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準備(いつ、どこに、何が必要か?)発生当初は、私のような災害ボランティア初心者の出る幕はありませんでした。と言うより、私が飛び込めなかったと言う方が正しいでしょう。その後、報道でゴールデンウィーク後のボランティア不足が懸念されていることを知りました。それも、ウィークディのボランティア参加者が顕著だというものでした。そうだ、ウィークディなら初心者の私でも何かの役に立つかもしれない。やっと、私の出番がやってきたと、その時思いました。さぁ、そこからです。いつ行くか?どこに行くのか?何を用意したら良いのか?分からない時は、NETに訊け!今は、本当に便利な時代です。早速、NETを開きました。私のPCでは、まずMSNのHPが出てきます。その中ほどに「復興支援情報」というタブがあります。そこをクリックすると、ボランティアについても出ていました。その中で「気仙沼市災害ボランティアセンター」が、一関駅とボランティアセンター間を送迎するバスを運行していて、予約制で受け付けていることを知りました。(このバス運行は5月末で終了したようです)予約制だと、「ご苦労様でしたが、本日は受付終了しました。」などということは無いので、気持ちが空振りに終わることはないと、安心し、早速電話したところ、希望通り3日間の予約が取れました。次は、宿泊です。一関駅周辺のホテルや旅館に手当たりしだいに電話してみましたが、どこも満室でした。仙台ではどうかと、当たってみましたが、ここも残念な結果に終わりました。ボランティアの参加日は決まったのに、宿泊地が中々見つけることが出来ませんでした。仕方なくグーグルで、一関周辺の駅近辺のホテルや旅館を探してみました。そうして、ようやく平泉駅近くの旅館を見つけ、宿泊を確保することが出来ました。一関、平泉間は8分ほどで、旅館は駅から8分ほどの距離にあるというので、撮りあえず一安心です。東京と一関間は、東京/仙台間を高速バスで、仙台/平泉間をJRにして、予約も取れました。残るは、持っていくものです。これもNETで調べました。まず最初に地元の市福祉協議会事務所でボランティア保険に加入し、保険証を手に入れました。早く手に入れなきゃと焦っていたので、印鑑を持っていくのを忘れていましたが、サインでも受け付けてもらえました。それから手に入れなければいけないのが、ヘルメットと釘などを踏んでも足を痛めないようにするための靴底に敷くソールや防塵マスク、耐油グローブです。どこで買えば良いのか迷いましたが、思いついたのが「ワークマン」でした。あそこなら作業用具が揃っているだろうと思い、又NET検索して近くの店に行きました。さすがに「ワークマン」です。欲しかったものは全て手に入れることが出来ました。お店の人の話では、近くの自衛隊の人たちもここで用具を揃えていったそうです。これで、ボランティア活動のための準備が整いました。後は、出発当日を待つのみになりました。これらの準備で得た経験は、初めてのことが多く、自分自身が前に進もうという意欲を触発された気がしました。続く
2011.06.15
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あの東日本大震災が発生してから、今日で3ヶ月が経ちました。近代日本が遭遇した未曾有の自然災害でした。この大災害にて、亡くなられた皆様のご冥福をお祈りします。未だ行方不明の皆様の一刻も早い消息判明をお祈りします。被災された皆様に、一日も早い復興再生が来ますように、応援しています。私も、先月末3日間でしたが、災害ボランティアに参加しました。私にとっては、初めての災害ボランティア体験でした。そこで私が体験したこと、感じたことをお話したいと思います。大震災が発生した日、私は埼玉の熊谷近辺で仕事をして、東京に戻るところでした。しかし、交通網がストップしたため、その日は熊谷に泊まりました。駅近辺のホテルや旅館は既に満室で、駅前の漫画喫茶などにも大勢のサラリーマンが列をなしていました。仕方なく、駅から少し離れた通りをアチコチ探し回り、ようやく1軒のカラオケ屋を発見し、泊まることができました。そこで、落ち着いてテレビを見ました。そのときの衝撃は、一生忘れることは無いでしょう。映し出されたのは、押し寄せる津波により破壊されていく街、屋上で助けを求める人々、気仙沼市での火災の映像でした。その映像を見ながら、私は涙と共に「ふざけるな!」と思わず心の中で叫んでいました。恐らく、涙だけではこの凄まじい自然の暴力を受け止めることが出来なかったのだと思います。そして、そのとき私は「この災害は、被災された方々だけが、受け止めるものではなく、日本人全員が、等しく受け止めなければならないものだ」と強く感じました。「私も必ず、皆さんのところに行きます。そして何がしか、復興のお役に立ちたい」という思いが、誓いのように、心に浮かびました。このときのこの思いが、私の災害ボランティア初体験に繋がったのでした。、続く
2011.06.11
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昨日、CPCセミナーに参加してきました。CPCとは、Champagne Pyramid Clubの略称で、私と一緒に社内のコーチング勉強会を運営していた後輩が主宰しているクラブです。この後輩も現在は退職してコーチング関係の仕事をしています。この後輩が、同じ職場を退職した人たちや現役の人たちを元気づけるために、始めたものです。クラブ名は、「輝く」ということがキーワードになっているそうです。シャンパンボトル(クラブを運営する人たち)から、シャンパン(モチベーション)を、グラス(参加する人たち)にそそぐ。シャンパンは、グラスから溢れ、周りに広がっていく。シャンパンを通して、関わった全ての人たちが「輝く」というイメージだそうです。セミナーは、3組に分かれて行われました。まず「過去」についてそれぞれが話していきます。次にメンバーチェンジして「現在」について、その後「未来」について同じように進めていきました。設定されていた4時間は、あっという間に過ぎました。参加した人たちからは、「それぞれに自分と向き合い、客観的に自分を見つめる事が出来た」「自分一人だけだと思っていた悩みが実は他の人たちも同じ悩みを持っていた事を知ることが出来気持ちが楽になった」などと前向きなコメントが多く、大変好評でした。私たちは、色んな人間関係の中で暮らしています。その中で、同じ職場を経験した(している)人たちにしか分からないことがあります。私は、今回のセミナーを通して、同じ職場を経験した(している)人たちと話すことは、その人たちにしか分からない私の一面を理解してもらえるという気持ちを味わうことが出来ると身をもって体感しました。そして、それは明日への一歩を又元気に踏み出せる材料としては、とても大切だと感じた次第です。相手に話す事で、頭の中でグチョグチョだった思いは、整理され、明確になります。そして、その相手が同じ職場の人という事も又、境遇を共有できるという点で、他の人と大きな違いがあります。それが話す人にとっては、とても大切な事でもあります。このように自分の一面一面をその境遇を共有できる人と、話す(思いを吐き出す)ことは、自分自身を理解するためにも大切だと思った一日でした。
2011.01.23
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私はあの可哀相な部下のその後が知りたかった。そこで私は、彼らを見つけた食堂に、通った。4日目に彼を見つけた。今夜は、一人で来ていた。彼はカウンターで、ビールを飲んでいた。私の目は、すぐに、彼のお腹を探した。あの時と同じように綺麗だった。そして今夜はお腹の中がすっきりとしていた。お腹がぱっくりと割れていて、中の様子が見えたのだ。あのときにはよく見えなかった彼のお腹の中が、今日は全て見ることが出来たのだ。私は、彼のお腹の変化に興味が湧いた。私もカウンターの椅子に座った。彼は、この店の店主と楽しそうに話していた。彼らの話に、私は思わず聞き耳を立てた。どうやら、あのエゴイスティックな課長は、取引先からの振込金を横領していたことが発覚して、解雇されたらしい。そして、次に来た課長に、彼はその仕事ぶりを認めてもらっているようだった。彼は、嬉しそうにそのことを店主に話していた。私は、思わずニンマリとした。続く
2010.12.05
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次の日、私はお昼前に目覚めた。つい先日までの慌しかった朝はどこに行ったのだろう。慣れとは恐ろしいものだ。もう朝早くなんて、起きられそうもないな、と思った。そんな私の頭の中に、あの可哀想な部下はどうなったのだろうと、昨夜のことが浮かんだ。彼のことが気にはなったが、確かめようもない今の私は、もっと今の自分が持っている力を確認したくなった。そして、人の多い渋谷に出かけることにした。家を出たときから、行きかう人たちのお腹の中が見えた。それぞれの人となりが、私には見えている。そして、渋谷に着いた。私は人通りの多いハチ公前に出た。そこからスクランブル交差点を行き交う人たちを眺めていた。楽しそうに語らいながら通り過ぎて行くカップルは、そのようにお腹の中がよく見えていた。早足で歩いて行くサラリーマンは、何か心に決めた事でもあるのだろうか、くっきりとお腹が割れている。109からでも出て来たのだろうか、最新のファッションに身を包んで、ペチャペチャとお喋りしながら歩いている女の子たちは、様々なお腹の中を見せていた。綺麗な子もいるが、黒い子もいる。何におびえているのか、肝臓がアチコチと動き、落ち着きが無い子もいる。最初は不思議だった。少しずつその状態に慣れて来ると、今度は得した気分になった。そして、徐々にこれを使って何か出来ないかと傲慢な気分になって来た。私は、昨夜の可哀想な部下を思い出していた。続く
2010.11.18
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私は彼らの会話をそれとなく聞いていた。私は、他の客たちの会話も聞いた。そして、私は、徐々にお腹の中が見え、その違いの意味することを、自分なりに理解できた。昔聞いたことがある「日本人は、腹で物事を考える」ということと関係があるようだ。「腹が割れている人」は、「腹を割ったような性格」と言われるような爽快な人のようだ。「腹が黒い人」は、「腹黒い性格」と言われるような意地悪く、他人を欺く人のようだ。「肝臓が座ったように見える人」は、きっと決断力のある人なのだろう。そうやって客たちを見ている間に、さっき話していた上司と部下らしい二人は、結論が出ないまま、出て行った。あのような上司の下で働く部下は、やる気をなくし、自分を押し隠して生きて行くようになるか、会社を辞めるかになっていくのだろうか。もう少し辛抱していると、良い上司と巡り会えるかも知れない。そうあって欲しいと、私は、彼のために祈った。出来れば、そのように彼の将来をかえてあげたいのだが、今の私にはそこまでの力は無いのだろうか。私は今の私の力の限界を知りたいと思った。続く
2010.10.21
