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Aさんはコーチに訊いた。「さっき、私がスランプに陥った時、いつもポジティブでいるなんて、嘘っぽいなと思ったと、言いましたよね。このことは、私の心の中で、少なからずまだ考え続けていることなのです。私には、まだ答えが見つけられないですが、コーチは、いつもポジティブなんですか?」Aさんの質問にコーチが答えた。「いいえ、いつもポジティブじゃないですよ。そうでありたいとは思っていますが・・・。」と、少し恥ずかしそうだが、はっきりとした口調だった。そして、話を続けた。「ただ、私はこう思っているんです。私の心の居心地は、なるべく良くしていたいと。私たちは、生きていく中で、自分が作ったことや、他の人からの影響で、心の居心地が良くなったり、悪なったりしますよね。例えば、自分が何か達成したら、嬉しくなり、何かやらなかったことで悔しくなったり、他の人から誉められて、嬉しくなったり、ちょっとした一言でも傷ついてしまったりします。悪いことが有るからこそ、良いことが、有り難くしみじみと感じられるものになり、心に響いて来る。そのことを知るため、忘れないために、悪いことが有る様に思います。だから、いつもポジティブという訳ではないけれど、心の居心地が悪い時でも、その時の私の心の居心地を悪いなりに、味わい、出来れば楽しめる様になりたいと、考えています。又、一つ一つの困難や、壁にぶつかった時には、それを乗り越えたときの私を、見てみたい。乗り越えた私は、どんな顔をしていて、どんな思いを持っているのか?そんな私自身に対して、強い関心を持っています。その可能性を持てるように、或はその可能性を、実現出来る様にするための道具として、私はコーチングを必要としているのだと、今の私は捉えています。いかがですか? これで、Aさんの質問の答えになっていますか?」と言って、コーチは話を終えた。続く・・・
2008.11.29
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コーチが言った。「それでは、Aさん、もう一度、オリエンテーションでの問いかけを、振り返ってみましょうか?そうですね、例えば、ライフ・バランス・ホイールなどはどうですか?あなたの人生を形作っている、仕事・健康・趣味・人間関係・金銭・生きがい、といった要素を、点数付けしてもらいましたよね。どうですか?」Aさんが答える。「ライフ・バランス・ホイールですね。ちょっと、待って下さい。」と言って、手元に置いていたオリエンテーションの資料の中から、このシートを引っ張り出した。そのシートには、既に点数が書かれていたが、今はその点数とは違った点数になりそうだと感じた。そこで、Aさんは、コーチに「コーチ、ちょっと眺めてみたのですが、以前とは違った点数になりそうです。今から、もう一度、点数を付け直してみたいのですが・・・。」と頼んだ。コーチの承諾を得たAさんは、早速直感で、点数をつけ始めた。そして、それが終わると、Aさんはコーチに「お待たせしました。点数付けが終わりました。これらの要素の中で、一番心に引っ掛かっていたのは、実は、生きがいでした。あの時は、ちょっと格好をつけていたのだと思います。それで、仕事だと言ったのですが、今、心に問いかけて、一番点数が低いのは、生きがいについてです。」と、結果を告げた。コーチは「そうでしたか。今は、生きがいが一番気に掛かっている、ということですね。では、その生きがいを、あの時にもやった、価値リストで探してみましょうか?」と、提案した。すると、Aさんは、「それは、冒険する、洗練されている、影響を与えるといった言葉が100ぐらいあったリストですね。その中から、自分の心に響いた言葉を、選んでいって、最終的に3つに絞りこんだ、あのリストのことですね。そうですね。あれを使うと見つかりそうですね。分かりました。もう一度やってみます。ただ、今だと、ちょっと落ち着かないので、宿題にしてもらっても、良いですか?」と、コーチに尋ねた。コーチは、「そうですね。一人になって、落ち着いてやったほうが、リストから価値を引き出せますよね。分かりました。それでは、この件は、次回までの宿題にしましょう。Aさん、他には、今回私に、話したいことは、ありませんか?」と、訊いた。コーチから投げ掛けられた言葉を聞いて、Aさんは、今までを振り返りながら、話し始めた。続く・・・
2008.11.20
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コーチは、Aさんに訊いた。「Aさんは、目標に違和感を感じていますか?それとも、目標の達成方法に違和感を感じていますか?或は、あなたが感じている違和感は、これら以外ですか?」Aさんは、はっとした。「そうか、目標だ!」とひらめいた。すぐにコーチに返事した。「目標です!」すると、コーチが「目標が、違和感を感じるのですね。」と、確認する。すると、Aさんは「そうです。目標に違和感を感じていたんです。今、気づきました。そうなんです。今まで、ずーっと心に何か引っかかっていたものがありました。それが、何なのか、今まで考えつかなかったのですが、コーチの質問で、掴めました。」と、一気にしゃべった。コーチが訊く。「その引っかかっていたものって、何でしたか?」Aさんが答える。「それは、えーっとですね。実は、今頃になって言うのも恥ずかしいのですが、本音で考えてはいなかったということです。最初のオリエンテーションで、コーチが私に何回かおっしゃいましたよね。コーチングでは、本音で話さなきゃ、本当に自分のためにはならないと。今、やっとその意味が分かった様に思いました。今まで私の心に引っかかっていたもの、それは、本音で作った目標ではなかった、ということでした。」その話を聞いて、コーチが応えた。「Aさん、そうでしたか。本音じゃなかったのですね。そうです。コーチングでは本音で話さなきゃ、コーチング出来ないのです。と言うか、コーチングにならないのです。でも、そのことによく気づきましたね。それは、凄いことだと思います。」それを聞いたAさんは「本当にお恥ずかしいことです。でも、今気づいて本当に良かった、と思っています。スランプに陥っていると思っていた時は、コーチングって、いつもポジティブじゃなきゃいけないみたいで、嘘っぽいなと思ったりしていました。でも、コーチングに問題があったのではなく、私自身にあったのだと、気づきました。私にとっては、大発見でした。そして、もう一度、最初からコーチングをやり直したいと思っています。お願い出来ますか?」と、最後はしおらしくなりながら、話を終えた。続く・・・
2008.11.11
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こうして、3週間が過ぎた。しかし、Aさんは、今週は調子が出なかった。スランプなのだろうか、今週は、課題に打ち込めない。目標も何だか空々しいもののように、感じられた。Aさんは、悩んだ。なぜこんな気持ちになったのか。始めは調子良かった。課題に真正面から、取り組めた。なぜなのか? Aさんは、答えが見つけられなかった。そして、コーチングの日がやってきた。Aさんは、率直に今の状態をコーチに伝えることにした。コーチングが始まった。Aさんは、早速コーチに、今週は課題を達成できなかったことと、今の状態を話した。コーチは、「Aさんは、以前のようには、課題に取り組めなくなったのですね。そして、その理由を知りたいのですね。」と伝えたことを繰り返し、今の状態を確認した。Aさんは「そうなんです。あれほど課題に取り組むことが楽しかったのに、今はそうは思えないのです。色々理由を考えてみたのですが、一人では思いつきませんでした。そこで、今日、この状態のままで、コーチングをお願いして、できれば、その理由を突き止めたいと考えました。」と、今の気持ちを率直に伝えた。コーチは、「分かりました。では、今日のコーチングは、Aさんが今悩んでいる理由を突き止めることをまず目標にしますか?」と、訊いた。Aさんは「そうです。それが私にとっては、今一番解決したいことなので、是非お願いします。と、答えた。そして、コーチングは続く・・・
2008.11.06
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