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2011.08.26
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カテゴリ: ボードゲーム

 いたるさんから「2人専用でなかなかプレイ機会のない『数エーカーの雪』をやりましょう」とお誘いを受け、ワレス信者として一も二もなく飛びついた(信者なら自分で買え)。

ボックスアート
数エーカーの雪ボックスアート

 フレンチ・インディアン戦争と呼ばれる、18世紀の植民地アメリカで起こったイギリスとフランスの戦争がテーマ。各プレイヤーは英側と仏側となり、どちらかが相手の本拠地を占領するか、村か町駒のどちらかをボード上に置きったらゲーム終了。本拠地占領なら無条件勝利だが、駒の置ききりで終了した場合は得点計算し、多い方が勝利。

 基本となるシステムは、「ドミニオン」以降大流行しているデック構築。このため、何らかのアクションを行って特定のカードを手に入れても、それが使えるようになるのは捨て札を混ぜ直してからになる。また、多くの「ドミニオン」系とは異なり、手番終了時に余った手札は捨て札にならない(逆に捨て札にしたければアクションとコストを消費しなければならない)。このため無計画にカードを増やすと手札が硬直化し、しばらく捨て札以外何もできなくなることもある。これはこの戦争が非常に地の利の悪いところで行われ、補給も滞ったために無意味に長期化したことを再現するためのシステムで、それには成功しているが、初プレイ時に「ドミニオン」をイメージするとカードの回転の悪さに驚くかもしれない。

 デック構築ゲームであると同時に、ボード上で相手プレイヤーの都市や村を攻め落としたりするウォーゲームでもある。戦闘は一方が他方の都市を包囲するという形で行われるが、その際の戦力もカードで表され、基本的には手番ごとに1枚か2枚しか追加できない。どちらかが相手の戦力を規定数上回らないと戦闘は終わらないので、たいていは何ラウンドにも渡って包囲戦が続くことになる。包囲戦中、戦力として使ったカードは別の場所に積まれ、山札から抜けるのでデックの回転は速くなる。その代わりカードが持つ別の能力も包囲戦が終わるまで使えなくなるので、どのカードを戦力として使うかは悩みどころ。

 デック構築系ウォーゲーム(これしかないが)としてのシステムを生かしているのが「カードの蓄積」と「待ち伏せ」のルール。蓄積によってカードを手札とは別の場所にキープできる。ここぞというときに回収すればアクションの選択肢が増えるが、回収にはコストがかかるので資金繰りには注意する必要がある。そしてせっかくキープしても、相手が「待ち伏せ」に成功するとキープしたカードを捨て札にされてしまうw ちゃんと相手がどのカードを山に入れたかを気にしておく必要があるだろう。このほか、同時に複数のカードを使えば隣接していないマスを攻撃できる「奇襲」のルールなど、アクションの種類がかなり多くて最初は戸惑うかもしれないが、基本的には手札を見てできること(たいてい数種類しかない)から2つを選ぶだけなので、慣れればスムーズに進むだろう。


 英仏に分かれてプレイするんだから、陣営を交代して2回はやろうということに。まずはいたるさんが仏側、私が英側。

 初期デックにどんなカードが入ってるかもろくに確かめず、「お金がいりそうだから『貿易商』いるよねー」と買ってみたが、英側には毛皮マークのあるカードがあまりなく、終始2金しか拾えない状態にw 英側は裕福な都市が多いので、2金だったら普通に都市カード1枚プレイすれば拾えるレベルw おかげでなかなか7金の「正規軍歩兵」が買えず、やむなく「民兵」を買ってみたら……仏側の「民兵」は奇襲を阻止できる能力があるのに、英側にはなかった! なんだこのレッサー民兵w
 せっかくだし戦闘もしてみるかと適当な都市に仕掛けてみても、さすがに兵力が足りなすぎて即撃退。ひとまず西側の得点がある中立都市を占領するのが定石か? と手を伸ばしてるうちに仏側が町駒を8個置いてリーチ(仏側が9個置ききったら終了)。このままでは得点で負けてしまうので、ゲームを終了させないためにポートロイヤルを攻める。包囲戦が続いてるあいだは町駒を置ききられてもゲームは終了しないルールだからだ。だらだらとどちらも戦闘に勝利しない状態を維持しつつ、得点のための中立都市占領と戦力の増強を図り、そろそろいいかとポートロイヤルを陥落させてゲーム終了。
 得点計算してみると……36対36! 同点の場合は……仏側の勝ちかよ! 悔しいw


 ひとしきり感想戦したあと、今度はいたるさんが英側、私が仏側。

 教訓を生かし、じっくりとカードの内容を吟味してから作戦を立案した。仏側は初期得点が多く、町ディスクの数も3個少ないので、やはりさっさと町を作りきって得点勝ちを狙うのがよさそう。しかし「入植アクションに必要なシンボルを持つカードが極端に少ない」「強力な戦力となるカードが少ない」などの欠点がある。そこで私が狙った戦術は以下の4つ。