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腹ペコだった私は、とにかく空腹を埋めたかったので、注文した。親父は、私の様子を見て、急いで調理して食事を運んできてくれた。 「これで、足りる?」と親父は、心配そうに私の顔を覗き込みながら、食事をテーブルの上に置いた。 私は「ありがとう。大丈夫、これで十分です。」と親父の心配に感謝しながら、答えた。そして、急いで目の前の食事をお腹の中に押し込んだ。 私のお腹はだいぶ膨れてきて、気持ちも落ち着いてきた。そこで、私はゆっくりと周りを見渡した。アチコチでしている色んな会話が耳に飛び込んできた。 それとはなしに話を聞く。隣のテーブルの二人は、仕事帰りの上司と部下らしい。部下は、職場の問題児のようだった。上司は、さもお前の味方で、心配しているんだといった態度で、部下に話しかけていた。部下は、神妙にその話を聞いているように見えた。 私のような人間がここにもいたと、その部下に何か親しみを覚え、思わず彼等の方に視線を投げかけた。私の視線は、自然にお腹に向いていった。 すると、上司のお腹は黒かった。そして、部下のお腹は綺麗だったが、お腹はぱっくりとは開いていなかった。 私は、この上司は結局部下のことを思っていないのだろうと感じた。そして、部下もそのことに薄々気づいていて、上司の誘いに応じたが、本心は決してみせないのだろうと思った。私は、食事のペースを落として、彼らの会話に更に耳を傾けた。 続く
2010.09.11
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私は、外に出た。外はまだ明るかった。私は、そっとヘソの辺りを見た。ほっとした。シャツの上から覗いたが、外から見ると目立たなかった。安心した私は、顔を上げ、周りを見渡した。すると、どうしたのだろう?不思議なことが起こっていた。歩いている人たちのお腹が変なのだ。ある人は、お腹が黒い。ある人は、お腹が割れていて、綺麗な内蔵が見えた。ある人は、肝臓が大きく、どっしりとお腹の中に収まっていた。しかし、出血している訳ではなかった。みんな、普通に歩いていた。私は一人、不思議な世界にいた。私には、他の人のお腹の中が見えるのだ。私に見える風景は、他の人のお腹の中が見えること以外は、以前と全く変わりはなかった。私には、お腹の中が見えるのだが、お腹の違いが意味することが、分からなかった。とりあえず、私は空腹をしのぐため、いつもの食堂に入った。私が入ると、いつものように明るく、そしてどこか父親のような声で、「いらっしゃい!」とこの店の親父が声をかけてくれた。親父のお腹は、割れていて綺麗な内蔵が元気に動いていた。勿論、親父のお腹から出血していないし、お腹の中が見えること以外は、他は全く変わらなかった。続く
2010.09.03
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私は、その宝石を手に取った。宝石は、確かに私のヘソのサイズにピッタリのようだ。そして、少し輝き始めたような気がした。私は暫くその宝石を眺めていたが、浦島太郎さんが言っていたように、その宝石をヘソに近づけた。すると、その宝石の輝きは更に強くなって来た。いよいよ宝石を私のヘソに着ける瞬間がやって来た。もう、このヘソは見られなくなるのかと思うと、ちょっと寂しい気がした。しかし、先に進めよう。私は、ゆっくりと宝石をヘソに近づけ、押し当てた。すると、ウルトラマンのスペシューム光線のように強烈な光が出た。しかし、それは一瞬のことで、その光は、すぐに弱まり、やがて消えた。私の身体にそれ以上の変化は見られなかった。宝石をヘソに着けた瞬間は、ビックリしたけれど、その後の何も変わったことが見られないことに、私は少し失望した。宝石は、もう光っていない。私は、部屋に一人でいたが、その後も何の変化もなかった。何が変わったのだろう?私には、理解できなかった。そうこうしている内に、私はお腹が空いて来た。そう言えば、昨日から何も食べていなかった。家の中に、食べられるものはなかった。私は、外で食べようと、部屋を出た。続く
2010.08.27
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私は、玉手箱を開けるべきかどうかで迷った。そして考えた。今の私にとって、最悪とは何か?それは、死だ。まだ、この世を楽しみたいと思っている私にとって、一番好ましくない状態とは死である。だが、私は、ここにある玉手箱を開けることによって死ぬことはなさそうに思った。私が会った浦島太郎は、善い人のようだったし、そもそもあの体験そのものが尋常ではなかった。私が体験したことを周りの人に話しても、決して信じてもらえないだろう。あの体験をした私にとって、玉手箱を開けないという選択肢はなさそうに思う。では、玉手箱を開けるとして、考えられることは何か?浦島太郎さんは、ふたを開けたとき、もう煙は出ないと言っていたが、その場に立ち会っていなかったので、煙は全て出たのか多少の不安は残る。とりあえず、身の回りにある帽子や、花粉症対策のめがね、タオルで口を覆うなどの対策を講じることにした。勿論、長袖のシャツに、冬物のブルゾンもタンスから引っ張り出して着た。これ以上は、時間の無駄だと感じた。 いよいよ、玉手箱を開けるときが来た。胸の鼓動が激しくなり、バクバクと鼓動が、自分の耳にはっきりと聞こえた。皮手袋で武装した手で、玉手箱の取っ手を持ち、恐る恐る留め金を外した。あっけなく留め金は外れた。さて、いよいよ蓋だ。「開けるぞ!」と、気合を入れて、ゆっくりと蓋に手を掛け、開けた。「さぁー蓋が外れるぞ」と思った瞬間、思わず目をつぶってしまった。 そして、恐る恐る目を開けた。そこには、アクアマリンのような水色をした真珠のような宝石が、玉手箱の中を覆っていたアコヤ貝の真ん中に、ポツンと一粒収まっていた。浦島太郎さんが言ったとおりだった。私は、中身を確認すると、すぐに鏡を見に走った。帽子などの防具を急いで取り、自分の姿を確認した。大丈夫だった。私の髪は、白くなってはいなかったし、身体にも何の変化も無かった。私は、更に鏡に顔を近づけ、変化が無いことを再確認した。一安心した私は、玉手箱の前に戻った。ふーっと、一息深く息を吸い、おもむろにその真珠のような宝石に手を伸ばした。続く
2010.08.22
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私は、目が覚めた。私の部屋だった。起き上がると、テーブルの上にあの玉手箱が置いてあった。「そうか、やはりあれは夢ではなかったのか。」私は、昨日のことをゆっくり思い出していった。私は、無性に海が見たくなったのだ。別に、会社をクビになり、全てが嫌になったという訳ではなかった。確かに、そのことはショックだったし、これからどうしよう?という焦燥感も湧いて来たが、だからといって何もかもが嫌になった訳ではなかった。あのとき、なぜだか無性に海を見たくなったのだ。何かに引きずられるように、私は海に行き、そして海に入っていった。私は海中で何の違和感もなく、呼吸し、泳いでいた。不思議だったが、どこまでも、いつまでも海中を動き回れる気がした。そして、あの浦島太郎に出会ったのだ。小さい頃、見聞きしたおとぎ話の中に登場する浦島太郎、そのままだった。何かの冗談だろうと思った。しかし、そうではなかった。浦島太郎は、私にあの有名な玉手箱を手渡した。そして、玉手箱の中の玉について取説した。それは、人の心が読める効果があるらしい。ただし、ヘソに着けなければならず、しかも一度着けると取れなくなるらしい。これを着けてしまうと、私の大好きな温泉に入れなくなるのかな?それは、よく考えなければいけないことだ。私は着けるべきか迷った。そのためにも、まずは玉手箱を開けて、中身を確認する必要がある。浦島太郎は、箱を開けた時に、もう煙は出てこないと言っていた。しかし、本当だろうか?私は、開けるべきか迷った。続く
2010.08.14
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浦島太郎は、私の前に玉手箱?を差し出して、こう言った。「これは、あんたもご存知の玉手箱じゃ。大丈夫、私が開けて煙は全て出したので、もう残ってはおらん。だから、あんたが、この玉手箱を開けた瞬間に、あの時のわしのように、急に白髪のお爺ちゃんになるようなことはないから、安心せい。ただ、この玉手箱には、まだ玉(宝石)が残っているじゃ。これは、その名のとおり、玉(宝石)が入っている手箱なのじゃ。しかし、あの時のわしは、急に年老いてしまった自分に驚き、又あまりの周りの変わりように戸惑い、結局竜宮城に戻ってきてしまった。それで、この玉はそのままになってしまったというわけじゃ。しかし、あんたが、世の中に失望し、海に来られることを知り、あんたにこの玉を使って、幸せな人生を送って欲しいと思い、差し上げることに決めた。わしが、この玉手箱を乙姫様から戴いたときに聞いた話だと、この玉を持っていると、人の心が読めるのだそうじゃ。ただし、ただ持っていても駄目で、その玉をへそに付けるのだそうじゃ。そうしないと、その玉は力を出してくれないらしいのじゃ。あんたも、苦労したようじゃから、この玉を使って、幸せになってほしいのじゃ。どうじゃ、貰ってくれんかのう?」浦島太郎は、こう言い、私の顔色を伺うように覗き込みながら、ぐっと玉手箱を私の目の前に差し出した。私は、思わず目の前に差し出された玉手箱を受け取った。浦島太郎は、嬉しそうに、「ありがとう。あんたはいい人じゃなぁ。やっぱり、わしの見立てに間違いは無かったわい。あ、そうそう、一つ言い忘れておったが、その玉は一度付けると、取れないそうじゃ。ただ、一つだけそれを取る方法があると、乙姫様がおっしゃっていたが、もうろくしたのか、思い出せないのじゃ。申し訳ないのう。じゃが、取り外す必要はないじゃろう。幸せに暮らせよう!」と、言いたいことを言い終えると、ホッとしたかのように、浦島太郎は、スッと私の視界から消えた。浦島太郎から受け取った玉手箱を、見つめていると、急に息苦しくなった。私は慌てて、海面まで浮かび上がり、思い切り空気を吸い込んだ。空は青く、澄み渡っていた。続く
2010.08.08
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浦島太郎は、ドンドン私に近づいて来た。私に用があるとしか思えない。私に何をしようとしているのか?私には、全く当てがなかった。そして、私の目の前に来た浦島太郎は、「こんにちは。いい天気ですね。ところで、あなたは、私のことを知っていますね。」と、親しげに声を掛けてきた。いや、正確に表現すると、そう声を掛けてきたように感じたのだ。「なぜ、この浦島太郎の声が聞こえるのか?」と、不思議に思ったが、それも一瞬のことだった。「あぁ、それはね。竜宮コミュニケーションというのだが、あなたたちの世界で言うテレパシーと同じようなものだよ。」とニコニコしながら、その浦島太郎が答えてくれた。そこで、私は改めて「こんにちは。すると、あなたは、浦島太郎さんですか?」と私の想像を確認した。すると、浦島太郎は、「そう、私は浦島太郎です。」と答えた。私の頭は混乱していた。それは、そうだろう。まず、息継ぎもしないで、なぜ私はこんなに長い間水中にいることが出来るのか?なぜ、浦島太郎に会わなければいけないのか?浦島太郎とは、童話の世界の人物で、実在するわけが無いだろう?私が遭遇しているこの状況は、果たして現実なのか?私の妄想なのか?出来れば、妄想であって欲しい!私が、ここまで考えたとき、浦島太郎の声が聞こえた。「あなたが、そのような疑問を持つことは分かるけれど、残念だが、これは現実なんだよ。今のあなたに、この状況を素直に受け入れてくれと言っても、難しいとは思うけれど、そうして欲しいんだよ。それと言うのも、あなたに差し上げたいものがあって、私もわざわざこうやって出向いてきたのだから・・・。」そう言い終えると、浦島太郎は、私に玉手箱?を差し出した。続く
