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●新年になった3日のNHKの番組、「NEXT WORLD 私達の未来(2)-寿命はどこまで延びるのか-」をご覧になったでしょうか? 寿命革命がおきているのとのことである。この番組では、長寿遺伝子の発見、3Dプリンターを活用した臓器製造による再生医療、手術ロボット、ナノマシーンによる病気の監視と根絶などの話が出てくる。いずれも人間の寿命を大幅に伸ばす作用がある。老化を止め、病を治し、病を予知する時代が到来するとのことである。●このうち、特に気になったのは、長寿遺伝子(NMN)についての話である。ビタミンB3(ナイアシン)の一種であるNMNには、加齢によって低下するさまざまな機能を活性化させる「若返り」の効果があるという。…であるのならば、人類の在り方そのものが問題になるように思える。●DNAと進化との関係から、雌雄をもつ生物には寿命があると思っていた。これまでは…原始的な単細胞生物に見られる環状の遺伝子から、雌雄に分かれるために二重らせんの紐状の遺伝子を獲得し、多様な発展を遂げることができるようになった生物の宿命として、寿命をもつことになった…と説明されてきたと思う。これは遺伝子の紐の先端にあるテロメアという部分が細胞分裂を繰り返すうちに少しずつ欠落していくことで寿命が決まってくると理解してきた。●NMNは、若返りのために視床下部から指令を出す7種類のサーチュイン遺伝子なるものを目覚めさせるという。このNMNはアルツハイマーにも有効だとのことである。すでにマウスの実験で実証済みであるとのことで、生後22カ月のマウスが生後6カ月に若返ったという。これを人間の年齢に換算すると60歳が20歳に若返ったことに相当するらしい。早ければ年内にも臨床試験を行う予定になっていて、既に日本の食品メーカーがNMNの大量生産体制を整えている。●全ての人間が年をとっても老化するどころか若返るような事態になったら人間の社会はどうなるのであろうか。社会の在り方が根底から覆ることになると思われる。生まれた人間はめったなことでは死ななくなる。人間が不慮の事故以外では死ななくなれば、これまでどおりの出生率ならば人口は増える一方になる。何百歳もの人間がウヨウヨいる社会になる。●しかし地球の環境と資源は有限である。人口過多だから、一定の年齢になったら自殺を強要するようなことでもしない限り人口は減らくなる。こんなことにはさすがに全ての人が抵抗するであろうから、赤子を生まないようにするしかなくなるのではないかと思う。人間が老化しなくなるのであれば、論理的にはこのようにならざるをえない。●赤子を生んでも良いとされるのは、不慮の事故で死んだ人の補充に限られるのかもしれない。あるいは、人間は赤子を生み・育てるという世代交代を放棄しなければならなくなるのかもしれない。つまり、女性が妊娠して出産することは許可制になる。●IPS細胞から卵子をつくり、試験官などで培養して製造するなんてことになる。性生活は人生の楽しみだけのためにあることになり、生殖のための行為としては禁止される。IPS細胞から人間が製造できるのだから、女性は月・経が始まる年齢に達すると不妊手術を受けることになったりするのかもしれない。もっとも他の動物と異なり人間の性生活はすでに生殖のための行為としてではなく99%以上が楽しみのためのものになっているので、すんなり受け入れられるのかもしれない。信じがたいことだが、こんな時代が遠からず到来するのかもしれない。
January 11, 2015
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