの人格も疑われてしまいます。△さんは○さんを攻撃することを正しい事と確信しているかも知れませんが、□さんや世間はそう思っていない場合、△さんは周囲からどのような目で見られるのか。世間並みのコミュニケーションができる人間ならば、答えは同じです。ソース無き発言は、多くの人を悲しませるばかりか、自らの信頼性を大きく傷つけます。独裁者が敵国を侵略する時、いい加減なソースに基いた言論を流布させ、国民の敵愾心を煽る事があります。そのような場合、独裁者は絶対に反論を許しません。いい加減な発言は、身近な人間関係にも亀裂を生じさせます。ひいては、人々の間に相互不信を生じさせ、それが戦争を好む人間を利する事すらあるのです。私は平和を求めています。JSFさん達も同じ考えのハズです。私たちと同じく平和を求めている筈のぼたんの花さんが、何故に不和と不信を撒き散らす戦争狂と同じ方法論を平気で使うのか、よろしければお返事を願いませんでしょうか。△「□さんはダメね。勝ち負けにばかり拘って。人と会話する気が無いのかしら」◎「□さん、勝ち負けに拘っていたワケじゃないと思うんですけどぉ・・・。○さんの新聞記事、私も読んだ事無いですぅ」ぼたんの花さん、もしも貴方が誠実な方ならば、私の問いかけにお返事願えませんでしょうか。
2004年05月18日
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こんにちは。貴方の掲示板から締め出された私、永遠の14歳です。今日はぼたんの花さんの日記を読んで感服しましたので、勝手に貴方の名前を日記に冠しました。まずは無礼をお詫びしておきます。>集団ヒステリーを鎮め、湾岸戦争コンプレックスから脱却するそういえば、自衛隊のイラク人道復興支援に反対しているのに世論に相手にされず、集団ヒステリーに陥っている人たちがいましたね。彼らのヒステリーは早急に静めてあげないといけません。それと、湾岸戦争でイラクの独裁者が無力な隣国を侵略する緊急事態に、平和を愛する日本国は史上稀に見る無能ぶりを晒し、ほとんど平和のために貢献できませんでした。このコンプレックスから脱却するためには、当然ながら日本は平和のために積極的に自衛隊を活用すべきです。まさに慧眼です。>軍事力による抑止力、これがまず一番であると言う人があまりにも多い。ええ、そうかも知れません。北朝鮮と言えば、まずノドン・テポドンを持ち出したり、対北侵攻を語る戦争好きな人間が多い事を、実は私も嘆いているのです。日本は、まず軍事以外の平和的手段、たとえば対北経済制裁や日本における北朝鮮系資産の完全凍結、親北朝鮮系国に対する先端技術流出防止および禁止的関税強化など、軍事以外に平和的にやれる事を全てやらなければいけません。 我が方は、こういう平和手段で北朝鮮にやさしくアプローチをかけるべきなのです。もし、日本がこのような平和的手段をもって北朝鮮に無謀な戦争を諦めてもらい、誘拐・拉致した人間たちを帰してもらおうと働きかけているのにも関わらず、非道にも日本に戦争を仕掛けてくるようならば、自衛隊も日本の平和と安全を守るために、同盟国や友好国と共に嫌々ながら反撃せざるを得ず、そのための装備や法律を事前に整えておくのは、全くもって正当なのです。ぼたんの花さん、貴方は超一級の戦略眼の持ち主です。貴方の掲示板が再開されたなら、再び訪問いたしますので、その時は、また宜しくお願いします。相互リンク、私は今だ諦めていませんよ。
2004年05月16日
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小泉政権を批判視していた連中が、揃って自爆しそうな勢いです。ハードラックと言うより、悪魔にでも魂を売ったかのような豪運ぶりです。年金問題にしても拘束事件にしても、政権側からしかけたキャンペーンでは全く有りません。むしろ、仕掛けられた行為に対して、最小限の防御的リアクションを返しただけです。それなのにこの結果。何らかの作為が働いたのかとも思いましたが、それは実証的には否定せざるを得ません。そもそも酷い目に遭った側のケアレスミスが無ければ、事態が政権側優位に転がる事は絶対に無かったでしょうから。それよりは、国民意識の変化を主因に挙げた方が、まだ説得力が有るでしょう。国民は、水戸黄門型勧善懲悪劇に、あまり興味を示さなくなりました。自前の口上、あるいはシンパのメディアで悪役を仕立て、それを叩いて支持を得る手法は、叩く側およびそれに荷担するメディアの資質も厳しく問われるようになってきたからです。