2010.07.30
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電車は、銚子駅に着いた。私は、銚子電鉄に乗り換え、犬吠埼を目指した。 犬吠埼に着いた。サーファーたちが、ペンギンのように沖合いの波間に揺れていた。私は、海を見ていたが、何か違った。そう思っているうちに、私は既に服を脱ぎ始めていた。無意識の私は、海に入りたがっていた。私は、海に向かった。 泳ぎ始めた。心地よかった。ただ、沖を目指して泳いだ。一心不乱に泳いだ私は、泳ぎ疲れた。身体を仰向けにして、泳ぎを止めた。太陽が、まぶしかった。私は、サーファーたちのように、波間に揺れていた。手足を大きく伸ばし、波間に漂っていると、それは正にウォーターベッドだった。眠くなった。母の胸で寝ているように心地よかった。 私は、息継ぎもせず、まるで魚のように海中を泳いでいた。すると、向こうのほうから何か黒いへんてこな形をした物体がこちらに向かってくる。それは、海亀にまたがり、竿を背負った老人だった。手には、黒い漆塗りの箱を抱えていた。笑顔が見えた。私は思わず「浦島太郎!?」と驚き、「嘘だろう!?」と、アホ臭いような声を上げた。私の声は、泡になり、海面へ向かっていった。続く
2010.07.23
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私は、目覚めた。よく寝たようだ。頭がすっきりしている。「さぁ!」と、勢いよく起きようとして、思い出した。そうだ。私に出勤すべき会社は無いのだ。途端に、私の身体は虚脱感に襲われた。私は、もう一度、布団に潜った。しかし、いつまでもそうしているわけにいかない。私は、のろのろと起き上がった。そして、キッチンに行き、蛇口をひねってコップに入れた水を飲んだ。私は、リビングのソファに崩れ落ちるようにドーンと倒れ込んだ。そして、天井をボーッと眺めていた。昨日のことなど、少し頭をかすめたが、それもどうでもよかった。さて、これからどうしよう?また、私は天井を眺め始めた。ふと、先日見た夢を思い出した。海の香りがした、殺風景だが、どこか懐かしいあの部屋のことを、思い出した。すると、急に元気が出て来た。特に当てはないが、とにかく無性に海を見たくなった。私は、ダイニングテーブルの上に置いてあったバッグを取ると、財布をジーンズのポケットにつっこみ、部屋を飛び出した。東京駅に着いた。地下に潜った。2番ホームに銚子行きの電車が停まっていた。何も考えず、飛び乗った。シートに座る。不思議に過去のことは何も浮かんでこなかった。私の脳裏には、港の先にある灯台が浮かんだ。早く海を見たいと思った。電車が出発した。続く
2010.07.17
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私なりにプレゼンに更なる工夫をして、一人でも客を見つけようと思い、勇んで家を出た。会社に着くと、すぐに社長から呼ばれた。私は、今日の決意を語ろうと勢い込んで、社長室に入った。社長は、私を見ると「どうだ、何か良いアイデアは浮かんだか?」と訊いた。私は、考えてきたプレゼンのことを伝えた。すると社長は「分かった。それなら、客を取れるというんだな。今日こそは一人でも取って来いよ。俺もお前のことでは随分我慢してきたつもりだ。しかし、それももう限界だよ。だから、今日客を一人でも取って来れなければ、残念だがお前はクビだ。その覚悟で、今日一日営業して来いよ。」と私に言った。私は、ガツンと頭を殴られたようなショックを受けたが、思わず「分かりました。今日一日その覚悟で、頑張ります。」と言った。社長は、私の言葉を聞くと、「じゃぁ、下がっていいよ。」と言うと、私を見ないですぐにどこかへ電話を掛け始めた。仕方なく、私は一礼して社長室を出た。一日中、私の頭の中を「お前はクビだ。」という言葉が追いかけてきた。営業していても、その言葉がつい頭をよぎった。そして、結果はその言葉通りになった。客を一人も取れないまま、帰社した。私が帰ってきたことを誰かが伝えたのか、すぐに社長に呼ばれた。私は、もうどうにでもなれといった気持ちだった。私は、社長室のドアを開けた。社長が「どうだった?」と私に訊いた。私は、小さな声で「だめでした。」とうつむきながら報告した。社長は私の報告を聞くと「残念だが、今朝言ったとおりお前はクビだな。」と言った。私は、かすかな期待をしていたが、それも甘かったようだ。少し食い下がろうかと思ったが、もうどうでもよいという思いが強くなり、「分かりました。長い間お世話になりました。」と言い頭を下げて社長室を出た。社長室を出て、私の机に座ると、すぐに総務の担当者が来た。退職手続きのことをしゃべっていた。そんなことはどうでもよかった。私がクビになるということは、この会社にとって既定の路線だったようだ。総勢20名ほどの会社だったが、10年ほど勤めてきた。5年前には営業でトップだったこともあった。あの時は、社長も大喜びで、私の将来を保証するようなことを言っていた。あの時の社長の笑顔が浮かんだ。あれは何だったのだろう。とにかく、私はクビになったのだ。私の体中を徒労感が埋め尽くした。私は、何もする気にならず、布団をかぶって寝た。続く
2010.07.08
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あー、よく寝た。熟睡したようだ。私は、久し振りに気持ち良く眼を覚ました。さあー、会社に行く準備をしよう。そうだ、思い出した。あれは、夢だったんだ。それにしても、不思議な夢を見たものだ。ほんの数分間の夢だったように思うのだが、昨日の夢は、妙にはっきりと覚えている。あの部屋は、綺麗じゃなかったし、リッチな感じもしなかった。どちらかというと気持ち悪い気もするが、一方でどこか懐かしく、ノンビリしていた気がする。もう1回ぐらいなら、行っても良いかな? と思う。おっと、いけない。急がなきゃ、今日も営業、頑張らないと。ここのところ、社長に毎日怒られてばかりいる。昨日もそうだった。「お前は、何を考えてるんだ。毎日、ただ客の前でカタログ拡げて、説明していたって、そんなもの、買ってくれるわけないだろ。そこを工夫して客にプレゼンするんだよ。え、お前の同期の佐藤君、見てみろよ。え、今日だって10本1000万の売上だよ。それにひきかえ、ここの所のお前の成績は何だ。ゼロ、ゼロ、ゼロって、団子の串刺しを売ってるんじゃないんだよ、ウチは。お前は、一体何日ゼロを続ければ気が済むんだよ。」と、えらい剣幕で怒られた。続く
2010.06.26
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私は、眠っていたらしい。目覚めると、何だか懐かしい香りが漂っていた。私は、ガバッと起き上がって周りを見渡した。ここは、明らかに私の部屋ではない。何だか、うさん臭い。壁はヤシの葉っぱで作られているようだ。それもいい加減に作られていた。その隙間から何やら音が聞こえる。どうやら、海の近くらしく、潮騒の音が微かに聞こえ、甘塩っぱい海の匂いが鼻をかすめた。7、8畳ほどの広さだろうか。天井には、昔懐かしいアルミの傘をかぶった40Wの裸電球が1ヶ、申し訳無さげにぶら下がっていた。部屋には、私が寝ているソファーとその前にみかん箱が置かれていた。そのみかん箱の真ん中に真っ赤なアンセリウムの花が一輪、無造作にコーラの瓶の中に突っ込まれていた。見渡しても、それ以上家具らしきものは無かった。この事態が呑み込めない私は、なぜ、ここにいるのかを考えようとした。すると、突然おなかが痛くなった。面倒くさがりの私は、何だかややこしそうだから、もう一回寝ることにした。ひょっとすると、これは夢で、面白くはなかったが、暮らし慣れてはいた元の部屋に戻っているかも知れない。そう一人納得して、眠りについた。続くのだろうか・・・
2010.06.21
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今、気に入っている漢字があります。それは、「考」という字です。この漢字の下部分は、「?」で、「与」ではない。「与えられるものではない」ということを表しているように見えます。つまり、「考える」ということは、「与えられるもの」ではなく、従って「自ら求め、作るもの」ではないかと、考えたのです。この発想に、ひとり「ニヤリ」としました。昔の人は、なかなか気の利いたことを考えたものだと、勝手に納得しました。大切なことは、「答え」ではなく、「問い」を作ること。なぜなら、「答え」は、「問い」が与えられて、初めて生まれるものだから。「問い」を、「TOY」として、この世の中を楽しみたいものです。この解釈は、あくまでも私個人の勝手な解釈です。正確な解釈は、その筋の辞書(例:白川静著「字統」)をお読み下さい。
2010.06.16
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「会話はキャッチボール」だと、コーチ21で、コーチングを学んだとき、教えられました。自分では理解しているつもりでしたが、日常で活かすということは、難しいです。キャッチボールするときに気をつけることは、ボールを相手の受け取りやすい所に投げる、ということですね。しかし、会話では、自分の話を、なかなか相手の受け取りやすい所には、投げられないようです。私の妻は、今自分で立ち上げた会社の社長をしています。主に4人の仲間と仕事をしていますが、手が足りないときは、私も手伝っています。というわけで、今も手伝っているのですが、今日もこんなことがありました。私「このスケジュールで、まわすには、こんなことを考えないといけないよね。」妻「それは、○○の件ですね。」と確認されました。私は、○○の件しか考えていなかったので、「そうだよ」と返事をしましたが、頭の中で、「そうだった。もう一つ私は、頼まれたことがあった」と気づきました。妻は妻で、幾つかの仕事を抱えていて、別件について真剣に考えていたようです。その中に、私がポーンと飛び込んできたのです。私は、自分が今抱えている件を先に進めるため、必要な確認をしようと、彼女に質問したのですが、彼女の頭の思考回路を変更してもらう必要があったことに気づきました。たった一言「○○の件だけど」という前置きをすれば、スムーズに会話は運んだのに・・・と、反省した次第です。つい、身内意識から、甘えてしまったようです。身内から大切にしないといけないと、密かに肝に銘じました。「会話はキャッチボール」にするために、「相手の受け取りやすいボールを投げる」ということの大切さを改めて感じました。今回は、私の失敗談でしたが、参考になれば幸いです。・・・自分の「可能性」に目をむけ、より「楽しい」人生をおくりませんか!・・・
2010.02.12
