ロシア軍はイギリスの海軍特殊部隊SBS(特殊舟艇部隊)が駐留するペルヴォマイスキー島に続き、キエフのダルニツキーにある化学会社の生産設備を6月29日に破壊した。
ロシア軍の放射線・化学・生物防衛部隊は2022年2月以降にウクライナで回収した機密文書をイゴール・キリロフ中将の指揮下、分析し、アメリカ国防総省の内局であるDTRA(国防脅威削減局)にコントロールされた研究施設が30カ所あると2022年3月に発表している。
ロシア軍が6月29日に破壊した会社はキリロフの報告書に含まれていることから、ダルニツキーの会社は生物化学兵器の製造に関わっていたとロシア軍は考えているのだろう。ところがキリロフの発表後も攻撃されずにきた。ロシア政府の姿勢に変化があったことを示唆する出来事のひとつである。
2023年4月にはロシア議会が報告書を発表している が、その中で、アメリカの研究者が人だけでなく動物や農作物にも感染でき、大規模で取り返しのつかない経済的損害を与える「万能生物兵器」を遺伝子組換え技術を利用して開発していたと指摘している。そうした兵器を秘密裏に使い、「核の冬」に匹敵する結果をもたらすつもりだという。この特性は「レプリコン・ワクチン(自己増幅型COVIDワクチン)」と似ているのではないか。
長年医薬品業界で研究開発に携わってきたサーシャ・ラティポワはその前にCOVID-19と国防総省の関係を指摘していた 。アメリカでは裁判所の命令で医薬品メーカーやFDA(食品医薬品局)が隠蔽しようとした文書が公開されたが、彼女はその文書を分析、「COVID-19ワクチン」についてアメリカ国防総省のプロジェクトだと2022年に発表。つまり騒動は軍事作戦の結果であり、医薬品メーカーは国防総省の契約企業ということになる。そうした企業は情報を公開する必要がなく、免責だ。
2020年2月4日に保健福祉長官はCBRN(化学、生物、核、放射線)緊急事態に関するふたつの宣言をしている。そのひとつがEUA(緊急使用許可)で、大量破壊兵器が関与する重大な緊急事態を想定、CBRN物質に対する対抗手段を安全性と有効性を確保するため、規制監督なしに使用する許可だ。
1991年12月にソ連が消滅、翌年の2月にジョージ・H・W・ブッシュ政権でも軍事と外交はネオコンが抑えていた。ブッシュ大統領時代の国防長官はディック・チェイニー、そして作成の中心は国防次官を務めていたポール・ウォルフォウィッツ。そのため、この指針は「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」とも呼ばれている。
ネオコンはアメリカが唯一の超大国になったと認識、国連や他国に配慮することなく、好き勝手に侵略できる時代が来たと考えた。そのドクトリンの最優先事項は
手始めは ビル・クリントン政権が1999年3月に実行したユーゴスラビア空爆。2000年に ネオコンのシンクタンク、PNAC(新しいアメリカの世紀プロジェクト)はこのDPGに基づいて「アメリカ国防の再構築」というタイトルの報告書を発表、ジョージ・W・ブッシュ(H・Wの息子)政権はその報告書に従って政策を進めることになる。(PNAC, “Rebuilding America’s Defenses,” PNAC, September 2000)
この報告書を始動させ、アメリカに侵略戦争を開始させたのは2001年9月11日の出来事、いわゆる9/11だ。ニューヨークの世界貿易センターとバージニア州アーリントンの国防総省本部庁舎(ペンタゴン)に対する攻撃だ。
ウェズリー・クラーク元欧州連合軍(NATO作戦連合軍)最高司令官によると、9/11から10日ほど後、ドナルド・ラムズフェルド国防長官の周辺はイラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、イラン、スーダンを攻撃対象国リストに載せていたという( 3月 、 10月 )。 そして2003年3月、ブッシュ・ジュニア政権はアメリカ主導軍にイラクを先制攻撃させ、リストに載った国々をアメリカは攻撃していく。そしてアメリカはイランにとりかかったのだが、敗北した。
こうした軍事作戦と並行して「COVID-19ワクチン」プロジェクトが進められた。ウクライナでアメリカの国防総省が生物化学兵器の研究開発をしていたのは必然だ。
西側の大手メディアは「COVID-19ワクチン」の危険性、ましてそれがアメリカの軍事作戦だということを伝えない。同じように、メディアはアメリカが展開してきた侵略戦争、例えばユーゴスラビア、イラク、リビア、シリア、イラン、ウクライナなどについて事実を無視、西側世界を支配している勢力が望む物語を宣伝してきた。
いわゆる「右翼」も「左翼」も大手メディアと同じ。強大な私的権力が支配する寡頭体制の枠組みの中で動き、発言している。民主主義体制を樹立するために私的権力と戦う意思のある人を大手メディアが取り上げることはない。
現在、西側の私的権力の手先として動いているウクライナ、NATO、イスラエルなどは追い詰められている。ウクライナでの戦闘はNATOが前面に出てきたが、そのひとつの結果がNATO諸国の軍人や情報機関員の死傷者増大だ。
ロシア軍はドンバス(ドネツクとルガンスク)方面で戦略的に重要なコスティアンティニフカを制圧したのに続き、ポクロウスクで進撃、ドンバス全域の制圧が視野に入ってきた。北東ウクライナにあり、ロシアとの国境に近いスームィまで数キロメートルまでロシア軍は迫り、ハルキウでも進撃している。ザポリージャやヘルソンでも前進、ウクライナやNATOは大手メディアを使った「大本営発表」で対抗するしかない状況だ。これがパランティアのAIが作成した作戦なのだろうか?
すでにアメリカのネオコンがNATOを引き連れてウクライナで始めた対ロシア戦争、「新バルバロッサ」は敗北したと言える。ナチ政権下のドイツが1941年6月22日に300万人以上の兵力で始めたソ連への軍事侵攻作戦、「バルバロッサ」は失敗、ドイツは1945年5月8日にベルリンで降伏文書に署名した。
その直後、イギリスの首相だったウィンストン・チャーチルはソ連を奇襲攻撃するための作戦を立案するようにJPS(合同作戦本部)へ命令し、5月22日に「アンシンカブル」作戦が提出された。
その作戦によると、攻撃を始めるのはその年の7月1日。アメリカ軍64師団、イギリス連邦軍35師団、ポーランド軍4師団、そしてドイツ軍10師団で「第3次世界大戦」を始める想定になっていた。この作戦が発動しなかったのは、イギリスの参謀本部が5月31日に計画を拒否したからだという。(Stephen Dorril, “MI6”, Fourth Estate, 2000)
現在、イギリス、ドイツ、フランス(E3)はロシアとの直接的な戦争へ向かっている。「新アンシンカブル」を考えているのかもしれないが、アメリカを巻き込まなければ話にならない。1945年にはイギリス軍がブレーキをかけたが、今回、ヨーロッパ諸国はロシアとの直接戦争に突入し、自滅するかもしれない。
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