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Dec 25, 2010
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今回はAndrew McCulloch「最後の参加作品」と言われているアルバムです。面白いことに最後のセッションで彼と一緒に参加したのは、Greenslade グリーンスレイド時代の盟友Dave Lawson デイヴ・ロウソンとMartin Briley マーティン・ブライリー。なぜかというとグリーンスレイドでもプロデューサー/エンジニアとして深く関わっていたグレッグ・ジャックマンがプロデューサーに名を連ねているという点が関係しているのでしょうか。製作当時、世はニューウェイブ真っ只中の音楽業界。そんな時代にクラシックオーケストラとベテランロックミュージシャンの協演。日本で話題にすら上らなかったのも無理からぬことでした。曲目は以下のとおり。

London Philharmonic Orchestra / Opus One (1980) PHILIPS 6308 317
Frontb.jpg
-SIDE ONE-
Jumpin' Jack Flash
We can work it out
I can see for miles
Blowin' in the wind
All you need is love

-SIDE TWO-

The House of Rising Sun
If I were a carpenter
Back.jpg
このアルバムの中心人物Andrew Pryce Jackman(2003年没)といえば、YESのTormatoやクリス・スクアイアのFish Out of WaterなどにかかわったYes人脈人物で作編曲家/キーボーディスト。製作途中から険悪な状態となったイエス「トーマト」において、彼のオーケストレーションを施したONWARDはそんな状況を感じさせない美しい名曲でしたね。日本の市場では谷村新司作品の編曲でも足跡を残しています。
このアルバムでは兄弟のGregg Jackman(プロデューサー/エンジニア)とのジャックポットミュージック制作と記載されております。
Produce.jpg
ジャックマン兄弟の父ビルはビートルズのアルバムSgt. Pepper's Lonely Hearts Club BandのWhen I'm Sixty-Fourにおいてクラリネット演奏をしてたそうで、他の兄弟や息子たちも指揮者や演奏家といういわゆる音楽一家だとか。

アルバムの内容は、アンドリュー・ジャックマンのアレンジ・指揮によるロンドンフィルとロックミュージシャン達の競演作品で、ロック名曲のオーケストラ演奏というその昔ジョージ・マーティンが創めたスタイルをより一層推し進めた印象。発売は1980年ですが、製作時期は不明。アレンジの手間隙や、音を聞くと判るのですが参加ロックミュージシャンが、LPのA面とB面で違っているようです。というのも多くの曲が切れ目無く次の曲へと交響楽の様に数珠繋ぎになっているためです。元グリーンスレイド勢の3人は、サウンド的にB面で演奏している模様で、特徴的なアンドリュー・マカロックのドラミングが、ビーチボーイズのグッドバイブレーションとアニマルズの朝日のあたる家の2曲の盛り上がり所で弾けています。またデイヴ・ロウソンの独特なシンセソロが一緒にウニウニしているのも和みます。デイヴ・マタックスやフランク・リコッティ他の参加ミュージシャンについては下記の写真で。
Musician.jpg

この作品のあと、グリーンスレイドの残党3人は各自バラバラの道へ。 ロウソン はZEDやセッション活動をしながら、ジョン・ウィリアムスの映画音楽へ参加など本格的に劇伴へ活動を移していきます。 ブライリー はソロシングルがスマッシュヒット、シンガーの道へ。そしてマカロックは音楽界から去り、子供時代からの経験を生かし ヨットマン としての人生をスタートさせたようです。

余談ながら、ジャケット表面には金箔で作られたロゴタイプの写真がドーンと配されていますが、その中に二つの傷のようなものが見て取れると思います。実はこれ、指揮者の手なんですね。CD化はしてないアルバムですが、もしこのジャケットのまんまCDサイズにしたらなんだかごみのように見えてしまうかもしれませんね。ちなみに主役のアンドリュー・ジャックマンさん、指揮やアレンジだけではなく、ラストに歌も披露しています。





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Last updated  Oct 29, 2015 01:40:07 PM
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誓願2006 @ Re:ELP写真集10月末発売!(08/01) 情報ありがとうございます。 おかげさまで…
chop100 @ Re:先週土曜日に退院できましたので(05/13) 誓願2006 さん ありがとうございます。 ま…
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