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コーチングで、「未完了」という言葉があります。「あれをやらなきゃと、思っているのだけれど、時間がなくって」とか、「気にはなっているのだけれど、なかなか手が付けられない」とか、「やりたいのだけれど、どう進めたらいいのか、分からない」とか、心に引っかかっているのだけれど、そのことをなるべく見ないように、考えないようにして、どうにか毎日を過ごしているというようなことは、ありませんか。このようなものを「未完了」と言います。これがなかなかのくせ者で、私たちが、前に進もうとするとき、そのエネルギーを減速させるのです。せっかく、気持ちは前に進もうとしているのに、後ろ向きに力を働かせ、このことが気になって、前に進む力を、減速させるのです。だから、この「未完了」を「完了」させるということは、前に進もうとするとき、大変大事なことなのです。では、このなかなか手をつけられない「未完了」を「完了」させる「コツ」は、あるのでしょうか。大丈夫、あります!あなたには、「サスペンダー・今村」がついています。そして、何より「あなた自身」という素晴らしい、実力のある強い味方がいるじゃないですか。何も恐れることは無い。自分自身を過小評価する必要も無い。他の人に言いふらす訳ではないので、恥ずかしがる必要もありません。そうです。今日から、あなたは、前途洋々たる未来のある人なのです。では、早速、その「コツ」をお教えしましょう。「未完了」が一つの場合、(1)まず、大きく息を吸って、そのことに正面から向かうことを決意します。(2)次に、目の前に白紙を置いて、その課題を、書きます。(3)そして、その課題を解決するための方策を考えるだけ、途方も無いことを含め、どんどん書き込んでいきましょう。途方も無いことが多ければ多いほど、解決しやすくなります。あなたの発想の素晴らしさを、有能さを紙面に思い切り、書き示してやりましょう。どうですか、さすがに有能なあなたも、アイデアはどうやら、出尽くしたようでしょうか。(4)では、手を休めて、あなたが書き込んだ紙面をゆっくりと、落ち着いて眺めてみましょう。どうですか、半分解決したような気持ちになりませんか。「な~んだ、そんなことか」とか、「それをやるだけでいいんだね」とか、「これから手をつければ良いんだね」とか、見えてきませんか。(5)自分が実行可能なものを選択します。(6)そして、どう進めるかを、やれそうなサイズに、細かく砕き、計画を立てます。(7)後は、実践あるのみ・・・。大丈夫、あなたは、自分で自分の思いを叶えられる人なのですから。「落ち着いて、一つずつ、一歩ずつ」を忘れずに、取り組んでください。「やったぁ!」と大きな声で、叫んでいるあなたの姿が、私にはもう眼に浮かびますよ!幾つか「未完了」がある場合これも、同じように(1)、(2)と、進めます。(3)は、解決策の代わりに、心に引っかかっていることを、思いつくまま、全て書き出してください。(4)は、やり残したことが書き出された紙面を、ゆっくりと落ち着いて眺めてみます。(5)そのなかから、まず最初に手をつけたいものを選びます。(6)、(7)は、同じです。どうでしたか。「書き出す」ことが、自分を楽にしてくれることに気づかれたでしょうか。「書き出してみる」ということは、心の中だけで思っている以上に、私たちに明確な答えを引き出してくれます。もっと、もっと、自分探検をしませんか。きっと、あなたが考えていた以上の素晴らしいあなたに、出会えるでしょう。あなたの素晴らしさに気づいてくれたあなたに、乾杯!・・・自分の「可能性」に目をむけ、より「楽しい」人生をおくりませんか!・・・
2010.01.29
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「人生は、自分の思った通りになる」という言葉があります。だとしたら、この世の中に住む皆が、幸せでなければならないはずなのに、どうしてそうならないのか。だから、この言葉には、どこか、うさん臭く感じますよね。誰もが、少なくとも、自分の幸せは願っているでしょう。しかし、そうなっていない。でも、思った通りになっているのだと、言われたら、あなたは、どう思いますか。「そんな馬鹿な!」と思うかもしれませんが、「人生は、自分の思った通りになる」というのは、どうやら真実のようです。では、どうしてそうなのか?私たちが願うこと、その多くは「棚ぼた」的なことではないでしょうか。お金が欲しい、おいしい食事がしたい、出世したい、など叶ったら素晴らしいけれど、というように・・・私たちは、上を向いて、何かを願い、そして、叶わなかったと、下を向く。ここに叶わない理由が潜んでいるのです。「○○になったら良いけれど、どうせ、無理だよ。私には出来ない」「○○になりたいと思っているけれど、いつも駄目なんだよ」この、どうせや、いつもという言葉に操られ、その言葉通りになる私がいる。私たちが、このような後ろ向きな、否定的な言葉を使う時、それが現実化しやすい。肯定的で、積極的なことを願うとき、それが現実化することは難しいのに、否定的で、消極的な言葉は、現実化しやすいのが、私たちの人生のようです。私たちの人生の多くが、この後ろ向きな言葉に、操られているとしたら、なかなか願っても手に入れることが出来ない人生を送ることになるでしょう。では、どうしたら願ったことが叶うようになるのか。その鍵となるのは、日常にあります。ここ、今から、一足飛びに、願った場所、未来へは行けません。コツコツと、今を大切に、少しずつ,少しずつしか、私たちは目標には近づけないのです。しかし、このコツコツを積極的に捉え、楽しめたら、きっと素晴らしい目標への旅になるでしょう。コツコツとは、楽しいこと。目標に近づく、確かな靴音のように聞こえませんか。・・・自分の「可能性」に目をむけ、より「楽しい」人生をおくりませんか!・・・
2010.01.17
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「過去と他人は、変えられない」では、「変えられるものは?」という質問があり、「未来と私」というのが、答えです。よく耳にしますね。私たちが、思い悩んだり、何か行動できないとき、その原因として「過去」や「他人」が入り込むことがあります。「これをしたいのだけれど、前にうまくいかなかったから、今回もダメだよね」「あの人が、あそこであんなことをしなければ、こんなことにはならなかったのに・・・」など、ありませんか。もし、これらを「未来」と「私」に変えたら、どうなるのでしょう。「どんな未来を手に入れるために、これをするのだろう」「これをすることで、得られる未来とはどんなものだろう」そして、「これを可能にするためには、どんな工夫をしたら良いのだろう」などの質問が考えられます。「今後、二度とこんなことにならないために、私にできることは何だろう」その答えは、必要以上にその人と関係を持たないということかもしれないません。或いは、困った状況にならないように、私ができることを、その人が気づく前に行うことかもしれません。いずれにしても、このような質問を、自分に投げかけてみることで、客観的に物事を見る目が生まれ、落ち着いて物事を見ることで、解決策を見出しやすくなります。そして、行動しやすくなるようです。そして、何より「楽しく」なりませんか。今すぐには、「変えられない」(私の考えや行動が変わった未来の私から見ると、これらの過去や他人も変わって見えると、私は思います)「過去」や「他人」に引きずられ、折角自分は成長できるチャンスを失うのは、勿体無いことだと思います。・・・自分の「可能性」に目をむけ、より「楽しい」人生をおくりませんか!・・・
2010.01.15
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明けましておめでとうございます。今年も、このブログを読んでいただいている皆様の「可能性」(私のお気に入りの言葉です)を、このブログを通して少しでもサポートしたいと思っています。「今年の目標は?」というのが、年の初めの決め事のようです。そこで、私からの質問です。今年の大晦日に一年を振り返り、どんな言葉を自分自身に掛けたいですか?そしてもう一つ、この一年、続けたいことは何ですか?-------------------人は変わるのではない。新たな「可能性」のスイッチをONにし、継続することで、変わったように見えるだけだ。一生懸命頭を使っているようでも、10%も使っていないのだから・・・まだまだ新たな「可能性」のスイッチは、あなたが気づき、ONにしてくれることを待っている。だから、一回挫折したからといって、「もうだめだ!」なんて考える必要は無い。こちらの方が良いと、気づいたら、コツコツと、また始めればいい。人にどう見られようと、構わないじゃないか。ただ、自分が納得できれば。それだけで、十分じゃないか。もっと、自分を大切にしよう。たった一度だけの人生なのだから・・・もっと、人生を楽しみましょう。今年も、よろしくお願いします。
2010.01.04
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スロージョギングの効用!?ここ1ヶ月ほど、ほぼ毎日、団地内を50分ほどかけて、スロージョギングしています。以前、NHKの「ためしてガッテン」という番組で取り上げていたのを見て、やり始めたのですが、その後少しサボったりしていました。しかし、この頃何回か、ぎっくり腰になったり、内臓脂肪も気になりだしたので、何か身体によいことをしようと、再開したしだいです。再開してみると、これが楽しいのです。実を言うと、前回は家の中でやっていました。夜型人間だったので、外に出るのが、億劫だったのです。今回は、エイッヤと、自分では思い切った行動を取ったつもりなんです。30分以上ジョッギングしないと、効果が無いと言うので、始めは近所の田んぼをグルリと回っていました。そして距離と時間が大体読めるようになり、もう少し頑張れそうだと思って、団地内コースを思いつき、変更しました。そして先日、体重を量ってみたら、2kgほど減量していました。外見的な見た目の変化をあまり感じていなかったので、これは意外で、嬉しかったですね。これが直接的な効用だと思います。そして、屋外に出始めると、屋外で出来ることに意識が向き始めました。今、住んでいる団地に越してきて30年経ちましたが、越してきたときに隣家とのフェンス代わりに植えた山茶花たちを伐採することを思いつき、早速行動に移しました。この山茶花たちには毛虫がよくつき、手入れするたびに毛虫にやられて、体中に毎回湿疹を作っていたのです。そのため、段々手入れも億劫になっていきました。すると、そのうち蔦が山茶花に絡まりだし、鬱蒼とした感じになり、余計に手入れをしなくなっていきました。しかし、今回ジョッギングを始めたことで、永年の懸案事項だった山茶花伐採を実行することが出来たのだと思っています。そして、今は伐採と並行して花壇作りも始めました。「ためしてガッテン」で言っていた効用に「決断力と創造力を刺激する」というものがありました。正にこれだな!と思いました。「やってみての後悔よりも、やらない後悔の方が大きい」と、これはどこかのコマーシャルですが、「やってみる」ことの大切さを、改めて感じました。まだ始めていらっしゃらない皆さん、始めてみませんか?
