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今年もいよいよ最後の日。皆さま、この一年間、本当にお世話になり、ありがとうございました。来年が、皆様方にとって良い年になりますように。それでは、良いお年をお迎えください。ちなみに来年の干支にちなんでリスザルで締めくくり。大きさがリスのように小さく、体色も似通っていることから「リスザル」と呼ばれるます。中南米の森林に集団で生息し、木の実や虫、小鳥を食べます。見た目はかわいいですが、本質的には野生動物なので、慣れているようでも、場合によっては引っかいたりかまれたりします。さらにカバンの中から勝手に荷物を持って行ったりと、いたずら好きなので、放し飼いされている場所や、生息地に行かれた場合は十分に気を付けてください。コモンリスザル(サル目オマキザル科 静岡県伊豆シャボテン公園(飼育個体)/2015年12月20日)
Dec 31, 2015
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今年もいよいよ年の瀬。暖冬といいつつも、それなりに寒い日々が続いています。そんな寒い時期にだけ出現する昆虫たちがいます。その中の一群が「フユシャク」と呼ばれるシャクガの仲間です。その名のとおり、冬に成虫が出現するためフユシャクと呼ばれますが、実際は、フユシャク亜科のほか、エダシャク亜科やナミシャク亜科に含まれる種類も含まれます。ここで紹介するシロオビフユシャクは、フユシャク亜科の代表種ともいえる種で、山地にも平地にも普通に見られ、個体数も多いことから、目にする機会もあるかと思います。ただ、近縁種も少しばかりいますので、同定には注意が必要です。シロオビフユシャク(チョウ目シャクガ科 広島県広島市西区古江上/2006年1月3日)
Dec 30, 2015
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いわゆる「雲雀(ヒバリ)」。春先に、空を飛びながら、言語では表現できないさえずりを聞かせてくれる鳥です。頭上をホバリングしながら鳴いている姿を見た方は多いと思いますが、地上で餌を食べている姿をじっくり眺める機会は意外と少ないのではないでしょうか。さらに、営巣の確認となると、正直、見つけようと思って探すか、何も意識しないでたまたま見つけるか、どちらの方が、効率が良いか悩むところです。主に草の根元に窪みを掘って、そこに植物の葉や根を組み合わせたお椀状の巣を作り、産卵します。しかし、結構地味で、草の根もとに紛れて、うまく隠されているため、その気がなければ見つけられないかもしれません。まあ、ヒバリにとっては、見つからないに越したことは無く、見ても見ぬふり、とっていいのは写真だけ的な感じで、温かく見守ってあげるのが良いでしょう。ヒバリの巣と卵(スズメ目ヒバリ科 大阪府大和川/2008年4月27日)ヒバリ(スズメ目ヒバリ科 茨城県東茨城郡/2005年3月26日)
Dec 29, 2015
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今日で、公的には仕事納め。最終日まで、現場踏査。「大手町の森」はなかなか素晴らしいところで、今年最後の現場も満足。おまけに、お祓いして以来、天気に恵まれて、今まで50%を超えていた雨遭遇率が、一転0%継続中。それにしても、今年もあっという間に過ぎてしまいました。とはいいつつ、私的には、明日もまだ会議。やはり、年内いっぱい、いろいろとありそうです。大手町の森“オオテモリ” 2015年12月28日
Dec 28, 2015
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Gekkoとつづります。ここで紹介するのはいわゆる「ヤモリ」のことで、ゲームキューブのプロセッサのことではございませんので悪しからず。このヤモリ、「家守」の名のとおり、人家及びその周辺で見られることが多く、壁や天井、窓ガラスなどを徘徊しては、昆虫やクモなどを餌にしています。何がすごいといって、吸盤もないのにつるつるのガラスやコーティングされた壁でも、普通に歩いているところがすごい。足の裏にある約50万本もの剛毛が、壁面の分子との間にファンデルワールス力(簡単に言えば、原子やイオン、分子間の引力の一つ)を発生させることで吸着するという、ニュートンもびっくり的な、引力活用をしています。日本在来のニホンヤモリは、小型で、色も灰褐色っぽく地味な感じですが、熱帯地域に広く分布するトッケイヤモリなどは、赤い斑点が入ったおしゃれな模様をしています。