某野党親北政治家の失脚劇移行、さらにその傾向は強まりました。さて・・・ここで一つ妄論を打ってみます。もし仮に、こういうケースが00年代の世論動向を決定付ける契機として定型となっているとしたら。次は、サドルの私兵団マフディ軍が敗北した後で、マフディ軍をイラクの一般国民と誤解させるような形で反米報道を続けた日本のメディアが、誰がどう調べても自業自得としか言えないような事件で、その立場を急激に悪化させるかもしれません。あるいは、参院選で自民ネガティブキャンペーンを張ったメディアが、やはり類似のケースで自滅するかもしれません。しかし、それに何らの作為を見出そうとする努力は、おそらく徒労に終わるでしょう。実は、既に類似ケースは発生しています。イラク戦争の被害を大々的に喧伝しようとした某メディアが、自社の記者がコッソリ日本に持ち帰ろうとしたクラスター子弾で現地の空港職員を爆殺してしまった件がそれに相当します。これで反戦キャンペーンに名を借りた反政府及び反米キャンペーンの出鼻を挫かれたばかりか、自社の利益のために戦場で危険物を拾い、あまつさえ空港そして飛行機にそれを持ち込み、空港職員や乗員乗客を危険に晒す非常識さを糾弾される結果となりました。それが無ければ、国内での反戦キャンペーンが勢いに乗る可能性も否定できなかったのです。カジノのディーラーは、客の心理を読む専門家です。マジシャンは、サクラではない客に望みのカードを引かせる事ができます。しかし、彼らがどのようにして心理を読み、対象を誘導できるのかまでは一介の素人には不可知であり、例え知りえたとしても他者に説明する際に一般的な説得力が生じません。作為の可否を疑われる以上に、作為の実効性を疑われるからです。もしこういう件が作為だとすれば、人間の心理を知り尽くした悪魔的なまでに狡猾な知能の持ち主の存在を仮定せざるを得ません。残念ながら、それが誰なのかを知り得る立場に私はいません。しかし、それに不満は有りません。このように適当な憶測をつらつらと並べているだけでも、ファンタジーとしての"鬼謀のサイコマスターという存在"を語る事は十分に楽しいですからね。
2004年05月14日
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これからの徴兵制反対論について。今の世界の軍事的潮流からすれば、日本における徴兵制復活の可能性は、JSFさんの主張どおり低いでしょう。しかし、徴兵制が必要とされるような情勢になる可能性を私は零とは考えませんので、徴兵制に反対する貴方の懸念も分からないではありません。政府は、必要と有ればどんな手段でも採りますし、国民はそれがトータルで自らに益すると判断できる限り、時間がかかってもそれを追認します。そういう場合に政府および国民に違う選択肢を提示する場合、冷厳なる現実に対する論理的な回答と、それを理解する知性を有する国民に、情実に立脚した論を展開しても、顧みられる事は全く望めません。では、その時に我々が何が出来るか。私は、安全保障に徴兵制が必須かどうかという観点から理論を組み立てるしかないと思います。政府や国民が、誤解、または情報不足により、徴兵制復活を唯一の道筋と考えている可能性も無いわけではないからです。ただし、手に入る限りの全ての情報を集めて検討しても、回答が一つしかない場合も有りえます。その時は、徒に徴兵制復活に反対するのは理性的な選択ではありません。徴兵制復活に賛意を示しつつも、「時限で、または条件を満たせば廃止できるようにしておく」「従軍者への十分な手当てを、事前に確約させる」等、現実的かつ国民の立場に立ったアプローチを試みるべきと考えます。どの分野でもそうですが、"悪"が完全に阻止できない場合、その"悪"による被害を最小限に押さえる事が最も重要になるのです。また、回答が一つしなかい状況に政府や国民が陥る事を予防する事も大切です。そのためには、少ない人数で効果的に日本を防衛するための手段を、常に検討しなければなりません。そして、不幸にも有事になった際、自国の損害および兵士の犠牲を最小に止めて事態を収拾できるような安保外交を常々心がけなければなりません。つまり、徴兵制阻止を論理的に突き詰めていくと、それは現在の日本政府が目指している方向と、あまり変わりが無くなるのです。
2004年05月12日