2009.12.18
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Aさんの答えを聞いたコーチがAさんに語りかけた。「Aさん、謝る必要はないですよ。私の質問の仕方が悪かったのですから。でも、Aさんが3つの価値について、どう考えているのか、私にも理解できました。だから、Aさんの話は、十分私の質問に対する、答えになっていたことになりますよ。それで、Aさんにとっては、突きとめる、洗練された、役に立つ、という3つの価値は、一つ一つの物事についての、流れになっている。しかし、全ての物事が同時に同じ段階にあるわけではない。ということですよね。」と、コーチはAさんに投げかけた。Aさんは、コーチの話を聞いて元気が出たようで、「はい、その通りです。コーチの話を聞いて、正直ホッとしました。コーチの質問を受けたとき、どう答えようか迷ったのですが、うまく答え方が見つかりませんでした。それで、仕方なく、どう考えているのかをお話ししたのです。でも、コーチのお話を聞いて、自分を振り返ってみると、確かにこれらの3つの価値をどう捉えているのか、整理することが出来たように思います。全ての物事について、というわけではありませんが、私にとって気になること、心に引っ掛かったことについては、間違いなく、この流れで進んでいます。何だか、すっきりした気分です。」と、Aさんは返事した。Aさんの声は、今度は明るく、声量もさっきより、大きくなったように、コーチは感じた。つづく・・・
2009.12.05
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コーチの質問を聞いたAさんは、暫く黙り込んだ。そして、口を開いた。「そうですね。そんな切り口で、考えていなかったので、最初はハッとしました。それから、落ち着いて、今どの段階なのか、考えました。その質問に答える前に、まず私が、なぜ未来像についてあのように答えたのかについて、お話しします。確かに、3つの価値が最終的に残りました。その3つの言葉を眺めているうちに、それらが流れのように感じられたのです。それで、突きとめる⇒洗練された⇒役に立つ、という順番で、最終的に役に立つという言葉に統合される。という風に頭の中に流れが浮かんだので、そう答えました。しかし、突きとめる、洗練された、役に立つという言葉について、改めて考えてみると、あるものについては、突きとめるという段階で、あるものについては洗練された段階、そしてあるものについては役に立つという段階という具合です。だから、今どの段階かという質問に対しては、答え方が難しいのですが、とにかく、最終的には、他の人の役に立ちたいのだ、ということだけは、はっきりしている、としか、言いようがないみたいです。答えになっていなくて申し訳ありません。」と、Aさんは最後は沈んだ声で、話し終えた。つづく・・・
2009.12.01
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Aさんの話を聞いたコーチが口を開いた。「凄いですね。Aさん、そこまで未来像を描いているんですね。それで、そこまで話してみて、今どんな気持ちですか?」と尋ねた。すると、Aさんはちょっと黙っていたが、何だか嬉しそうに話し始めた。「そうですね。自分の中に、柱ができたような感じでしょうか。安心感のようなものを感じます。自分が弱気になったり、迷ったりしたとき、立ち返れる場所を、見つけたような気持ちです。とにかく、ホッとしたというのが、今の私の気持ちに、一番ピッタリ当てはまる気がします」と、今の気持ちを語った。「なるほど」とコーチが相槌を打った。続けて、コーチが話した。「今、ホッとした気持ちなんですね。柱を見つけるということは、それだけ大きなことなんですね。見つかって、良かったですね。それで、もう少し、訊きたいことがあるのですが、いいですか?」と、コーチがAさんに投げかけた。Aさんは「どうぞ。何でも訊いてください。そこから、又何かこれからのヒントをいただける気がします」と、嬉しそうな余韻のまま返事した。その返事を受けて、コーチが尋ねた。「Aさんにとっての未来像は、突きとめる、洗練された、役に立つ、という3つの価値が並列ではなく、順番になっている。そして、それらの価値は、最終的に、役に立つ、という価値で、統合される、ということですよね」Aさんが、「そうです!その通りです」と、きっぱりとした口調で答えた。Aさんの答えを聞いた、コーチが「それでは、Aさん、その3つの価値のうちで、今はどの段階なんですか?」と、尋ねた。つづく・・・
2009.11.20
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コーチがAさんに尋ねた。「Aさん、流れ星の件は、これでいいですか?」Aさんが答える。「結構です。コーチのお話を聞いて、願いはなぜ叶うのかが、よく分かりました」それを聞いて、コーチは重ねて尋ねた。「では、本題に戻して、今回のコーチングのテーマですが、何にしますか?」コーチの問いに、Aさんは「そうですね。私の神様についての考えなどを、コーチに話しているうちに、だいぶ私がどう生きたいのかが、自分でも描けてきたように思います」と答えた。そこで、コーチは「それでは、以前Aさんが選んだ、3つの価値を統合したAさんの未来像について、話してみませんか?」と提案した。コーチからの提案を受けたAさんが話し始めた。「そうでしたね。私の未来像を話そうとして、私の中にある前提をお話していて、途中のままでしたね。では、私の未来像を話しましょう。私の価値は、洗練された、役に立つ、突きとめる、という3つでした。私は、お話したとおり、色んなものに興味があり、そしてそれらには、必ずと言っていいほど、なぜ?という問いがついていました。それらについて、私なりに答えを見出すことに興味を持っています。これらの行為を、突きとめるという言葉に、集約して表現している、ように思います。そうやって、物事を突きとめていくことが、洗練されていく、ということのだと思います。その最終形として、それらを使って、回りの人たちの役に立つというのが、私の理想像だと思います」と、一気に思っていたことを語った。つづく・・・
2009.11.11
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「個人コーチングの進め方」をお読みいただき、有難うございます。書き始めたときは、コーチングの様子を知っていただくための、簡単な流れだけにしようと、考えていました。しかし、コーチとAさんとの会話に、私の考えをも織り込むようになり、このように長い話になってしまいました。そこで、今回は一休みして、詩のようなものをご紹介します。「心の花園」そこは、私だけの花園そこを訪れることが出来るのは私だけそう、その花園は私の心のなかにあるその花園は、やけに広く、花はそのほんの一部にしか咲いていない広大なその花園の殆どは、まだ耕されもしていない僅かばかりの花の中には、嫌いな花も咲いているしかし、ゆったりとその花たちを眺めていると、模様が浮かび上がるそれが、私らしさというのかそう、私はこの花たちを気に入っているそれにしても、まだ荒れたままの土の下には、どんな種が蒔かれているのだろう僅かな土地に咲き乱れる私だけの花たちそれらに新たな花たちが加わり、又違った模様を作っていく欲張りで、まだ満足しない私の心は、これから、どんな花たちを咲かせていくのだろうこの花園が閉園となるときまでに、全てを耕すことはできないだろうあまりにも広大だからそれでも、そのとき私は「よく耕したじゃないか」と言いたい私は、少しでも多くのこの可能性という種を、花まで育て、この眼で見たいからそして、今日も、私は荒れた土に、鍬を入れている
2009.11.03
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Aさんは、次回のコーチングを待ちかねていた。その日がやって来た。Aさんは、時間になるのを首を長くして待っていた。約束の時間が来るや否や、コーチに電話した。「今晩は、コーチ。Aです。お約束した時間ですよね」とAさんが言うと、いつもの明るい声でコーチも挨拶した。続けて、Aさんが待ちきれない様子で、口を開いた。「早速ですが、流れ星に願いごとを3回言うということをやってみました。率直に言って、難しいですね。あっと言う間に流れ星は消えてしまうので、かなり早口で、短い言葉を連呼したのですが、果たして間に合ったのかどうか不安です。それにしても、どうして願い事が言えたら、その願い事は必ず叶うと、コーチは自信を持って言えたのですか」と、Aさんは疑問を、コーチにぶつけた。すると、コーチは「ええ、本当らしいですよ。以前、ある作家の講演を聞きにいったことがあります。その時、この話をされたんです。流れ星が消えるまでに3回願い事が言えたら、絶対叶うって。なんで?って思うでしょう。私もその時は、エッと思いました。でも、その理由を聞いて納得しました。その理由とは、流れ星って、急に現れて、消えるのも早いですよね。その間に願い事を3回言えるってことは、普段から叶えたい夢を、しっかりと心の中に刻んでいる、ということなのだそうです。そして、そんな人であれば、どうやってその夢に近づくかを考え、行動している。だから、必ず夢は叶うのだ、ということだったと記憶しています」とコーチは理由を話してくれた。それを聞いたAさんは、ちょっと拍子抜けしたが、一方で納得している自分を感じた。「なるほど、そういうことでしたか。確かに夢は向こうからは近づいて来てくれませんね。こちらから、行動し、近づいていくことで、夢に手が届くというのは、分かります。やはり、甘い考えは良くないということですね。それと、今回の件で気づいたことがありました。それは、やってみて、初めて分かることがある、ということです。今回ほど、真剣に流れ星を探し、必死に3回願い事を言ったことはありませんでした。流星群といっても、そんなに頻繁には流れ星は見ることが出来ませんでした。そして、3回言うことの難しさも実感として知りました。しかし、久し振りに星たちがきらきらと輝いている夜空を眺めていて、そこにサーッと流れる星を見ると、ただ綺麗だなと感じる自分がいました。本当に綺麗だったなぁと思います。今の私には、それだけでも、十分です。目標を見つけることはできましたが、そこにたどり着くための行動を、これからコーチと考え、実践していきたいと思います」と、Aさんは今心の中に浮かんで来た想いを語った。つづく・・・
2009.10.23
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コーチが話を続けた。「Aさんへの感謝の気持ちを表すために、いいことを教えましょうか?」と思わせぶりに言った。すると、Aさんが「えっ、それは何ですか?」と訊いた。コーチが「Aさんも見ましたか?今夜までらしいですよ。オリオン座流星群が見られるのは。」と教えてくれた。Aさんが話し始める。「オリオン座流星群か。流れ星って、何だかロマンがありますよね。英語ではSHOOTING STARでしたっけ。英語だと、撃たれるみたいで、日本語の方がロマンに感じますね。そんな話より、よく、流れ星に願い事をすると、叶うっていうじゃないですか。あれって、本当だと思います?」と、ちょっぴり真剣な口ぶりで、コーチに訊いた。すると、コーチは「ええ、本当らしいですよ。でも、その理由は、又次回にしませんか。とにかく、やってみましょうよ。流れ星に3回願い事を言ってみましょうよ。それからの方が、面白いと思います。」と、勿体ぶった口調で、Aさんに投げかけた。Aさんは、渋々ながら「コーチがそうおっしゃるのなら、それでも構いませんが・・・。まぁ、流れ星って綺麗ですよね。それを見られるだけでも、良しとしましょうかね。」と言うと、コーチが「いやいや、そうじゃなくって、一度流れ星に願い事を言ってみてくださいね。それで、どうだったかを次回話して聞かせてくださいね。楽しみにしてますよ。」と言葉を返した。Aさんは「分かりました。ちゃんと、やってみますよ。そうなると、一刻も早く夜空を見上げなきゃ・・・。まだ、コーチングは終わってないですよね。でも、それは次回にしていいですか?」と、コーチに訊いた。コーチは「私から、投げかけたものですから・・・。では、そうしましょうか。」と返事をした。すると、Aさんは「ここは一つ、星に祈りをって、どこかで聞いたような気がしますが。とにかく、やってみてからの話ですね。何だか、ウキウキワクワクしてきました。ちゃんと言えたら、本当に叶うんですね。」すると、コーチは「はい」と、明るく答えた。Aさんは「じゃぁ、居ても立ってもいられないって気分です。早速、やってみますね。コーチ、次回、楽しみにしていてください。では、今日はこれで失礼します。」と言って、電話を切った。つづく・・・。