おまけに結構大型で30cm近くあり、フィリピンのマクタン島で初めて野生の個体を見た時は、結構感動しました。といっても初日の数時間だけで、普通にホテルの壁を行き来している姿と夜な夜な聞こえる独特な鳴き声に、数日で慣れてしまいました。それにしても、同属でこれほど外見が違うとは・・・やはり生き物は面白い。トッケイヤモリ(有鱗目ヤモリ科 Republic of the Philippines, Lapu-Lapu City, Cebu/2008年8月28日)ニホンヤモリ(有鱗目ヤモリ科 愛媛県 温泉郡重信町 見奈原 /2003年7月24日)
Dec 27, 2015
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「姫烏賊」の名のとおり、親になっても体長2cmに達しない小さなイカです。体表に細かな色素胞が一面にあり、機嫌によってというか、周りの状況に応じて黒褐色から蒼灰色まで変化します。本来は、浅海域のアマモ場に生息し、背中の吸着器でアマモの葉にくっついて暮らしていますが、海が時化てアマモが切れて流れると、この切れた葉と一緒に海面を漂っていることがあります。写真の個体も、そのようにして、港の岸壁付近を漂っていたゴミやアマモの葉の付近を泳いでいたものを上から見つけて採集したものです。釣りの合間などに、漂ってくるごみの間に目を凝らすと、ほかにも小さな生き物が見つかるかもしれません。ヒメイカ(ダンゴイカ目ヒメイカ科 千葉県千葉港/2015年9月5日)ヒメイカ(ダンゴイカ目ヒメイカ科 千葉県千葉港/2015年9月5日)ヒメイカ(ダンゴイカ目ヒメイカ科 千葉県千葉港/2015年9月5日)
Dec 26, 2015
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ヤエヤマカラスアゲハ。和名のとおり、八重山諸島に分布するカラスアゲハの亜種です。本亜種の特徴は、青色の鱗粉が翅全体に平均的に広がり、黄色味が強い点です。そのため、本州の亜種よりもキラキラ度が強く、沖縄の気候も相まって、南国気分が上昇します。ちなみに、沖縄本島に分布するオキナワカラスアゲハと本土のカラスアゲハの方が、本亜種とオキナワカラスアゲハよりも遺伝子的には近いという研究報告があり、種分化の奥深さを感じさせます。、ヤエヤマカラスアゲハ(チョウ目アゲハチョウ科 沖縄県石垣島/1989年3月17日)
Dec 25, 2015
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一人暮らしの生活中、気が付くとごみに埋もれて寝ていたりといったことが、過去どれだけあったことか・・・。人間生活を営むのであれば、掃除と片付けが必須ですが、世の中には、あえてごみを集めてその中心に居座っているという生き物がいます。その代表格が、このゴミグモ。名前のとおり、巣の中心にごみを集めて「隠れ帯」を形成し、まさにその場所に身を潜めてじっとしており、じっくり見ないとどこにクモがいるのかわかりません。おまけに、使用するごみには、自分が餌にした昆虫の食べかすや脱皮殻などを利用しており、ある意味見事なリサイクル。まさにエコですよ、エコ!!!。クモの体自身も黒褐色で、灰白色や黒色の複雑なまだら模様を持っていることに加え、背面に2個、尾端に6個の突起を持ち、輪郭自体をごみに同化してわかりにくくしています。ゴミグモ属(Cyclosa)は世界中に約120種が知られており、日本からも22種が記録されています。コンプリートへの道はまだまだ長そうです。ゴミグモ(クモ目コガネグモ科 愛知県葦毛湿原/2007年4月27日)マルゴミグモ(クモ目コガネグモ科 沖縄県西表島/2004年7月15日)
Dec 24, 2015
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身の危険を感じると丸まって身を守る。生き物には、こんな防御を行う種類がいっぱいいます。大はセンザンコウやアルマジロといった哺乳類から、小はダンゴムシまで、いろいろなものが見られます。ダンゴムシは、いわゆる「陸生甲殻類」と呼ばれる一群で、どちらかといえば、昆虫よりはエビやカニに近い仲間ということができます。写真のハマダンコムシは「浜」の名のとおり、砂浜に生息し、打ち上げられた木材やごみなどの下に隠れています。体色も、砂の色に似ており、意外に見つけにくい種類です。一見すると、このダンゴムシの仲間と間違えてしまうようなものが、ここにあげるタマヤスデの仲間。