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日本のボドゲシーン向きでないのは(ry
タイトルからは何を言ってるのか分からない感があるが、2013年ミープルズチョイス、2014年ドイツゲーム賞、2014年国際ゲーマーズ賞多人数ゲーム部門など、数々の賞を受賞した名作「 ロシアンレールロード
(以下“露鉄”)」の拡張だ。副題が「ジャーマンレールロード(以下“独鉄”)」であることから分かるように、プレイヤーボードを差し替えてドイツの鉄道を延ばせるようになった。この拡張はモジュール式になっており、ドイツ鉄道はモジュールの1つに過ぎないので、望むなら基本ゲームのロシアボードに他のモジュールを追加してプレイすることもできる。
モジュールは「ソロプレイ」「追加内容物」「ドイツ」「石炭」の4つ。「ソロプレイ」では、仮想のプレイヤー“エミル”を相手にして高得点を得ることを目指す。エミルはカードで表され、プレイヤーはエミルの手番ごとにカードをめくり、示されているアクションスペースにエミルの駒を置いて封鎖する。エミルは得点を得ることに興味がなく、単にアクションスペースを封鎖してプレイヤーの邪魔をすることにのみ喜びを感じている。やな奴だなw ソロプレイ独自の仕掛けといったものはそれほどなく、正直、あまり面白くはなさそうだ。まあルールを覚えたり、多少の邪魔をされながら戦術研究したりするにはいいかもしれない。
「追加内容物」は、その名の通り追加の技師タイル、?トークン、?カード、工場タイル。基本ゲームや「ドイツ」モジュールと自由に組み合わせて使えるものもあれば、「石炭」モジュール専用のものもある。
新たな技師タイルのうち、発動させるために労働者駒が1個ではなく2個必要なものと、コインでないと発動させられないもの。右のタイルは自分の任意の工場を発動させるという強力なものだが、番号が“-10”なので、1番の工場の効果(持っている技師タイルの番号合計に等しい勝利点を得る)が激減することに注意w
新たな?カードによって得られる、新たな価値上昇トークン。私は「露鉄」得意じゃないし、「独鉄」は未プレイなんで断言はできないが……このトークン強くね? 白線路をきっちり延ばせるなら既存のトークンの方がいいかもしれないが、こっちは灰色線路の価値が倍になって、無色線路の価値もより大きくなる。白特化戦略に対するカウンターとしてよさそうだ。とはいえ、こちらは?トークンではなく?カード由来なので、誰か1人しか取れない。これまでもそうだったが、より他プレイヤーの戦略に注意する必要が出てくるんじゃないか。
残りの2つがメインモジュール。まずは副題にもなってる「ドイツ」。プレイヤーボードをまるまる差し替え、舞台をドイツに移すという荒技をかましてきた。基本ゲームのタイトルを「世界の鉄道:ロシア」とかにしとけばよかったんじゃないのw
ドイツボード。地理的要素はまったくないゲームなので、ロシアをドイツに変えただけでは、ゲーム的には何も変わらない。それじゃしょうがないので、いろいろとギミックが追加されてる。全体として、プレイヤーに意志決定させる要素が増えた。
主要路線である中央のミュンヘン鉄道は8スペース目で分岐している。9スペース目以降に黒線路を延ばすとき、ハンブルクかベルリンのどちらかに向かって伸ばさなければならず、それ以降はもう一方には伸ばせなくなる。短いベルリン行きにした方が早めに無色線路や?トークンを得られるが、長いベルリン行きを伸ばさないと、そのゲームでは白線路を得ることができなくなる。
上下にあるドレスデン鉄道とニュルンベルク―フュルト鉄道は、先の方の路線をどのように建設するかという計画がまだ定まっていない。途中にある中間駅まで黒線路を延ばしたとき、プレイヤーは残っている線路延長タイルから対応する大きさのものを自由に選んでドイツボード上に置くことになる。
線路延長タイル。各スペースで得られる利益が異なるので、自分の戦略にあったタイルを取るのが重要になるだろう。終点で得点が得られなくなるタイルをうまく使うのは難しそうだw また、新たな種類の利益も追加された。