2009.10.23
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Aさんの話を聞いていたコーチが思わず口を開いた。「Aさん、神様の話、そんな話は初めて聞きました。確かに、そう考えると気持ちが大きくなるというか、特に落ち込んでいる時に、落ち込んでいる理由が小さなものに感じられそうですね。コーチングで視点を変えるという考え方を学びましたが、Aさんの話は正にこの視点を変えるということですね。特に、落ち込んでいるときは、どうしても考え方が消極的になりやすく、考え方も小さく小さくなっていき易いと思います。そんな時、Aさんの話は視点を変えてくれ、ぐっと前を向く気にさせるのではないでしょうか。Aさんのこの話、頂いても良いですか。」と、言ってAさんの反応を待った。するとAさんが「勿論ですよ。そんなに気に入っていただけると思っていなかったので、とても嬉しいです。どうぞ、使ってください。コーチの役に立てるなんて、とても嬉しいですね。」と、とても明るい声で、快諾した。気持ちをよくしたコーチが話す。「実は、私も1/世界の人口という視点を持っていて、そこから何をやっても良いじゃないかという軸を作り、私の夢を私の人生を使って描けるだけ描いてみようと、行動している所です。でも、Aさんの話は、そんな私に又新たな視点を持たせてくれました。今、感謝の気持ちで一杯です。私が逆にコーチングを受けているみたいですね。でも,有り難いなと思います。」と、感謝の気持ちを率直に表した。つづく・・・
2009.10.17
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Aさんは、話を続けた。「私たちが持つ、不安や欲望の原因は、命に限りがあるということだと思います。でも、一方で、もし、永遠の命を与えられたとしたら、どうでしょう。衣食住といった基本的な生活のことを考えなくても良くなるわけだし、生活するための職業についても考えなくてよくなる。今、すぐにやらなくてはならないことも無くなる。とにかく、どう時間を使おうが、私は死なないのだから・・・。と、私は考えてしまいます。何せ、子供のころ、夕食後はすぐにテレビの前でゴロンとなって、ズーっと歌番組などを観ていて、おじいちゃんに「そんなことばっかりしていたら、牛になるぞ」とよく怒られていた私ですから・・・。すっかり怠け者になりそうです。怠け者の生活が良いのか、悪いのかは、その人その人の価値観に属することだと思いますが、私の子供のころ、いや今でも時々怠けているのですが、その経験に基づく答えは、詰まらない、面白くないということです。それと、この世の中には、色んな不平等がありますが、それらの全ては、死とともに、消滅するというのも、流石神様、よく考えられたルールだと思います。全ての人間は、いつ生まれ、いつ死ぬのかを自分自身は知ることが出来ない。この世の中で、どんなに金持ちになろうとも、死後の世界にまで、その財産を持っていくことは出来ない。生前の無、死後の無、その間にある人生という有を、どう扱うのかね、君は?と、神様がニコニコしながら、私たち人間を眺めているように感じます。あるときは賢く、あるときは愚かで、喜び、悲しみ、ジタバタ、ドタバタしながらも、限りある命の中で、私の心の中に刻まれていく出来事の全ては、私だけのドラマであり、財産です。ただ、永遠に時間だけが過ぎていく生活より、限りある時間を生きた方が、面白いと思うのです。だから、私のような怠け者にとっては、神様が命を限りあるものにした、というのは実に有り難いことのように思えるのです。神様は、自分の退屈しのぎのために、私たち人間を作ったけれど、案外、神様よりも人間の方が、面白いかもしれないなと、私は思います。」と、Aさんはここまで話して、一息ついた。つづく・・・
2009.10.12
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Aさんは更に話を続けた。「神は、人間の命を有限にした。そのため、私たちの心の中に不安が生まれ、そしてそれは永遠に無くなることはないのだと思うのです。だって、そうでしょう。昔から、権力を得たものは不老長寿を願ったじゃないですか。あの秦の始皇帝が、そうであったように。今の私自身を考えても、不安の根本的な原因は、命に限りがあるということだと思います。私が仕事をしていること、それはまず、基本的な生きるための生活が出来るようにするためです。餓死しないため、安心して眠れる場所を確保するため、これらは、永遠の命が保障されたとしたら、考えなくても良くなると思います。そして、多くの賢人たちが子孫に残した業績も、どこかに自分が生きた証しを残したいという願望が、心の底にあったのではないでしょうか。これも、命が有限だから、残したくなるのだと思います。なぜ、先端技術を、私たちは発達させ、そして必要としているのかについても、その理由の根本的な原因は、命が有限だからではないでしょうか。医療を発達させる、それは、死を遠ざけるためでしょう。宇宙開発、あるいは先端技術開発、それはいずれ地球が終わるからでしょう。ずっと、この地球に住んではいられない。だから、次の住み家を見つけ、移住するために進んでいるのだと思います。今、私たちが営んでいる行為の根本原因は、死があるからだと思うのです。」まだまだ、Aさんの話はつづく・・・
2009.10.04
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Aさんは、彼の描く神について、話し始めた。「神は、永遠に平和で、何でも叶う状態に退屈していた。そこで、あるとき退屈しのぎに、これらが叶わぬ状態を見たくなった。疑似体験したくなった。そこで、自分に最も近い姿と能力を与えて、人間を作ったのだと。そして神が楽しむために、人間にはまず二つの条件をつけた。まずは命。動き出すには命が必要だが、これを有限にした。自分に近い存在にしなければいけないので、人間は神になりたいと熱望するように仕向けた。それだけで神には十分だった。人間たちが、神から与えられたこれらの条件のなかで、右往左往するのを眺めながら楽しんだ。とても面白い退屈しのぎを見つけたと、神は大喜びした。神は、人間たちが調子に乗りすぎると、神ではないということを思い知らした。自惚れた機織り娘は、蜘蛛に変え、高い塔を作り始めた人間からは、塔を破壊した上、共通言語も奪った。そして、バラバラになった人間たちは、エゴをむき出しにしたが、それでも心のどこかに、神に近づきたいという思いを持ち続けている。それは、パンドラの箱の中に最後まで残っていた希望のように・・・。というふうにいつしか考えるようになりました。」Aさんは、これまで誰にもこんな話は、したことが無かったようだ。それでも、誰かに聞いてもらいたかったのだろう。Aさんは、すっかり自分の世界に入り込んだようだった。今の状態が、心地よいのだろう。堰を切ったように、Aさんの話はドンドン進んでいった。そして、まだAさんの話は終わっていなかった。つづく・・・
2009.09.26
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Aさんの話を聞いていたコーチは「そうなんだ。Aさんは、小さいときから、有限とか無限や、安心や不安といった言葉に対して強い関心があったんですね。凄く哲学的な言葉のように聞こえますね。Aさんの話を聞きながら、私はもっと現実的だったなと、自分の過去を振り返っていました。それにしても、有限、無限、安心、不安といった言葉は、私たち人間の心の底にある何かに触れるような言葉ではないかと、思いました。しかし、これらの言葉が持つ意味などを掘り下げていったら、かなり大きなことになりませんか。」とコーチはAさんに問いを投げかけた。その問いに対して、Aさんが話し始めた。「そうですね。その言葉たちについて更に掘り下げていったら、相当時間が必要になるでしょうね。ただ、私にとっては、これらのように自分の中から浮かんできた問いに対する自分なりの答えが見つかればよいのです。そして、これらの言葉がなぜ気になったのかという問いに対する答えは、全知全能ではない人間だからというものでした。そして私は、人間について、またこのように考えています。多分、私たちが生まれてきたことに理由はないのでしょうね。だけど、そこに理由を見つけたい。なぜ、私はこの時代、この場所で、この環境のなかに生まれてきたのかと。生まれてきた理由があるとすれば、それこそが私が生きる価値だと思うのです。だから、その理由を教えてもらえるのなら、誰かに教えて欲しいと。その願いの延長線上に宗教や占いなどがあるのだろうと思うのです。しかし、私はそれらのなかから答えを見いだせなかった。だからと言って、宗教心がないわけではありません。こう言うとおかしく聞こえるかもしれませんが、私は、神様はいると思っています。なぜって、私にはそう考えた方が落ち着くからです。完全で無限な存在。それを神と呼ぶのでしょう。憧れであり私には決して叶わぬ願いであり、存在です。そして、いつしか、こう考えるようになりました。」と言って、彼の神に対する考えを話し始めた。つづく・・・
2009.09.19
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コーチに促されたAさんは「ちょっと話が長くなるかもしれませんが、いいですか。」とコーチに尋ねた。コーチは「どうぞ、思い切り話して下さい。Aさんがこれからどんな話をしてくれるのか、ワクワクしてきました。」と答えた。それを聞いたAさんは安心したように、話し始めた。「実は、私が価値リストに取り組んでいた時、ふと、小さかった頃の自分を思い出していました。高い所が好きで、よく自宅の裏にあった倉庫の上に上がっていました。そこから下を眺めると、ほんの2、3mくらいしか変わらないのですが、子供の私には山の頂上から下界を見渡すような感覚が味わえ、とても気持ちよいものでした。そして時には空を眺めたりしていたのを思い出しました。空を眺めていたら、どんなものでも限りがあるという思いが浮かんできました。それまで私が見てきた世界には全て限りがありました。草や木、犬や猫、それらの全てには物体としての限りがありました。だから、他のものと見分けることも出来るのだと子供心に納得していました。でも、もし空も限りがあるとしたら、その先はどうなっているのだろう。何もないのかなぁ。どうなっているのだろう。分からないなぁ。そんな分からない空のなかで、地球は、ずーっとこのままの状態でいられるのだろうか。すると、ふと父や母のことが浮かんできました。彼らは人間だからいつかはいなくなるのだろう。その時自分は一人で生きていけるのかな。などといった考えが大きな不安感となって浮かび、急に恐くなって母親の元に走っていった。そんな記憶が鮮明にあのとき味わった恐さと共に蘇ってきました。あのときが、有限だとか無限だとか、安心とか不安とかについて実感した最初の瞬間だったと思います。」と話して、Aさんは一息ついた。つづく・・・