分類が難しく、種まで同定できないのが悔しいのですが、れっきとしたヤスデの仲間です。ヤスデの仲間は、一つの体節に2対の足があることから「倍脚類」と呼ばれる広い意味での多足類です。ヤスデの仲間は細長い種類が多く、丸々と円盤状になる種類が多いですが、本種ももちろん刺激を与えると丸く(ただし球状に)なります。もう一つ、昆虫にもダンゴムシみたいなやつがいます。このヒメマルゴキブリは南西諸島などに生息する体長1~2cm程度の小型のゴキブリですが、本種のメスはダンゴムシみたいな姿かたちをしています。生態もそっくりで、刺激を与えると、やはり丸まります。ちなみにオスは普通のゴキブリとあまり変わりません。これらの生き物を見ていると、「収斂」という単語が頭の片隅に残っていることを思い出させられます。ハマダンゴムシ(等脚目ハマダンゴムシ科 徳島県吉野川河口/2003年9月19日)タマヤスデの一種 (タマヤスデ目 山口県大正洞/2007年9月8日)ヒメマルゴキブリのメス(ゴキブリ目オオゴキブリ科 沖縄県西表島/2004年7月16日)
Dec 23, 2015
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葉緑素を持たない腐生ランの一種。地味ながらやさしい色合いが、お気に入りの一品。あまり群生する種類ではないため、見つけたときのうれしさは、さらに倍的なものがあります。湿り気のある林床に生える植物で、高さ5~10数cmと小型です。子房と花被片は、蕾のときは花茎に沿って直立していますが、開花するときには花被片だけが外側に直角に曲がるため、唇弁が上に位置します。簡単に言えば、普通のランの花が上下さかさまに咲いていると思ってください。ちなみに、漢字では「姫の矢柄」と書き、別の腐生ランである大型の「オニノヤガラ(鬼の矢柄)」に対して小柄なためつけられました。ヒメノヤガラ(クサスギカズラ目ラン科 東京都八王子市高尾山/2006年7月25日)こちらはオニノヤガラ(クサスギカズラ目ラン科 山梨県北杜市長坂町/2010年7月10日)もう少し緑が強ければ、アオテンマにするところ。ちょっと微妙かなぁ。
Dec 22, 2015
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葉が小さいため「小米葉」の名が付きました。ヨーロッパ原産の帰化植物で、花期は初夏。多年生草本です。東京都調布市では、多摩川のワンド近くの河川敷で見られますが、生育場所は現在のところ、まだ限られています。小さな葉っぱと、黄色い花を多数つけるのが特徴です。コゴメバオトギリ(キントラノオ目オトギリソウ科 東京都調布市多摩川河川敷/2011年7月2日)コゴメバオトギリ(キントラノオ目オトギリソウ科 東京都調布市多摩川河川敷/2011年7月2日)
Dec 21, 2015
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しみ。漢字では「紙魚」と書きます。動きが速く、くねるように走るため、「魚」の字があてられています。屋内で紙や乾物を餌にしており、屋内害虫の一種でもあります。日本国内で見られる種のうち、一部の種は外来種としても知られています。。体長は1cm程度と小型ですが、うろちょろされると、意外と鬱陶しいです。ヤマトシミ(シミ目シミ科 東京都世田谷区若林5丁目/2015年9月6日)こちらは在来種。セスジシミ(シミ目シミ科 山形県長井市/2007年8月7日)こちらはヨーロッパ原産の外来種。
Dec 20, 2015
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英名はbrown jellyfish。別名ハクションクラゲともいいます。漁師の網にかかることがしばしばあり、このクラゲの触手がついた網を乾かすと、乾いた刺糸が風で舞い上がり、それが鼻に入るとクシャミが出ることに由来します。傘の直径は9~15cmで、傘縁に8個の感覚器、40~56本の触手、48葉の縁弁があります。触手は赤茶色で長さは50~60cm、時には2mを越すこともあります。傘の真中下面から、大型で発達した4本の口腕が垂れ下がり、放射管は16本。本体は薄いオレンジ色で、赤褐色の16本の筋が放射状に並んでおり、割とわかりやすい種類です。触手の刺胞毒が強く、刺されると非常に痛いため、「触るな危険」「取り扱い要注意」とされる生き物です。東京湾など沿岸域に普通で、その気になれば、結構見つかります。 アカクラゲ(ミズクラゲ目オキクラゲ科 石川県鳳珠郡能都町字越坂のと海洋ふれあいセンター/2006年5月30日)アカクラゲ(ミズクラゲ目オキクラゲ科 石川県鳳珠郡能都町字越坂のと海洋ふれあいセンター/2006年5月30日)アカクラゲ(ミズクラゲ目オキクラゲ科 石川県鳳珠郡能都町字越坂 のと海洋ふれあいセンター/2006年5月30日)
