60代　孤独のグルメ好きのわがままなひとりごと

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2011.04.17

原発問題に挑む　天空の蜂　東野圭吾

(2)

カテゴリ：本や映画最近の話題から

ここのところ「東野圭吾」の小説にはまっっていて…。

「幻夜」「白夜行」そして昨日まで「天空の蜂」と
分厚いシリーズばかり。

「天空の蜂」は今の原発問題に直面するストーリー。

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９０年代に書かれたようですが、
今　この震災後の原発問題が浮上しているときに
偶然にこの本に出会ったのです。

あらすじは　ざっと

原発に対するテロリストが

原発の上空で静止させ、

「落とされたくなければ、日本の原発すべてを使用不能にせよ」
という、政府に対する要求、脅迫を行う。　　というもの。

テロリストと戦う、ヘリのメーカー職員、原発関係者、自衛隊そしてもちろん警察。

まるで映画のシーンが目の前に映し出されるような緊張感が続くストーリーで

一気に読んでしまいました。

そこで気になる　筆者の主張？　

『世の中には、ないと困るが、まともに目にするのは嫌だってものがある。原発も結局は、そういうものの一つってことだ。（自衛隊も…）』

『絶対に落ちない飛行機があるかい？　ないよな。毎年多くの死者が出ている。
それに対して、おまえたちのできることは何だ？　
落ちる確率を下げていくことだろう。

それと同じなんだ。俺たちにできることは、原発が大事故を起こす確率を下げることだけだ。』

もしかしたら、いまこれらのセリフはタブーかもしれないが、
人間のやることに絶対はない。

どれだけ、事故の確率を減らすか。

でも今回は、人間の知恵を超えてしまった。

それらに対して、評論家やマスコミやソデニされている政治家たちは　粗を探して批判してばかり。
いい加減にしてほしいよね。

さて、物語ですが、
ちょっとマニアックな部分があるので
途中読みづらくなることがありますが、
それをある程度無視しても
楽しく読める小説です。

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