2014年11月01日
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注意力散漫のときや、焦っているときほど、冷静にならなきゃいけない。

このときは、心からそのことを痛感しました。



ある、雨の予報が出ていた、夏の日の夕暮れ前のことでした。
いつ雨が降るんだろう。雨が降るなら、えるかを連れて外へは行けない…。
けれど、一向に雨が降る気配がありませんでした。

若干曇ってきたのが気がかりです。

じゃあ、雨が降る前に、急いでお買い物に行かなきゃ……。

意を決して、私はえるかを連れて、すぐに外出することにしました。


えるかをささっとベビーカーに乗せ、ベビーカーごと階下へ運ぶ。







どっ、と鈍い音がしました。



えっ、私は一瞬動きを止めました。



ベビーカーの中のえるかが、消えているのです。



エントランスの段差のところに、えるかがうつ伏せになっていました。




――――――――私は、ベビーカーの安全ベルトの確認を怠ってしまっていたのです。




えるかは、火がついたように激しく泣き始めました。
えるかを抱く手が…立ちすくむ足が…がくがく震えます。
私のせいだ、私の……私のせいで、えるかが…………。

気がつくと、私は、泣きながらえるかに謝っていました。
涙があとからあとからぼろぼろと流れ落ちてくるのです。


『えるか、ごめん、ごめん、ごめんねぇ…!!えるか、えるかー!!』


泣き叫ぶえるかと、たたんだベビーカーを抱えて、私はもう一度部屋へと戻りました。


頭を打ってしまっているから、何としてもえるかをすぐに救わなきゃ……!!

私は、取り乱していました。
電話口で、何を言ったのかも、どうやって救急車に乗ったのかも、覚えていないのです。



結果、えるかは何処にも異常なし。
あとからたんこぶがぷくーっと膨れて来ました。








初めて、娘を傷つけてしまった。痛い目に遭わせてしまった。

これは、物凄くショックであり、非常に胸が痛い出来事なのです。

だからこそ……親は、決して何があっても焦ってはいけないのだと、冷静にならなくてはと、

強く心に刻まれたのでした。




………ということが起きていたため、
エルゴの 【背面だけ外してベビーカーに簡単に乗せられる】 というのは、私の中で衝撃的でした。



……悩みました。物凄く悩みました。

今の抱っこひもも、買ったからにはちゃんと使用したい。
その上で、ベビーカーと併用出来て、楽に持ち歩ける抱っこひもが欲しいよ……。


もう二度と、えるかに怪我をさせたくない。

もう二度と、えるかを失うかもしれない恐怖に襲われたくない。


はたから見たら、私はきっと、バカみたいに見えるでしょう。
でも、あの瞬間、本当に、私のせいでえるかを死なせてしまったらどうしよう、そう思いましたし、
えるかがお腹にいることが判ってからそれまでのことをぐるぐると思いだして、
本当に苦しかったのです。


持ち歩ける抱っこひも、欲しいな。

ベビーカー使用の際に、マンションの階段が怖くない抱っこひも、欲しいな。


私は、エルゴの購入を考えていました…。




―後篇に続く―






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最終更新日  2014年11月01日 23時53分52秒
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