醍醐山と下部(しもべ)温泉

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Tenkoro

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信藤祐仁@ Re:北岳(3,190m)の夏が始まった(4)朝の眺望(07/19) いつも興味深く拝見させていただいており…
KZ650B2 @ Re:第25回醍醐山一斉登山中止のお知らせ(05/05) しょうがないですね、醍醐山は逃げません…
KZ650B2 @ Re:醍醐山一斉登山へのお誘い♪~醍醐山整備登山(2)(04/30) 5日朝、天気下り坂予報なので、中止のご…
KZ650B2 @ Re:第25回醍醐山一斉登山へのお誘い(03/25) SNSで投稿させていただきます。<m(__)m…

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レギュラーガソリン1… New! やまつり023さん

二代目館長日記 bnvn05さん
2014.06.12
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テーマ: 民話(11)
カテゴリ: 醍醐山を愛する会
(三)
さてその夜半、夫婦は娘の枕辺で、風雨の吹きつける戸をトントンと叩く音と、「頼もう、頼もう」と言う、嵐に消されぬさわやかな声を聞いた。夫婦は怪訝な顔を見合わせたが、再び戸をたたく音とその声を聞いた。急ぎ立って大戸のくぐり戸を開けた長者は、そこに立つ凛々しい顔に微笑みを浮かべた若者と目を合わせた。
 見れば、ずぶぬれの旅姿である。とっさに長者は「さあさあ、お入りなすって」と若者を中へ誘った。
 土間へ立った若者は、「諸国見聞の旅をしている者ですが、この嵐で道に迷いました。この夜更けご迷惑をおかけ申すが、厄介ながらお願い申します」と明るい口調で言った。
 長者は「それは難儀な目にあいやしたな、気遣いご無用。ゆっくりご逗留なされや」と言い、若者を自分の衣類に着替えさせ座敷に通し、腹も空いていようと、夫婦で心尽くしの膳を供しながら、一人娘が数日来の得体のしれぬ重い病で困っているのだが、諸国の旅でよい医者をご存じならば教えてもらいたいと、若者に語った。
 すると若者は、「知らぬでもないが、明日夕方まで待ってみてください」と言い、食事を済ませ床についた。

(四)
 嵐の音を聞きながら眠りに落ちた長者は、耳元で誰かが「長者殿、長者殿」と呼ぶ声に目を覚まし身を起こすと、寝ているはずの若者が枕元に座っていた。はてなと思った長者に若者は、「私は、実はここから見える入日山の東雲の滝に棲む龍です。おまえ様が大子の里をはじめ、この山を取りめぐるふもとの里人に、日頃慈悲を施していることを、よく知っています。娘子の病を救えとの、私への呼び声を聞いて、人間に化身して滝を出て来ました。娘子の病は明日から回復に向かいましょう」と言った。
 思いもよらぬ若者の言葉に、はっと我に返った長者の目に、若者の姿はなかった。


(*^。^*)「らちもねえ」が出たところで、また明日(*^。^*)





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Last updated  2023.11.01 16:17:26
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