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例えば、中国は自らの核武装を、「防衛的なモノ」と位置付けています。「我が国に侵攻を試みる国が有れば、核の先制使用も辞さない」つまり、そう宣言する事によって、中国に対する攻撃を牽制しているのです。しかし、MDはそういった核弾道弾を無効化(現在において全弾無効化はできないが、将来の目標は全ての弾頭の無効化)します。すると、MDを装備した国からの侵攻を核で阻止する事はできなくなってしまうのです。そうなると、MDが防衛専門兵器というロジックは成立しなくなります。中国がMD構想に反対するのは、このためです。ただし、この理論にも、穴が有ります。中国が核兵器を抑止力として防衛的目的にのみ使うという保証はどこにも有りません。逆に「我が国に侵攻を試みている」と主張する事により、何時でも核による先制攻撃を可能にしてしまう詭弁であるとも言えます。このため、中国の周辺国は、何らかの手段で中国の核の脅威に対抗しなければなりません。よって、我が国は非核兵器であるMDを装備するのに、なんら躊躇する事は有りません。中国は、他国の民間人を大量殺戮する事でしか達成できない自国の安全保障政策を根源から見直した方が宜しいかと思います。日本がMDをどんなに配備したとしても、それが破壊するのは敵国の兵士でも敵国民のささやかな生活でもなく、我が国に無慈悲に降り注いで多数の同胞の人生を強制的に変え、あるいは終わらせてしまう悪魔の兵器に過ぎないのですから。
2004年05月11日
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・曽我さんと家族の面会場所は、中国、ロシア、ベトナム、インドネシア四国が候補になっている。 近いしね。・外務省は北京、最低でも中国国内で曽我さんと家族を会わせようとしている? さもありなん。一方で、・家族会側とすれば、インドネシアが最良、次点がベトナム これは納得しやすい。 たしかに、脱北者に対する扱い一つ見ても、中国は信用できない。 ロシアにしても、北に対して何処まで厳しく出来るかは謎。 でも、実際はどーなんだろう?※結構デリケートな話題なので、最新ではなく過去の空いている日記にコッソリ入れました。
2004年05月10日
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・超ド級戦艦"菅直人"ついに沈む民主艦隊の旗艦"菅直人"は、艦隊決戦に向かう途中の海域で操艦を誤り、味方の仕掛けた機雷に触雷。艦隊司令部が旗艦を救うかどうか小田原評定を続けるうちに喫水が下がり、放棄・処分を渋々決定。しかし、当の”菅直人”は大砲をぶち込もうが魚雷を叩き込もうが中々沈まない。民主艦隊の脚を止め、敵の索敵機から発見されやすい黒煙を濛々と上げ続け、決戦前に味方艦の弾薬をしこたま浪費させるという、オウンゴールの乱れ撃ちをしまくった悪夢の巨艦”菅直人”は、数日にわたる味方艦隊からの波状攻撃により、やっと沈みました。浮揚の予定は有りません。・高速戦艦"福田"は屈せず民主艦隊による執拗な漸減攻撃を受けていた自民艦隊は、高速戦艦”福田”が被害担当艦となり、目だつペイントと神技的操艦技術で敵の漸減攻撃を見事に艦隊主力から引き離し、最後は自ら浅瀬に乗り上げて浮き砲台となった模様。損害は軽微、故に早期の戦列復帰も可能との事。
2004年05月09日
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冷戦に勝ち抜くための前哨拠点として設置された人工国家。主を失った哀れな走狗は、生き残りを賭けてさらに危地へと入り込む。敵は、エサと首輪を左手に、棒を右手に持っている。犬は考える。敵に尻尾は振りたくない。しかし、棒で叩かれるのも嫌だ。かと言って歯向かえば、一撃で絶命させられてしまう。なんとか、格好をつけたままエサにありつく方法は無いものか・・・?奪うか。しかし、今の体力では奪う前にやられる。騙すか。しかし、全ての敵を騙せはしない。 それに何度もは無理だ。ならば取引は?これだ。うまくやれば、首輪をつけられずにエサを得られるかもしれない・・・・・・。
2004年05月08日