2009.09.12
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コーチの話をじーっと聞いていたAさんが、口を開いた。「そうですね。一人ひとり、心に持っている国語辞典が、異なるということですよね。コーチのおっしゃった意味は分かります。私もそのことを心にいつも置きながら、コミュニケーションしていきたいと思いました。ただ、言葉の意味が一人ひとり違うことを意識しすぎて、怖がるのではなく、そのことも+にしていけるようなコミュニケーションを作っていきたいと思いました。コーチ、これからも、宜しくお願いします。」と、Aさんは少し気持ちを高揚させながら、話を終えた。Aさんの話を聞いたコーチが繋いだ。「Aさん、このコーチングを通して、お互いの人間性も高めあっていきたいですね。こちらこそ、これからも宜しくお願いします。ところで、だいぶ横道にそれてしまったようなので、本題に戻しましょうか。Aさんは価値として、洗練された、役に立つ、突き止めるという3つの言葉を選んだ。そして、それらを統合した人物像も浮かんできたと言いましたよね。それは、どんな人物だったのか、教えてくれますか?」と、コーチはAさんに尋ねた。続く・・・
2009.09.01
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Aさんの話を聞いていたコーチは「Aさん、そうですね。私たち人類は、言葉を発明したことで、生き残れてきたという歴史的な事実が、ありますよね。言葉によって、多くの情報を共有できるようになり、コミュニケーションを深められたことが、今私たちがここにいることに、繋がっているということだと思います。ペンは剣より強しと、言いますが、先日の大統領選での、オバマ大統領の演説を聴いていると、私もYes,We canといった気持ちになりました。そこで改めて、言葉の持つ力の強さを感じました。そして、勿論コーチングでも、言葉が大きな役割を果たしています。質問する時は当然ですが、承認したり、共感する時、言葉は大きな力を発揮します。しかし、Aさんが感じたように、その一つ一つの言葉には、私たち夫々の個人的な体験が、大きく影響していて、個人的な意味を持たせています。Aさんと私の間でも、一つの言葉に持たせている意味に違いがあると思います。それから、食べ物に好き嫌いがあるように、使う言葉にも好き嫌いがありますよね。そんなことも、影響してくるのではないでしょうか。そして、使う言葉の個人的な意味の違いから、お互いの中で、誤解が生まれることもあるようです。それだけに、言葉の持つ怖さも感じます。しかし、だからといって、恐れすぎては話が出来なくなります。何せ、私たち人類は、言葉を手に入れたことで、今日まで生き延びて来れたのですから、言葉を使わない手はありませんよね。コミュニケーションと言うと、よく使われる、メラビアンの法則では、言葉で相手に伝えられるのは、7%で、聴覚情報が38%、視覚情報が55%だと言いますが、伝えられる情報量の多さでは、言葉が他の要素を圧倒していると言えるでしょう。そして、相手との間で、使っている言葉の意味の違いを知ったとき、自分だけの広辞苑に、新しい意味が増えた喜びなども味わえるのですから・・・。こんな収穫があるのも、言葉によるコミュニケーションの素晴らしさだと思います。コーチングしていても、私にとって勉強になることに、沢山巡り会えるのですから、一方で言葉の持つ欠点を意識しつつ、又一方で言葉の持つ圧倒的な情報量を活かしながら、コミュニケーションを楽しみたいと思っています。やはり、人間は一人では生きて行けない動物だと思うのです。」と、ここまで話して、コーチは一息ついた。続く・・・
2009.02.21
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コーチの問いかけに、Aさんは答える。「価値リストに最初に印をつけたとき、その数の多さに欲深いなと、思ったのですが、職業選択の幅が広いと言われると、何だか嬉しくなりますね。しかし、コーチが言われるとおり、それだけに中途半端に終わらないようにしないといけないなと、戒める気持ちも生まれました。最近の社会情勢を考えると、私もこれからどうなるのか、私の会社や仕事に対する気持ちも含めて、考える良い機会だと思います。それから、似たような言葉でも、しっくり収まる言葉は、やはり違いますね。例えば、役に立つという言葉を選んだとき、似たような言葉で、最初に印をつけていたのは、与える、つながっている、手助けする、援助するという言葉でした。しかし、選んでいく中で、与えるという言葉や、援助するというのは、今の私にすると、凄く不遜な態度に思えました。つながっているという言葉や、手助けするというのは、私の中では物足りなく感じました。もっと積極的な言葉を求めていたのだと思います。こうやって、言葉を選んでいるうちに、夫々の言葉が持っているというか、私が持たせている意味があることを、改めて強く感じました。そして、言葉に引っ張られる気持ちというものも、感じました。昔からよく、言霊ということを聞いていましたが、言葉の持つ力のようなものを感じ、一つ一つの言葉を、もっと大切にしなければいけない、とも思いました。」と、自分が感じたことを述べて、Aさんは話を終えた。続く・・・
2009.01.31
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コーチが、Aさんに尋ねる。「Aさん、まず価値リストから、あなたの価値を見つける作業の中で、何か感じたことはありましたか?」Aさんは、その時のことを振り返り、質問に答えた。「まず、自分の心に引っかかる言葉を、全て選んでいったのですが、100くらいあった言葉のうち、2/3ほど、印がつきました。それらを眺めながら、思ったのは、結構、欲深いなということでした。色んなものに興味が有り、手に入れたくなるのだなと、自分を振り返り、思わず苦笑してしまいました。それから、3つに絞っていったのですが、自分が選んだ言葉を眺めていると、段々幾つかのグループに分けられました。似たような言葉でも、感覚的だと思いますが、ちょっとした違いがあり、それも面白かったです。そして、最終的に3つの言葉に、たどり着いたという訳です。」Aさんの答えを聞いて、コーチは、「2/3も、印がついたのですか?凄いですね。あるキャリアコンサルトは、最初の選択で、沢山の言葉に印がつく人は、職業への適応性が高いと、言っていましたよ。私は、半分ほどでしたが、それでも、その話を聞いた時、何だか嬉しくなりました。Aさんは、2/3だったのですね。私より、適応性が高いということですね。私は、適応性が高いということを聞いた時に、適応性が高いということは、選択肢が多いということだと思いました。そして、それは、本当にやりたいことを見つけることが、難しいことにもつながると、思いました。印が少ない人よりも、より慎重に探す必要があるのではないでしょうか。でも、探すという行為は、楽しいですよね。可能性も沢山あるということだし・・・。それから、似たような言葉でも気に入り具合が違うのですね。似たような言葉でも、ピンと来る言葉、しっくりと収まる言葉は、やはりどこか他の言葉とは違いましたか?」と、コーチは、Aさんに問いかけ、話を終えた。続く・・・
2009.01.18
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Aさんは、自分の中に統一された自分像を描け、気持ちが落ち着いた。今までのモヤモヤとした、不安定な思いに、決着がついたように感じた。もっとその先が、有りそうな感覚もあるが、まずは、今描いた像を到達点として、そこにたどり着くまでの、道のりを考えたくなった。しかし、自分だけでは、これ以上、具体的な方策は見つけられなかった。そこで、早くコーチングを受けたくなった。次のコーチングが、待ち遠しかった。そして、コーチングの日がやって来た。約束した時間が来ると、Aさんは早速、コーチに電話した。「コーチ、今晩は。この日が待ち遠しかったです。もう一度、価値リストを見直し、やってみました。今回は、素直に、自分の内なる声に、耳を傾けて、やってみました。その結果は、洗練された、役に立つ、突き止める、という3つになりました。この3つの言葉から、これらを統合した、人物像も、浮かんできました。自分は、こんな人物になりたいのだなと、目標を見つけられたように感じ、何だか、嬉しくなってきました。目標とする人物像は、見つかって、さぁこれから、と思ったのですが、どうやってその目標にたどり着くのかが、分かりません。コーチのお知恵を、拝借したくて、今日が待ち遠しかったのです。」と、一気にしゃべった。それを聞いたコーチは、「Aさん、新しい3つの価値と、目標とする人物が見つかったのですね。それで、すごく嬉しいのですね。そして、その思いを、どうやって実現していくのかが、分からないのですね。でも、すぐにでもその旅に出発したいほど、気持ちは盛り上がっているというのが、私にも十分伝わってきました。それでは、これから目標に向かって、どう進んでいくのかを、一緒に探しましょう。」と、Aさんに伝えた。続く・・・
2009.01.04
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Aさんは、価値として集約した3つの言葉「洗練された」「役に立つ」「突き止める」を、もう一度眺め直した。そして、頭に浮かんできた一人の人間像に、触れてみた。その人は、知識と経験を持っていた。それは、一つの物事に対処するとき、常に精一杯の情熱と、そのときに持っている知識を、総動員して行動している事から、得られたもののようだった。その言動は、慎み深く、一つもこれ見よがし、といった表現はしなかった。それというのも、常に自分は神ではない、不完全な人間という動物だと、認識していることから、来ているようだった。従って、他人の過ちに対しても、寛容に対応していた。その人は、自分を大切にしていた。大切にするとは、甘やかすことではない。逆に、あるときは誰よりも厳しく、自分自身を責めていた。しかし、他の誰からも認められないことでも、自分が行ったことで、褒めたいものには、自分自身を大いに褒めてあげていた。自分を大切にする、その延長線上に、他人も大切にする、がある。そういう風に、捉えているようだ。だからだろう、頑張っている後輩や弱者に対する面倒見が良かった。その態度には、押し付けがましいところが一つもなかった。それは、自分の観察力を磨こうとしている姿勢に見えた。そして、自分の行動は、それに見合ったものだったかを、行動した後で、自己評価しているようだった。その人は、結局自分とは何か、を探し求めているようだった。Aさんは、結論を得られなかったが、人生とはそういうものなのかも知れないと、妙に落ち着いた気持ちになった。続く・・・
2008.12.26
