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2013.07.14
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カテゴリ: 和訳

ボックスアート
アーティファクトボックスアート.jpg

ゲーム全景
アーティファクトゲーム全景.jpg

 White Goblin Gamesの「粗製濫造の中でもちょっとはましなんじゃないか?」シリーズ第2弾(長い)。デザイナーは「もっとホイップを!」「ニューアムステルダム」のJeffrey D. Allersと、「ペロポネソス」「マヤ」のBernd Eisensteinのタッグ。この2人による共作は、2009年にaleaから出た「賽は投げられた」以来の2作目となる。

 テーマは「テーベ(の東)」や「ペルガモン」でおなじみの遺跡発掘もの。プレイヤーは無名の考古学者となり、世界中の遺跡を発掘して古代の工芸品を手に入れ、博物館に収めて展示会を催し、名声点を得る。ある場所の工芸品が尽きるか、展示会が一定回数催されたらゲーム終了。開催した展示会と所持金から名声点を得て、最多得点プレイヤーの勝ち。

 システムは……なんだろう、こういうのもワーカープレイスメントと言うのかな。アクションマーカーである駒が6種類、各10個ずつあり、これを全プレイヤー共通で使う。たとえば手元にある博物館アクションマーカーをボード上の博物館トラックに置くと、まだ発掘調査を開始していない地域で調査を開始できる「調査」アクションか、持っている工芸品カードを使って展示会を開催する「展示会の開催」アクションを実行できる。つまり「実行したいアクションがあるけど、そのアクションを実行するためのスペースに空きがない」ってことがあるワーカープレイスメントシステムではなく、「実行したいアクションがあるけど、それに対応するマーカーを持っていない」ってことはある。このマーカーをゲーム中に獲得するためのルールがちょっと独特。

 準備を終えたあと、プレイヤーはゲームを開始する前に準備ラウンドをプレイする。手番順に1個ずつ、各プレイヤー2個の小屋駒を4カ所の発掘現場に置き、対応する労働者マーカーを得る。そのあとさらに任意のマーカー4個を取る。こうして各プレイヤーが6個のマーカー(うち最低2個は労働者マーカー)を持ったらゲーム開始。

 まずは収入フェイズ。全員が収入トラックに示されている額のお金を得て、そのあと個別に、開催した展示会タイルによる収入を得る。基本収入は最初は8金だが、収入トラックには展示会タイルが置かれており、誰かがその展示会を開催してタイルを取ると基本収入が減っていくようになっている。

アーティファクト収入.jpg
 この例だと、基本収入が7金で、展示会タイルによる追加収入が4金になる。誰かがこのトラック上にある展示会を開催し、そのタイルを獲得したら新たな基本収入が公開される。2マスごとに1金ずつ減るので、たぶん次も7金だけど、さらに展示会が開催されたら6金になるだろう。

 そのあと、各プレイヤーは手番ごとに1アクションか2アクションを実行していく。1アクションごとに手元のマーカーを対応するトラックに置き、対応するアクションを実行する。ほとんどの場合、マーカーを置いたスペースに示されている額のお金を支払わなければいけない。

 アクションは6種類。まだ自分の小屋駒を置いていない発掘現場に駒を置く「調査」と、すでに小屋駒を置いている発掘現場に駒を追加する「労働者の雇用」によって、プレイヤーは各発掘現場で工芸品カードを公開し、その場所で何が手に入るかを明らかにしていく。この時点ではカードは誰のものでもないので、全プレイヤーが協力して発掘を行っている感じになる。「調査」には博物館マーカーが、「労働者の雇用」にはその現場に対応した労働者マーカーが必要になる。

 船マーカーを船トラックに置くと、自分の小屋駒がある発掘現場から工芸品カードを手に入れることができる(「工芸品の輸送」)。輸送を行ったら、その現場からいったん引き上げることになるので、自分のすべての小屋駒を回収しなきゃならない。工芸品カードは小屋駒の数まで獲得できるので、できるだけ貯め込んでから輸送した方が手数を節約できるが、あまり後回しにしていると欲しいカードを他プレイヤーに取られてしまうかもしれない。