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とある法廷にて。検事「はいかいいえで答えなさい。あなたは過去、数多くの児童に苦痛を与えた事を認めますか?」被告「はい、しかし私は・・・」検事「合理的な理由もなしに。そうですね?」被告側弁護士「異議があります。彼の職業は流行性疾病の予防接種を専門とする医師でありまして・・・」検事「予防接種!それは苦痛と危険を伴うモノではありませんか? 健康な児童に対し、将来の苦痛を軽減すると称し、鋭い針によって外傷を負わせるという苦痛をもたらす。さらには予防接種に過敏反応を示す子らにとっては、彼いわくの予防措置こそが死そのものに直結する事すらありうるのですぞ! この行為は明らかに、苦痛解放法に抵触し、現在は法律により禁止されています。違いますか!」被告「裁判長殿、意義を述べることをお許しください。私は過敏反応を示す児童を事前のチェックにて排除しております。そして、予防接種を施した彼らは、将来においてその疾病よる苦痛から逃れることができるのです。その意義をお考えください」検事「何たる詭弁! 苦痛による苦痛からの救済? ありえない!針で子供の腕を毀損した特殊な嗜好を持つ人間の詭弁である!」被告「私は、ジェンナーやパスツールの崇高な事業を引き継いだに過ぎない。すべての人間は健康に生を全うする権利がある」被告側弁護士「私は、依頼人から反論のデータを預かっております。それによれば、確かに依頼人が予防接種を施した地域の児童は疫病に罹患する確率を減じてはいるようです」検事「それが何を証明すると言うのか? 統計上の偶然というものは常にある! たまたま、被告人が予防接種とやらで児童に苦痛をもたらした地域は、疾病が少ない地域なだけではないのか? 偶然による可能性だとすれば、被告人の行為は人為的に苦痛を増大させた犯罪行為に過ぎない! 」被告「あなた方が主流を占める前は、確実に世の中の苦痛は少なかった。私は堪え難き苦痛を感じている。こんな裁判は茶番に過ぎない」検事「裁判長! お聞きになられましたか? この被告は地域児童を疾病から救うと騙して不要不急の苦痛を増大させたばかりか、旧時代の価値観を公言して、法廷を侮辱したばかりか、苦痛解放同盟政府の批判までやらかしましたぞ! これは明らかに法廷侮辱罪と反逆罪の現行犯です!」被告「私は黙らない。政治家を脅迫して志を曲げさせ、マスコミを牛耳って国民を欺く苦痛解放同盟を私は告発する」検事「警務員!警務員! 被告の不規則発言をやめさせろ!」被告「農民が穀倉の一部を種籾として次の収穫を得るように、商人がより大きな利潤を得るために私財を事業に投資するように、そして我々が自らと家族の幸せのように惜しげも無く自らの労力を投入するように。 小さき苦痛に耐える事により、大きな苦痛からの解放をもたらす事はあり得るのだ。 先の世論調査を見たか? 一部のマスコミは君たちの支配を断固として退けた。 そして国民は天然自然の理を思い出し、迷信の闇から脱しつつある。 支持を失った君たちは次の選挙で惨敗し、このばかげた茶番も終わりを迎えるだろう」検事「裁判長! これ以上の審理は無用! 判決は死刑! 危険思想罪による死刑で決まりです!」
2004年05月07日
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国力への過度の信頼、先進国願望、それを一切否定する分析と現実、願望を満たす未来はありえないが、それでも信じたい十年後。 かつての分断国家西ドイツは旧東ドイツを吸収したが、同時に仮想敵国の国境線がはるか彼方に後退したため、苦しんだのは旧東ドイツ地域の復興だけだ。 しかし、韓国はたとえ統一朝鮮の悲願を達成できても、今度は北朝鮮より強力な中国との長い防衛線に兵力を配置せねばならないため、復興費に加え、防衛負担の増大すら見込まれる。 さらに、統一後の防衛費を唯一軽減してくれそうな同盟国であるアメリカにも、露骨に嫌われてきている。 統一したら、彼等は満州国の夢を見る事だろう。 ロシアと中国に挟まれながらも、彼らの軍事力に対抗でき、それでいて韓国の脅威にならない夢想の大国を。
2004年05月06日
