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2015.10.13
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カテゴリ: ボードゲーム

ボックスアート
モンバサボックスアート.jpg

ゲーム全景
モンバサプレイ全景.jpg

 デザイナーはAlexander Pfister。「ブルーム・サービス」「スカイ島」の共作者で、「ザヴァンドールの鉱山」「ポートロイヤル」の作者。今年はこれのほかに「 Royal Goods 」というカードゲームも出してる。パブリッシャーはペガサス・エッガート。ヒッポダイス・デザイナーコンテストというボドゲデザイナーの登竜門(らしい)で2011年に1位となった「Afrika 1830」を改題し、4年越しでの出版となった。なお、時代背景からすると列強がアフリカを植民地にしてるテーマになるが、搾取とか奴隷制といった要素はなく、そのことがわざわざ序文に明記してある。「ファイブ・トライブス:ナカラの魔人」でも奴隷カードが行者カードに差し替えられたりしたし、向こうじゃこのへんは触らない方がいいテーマなのかね。

 そんなわけで、中身は完全な経済ゲームとなってる。プレイヤーは投資家となり、商品に投資してその会社の株式を得たり、交易所をアフリカ中にばらまいてその会社の株式の単価を上げたりする。また、ダイヤモンドをため込んだり、適切な帳簿付けを行うことでも利益を得ることができる。7ラウンドプレイして、現金、株式の価値、ダイヤモンドによる利益、帳簿付けによる利益の合計が一番多いプレイヤーの勝ち。

 各ラウンドは主に計画フェイズとアクションフェイズの2フェイズからなる。計画フェイズでは、プレイヤーは手札のアクションカードを秘密裏にプレイヤーボードの下側のアクションスロットにプロットする。全員が置いたら同時に公開してアクションフェイズに進み、手番順にプロットしたカードを1枚以上使って(またはボーナスマーカーを使って)アクションを実行していく。

モンバサプレイヤーボード.jpg
 こんな感じで下側に伏せて置く。ゲームが進んで、左側のダイヤモンドトラックでダイヤモンドマーカーを特定のスペースに進めたり、右側の帳簿トラック上でインク瓶マーカーを特定のスペースに進めたりすると、それぞれその下側にある追加アクションスロットが使えるようになり、プロットできるカードの枚数が増える。

 手番ごとに、プレイヤーはカードを1枚(以上)使ってアクションを実行し、使ったカードを裏向きにする。もう実行できない(またはしたくない)場合、パスしてそのラウンドを抜ける。そのときに、プレイヤーは休息スロットを1つだけ選び、そこにあるすべてのカードを手札に戻す。そのあと、各アクションスロットにあるカードを、その真上にある休息スロットに移動させる。このため、2ラウンド連続して同じカードを使うことは絶対できない。また、アクションスロット3カ所(追加アクションスロットを解放していればそれ以上)にカードを置いて、回収するのは休息スロット1カ所のカードだけなので、ほとんどのカードは数ラウンドに渡って戻ってこないことになるだろう。個々のアクションで何をするかももちろん重要だが、ゲーム終了までを見据えて、どのスロットにどのカードをプロットし、どのタイミングで回収するかも重要になりそうだ……これ絶対難しいやつやw

モンバサカード回収例.jpg
 回収してから移動させる。逆ならかなり楽なんだが……このデザインは実に嫌らしいなw 追加アクションスロットがあった方がアクションの幅は広がるが、長期的計画を立てるのはより難しくなるんじゃないかな。

 実行できる主なアクションは以下の5つ。しかしどれを取っても単純なものはない。ほとんどのアクションで「商品のユニット数」「探検値」「帳簿点」といったポイントを消費して何かをすることになるので、1アクションで複数のことを実行できる場合が多い。また、各アクションの結果が他のアクションの効率に影響を与えることもあるなど、それぞれが複雑に絡み合っている。とても全部を詳しくは説明できないので、ここでは概略のみにとどめておく。

1)アクションエリアにある1種類の商品カードを1枚以上使う
 1種類の商品カードを好きなだけ使い、そのユニット数を消費して新たなアクションカードをディスプレイから購入したり、会社トラック上でマーカーを進めたりする(株式を購入したことを表しており、お金を支払う必要があるが、特権を得ることもできる)。

