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2016.11.04
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カテゴリ: ボードゲーム

 「いよいよ『シーフォール』やるで! 『パンレガ』終わってないけどな!」といたるさんから大号令がかかったので参加。いたるさん、一味さん、私の3人で始め、「シーフォール」だけたむらさんを迎えての4人で。

●トポウム

 まずはエッセン帰りの一味さんが現地で購入したこれから。第一次世界大戦中の塹壕戦がテーマだが、戦ってるのは人間ではなくモグラだw デザイナーは「1911 Amundsen vs Scott」を作った、スペインのPerepau LListosella。パブリッシャーは、この人とアーティストのPedro Sotoが組んで作ったLooping Games。

 陣取りと言っていいと思うが、このゲームの“陣”はエリアではなく、直線だ。手番ごとに1アクションし、手番終了時に「自分の駒2個をつなぐ直線上のタイル数」に等しい得点を得る(自分の色のタイルは2倍にして数える。あいだにタイルがないスペースがあったり、他プレイヤーの駒があったりしてはならない)。

 アクションはカードプレイによって行い、カードは「スルー・ジ・エイジズ」方式のディスプレイから得る(出たばかりのカードを得るには勝利点を支払う。余り物を取ると勝利点を得られる)。


 カードはこんな感じ。

 終了トリガーとなる「平和」カードが出てきたら1巡してゲーム終了。ゲーム中に得た得点に、プレイしたカードのセットコレクションによる得点を加えて最多得点プレイヤーの勝ち。

 アクション数は豊富だが、アイコンが分かりやすいので混乱することはない。本質的には直接殴り合うマルチゲームだが、モグラがテーマなので殺伐とした感じも緩和されてる。「自分のモグラ穴から他の自分のモグラ穴に移動する」といったモグラならではのアクションもある。比較的短時間で終わることもあり、これはなかなかの掘り出し物だと思う。どこのゲーム会でも出せるレベル。

 ただ、ちょっと「新聞」カードの効果が……手番ごとに数点を稼ぐ(頑張って7、8点)ゲームなのに、こいつを出すと、他プレイヤーが次の「新聞」カードを出すまで“全プレイヤーの”手番終了時に1点得ることができる。3人プレイだと1周で3点だw 当然みんな率先して取るので、カードの出が悪くて取れないと厳しい。しかもゲーム終了時のセットコレクションによる得点も取れなくなるので、ますますきつい。ここだけが気になるかなー。マルチだから走ってるプレイヤーを殴ればいいだけではあるけどね。


 ゲーム終了時の盤面。土地ごと吹き飛ばす「迫撃砲」カードがあるので、存外広がらない。今回は基本ルールでプレイし、おマルチの申し子である一味さんが勝った。

 次は人間である「農夫」が戦場を荒らしに来る拡張も入れてプレイしてみたい。これを入れてこそ、モグラをテーマにした意味があるってもんだしね。

●アーケイン・アカデミー

 続いていたるさん持ち込みのこれ。国内流通してないのかな? デザイナーは「ブラッドレイジ」「アルカディアクエスト」「ケイオス・イン・ジ・オールド・ワールド」など、良作の多いEric M. Langと、「ディセント」「コズミックエンカウンター」「アーカムホラー」など、これまた良作の多いKevin Wilson。と言っても、このゲームを含めてどれも共作ばかりなので、どのゲームにどれだけ関わってるかはよく分からない。

 プレイヤーは魔法学校の生徒となり、自らの優秀さを示すために魔力を集め、強い意志を持って魔法を発現させたり、魔法のアイテムを作ったりする。誰かが8つ目の魔法/アイテムカードを出したら、1巡+トリガー引いたプレイヤーがもう1手番プレイしてゲーム終了。出したカードの得点を合計して最多得点プレイヤーの勝ち。

 手番にやることは、個人ボード上のタイルを選んでそのアクションを実行し、そのタイル上に消耗トークンを置く(しばらく使えなくなる)か、休息して全消耗トークンを取り除くかの2択。アクションも「追加タイルを取って個人ボードに置く」「魔力を得る」「アイテムを使う」といった簡単に分かるものばかりで、困ることはまずない。

 タイルを発動させたとき、そのタイルにつながっているすべてのタイルの効果も発動させられるので、どのようにタイルを置いてどの順番でアクションを実行するか、というのが考えどころだ。ほとんど多人数ソロゲーではあるが、共有の魔法/アイテムカードを達成するのは早い者勝ちなので、多少は絡みもある。

 リンクルールがあるので、効率よくアクションを大連鎖させたくなるのが人情だが(と言っても、ルール上多くても3枚くらいしかリンクしない)、この日は「他プレイヤーの個人ボードに置かれているタイルを1枚吹き飛ばす」カードが2枚プレイされたので、全然リンクしなかった。おマルチの申し子たちはこういうカードを躊躇なく使うからおっかないねw

 この日は私の個人ボードが魔力多め、意志少なめの流れになったので、それで何とかなるマジックアイテムの獲得に偏らせてみた(逆に意志が多いと魔法特化になるだろう)。既存のアイテムの得点を高めるカードも取り、さっさと終了トリガーを引いて勝つことができた。トリガー引いたプレイヤーのアドバンテージが大きいのは、たぶんゲーム終了を早めるためのデザイナーの意図なんだろうな。


 最終的にはこんな感じ。アイテムはコスト重め、魔法は軽めで。

 アイテムのタップ能力を使ったプレイヤーは1人にもいなかった。1アクション使うにはちょっとコスパ悪いかなー。この点だけ気になるが、ノーストレスでいいゲームだった。カードテキストもりもりゲーが好きな人には間違いなくヒットするであろう佳作。

●グリフターズ

 詳しくはこちら↓
しみくんのボードゲーム脳:Grifters

 続いてこれ。国内流通のアナウンスあった気がするが見当たらない。気のせいだったかな?