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一部、人気取り等と揶揄する向きも有りますが・・・。高位の人間が危険を顧みずに前線の兵士たちを激励するというのは、士気を高め兵士のモラルを保つのに効果的な手法です。例えるなら、社運を賭けた仕事をしている部署の社員らに、代表取締役社長が差し入れと共に激励の言葉を残して去るようなものです。人間は誰かに仕事ぶりを認められ、その仕事の意義を強調されると俄然やる気が出てくるものなのです。その逆に、前線の兵士たちの士気やモラルを低下させる目的の心理作戦と呼ばれるものも存在します。個々の兵士たちの努力や勇気、献身を徒労で無価値なモノと思わせ、彼らが寄って立つ正義を否定し、国民に支持されない戦争を認めたくない政権の保身によって危険地帯に送られていると兵士に思い込ませれば、兵士の士気は下がり、モラルも低下します。この目的で流される情報は、基本的にソースなど関係有りません。たとえ口から出まかせでも、情報の比較検討などしにくい前線の兵士たちにそう勘違いさせるだけで目的を達しえる類の"プロパガンダ"なのですから。兵士たちの最前線症候群(極限状態に長く置かれた人間が、本来、味方である筈の人間たちにまで不信・敵視する心理状態)を防ぐためにも、要人がイラクを訪問して兵士らを激励し、彼らの心理状態を改善させる事は良い事であるといえます。もちろん、サマワでイラク人のための人道復興支援を展開している自衛隊も例外では有りません。もしも小泉首相が炎熱のサマワで汗を流す日本男児らを現地で激励したなれば。彼に懐疑的な私でさえ、小泉首相のシンパになってしまうでしょう。
2004年05月05日
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有志同盟諸国の顔にも泥を塗るかも知れん不祥事。自衛隊を派遣している日本の一国民としても不快。それはそれと、この件についてのでもでイラク聖職者協会がまたぞろ動いてるのが気になる。三馬鹿拘束時も、彼ら居たぞ。世俗化したイラクにおいて、聖職者の権威を復活させたい狙いでもあるのかな。
2004年05月04日
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テロリスト「我々はイラクのために有志連合諸国軍が撤収するまで反占領闘争を続けます」有志連合軍「我々はイラクのために治安が良くなり、復興が端緒につくまで撤収できません」テロリスト「我々はイラク人の意思を代言しています」有志連合軍「我々はイラク人の意思が反映される政体がイラクに誕生する事を望みます」 さて、どちらの言い分が矛盾しているのでしょうか。
2004年05月03日
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「ああ、凄い。思い出の道がとおれなくなっている」「通れないと言うより跡形すら無いな。地形そのものを変えてるようだ。露天掘りの鉱山で見かけるようなキャタピラー社製の大型ダンプが行き来してる」「この時勢によくまあこんな巨大工事を。53年に完成した旧ダムを活用すれば、この工事は不要なのじゃないかな」「下流地域が、85年と94年に水不足で険悪になった。放置すれば、再度の旱魃が訪れた時にはさらに酷い事に成るだろう」「10年に一度くらいの旱魃に備えるためにこんな巨費を投ずる価値が有るのか?」「そこらへんは、論者の視点による。詳細詰めずに土建だ利権だと騒ぐ事もできれば、妖しげな食料安保論を振りかざす事もできるさ。でも、根本は少ないパイを奪い合う事によって人心が乱れ、治安が悪化するのを何より嫌ったのだろうな」「政治では、やはりIの力が?」「計画の時点では絡んでいただろうが、今のIは大物ではあっても野党だ。今引き継いでいるのは、与党寄りのSか、与党のTになるが、詳しい事は知らないよ」「おい、見ろよあの看板」「"テロ防止のため、不審者を見かけたらすぐに通報して下さい"か、こんな辺鄙なところにまで手回しの良いことだな。確かに発破に使うダイナマイトを奪われたら事だが」「まるで準戦時体制じゃないか。何故こうなった?」「平たく言えば、自分等の不甲斐無さやバカ加減を他者になすりつける香具師が世の中には多いからだろうな」「誰とは特定しないんだな」「俺は神様じゃないんだ。誰と特定できる能力なんか有る訳が無いし、特定の政治指向の持ち主を満足させる回答もしたくない」「用心深いのか、日和見なのか」「一般人が日和見しなくなれば、政治の柔軟性が失われてしまうからな。一応中庸で通したいんだ」「ノンポリ?」「いや、これも立派なポリシーさ」「ところで、低強度紛争とか言うんだっけ、こういう状況」「たしか、そんな感じの表現だったな」「一般人はどう対処したらいいんだろう」「とりあえず、怪しいのを見かけたら警察に通報し、未然にテロを防いでくれることを期待しつつ、日常生活を普通に送る事」「"体制のポチになれと言うのか!"