1.中立の「入植者」カードを買い占める。まあこれは、仏側がほぼ常に取る戦術と思われる。
2.「砦の建設」で早めにポートロイヤルを要塞化する。得点の高い都市なのに地形的にイギリス側が戦力を集中させやすいので、防衛のため。奇襲よけにもなる。
3.本拠地の東側に、英側がほぼ手を出せない中立都市(得点付き)がいくつかあるので、そっちに拡大する。デトロイトまで行ければ理想。
4.仏側だけが行える「海賊」アクションを多用する。得られる額は少ないが、1金に苦労するゲームでブロックされずに相手から2金奪えば、計画を狂わせることができるはず。

 で、ゲーム開始。さすがに初回プレイよりはどちらもスムーズに進んだが、軸となる戦術が4つというのは多すぎたらしく、成功したのは1番だけだった。最終的にポートロイヤルはやはり落ちてしまったので、2番の「砦の建設」はやはり必要だったと思うが、他の戦術も狙ったために資金を捻出できなかった。3番も同じく、手を広げすぎて東への拡大が遅れたため、デトロイトの2つ手前までしか拡大できず。4番は確かに英側の計画を狂わせはしたものの、それに対抗した英側にルイスバーグを奇襲で落とされてしまった(ルイスバーグを保持してないと「海賊」アクションが行えない)。この戦術を取る場合、「海賊」アクションを乱打する前にルイスバーグを要塞化する必要がありそう。

 終了状況は1回目と同じく、仏側が都市を立てきった状態でポートロイヤルが落ちた。負けたかなーと思ったが、英側が得点の低い都市を軽視して町にせず、仏側本拠地に迫ることを優先したため、計算してみると45対44の僅差で勝利! 嬉しいw

 デック構築系ゲームはかなりの回数やらないと定石が見えてこないので、たった2回やっただけでは見当違いなことしか書けないかもしれない。それでもあえて書くと、史実とは違って仏側やや有利な印象かな。初期点が高いので、終了条件目指して一直線がいい感じ。逆に英側はゲームを長引かせて戦力を蓄え、ポートロイヤルとルイスバーグを落として得点差を詰めてから西に延びるか、奇襲ができるカードを集めて中央を突破し、仏側本拠地を落とすかといったところか(相当難しそうだが)。

 2人専用ではいつものメンバーで滅多に遊べないため、購入はできないが、チャンスをとらえてまた遊びたい。ワレス信者にもデック構築ゲー好きにもお勧め。

2戦目終局時の盤面
数エーカーの雪ボード


 ここでシミーズさんが合流していくつかゲームを。以下ダイジェストで。なんでダイジェストかはお察しくださいw

パンテオン
パンテオン

 ワインゲーの次くらいにプチブームが来たギリシャ神話ゲー(このゲームの神様はみんな創作だが)。寡作なMichael Tummelhofer(ハンス・イム・グリュック社長にして「ストーンエイジ」や「サンクトペテルブルク」のデザイナー)の新作ということで期待してた。

 ……なんじゃこりゃ? 能力差が大きい特殊能力タイルをゲーム開始時にランダムに配るとか、どんなデザインだw 強力な「移動力増加」タイルを割り当てられたプレイヤーがその後も「移動力増加」タイルを取り続け、ボード上を移動しまくってあっという間に終了。柱駒を大量に置いてぶっちぎり勝利。BGGではストラテジーゲームになってるが、パーティーゲームだと思わないとやってられないレベル。こりゃダメだ。がっかり。


チェロキー
チェロキー

 正体隠蔽系。カードをピラミッド状に並べる。山の下にある数字の大きいカードを指定し、その上にある、より小さな数字を捨てる。隙間をルールに従って上に詰めていき、一番下に空いたスペースに手札から1枚置く。ゲーム終了時に担当色がより多く得点することを目指す。

 うーん、そんな悪くもないけどよくもない。ピラミッドが8段もあるけど5段くらいの方がよかったんじゃないかとか、手札全部プレイしなきゃならないんじゃそんなに知恵の使いどころもない(まったくないってわけでもないが)とか、いろいろ惜しい。少しルールいじればもうちょっとは面白くなりそうだが、正体隠蔽系はあんまり好きじゃないから、もういいかなあ。


dobble
dobble

 英名は「Spot It!」。絵柄認識系ゲームで、5通りのゲームが遊べるらしい。この日は2ゲームだけやった。

 カード枚数が55枚あり、各カードには8つのシンボルがある。それで「どのカードも互いに1つだけ共通するシンボルを持つ」というのがなんだか不思議だ。これを可能にするには最低何種類のシンボルが必要なんだろう。数学が得意な人に解いていただきたいw

 5種類のゲームがあるとなってるが、まあカードの出し方やなんかがちょっとずつ違うだけで、基本は自分のカードとターゲットになるカードに共通するシンボルをいち早く見つけるというゲーム。これは子供の方が得意なんじゃないかな。私は苦手なタイプだが、何しろワンプレイ10分もかからずに終わるので、空き時間を埋めるにはいいだろう。頭を柔らかくして、ぼーっと何回もプレイするのにも向いてそうだ。これはどこかのお店で取り扱いがあってもいいレベル。


 こんなところでイエサブ閉店時間近くになったので終了。翌日もゲーム会の予定があったので、英気を養うためにご飯も食べずに解散。楽しゅうございました。






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Last updated  2011.09.04 09:34:00
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