Dec 18, 2015
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クモの巣に引っかかった一本の松の葉。そうとしか思えませんが、実はオナガグモというクモです。名前は尾部が長い由来しており、何のひねりもありません。すごいのは、この松の葉に擬態しているところ。外敵から身を守っているだけでなく、糸を伝って歩いてきた他のクモを捕まえて食べることにも役立っています。大体、糸に粘着性がなく、他のクモが歩きやすくしているあたりも、自然のすごさを感じます。つくづく、誰がどうやって造り上げてきたのか・・・。生き物はその形態、生態ともに奥が深く、本当に興味が尽きません。オナガグモ(クモ目ヒメグモ科 東京都調布市かに山/2015年9月19日)
Dec 17, 2015
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漢字では「松葉芹」と書きます。名前のとおり、松の葉のように細い葉を持つセリ科の植物です。熱帯アメリカ原産の帰化植物で、日本国内では明治26年に長崎県で見つかり、牧野富太郎によって和名がつけられました。高さ15~70cmになる一年生草本で、春から夏にかけて白い花をつけます。調布市では、多摩川河川敷など日当たりのよい草地で見られます。なお、野菜として栽培されるセロリと同属であり、本種にもセロリと似た香りがあります。マツバゼリ(セリ目セリ科 東京都調布市多摩川河川敷/2011年7月2日)マツバゼリ(セリ目セリ科 東京都調布市多摩川河川敷/2011年7月2日)
Dec 16, 2015
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ムラサキホコリカビと同じ粘菌の仲間です。春から秋にかけて、腐った木の上に出現します。擬着合子嚢体は柄がなく、高さ約5mm、直径約15cmにまで達します。未熟な個体では、ピンクがとても美しく、林内でもよく目立ちます。どことなく、明太子を彷彿とさせるふしぎな生き物です。クダホコリ(ケホコリカビ目ドロホコリ科 岡山県新見市鯉ヶ窪湿原/2015年07月15日)
Dec 15, 2015
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昆虫の中には、成虫が卵や幼虫を保護する習性を持つものがいます。この「エサキモンキツノカメムシ」も、その一つです。体長10~14mmのカメムシの一種で、小楯板のハート形の黄紋がポイントです。エサ植物であるミズキやハゼノキなどの樹上で見られます。葉の裏に卵を産んだ後、雌はその卵塊上に静止して、孵化した後もしばらく保護します。最近、子育てを放棄する親のニュースを目にすることが増えましたが、そんな親と比べものにもならないほど愛情にあふれている昆虫です。たとえそれが、本能によるものの錯覚であったとしても・・・。エサキモンキツノカメムシ(カメムシ目ツノカメムシ科 東京都調布市かに山/2008年7月12日)幼虫を守る成虫エサキモンキツノカメムシ(カメムシ目ツノカメムシ科 東京都調布市かに山/2008年7月12日)交尾する個体
Dec 14, 2015
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傘は薄い紙質で、径0.8~1.5cm、表面は淡紅色~紫紅色または褐色で、放射状の溝が特徴です。夏から秋にかけて、広葉樹林内の落ち葉上に発生します。ひだは数が少なく、16~19。柄は針金状で、長さ3~6cm。「オチバタケ」の名前にもある通り落ち葉に深く関係しており、落ち葉や落ち枝などを分解して循環させる「分解者」の役目を担っています。ハナオチバタケ(ハラタケ目キシメジ科 東京都調布市佐須町4丁目神明宮/2015年9月19日)ハナオチバタケ(ハラタケ目キシメジ科 東京都調布市佐須町4丁目神明宮/2015年9月19日)傘には放射状の溝がある
Dec 13, 2015