とか言いたがる手合いがウジャウジャと沸いてきそうなんだけど」「そういいつつも、自らテロ闘争に身を投じてまで体制攻撃に走ったり、テロを甘んじて受ける度胸は無いんだろう。無自覚なシンパほど構う価値が無く愚かな対象も無い。構うとしたら、彼らを啓蒙するのではなく、一般人が彼らに騙されないような構いかたをするべきだろうな」「延々と誤魔化されないかな」「そりゃ誤魔化すしかないだろう。大衆にアピールするには言い切りが必要だが、言い切るためには根拠が必須になる。無根拠な事を垂れ流せば、突っ込まれれば誤魔化すしかない」「病気だね」「ある種の精神的なそれかもね。空ろな論理を守るために、さらに虚言を重ねていく」「当人達の頭では、それを認識できてるの?」「できているなら、凄い精神力の持ち主だ。架空を現実と等価にみなせるんだからね。 できないなら、単に論理的な思考が出来ないだけなんだろう」「"他にもやり方がある"、みたいな言い分はどうなのかな」「やり方を詳細に提示してもらうしかないな。現実に取られた手法と退避させるなら、次回の教訓にもなるし。できないなら、反対のために反対してる人と何にも変わらない」「建設的批判は有るの?」「国内的には、皆無なんじゃないかな。逆の意味で不健全だよ」「野党第一等は、"批判のための野党"と見られるのを、一番嫌っている筈なのにね」「野党第一党が寄り合い所帯だから、分裂を避けるための発想を優先させてしまう。その結果、有効な対案を出せない。特に安全保障問題では真っ二つと言ってもいい」「与党は?」「森派の政策が国民の支持を受けている以上、他派も今は自嘲するしかない。公明も与党生活が長くなってきたから、如何に国民から総スカン食らわない態度を示すかという技術に長けてきたね」「異論は有るが、多数派が決めた事には従う・・・これって」「一応、健全な民主主義の姿ではあるね。民主党は党内を民主主義的な意思決定手法でまとめる事ができるかどうか」「できれば?」「民主党は、政権担当能力が有る政党として、国民に認知される事になる。でも、実際にそれをやれば少数派は離党するからできない。離党されれば量的に自民党に勝てない」「処置なしか」「政策だけでもう一度政界再編やれば良いんだけどね。自民の主流と民主の保守系が合同、社民と民主、自民の革新系が合同」「55年体制への回帰とか書かれるよ」「それでも分かりやすい政治にはなる。有権者にとってはメリットだよ」
2004年05月02日
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態度が真摯でないことは、多くの指摘がなされている。自らの軽率な行動が迷惑をかけたという自覚もほとんど無い。つまり、彼らは自らの過ちと、それをリカバーするために政府が、彼らの嫌っている政府が尽力した事実を認めたくないのである。一納税者として、20億円の血税が、彼らの軽率な行動によって失われた事は残念だ。「もっと浪費しているヤツがいるのに、彼らだけ批判するのは変」という、弁護にもならない言葉を吐く人間もいる。これはスピード違反でキップを切られ、「もっと悪い奴を捕まえろ」と悪態を吐くのと、何が違うのだろう。「そういう悪人も糾弾するが、このバカどもも見逃すわけにはいかない」当たり前過ぎる理屈を意地でも通そうとしたがらない人が存在するのは、何故なのだろう。未だに、「自衛隊のイラク撤退を最初から考慮の外に置いたのはおかしい」と主張する人もいる。しかし、政治的には逆の主張で類似の事件を起こされたら、彼らはどう反応するのだろう。たとえば、自衛隊のイラク撤退を決定し、撤収作業を開始した時点で、日本人がテロリストに人質にされ、「自衛隊をイラクから撤退させるなら、人質を焼き殺す」という主張に人質家族が全面賛同して政府を糾弾する事態になったらどうするのだろう?それでも、彼らは「犯行グループと人質家族の要請にある自衛隊駐留を選択肢から外すのはおかしい」と主張するのだろうか?もし主張しないなら、この事件の人質も家族も最初からどうでもよく、自らの政治主張の具とすべく事件を利用しただけの誠意の欠片も無い連中だ。もし主張したら、日本国の主権をテロリストに預けたいだけのバカどもである。人質やその家族、そしてそのサポーター連中の非常識ぶりに、世論が糾弾一辺倒になったのは、説明の必要も無いほど、当たり前なのだ。
2004年05月01日