ぐるっと回転してる矢印が書かれてるスペースで得られる収入マーカー。各種2枚ずつある。ラウンドごとに1回、手番中いつでも使うことができ、示されてる利益を得られる。労働者駒がいらない(そしてちょっと弱い)技師タイルみたいなものだ。無料だからむろん強力だが、これを得られる鉄道延長タイルは他のスペースの利益がちょっと弱い感じなので、こればかり集めてもだめかもしれない。
最後に、無色線路駒の扱いがちょっと変わった。「露鉄」ではシベリア横断鉄道とサンクトペテルブルク鉄道でしか使えず、選択の余地はなかったが、「独鉄」では3本のどの路線でも使うことができる。しかし得られる無色線路駒は依然として2個だけなので、どの路線で伸ばすかの判断が必要になった。得点自体はどこで伸ばしても(2倍トークンを置けるミュンヘン鉄道を除き)変わらないが、特化して伸ばしてるドレスデン鉄道かニュルンベルク―フュルト鉄道の好きな方で無色線路を延ばせるので、より自由な戦略を取れるだろう。
もう1つの大モジュールである「石炭」では、新たな資源として石炭が追加され、それを得る手段としての新たなアクションと、石炭を使用して実行できる新たなアクションが用意された。
石炭運搬車駒。ルール中でも“石炭”と省略して書かれてる。じゃあ石炭駒にすればよかったんじゃないのかw
石炭を得たり、石炭と鋳造所タイル(後述)を得たり、汽缶士タイル(後述)を得たりするアクションを追加するための石炭ボード。
「石炭」モジュールを使うときにだけ追加する内容物。石炭を得たり、石炭を使ったり、石炭を使う工場を得たりできる。
石炭の使い道は主として2つ(加えて、石炭工場でも使える)。石炭ボード上にある一番下のアクションを実行したプレイヤーは、汽缶士タイルを1枚取り、自分の機関車か工場にくっつけることができる。汽缶士付きの機関車はその性能が1上がり、汽缶士付きの工場はその効果がさまざまな方法でアップする(2倍になったりする)。
石炭ボードの真ん中のアクションでは、石炭の他に鋳造所タイルを得ることができる。これは技師タイルと同様、そのプレイヤーだけが使えるアクションスペースとなるが、手番ごとの1アクションに追加して発動させることができ、必ず石炭を2個必要とする。全体的に、効果は技師より強力なようだ。その分、石炭の入手しづらさでバランスを取ってるんだと思われるが、逆に言えば石炭が順調に手に入るようなら無双できるだろう。石炭技師タイルを獲得できるかどうかの勝負が熱くなりそうだw
汽缶士/鋳造所タイル。工業マーカーの2スペース前進+2倍マーカー1枚の配置(左)と、2コインの獲得(右)。強い(確信)。
汽缶士と鋳造所タイルは両面仕様になっており、鋳造所タイル上に石炭を2個置いて発動させたときにのみ、その鋳造所を閉鎖して裏返し、汽缶士として鉄道/工場に追加することができる。繰り返すが、効果が強力なので、まだ使える見込みがあるなら鋳造所として残して置いた方がいい。しかしもう石炭を入手できる見込みがないなら、汽缶士にして機関車/工場を強化した方がいい。ゲーム終盤のこの見極めも重要になるだろう。
最近のゲームの拡張でよく感じるが、「ほんとはこの拡張を入れた状態が、このゲームの完成形なんだろうな」という印象だ。特に「ドイツ」モジュールで用意される豊富な選択肢は、もちろんゲームを長時間化させるだろうが、多くの戦略を可能にしてくれるだろう。「重ゲーもいいけど、ちょっとは軽い方が……」という微妙すぎるゲーマーのため、要素を削って「ロシアンレールロード」として出したんじゃないかなw
そんなわけで、「露鉄」好きならマストバイ間違いなし。国内流通の兆しもあるので、幸せなハンスのゲームを扱ってるショップの動向に注目だ。
BGGの和訳ルール:
ロシアンレールロード
ジャーマンレールロード
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