アーティファクトカード.jpg
 工芸品カードの一例。カードの色と右上のアイコンは発掘現場を表しており、左上のアイコンはその工芸品の種類を表している。左から2枚目のカードは上級ルールで使うワイルドカード。

 主な目的である「展示会の開催」を行うにも博物館マーカーを使う。展示会タイルごとに「アフリカの工芸品3つ」とか「帽子アイコンを持つ工芸品5つ」とか条件が決まってるので、必要なカードを手札から公開してそのタイルを取る。公開した工芸品カードのうち1枚だけは手札に戻すことができるが、残りは全部捨て札になる。展示会タイルはゲーム終了時の名声点だけでなく、ラウンドごとの追加収入ももたらすが、一方が高いタイルはもう一方が低めになっている。このため、ゲーム中のどの時点でどのタイルを取るかは計画的に考えないと駄目だろう。

 闇市場では、船マーカーを使ってあまった工芸品を売却したり、逆に売却された工芸品を購入したりできる。

 面白いのは手番をパスしたあとの処理だ。普通、パスしたら完全にラウンドから抜けるものだが(ハードパスの場合)、このゲームでは次ラウンド以降の準備を進めることになる。パスしたあとで自分の手番が来たら、ゲームボード上から任意のアクションマーカーを1個取って手元に置くか、すでに持っているマーカー1個をゲームボード上にある任意のマーカーと交換することができるのだ。ラウンド終了時に全プレイヤーがアクションマーカーを6個まで補充するので、実行できるアクション数に差がつくわけではないが、早めにパスした方が実行したいアクションに必要なマーカーを手に入れやすくなるというわけだ。また、アクションマーカーを取るということは、そのスペースが空くということで、次にそのアクションを実行するプレイヤーは空いたスペースにマーカーを置かなければならなくなる。スペースの配置コストは序盤ほど高くなっているため、これをうまく利用すれば他プレイヤーに余計な出費を強いることもできるだろう。

 こうしてラウンドのプレイを繰り返し、収入トラック上の展示会タイルがなくなるか、工芸品の種類による展示会タイルが2種類(計6枚)なくなるか、1カ所の発掘現場からすべての工芸品カードがなくなったらゲーム終了。または9ラウンドプレイしてもゲーム終了となる。各プレイヤーは開催した展示会タイルに示されてる名声点と、所持金による名声点(5金ごとに1点)を合計し、最多得点プレイヤーの勝ち。

 上級ルールでは、各発掘現場で「調査」アクションを行った回数による追加得点があったり、特殊効果を持った工芸品カードが追加されたりする。また、「展示会の開催」アクション時に「どの考古学者が」「どの都市で」展示会を開催したかをマーカーで示し、次に「展示会の開催」を行うまでその能力を使えるようになったりもする。

アーティファクト場所.jpg

アーティファクト考古学者.jpg
 都市と考古学者。ボード上にこれらのスペースがあり、「展示会の開催」アクション時に都市か考古学者のどれか1スペースにマーカーを置く。マーカーは1プレイヤー2枚持ちで、都市と考古学者に1枚ずつしか置けない。2枚置いたあとで「展示会の開催」を実行したら、必ずどちらかのマーカーを移動させなければならない。「パリ」にマーカーを置いていると「展示会の開催」時に工芸品カードを2枚(通常は1枚)残せるとか、考古学者の「ニール・マートン・ジャド」にマーカーを置いていると「調査」アクション時に山札から工芸品カードを1枚引いて手札にすることができるとか、そういったボーナスが得られるようになる。


 まあ、取り立てて目新しいところはない。先に書いたように、パスしたあとで次ラウンドの準備ができるってルールがどれほど機能するかによって、面白くなるかどうかが決まりそうだ。テーマは発掘ものってことで好きな人も多いだろうし、通販で何か欲しいものを買うとき、送料合わせで追加してもいいって程度には期待できるんじゃないかねw

BGGの和訳ルール






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Last updated  2013.07.22 11:40:33
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