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俺は小泉支持者ではない。 意外と思うかもしれないが、理由は北朝鮮に甘すぎるように見えるからだ。だから、菅直人には是非とも頑張ってもらって小泉に危機感を抱かせ人気取り目的でも何でも構わないから、北朝鮮に最大級の圧力をかけるような情勢になって欲しいと常々願っていた。今回の閣僚年金支払い忘れ事件に、凄まじく期待していたくらいだ。それが、一転してこのザマだ。彼はクソである。しかも、最大級のそれである。与党に存亡の危機感を抱かせない野党党首など、便所紙以下、何の役にも立たない。与党支持者から、マヌケな茶番劇を拍手喝采されたり、「ナイスアシスト!」と評価されるようではダメダメなのである。 ∧∧ / \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ < 国民年金を払ってなかったのは・・・ ( O ) \_______________ │ │ │ (__)_フ ∧∧ / 菅 \ / ̄ ̄ ̄ < `Д´ > 彡< 誰だ? (m9 つ \___ .人 Y 彡 レ'(_フ ┏━━━━━━━━┓ ┃ ∧∧ ┃ ┃ . /菅 \ ┃ ∧∧ < `Д´ > ┃ / \ (m9 つ. ┃ 人 Y ┃ ( O つ '(_フ. ┃ ノ ,イ━━━━━━━┛ レ-'(_フ
2004年04月30日
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わざわざ弁護士を派遣するとは、共産党も見事に墓穴を掘りましたな。明日が楽しみ。
2004年04月29日
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日独を敗北させた後、アメリカはカエサルが敗北させたガリア人に言った事と同じ事を言えた。「ガリア人(日本人、ドイツ人)よ、我々に手も足も出ないお前達の力だけでゲルマン人(共産主義者)の脅威を払い、みずからの自由を保てるのか?」これにより、比較的少ない抵抗で、ローマ(アメリカ)はガリア人(日独など)を自陣営に引き入れることができた。アウグストゥスは、ライン川の防衛線を、エルベ川に前進させる目的で、ゲルマンに攻め込んだ。ガリア人をローマ陣営に引き込んだように、エルベ以西のゲルマン人をもローマ陣営に組み込もうとした。コレが上手くいけば、エルベの次はオーデル、オーデルの次はヴィスワと、現在の低地ドイツやポーランドにまでローマ勢力圏を広げる事が可能だったはずである。しかし、ガリア人にとってのゲルマンのような脅威はゲルマン人には存在せず、ゲルマン人は数度の戦闘に敗れた後も公然と反旗を翻し、最終的にアウグストゥスの死後、ゲルマニアからローマ軍は撤退した。これをイラクに当てはめることは可能だろうか?イラクは脅威が有るが故に旗幟を明確にできたガリアではなく、脅威が無い故に不羈奔放でいられたゲルマンなのだろうか?実は、イラクにも脅威は有る。イラク人はヤンキーゴーホームを叫ぶものの、諸部族同士で内乱になっても困ると考えている。そして、最も烈しいスンニトライアングルの連中すら、アメリカが引き揚げたら、シーア派とクルド人双方の報復に遭う恐怖を感じている。こういう綱渡りの武装闘争は、妥協が出来ない性質のモノではない。ただし、商人の国柄故に、有利な条件を引き出すために延々と人命を消耗させる類のアピールを繰り返す性質は有る。内外で泥沼泥沼と煽られても、その実アメリカがイラクに腰を据えて微動だにしない理由は、そこらへんに有ると考える。
2004年04月28日
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デモなければ殺害と脅迫 拉致イタリア人3人の映像送りつけ(共同) アラブ首長国連邦の衛星テレビ、アルアラビーヤは26日、イラクで今月12日に拉致されたとみられるイタリア人3人の映像を放映した。犯人側は同テレビを通じ、イタリア国民が同国軍のイラク駐留に抗議行動を起こさなければ、5日以内に3人を殺害すると脅迫した。 イタリアのベルルスコーニ首相はこれまで犯人側の要求に応じない姿勢を貫いているが、イラクで拉致されたイタリア人4人のうち既に1人が殺害されており、さらに人質が殺害されれば同政権にとって大きな打撃となるのは必至だ。 報道によると、犯人側は「緑の旅団」を自称。