 カードばんばんプレイして、その効果でいろいろ得たり、他プレイヤーから得点パクったりする。または、カードをセットにしてプレイして、その効果は使わずにアイコンだけ参照して、それを必要とする任務を達成する(任務達成ボーナスと勝利点を得られる)。基本こんだけだが、一度使ったカードは個人ボードの左端のスペースに置かれ、これが手番ごとに右のスペースに流れていき、3ラウンド後に押し出されたカードだけ手札に戻ってくるところが面白い。要するに一度使うとしばらく帰ってこなくなるので、数ラウンド分の展開を考える必要があるわけだ。

 ご多分に漏れず、初期カードは大して強くないので、序盤結構もっさりしてて「これ面白いのか?」と不安になるが、すぐにカードが回転し始めて、ものすごい勢いでゲームが進み出すw この日は任務切れでゲーム終了。タイブレイクまで行ったが、達成した任務数の差で一味さんが勝った。他プレイヤーから得点パクる能力を、数値が小さいからって過小評価してたのがまずかったね。


 最終的にはこんな感じ。任務獲得シフトに移行するのが少し遅れたなー。

 これもなかなかの佳作。個人的にはテーマに乗れないが、ゲームとしては間違いなくよくできてる。ファンタジーかスチームパンクだったら危ないところだった(何が)。きっちり計画してデック構築してプレイしてもいいが、手番ごとにただカード出すだけでも戦えるし、充分楽しい。よくできたサクサクゲーだ。

●シーフォール
 本日のメインイベント。一応、箱を開けてルール読んで、さあプロローグをやるぞってとこまでで分かることしか書かないけど、これもレガシーゲーなんで、一切前情報を得たくないって人は読まないようにしてください。


 箱の中。秘密の小箱があるだけでワクワクする。小学生かw

 大航海時代にある架空の世界で、プレイヤーは本国を遠く離れた属州を任されている立場(総督とかそんな感じ)になる。船を出して島を発見し、先住民と交易し、ときには(あるいは頻繁に)略奪して島を開拓していく。


 ゲームボードのスタート地点。右側が属州の本拠地で、ここから左側の大海に向かって航海していく。右側にある3枚のカードがゲームの目的で、プロローグでは「最初の島を見つけて命名した」「2番目の島を見つけて命名した」「3番目の島を見つけて命名した」の3つ。プロローグでは、これが全部達成されたらゲーム終了。


 個人ボード。船の状況や持ち物、属州の畑の具合なんかを記録する。


 我らが総督。ゲーム上の意味は(現時点では)ほとんどないw

 細かいルールは省くが、基本的には手番ごとに4つのギルド(という名のアクションセット)のうち1つを選び、そのギルドによって実行できる3アクションのうち任意の2アクションを実行するだけだ。

 アクションのうち、船を移動させる「航海」はどのギルドでも実行できる。そのほかの「建築」「探険」「略奪」を実行すると(そして「探険」「略奪」の場合は成功すると)1点入る。別記なければ、シナリオごとに規定得点に達したプレイヤーが出たら、あと1巡やってゲーム終了。最多得点プレイヤーの勝ち。勝ったプレイヤーにはボーナス(そしてちょっとしたペナルティ)が与えられ、各ゲームの累積得点を15ゲーム分記録して、その総得点を競う。

 競争ゲームとしてのシステムに目新しいところは何もない。レガシー部分のシステムは「アバブ・アンド・ビロウ」で世に知られることとなったゲームブック形式だ。島を探険したり、目的を達成したりしたときなどに指定されたパラグラフを読み、必要ならばその先の選択肢を選んで読み進む。ここが当然英語なので、現状ではそれなりに英語が読めないとプレイできない。

 この日はプロローグ(まあ練習用のチュートリアルシナリオだ)をプレイし、レガシーならではのちょっとした驚きがあったあと、シナリオ1を途中までプレイして時間切れとなった。


 セーブ画面。我がホランダ共和国が誇る不沈艦、旗艦神風号と、快速で鳴らした随伴艦回天号の勇姿を今後はお届けできるだろう。

 前述のように、新規性は薄いので、善し悪しはゲームブックの中身にかかっている。そしてそれはまだ全然判断できない。だがすでにいくつかの伏線は見えており、驚きの展開になりそうな予感はする。何度も集まるのは難しいが、何とかしてこれも完走したいところだ。






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Last updated  2016.11.22 12:28:19
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