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漢字では「大犬の陰嚢」と書きます。花が終わった後にできる果実の形状が「犬の金玉」に似ている同属の「イヌノフグリ」よりも、花や葉が大きいことに由来します。学名はVeronica persicaといい、その種小名が表すようにペルシャ(現在のイラン)を含むヨーロッパ原産の帰化植物で、日本国内では明治初期に東京で見つかったのが、最初の記録とされています。日当たりのよい草地や路傍に生育し、鮮やかな空色のきれいな花が特徴です。なお、以前はゴマノハグサ科に所属していましたが、遺伝子解析による近年の知見により所属がオオバコ科に移されました。オオイヌノフグリ(シソ目オオバコ科 東京都調布市野川公園/2007年4月22日)オオイヌノフグリの花(シソ目オオバコ科 東京都調布市野川公園/2007年4月22日)
Dec 12, 2015
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花序がねじれて花をつけるためネジバナと呼ばれます。属学名のSpiranthes(スピランテス)も、ギリシャ語で「螺旋の花」という意味です。日当たりのよい草地に生える植物で、中央分離帯や屋根の上などでも見かけることがあります。比較的多く見かける雑草的な草本ですが、実はラン科の植物です。ラン科の植物は、花が美しいものや、特異な形状、生態を持つ種が多く、貴重種とされるものも多いのですが、そんな中でも、本種はもっとも普通に見ることができる種類だと思われます。花を拡大すると、しっかりとラン科特有のいかにもという形状を呈しており、色もピンクでとてもきれいです。実際、鑑賞用として、野草園などで売られていることもありますが、わざわざ買わなくても、その辺に生えてるよと言いたくなるような花です。調布市内でも、いたるところで見られ、特に多摩川の河川敷や土手ののり面、中央分離帯や街路の植栽ますなどで多く見られます。また、ネジバナの根は菌根となって菌類と共生している点は、他のラン科植物と同様です。なお、花の時期は夏なので、実物を見るにはあと半年ほどかかります。ネジバナ(クサスギカズラ目ラン科 東京都調布市多摩川河川敷/2015年6月13日)ネジバナ(クサスギカズラ目ラン科 東京都調布市多摩川河川敷/2015年6月13日)
Dec 11, 2015
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サソリ。有名で、気味悪い中にも独特のカッコよさを持ち合わせる生き物です。有毒であり、種によっては致死性の毒を有しているため、基本的には嫌われ者ですが、その一方で、英雄に踏みつぶされたことで星座にまでなってしまうという、何気に人との関わりは深いとも言えます。とはいうものの、日本国内においてサソリを見かける機会は非常に少なく、沖縄などの亜熱帯地方に出かけるか、横浜や神戸などの木材輸入港に就職し、検疫でブロックされる個体を探すか、ペットショップに行くかしなければお目にかかれません。しかし、南西諸島では、わりと普通に見られます。もちろん、時間と場所を選ぶ必要がありますが・・・・。多くの個体が夜行性なのと、普段は木の皮の裏や葉の裏などに隠れているということもあり、夜間、餌を求めて樹皮上を徘徊している個体を探すのが、一番手っ取り早いかもしれません。国内で見られる主なサソリはマダラサソリとヤエヤマサソリの2種です。マダラサソリはサソリらしいサソリで、黄色い斑模様が美しい種類です。強毒の種を多く含むキョクトウサソリ科に属し、刺されるとミツバチに刺された程度の痛みと腫れは覚悟が必要です。と言っても、向こうから攻撃してくることは基本的には無く、不用心にさわったり、むやみにつかんだりとかしなければ、おとなしい種類です。また、同科他種が外来生物法により特定外来生物に指定され、国内への持ち込みが制限されている中、すでに国内に入り込んでいる本種は意外と貴重かもしれません。ヤエヤマサソリはヤエヤマサソリは主に森林に生息するサソリで、朽ち木の中などに生息する小さなサソリです。雌だけで単為生殖することで知られています。本種は人に対してはほとんど無毒であり、そもそも人が針で刺された事例自体が極めて少ないという、非常におとなしく安全なサソリです。なお、日本国内で見られる、野生のサソリはこの2種ですが、危険で攻撃的な種類が入り込まないとも限らないため、サソリを見つけても、むやみやたらと触らない方がよいと思います。マダラサソリ(サソリ目キョクトウサソリ科 沖縄県西表島/2004年7月14日)ヤエヤマサソリ(サソリ目コガネサソリ科 沖縄県西表島/2004年7月15日)
Dec 10, 2015