2)アクションエリアにあるすべての探検カードを使う
 探検カードをすべて使い、その合計探検値を消費して会社1つの交易所駒をマップ上に広げていく。置いた地域に応じた利益を得ることができ、置くことで会社の株式の単価が上がる。他の会社の交易所駒がある地域に置けば、相手の交易所駒を追い出し、その会社の株価を下げることができる。

3)アクションエリアにある簿記係カードを1枚使う
 条件を満たしていれば、インク瓶マーカーを帳簿トラック上で何スペースでも進めることができ、マーカーが止まったスペースの利益を得る。

4)アクションエリアにあるダイヤモンド商人カードを1枚使う
 ダイヤモンドトラック上でマーカーを進める。カードによって進め方が異なる。

5)ボーナスマーカーを1個置く
 条件を満たした(または対応するコストを支払った)ボーナススペースにマーカーを置き、その利益を得る。このアクションだけはカードを使わない。


 この中で3番のアクションはかなり特徴的なので、これだけちょっと詳しく説明しよう。簿記係カードを使うと、プレイヤーボードの右側にある帳簿トラック上でインク瓶マーカーを進めることができる。しかしそのためには、まずゲームボード上の帳簿タイルディスプレイから帳簿タイルを取り、帳簿トラック上のスペースに置いておかなければならない。インク瓶マーカーは帳簿タイルが置かれているスペース上しか進めないのだ。

モンバサ帳簿ディスプレイ.jpg
 帳簿ディスプレイ。帳簿タイルにはA、B、Cとあり、後者の方が利益が大きい(または条件が緩い)が、取るために必要な帳簿点が高い。

 で、その帳簿タイルを取るためには帳簿点を消費する必要があるが、これは主に1、2、5番のアクションで得られるので、まずそっちを実行しなければならない。3番のアクション自体でも帳簿点は得られるのだが、それはマーカーを進めた“あとで”得られるので、そのアクションでインク瓶マーカーを進める役には立たないのだ……ほんと嫌らしいデザインだw

 帳簿タイルを置いたあとも、簡単にはマーカーを進めることはできない。あるタイル上にマーカーを進めるためには、そのタイルに示されてる条件を満たさなければならないのだ。逆に、条件を満たしてさえいれば1アクションで帳簿タイル何枚分でもマーカーを進めることができる。

モンバサ帳簿タイル.jpg


 マーカーの前進を終えたら、最後に止まった帳簿タイルに示されてる利益を得ることができる。途中で飛ばしたタイルの利益は無視されるので、場合によってはあえてゆっくり進むのもありかもしれない。


 まあルールを読んだだけでは、何をどうすればいいのかさっぱり分からないw アクションカードを買って手札の質を上げるのは重要だが、それ自体は利益にならない(終盤には株式がついてくるのもあるが)。他プレイヤーが交易所駒を多く置いてくれた(株式の単価が上がった)会社のトラック上でマーカーを進めて株式を購入すれば、手数を節約して利益を上げられるが、会社トラックごとに得られる特権が異なるので、それも考慮しなければならない。アクションプロット方式だと他プレイヤーの動きに対応しづらく、そのため先手が有利だが、スタートプレイヤーになるには1手番を使ってボーナスマーカーを置かなければならない。帳簿タイル上の条件を満たしたり、「アクションエリアにあるコーヒーのユニット数が最大」であることが条件のボーナススペースにマーカーを置いたりするには、早い手番でそれらを実行する必要があるが(他のアクションで使ったカードは裏向きになり、これらの条件において考慮されなくなるのだ)、その分だけ他プレイヤーと絡みのあるアクションの実行が遅れてしまう……一体どこから手をつければいいんだw

 手番ごとのアクションだけでもいろいろ考えなきゃならないのに、カードの回転効率を考えてプロットするとか、私にはとうてい無理ゲーだw 近年のドイツゲーにしては珍しい「プレイ時間:75~150分」の表記は伊達じゃなさそうだ。ファッションヘビーゲーマーは門前払いを食らいそうなこのゲーム、我こそはと思う人はぜひどうぞ。





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Last updated  2015.10.31 20:08:26
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