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Aさんは、自分の価値を「洗練された」「役に立つ」「突き止める」という3つの言葉に集約した。Aさんは、これらの3つの言葉を眺めているうちに、今までの自分の行動が、理解できたように感じた。例えば「洗練された」という言葉は、Aさんにとっては憧れだ。Aさんには、尊敬する先輩がいた。その先輩は、職場では誰もが認める、知識と技量を持っていたが、そのことを自らひけらかすような行動は、とらない。そして、人当たりもよく、その先輩の悪口は、誰からも聞いたことがなかった。常に清潔感のある身だしなみで、ファッション・センスもよく、格好良かった。Aさんは、最初、この先輩のようになりたいと思った。しかし、外見上も大きく異なる自分を振り返り、諦めた。だが、外見をのぞけば、自分も知識や技量、そして人間関係についてはその先輩のようになれるのではないかと考えるようになった。そして、Aさんなりの努力はしているつもりだが、どれも中途半端に終わっていた。次の「役に立つ」という言葉は、Aさんにとっては、理想でもあった。自分が、誰かの役に立つ存在でありたいと、思っていた。大きな意味で「役に立つ」存在になりたいのだとは思ったが、今は、それが何をさすのかがつかめず、とりあえず出社時のコーヒー作りや、退社時のゴミ集めだとかで、自分の欲求を満たしていた。「突き止める」という言葉については、こうだ。、Aさんは、日頃から色んなものに興味を持っている自分を感じていた。なぜなのか分からなかったが、とにかくよく「なぜ?」という疑問が湧いてくる。そして、その理由を知りたくなった。他の人から見ると、多分どうでも良いようなことだと思われることでも、心に引っ掛かることが多かった。例えば、「お口の恋人ロッテ」という広告を見ると、「ロッテとはなんだ?」と疑問が湧いてしまう。そうすると、答えを思いつくまで、心が落ち着かなくなった。そして、或る日ゲーテの「若きヴェルテルの悩み」を読んだ時「おお、ロッテはここにいたのか!」と、歓喜したことを思い出した。それが、正解なのかは分からなかったが、自分なりに納得できた。そして、心が落ち着くのを感じていた。こうして、言葉を並べ、又これまでの行動を思い浮かべていたAさんは、うっすらとだが、自分の将来像が見えてきたように感じた。続く・・・
2008.12.16
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コーチの話を聴いたAさんは「なるほど、メタ・コミュニケーションですね。確かに、物事に対処するときに、どこか離れたところから自分を見るという感覚を意識して持つと、客観的に対処できそうですね。私も、これからメタ・コミュニケーションを意識してみます。だいぶ、コーチングの時間を越えたのではないでしょうか?申し訳ありませんでした。宿題にさせていただいた、価値リストをもう一度やってみます。次回には、答えを持って、お話できるようにしますので、よろしくお願いします。」と、話を終えた。コーチは「大丈夫ですよ。こちらの時間は空いていたので。では、宿題を頑張ってください。次回を楽しみにしています。」と言って、電話を切った。Aさんは、電話を切った後で、早速価値リストを取り出し、眺めてみた。目の前に並んだ言葉たちを、見ていると、心に響く言葉と、響かない言葉があった。響く言葉を眺めていたAさんは、我慢できず、それらに○をつけ始めた。コーチングを受けて、素直になったようだ。自分を飾らず、洗練されたとか、一番になるといった言葉にも、○を点けることが出来た。前回は、気恥ずかしくて、なのか、自分より他人を意識したのか、これらの言葉は、避けてしまったことを思い出した。久しく忘れていた、清々しいという心地良さを感じた。そして、コーチングを始めてから、1ヶ月ほど経ったので、こういう風に、自分に向き合えるようになったのだと、Aさんには思えた。しばらく、○をつけた言葉たちを眺めていたAさんは、それらに数本の関連性を見つけた。これなら、価値を絞り込んでいけそうだと思った。続く・・・
2008.12.09
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コーチの話を聞きながら、Aさんは「心の居心地ですか、そうですね。コーチもいつもポジティブというわけじゃないのですね。ただ、物事への対処の仕方が私とは違いますね。それは、もう一人の私が、私を見ているようなイメージなのでしょうか?そのイメージだったら、私にも経験が有りますが・・・」Aさんの疑問を聴いたコーチは、「そうなんです。もう一人の私が、例えば階段の上から見ているようなイメージですね。相手とのコミュニケーションのとり方としてコーチングでは、メタ・コミュニケーションと言います。もう一人の私が、相手とコミュニケーションしている私を、少し離れたところから見ている。もう一人の私が、私を客観的に見ている、といった感覚を持つということです。私は、私自身とのコミュニケーションにも、このメタ・コミュニケーションを使うように意識しています。そうすることで、以前より冷静に、今起こっていることに、対応できるようになりました。それまでは、よく早とちりしていて、相手や自分を誤解して傷つけたり、過大に捉えてしまい、パニックになったりしていました。でも、このメタ・コミュニケーションを知り、意識して使うようになってからは、だいぶパニックになったりすることが減り、逆にポジティブに捉えられることが増えました。そして、解決方法を考える余裕が出てきたように感じています。人生を生きやすくするためには、「視点」が大きなポイントだと思います。コーチングを学んだことで、その思いがさらに強くなりました。メタ・コミュニケーションを意識するようになってから、今まで以上に、「視点」が増えました。そのことで、より物事の本質に迫ることが出来るようになり、結果として気持ちが楽になりました。そして更に解決策を考える余裕も生まれるようになってきました。」と答えた。続く・・・
2008.12.05
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Aさんはコーチに訊いた。「さっき、私がスランプに陥った時、いつもポジティブでいるなんて、嘘っぽいなと思ったと、言いましたよね。このことは、私の心の中で、少なからずまだ考え続けていることなのです。私には、まだ答えが見つけられないですが、コーチは、いつもポジティブなんですか?」Aさんの質問にコーチが答えた。「いいえ、いつもポジティブじゃないですよ。そうでありたいとは思っていますが・・・。」と、少し恥ずかしそうだが、はっきりとした口調だった。そして、話を続けた。「ただ、私はこう思っているんです。私の心の居心地は、なるべく良くしていたいと。私たちは、生きていく中で、自分が作ったことや、他の人からの影響で、心の居心地が良くなったり、悪なったりしますよね。例えば、自分が何か達成したら、嬉しくなり、何かやらなかったことで悔しくなったり、他の人から誉められて、嬉しくなったり、ちょっとした一言でも傷ついてしまったりします。悪いことが有るからこそ、良いことが、有り難くしみじみと感じられるものになり、心に響いて来る。そのことを知るため、忘れないために、悪いことが有る様に思います。だから、いつもポジティブという訳ではないけれど、心の居心地が悪い時でも、その時の私の心の居心地を悪いなりに、味わい、出来れば楽しめる様になりたいと、考えています。又、一つ一つの困難や、壁にぶつかった時には、それを乗り越えたときの私を、見てみたい。乗り越えた私は、どんな顔をしていて、どんな思いを持っているのか?そんな私自身に対して、強い関心を持っています。その可能性を持てるように、或はその可能性を、実現出来る様にするための道具として、私はコーチングを必要としているのだと、今の私は捉えています。いかがですか? これで、Aさんの質問の答えになっていますか?」と言って、コーチは話を終えた。続く・・・
2008.11.29
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コーチが言った。「それでは、Aさん、もう一度、オリエンテーションでの問いかけを、振り返ってみましょうか?そうですね、例えば、ライフ・バランス・ホイールなどはどうですか?あなたの人生を形作っている、仕事・健康・趣味・人間関係・金銭・生きがい、といった要素を、点数付けしてもらいましたよね。どうですか?」Aさんが答える。「ライフ・バランス・ホイールですね。ちょっと、待って下さい。」と言って、手元に置いていたオリエンテーションの資料の中から、このシートを引っ張り出した。そのシートには、既に点数が書かれていたが、今はその点数とは違った点数になりそうだと感じた。そこで、Aさんは、コーチに「コーチ、ちょっと眺めてみたのですが、以前とは違った点数になりそうです。今から、もう一度、点数を付け直してみたいのですが・・・。」と頼んだ。コーチの承諾を得たAさんは、早速直感で、点数をつけ始めた。そして、それが終わると、Aさんはコーチに「お待たせしました。点数付けが終わりました。これらの要素の中で、一番心に引っ掛かっていたのは、実は、生きがいでした。あの時は、ちょっと格好をつけていたのだと思います。それで、仕事だと言ったのですが、今、心に問いかけて、一番点数が低いのは、生きがいについてです。」と、結果を告げた。コーチは「そうでしたか。今は、生きがいが一番気に掛かっている、ということですね。では、その生きがいを、あの時にもやった、価値リストで探してみましょうか?」と、提案した。すると、Aさんは、「それは、冒険する、洗練されている、影響を与えるといった言葉が100ぐらいあったリストですね。その中から、自分の心に響いた言葉を、選んでいって、最終的に3つに絞りこんだ、あのリストのことですね。そうですね。あれを使うと見つかりそうですね。分かりました。もう一度やってみます。ただ、今だと、ちょっと落ち着かないので、宿題にしてもらっても、良いですか?」と、コーチに尋ねた。コーチは、「そうですね。一人になって、落ち着いてやったほうが、リストから価値を引き出せますよね。分かりました。それでは、この件は、次回までの宿題にしましょう。Aさん、他には、今回私に、話したいことは、ありませんか?」と、訊いた。コーチから投げ掛けられた言葉を聞いて、Aさんは、今までを振り返りながら、話し始めた。続く・・・
2008.11.20
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コーチは、Aさんに訊いた。「Aさんは、目標に違和感を感じていますか?それとも、目標の達成方法に違和感を感じていますか?或は、あなたが感じている違和感は、これら以外ですか?」Aさんは、はっとした。「そうか、目標だ!」とひらめいた。すぐにコーチに返事した。「目標です!」すると、コーチが「目標が、違和感を感じるのですね。」と、確認する。すると、Aさんは「そうです。目標に違和感を感じていたんです。今、気づきました。そうなんです。今まで、ずーっと心に何か引っかかっていたものがありました。それが、何なのか、今まで考えつかなかったのですが、コーチの質問で、掴めました。」と、一気にしゃべった。コーチが訊く。「その引っかかっていたものって、何でしたか?」Aさんが答える。「それは、えーっとですね。実は、今頃になって言うのも恥ずかしいのですが、本音で考えてはいなかったということです。最初のオリエンテーションで、コーチが私に何回かおっしゃいましたよね。コーチングでは、本音で話さなきゃ、本当に自分のためにはならないと。今、やっとその意味が分かった様に思いました。今まで私の心に引っかかっていたもの、それは、本音で作った目標ではなかった、ということでした。」その話を聞いて、コーチが応えた。「Aさん、そうでしたか。本音じゃなかったのですね。そうです。コーチングでは本音で話さなきゃ、コーチング出来ないのです。と言うか、コーチングにならないのです。でも、そのことによく気づきましたね。それは、凄いことだと思います。」それを聞いたAさんは「本当にお恥ずかしいことです。でも、今気づいて本当に良かった、と思っています。スランプに陥っていると思っていた時は、コーチングって、いつもポジティブじゃなきゃいけないみたいで、嘘っぽいなと思ったりしていました。でも、コーチングに問題があったのではなく、私自身にあったのだと、気づきました。私にとっては、大発見でした。そして、もう一度、最初からコーチングをやり直したいと思っています。お願い出来ますか?」と、最後はしおらしくなりながら、話を終えた。続く・・・
2008.11.11
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