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世の中には似たものというものがあります。この写真も一見すると巻貝の様ですが、実は単細胞生物が作り出した殻。その名も有孔虫。石灰質の殻を持ち、その中にすんでいるアメーバ状の原生生物です。殻にたくさんの小さな孔が開いていることからその名が付きました。有名な種類では、沖縄などで見られる「ホシズナ(星砂)」や化石として見つかるフズリナなどが挙げられます。ほとんどの種類はとても小さく、実際に種まで同定するには電子顕微鏡による孔の形状などの確認が必要です。写真の種類も径は1mm程度ととても小さなものです。ただ、小さくて見えないだけで、海で海藻や砂、岩の表面などを探すと結構見つかります。微小化石としても知られているので、実体顕微鏡をお持ちの方は探してみてはいかがですか? Elphidium sp. (エルフィディウム属の一種 有孔虫目スジアナハリフサガイ科 岩手県久慈港沖/2003年12月24日)Hanzawaia sp.(ハンザワイア属の一種 有孔虫目ツブコマハリガイ科 岩手県久慈港沖/2003年12月24日)
Dec 9, 2015
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「青蜂」と書きます。ハチの中でもメタリックの光沢が美しい一群です。青色を基調とした体色を持ち、種によって緑や赤が混じるハチで、結構キラキラして目立ちます。写真の種は、ツマムラサキセイボウといい、名前のとおりしっぽの先が紫色をした青蜂で、腹部は赤く、とてもきれいです。大きさは小さく6~9mmくらいです。また、この仲間は、チビドロバチ類やトックリバチ類の巣に寄生することが知られています。ツマムラサキセイボウ(ハチ目セイボウ科 東京都調布市都立神代植物公園/2015年6月13日)
Dec 8, 2015
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ドクガ科の一種であるゴマフリドクガ。幼虫はヒサカキやサクラ、バラ、ニセアカシアなどの葉についている姿をよく見かけます。この仲間、その名のとおり、毒を持つ毛を持っています。その毛は、産卵時には腹部から卵塊に移り、卵の状態から毒を持っていることになります。孵化した幼虫は、すでに毒毛を持っており、蛹を含む全ステージで毒毛によって守られています。とにかく刺されたら、こすってはダメ。粘着テープを患部に付けてから毛をとるようにしてください。そのあとは抗ヒスタミン軟膏などを塗ってみてください。とにかく体についた毒毛をこすらないで取り去ること。これが一番大事な注意点です。ゴマフリドクガ(チョウ目ドクガ科 東京都調布市都立神代植物公園/2006年4月9日)
Dec 7, 2015
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日本海洋データセンター「JODCニュース」34号(昭和62年)によると、日本国内には本州など主要な5島を含めて、6,852島があるとされています。そんな島の一つに与那国島があります。この島は、日本最西端の島として知られており、ここにも様々な生き物が生きています。そんな生き物の一つが、このヨナグニトキホコリ。現時点で与那国島と石垣島からの記録しかなく、両島とも生育範囲や生育個体数も限られており、世界的に見ても非常に希少であるといえます。与那国島では、琉球石灰岩上に少数個体がまとまって生育しており、開発がなくとも、そのうち、自然侵食や崩壊による影響を受けるのではないかと心配しています。個人的には、まだ、きちんと咲いた花を見る機会に恵まれていないため、再度の挑戦をしてみたいと思う植物の一つです。ヨナグニトキホコリ(バラ目イラクサ科 沖縄県与那国島/2012年9月25日)群生するヨナグニトキホコリ(バラ目イラクサ科 沖縄県与那国島/2012年9月25日)同じイラクサ科のアリサンミズ こちらは比較的多い(バラ目イラクサ科 沖縄県与那国島/2012年9月25日)
Dec 6, 2015
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先月からかいぼりのために水抜きを始めた井の頭公園の弁天池。なかなか水が抜けません。全体としてはほぼ半分の面積が露出した感じですが、開放水面的にはまだまだ残っています。平然とコイも泳いでおり、あと一息といったところでしょうか?これは、思った以上に湧水が豊富だったことによります。干上がったはずの底面に、くっきりと付いた澪筋。見ると結構な量の水が流れており、豊富な湧水を示しています。弁天池の上から、見ると、まだ水が引いていない底面から湧き上がっている水が、砂の動きでわかります。湧水か多いということは、池の水源確保や環境保全の観点から言えば、とてもいいことなのですが、かいぼりの視点に立つと障害です。自然というのはやっぱり一筋縄ではいかないということを、改めて実感させられました。水が引いた弁天池真ん中付近は結構水が残っているくっきりついた澪筋、結構な量の水が流れている池の底面から湧き出している