3人が食事する様子を映したビデオとともに同テレビに送り付けた声明で「イタリア国民がわれわれと連帯し、ローマで政府のイラク政策に反対する大規模な反戦デモを行えば人質を解放する」と言明。5日以内に要求に応じなければ人質を殺害すると脅した。 イタリア人4人は12日に拉致され、「カタイバ・ムジャヒディン(戦士大隊)」を名乗るグループが衛星テレビ、アルジャジーラにイタリア軍のイラク撤退を要求するビデオを送り付けた後、1人が殺害された。 衛星テレビに映像を送り付ける手口などは、邦人人質事件と酷似していると指摘された。 イタリアは米国のイラク占領統治を積極的に支援し、現在南部ナシリヤを中心に約3000人の部隊を派遣している。(共同)____________\\そういえば、イラクのテロリストに送金しようとした反戦団体がイタリアにいたな。反政府・反祖国なら何でも有りになってる連中は世界中のどこにでもいるわけだが、今度はどういう連中だろうね。自国民も自国政府の閣僚もガンガン殺害しまくってた赤の旅団あたりが糸引いてたら、逆にイタリア国民は激怒するだろうな。
2004年04月27日
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日本人人質「反日的分子」 参院委で柏村武昭参院議員 自民党の柏村武昭参院議員(60)が26日、参院決算委員会で、イラクで人質にされた日本人について「自衛隊のイラク派遣に公然と反対した人もいるらしい。そんな反政府、反日的分子のために血税を用いるのは、強烈な違和感、不快感を持たざるを得ない」と述べた。 柏村議員は質問後に「日本のやり方に反しているのだから反日的分子。(不適切だと)思う人はいるかもしれない。ぼくの考えだから」と報道陣に語り、撤回する考えのないことを示した。 柏村議員は中国放送(広島市)の元アナウンサーで、2001年7月の参院選で広島選挙区から出馬し初当選した。現在1期目。http://www.sankei.co.jp/news/040426/sei099.htm___________¥引用終了。議員個人の考えだろうが、こういう事を言うと、事情を飲み込めてない人から反発される事もある。よって、本気でも売名でも表現は穏当であるべきと考える。貴方と違う思想信条を持つ人間もいるのだから、彼らと同じレベルに降りていく必要は無い。一応、日本は思想・信条の自由を保障している。そして、反日思想や反政府思想を持つのも自由だ。そんな人間を、心労で倒れる閣僚が出るほど真剣に政府が助けた。それなのに殆ど感謝の言葉も無い、場末のヤンキーが聖人君子に見えるほど非常識極まりない連中に憤る気持ちは痛いほどわかるが、今後は気をつけて欲しいと思う。
2004年04月26日
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全国レベルの巨大国営企業は、当然ながら巨大労組を持つ。それが、反政府・反社会的な分子の隠れ蓑になっていたら?モータリゼーション以前、日本の国内輸送は、鉄道が担っていた。戦時中の国内輸送、そして戦後、朝鮮戦争時の国連軍軍需物資輸送など、国鉄が大活躍した。もちろん、自由陣営に対抗する共産陣営は、日本の陸上輸送の主役、国鉄を押さえようと躍起になった。多数の保線要員を抱える国鉄は、マンパワーの点でも魅力的な存在であり、浸透は巧妙かつ執拗に繰り返された。その結果、国鉄のサービスの質は低下し、私鉄にシェアを奪われはじめ、国庫に負担を与えだした。国費で国賊を養うに等しい愚行を改めようとしたのが、時の中曽根首相だった。彼は、国鉄を分割民営化することによって、ただですら共産党系、社会党系、泡沫セクト系に分裂している国鉄系労組を、もっとバラバラに解体する事にした。そして、配置転換で過激な連中をも日本中に散らし、彼らの影響力を激減させたのだ。その国鉄解体に豪腕を振るったのが、三塚博氏だった。現在の森派は、旧三塚派である。そして、三塚氏は、現自民党幹事長であり、対北現実論者の安倍晋三氏の父親、故安倍晋太郎氏から派閥を受け継いだ。故安倍晋太郎氏もまた、愛民を旨とし、情に厚い愛国者だった。かつて偉大な改革に挑んだ老愛国者を、我々はまた一人失った。しかし、彼の改革の遺伝子は、森派と小泉内閣に生きている。「小泉君! 安倍君! 俺が死んだ後も日本を頼んだぞ!」
2004年04月25日
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