Dec 5, 2015
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昆虫の世界では、よく「ミクロ」という言葉が使われます。お察しのとおり、微小な種類に対して用いられるのですが、分類群によっては、ミクロしかいなかったりもします。甲虫の一種であるハネカクシの仲間も、一般的には大部分がこのミクロとして扱ってよいのではないかと思われるくらい、小さな種類が多い昆虫です。種数自体も多く、世界ではコウチュウ全体の約15%にあたる約58,000種が記載され、日本国内だけでも2,300種近くが記録されています。そんなハネカクシの一つが、このルイスセスジハネカクシ。体長2.1~2.4mmの小さな褐色のハネカクシで、記録自体は多いため、個体数自体も多いものと考えられます。しかし、とにかく小さいため、見つける気がないと見ることはできませんし、そもそも存在を知らなければ、見つけようとも思わない生き物です。おそらく、世の中のほとんどの人は、一生かかわることがないと断言してもよいくらいの生き物です。しかし、生き物のほとんどは、そんなもので、逆に人とかかわりがある種類の方が、かえって珍しいものかもしれません。ただ、存在が知られないまま、開発や気候変動などによる環境変化で絶滅した生き物が、それこそ数知れなくいたかと思うと、生きているうちに、一目でもその姿を確認しておこうと思う今日この頃です(と言いながらすでに25年が過ぎましたが・・・)。ルイスセスジハネカクシ(コウチュウ目ハネカクシ科 徳島県吉野川河口/2005年4月9日)方眼は1mm
Dec 4, 2015
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見たまんまの名前の生き物、第2弾。「毛深蟹」。名前の由来は見ての通り。全身が茶色の長毛に覆われているのが特徴の、ケブカガニ科のカニです。甲幅3cm程度の、海産のカニで、潮間帯から水深3mくらいまでのサンゴ礁や岩礁海岸に棲んでいます。日本では相模湾以南、世界的にはインド洋や南太平洋を中心に広く分布しています。岩場の陰などにじっとしていると、海藻の付いた岩の一部にしか見えず、擬態の役目は十分果たされているようです。ケブカガニ(十脚目ケブカガニ科 鹿児島県屋久島/1987年8月8日)
Dec 3, 2015
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イボがあるバッタ。見た目そのまんまの命名です。胸部背面にあるイボ状突起が特徴の、全身灰色がかったまだら模様のバッタです。大きさも2.5~3.5cmとそこそこで、本州から九州にかけて分布しています。生息地ではそれほど珍しいというわけではありませんが、じゃあいつでも見られるかというと、いざ探すと見つからない、そんな感じのバッタです。草地周辺の路上などでよく見かけますが、意外と保護色的な感じでじっとしていれば見つかりません。ただ、近付くと飛んで逃げるため、そこで見つかってしまうという、キジも鳴かずば的な生き物です。イボバッタ(バッタ目バッタ科 千葉県富山町高崎/2004年8月1日)
Dec 2, 2015
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漢字では「細蚊」。これは幼虫で、体長7~8mm、体をU字形に曲げて石にくっつき、頭としっぽを交互に動かしながら移動するという不思議な生き物です。ちなみに、この写真では左が頭、右がしっぽです。成虫は蚊に似ていますが、触角が長く、吸血性はありません。東京都調布市では、主に野川や佐須用水といった、小河川で見られます。この仲間、世界で130種ほどが知られており、日本国内でも10数種が記録されています。しかし、幼虫の記載はほとんどなく、ホソカ科の一種でとどめざるを得ないのが残念です。ホソカ科の一種(ハエ目ホソカ科 東京都調布市佐須用水/2010年4月19日)
Dec 1, 2015
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