森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.01.13
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カテゴリ: 森田番外編
キネマ旬報社が選出する「 2016年第90回キネマ旬報ベスト・テン」の受賞結果が発表された。

アニメ作品が第一に輝いたのは1988年の「となりのトトロ」以来となる。

1月12日、クローズアップ現代+では、この映画を紹介していた。
この映画は、太平洋戦争末期、アメリカ軍が日本中で、空襲を行っていた時の人々の生活を描いたものであった。
広島市および呉市を舞台にして、身近な死と向き合いながらも、明るく前向きに生きていく1人の女性「すず」さんを描いたものであった。

クローズアップ現代+で印象に残ったことがあった。
それは広島市で原爆の悲惨な状況を映像として残し、後世に戦争の悲惨さを伝える活動をしている人の話であった。
この方は、原爆で廃墟となった広島の街の風景、原爆で大やけどを負った人々 。これらをフイルムに収め、各地で上映会行ってきた。

この方の戦争の悲惨さを伝えたいという思いは強かったが、思いとは裏腹に、十分にその思いを伝え切れないでいた。

そんな時にこの映画に出会うことができた。その人が言われるには、戦争の悲惨さを、これは真実だからという思いで、活動してきたが、それは間違いではなかったのか。
「この世界の片隅に」という映画は、戦争の真っ只中で、過酷な運命に翻弄されながら、 1人の女性が明るく前向きに一生懸命に生きていったその姿を資料を基にして忠実に描いていた。。
そのことを描き切ることで、いかに戦争が人間の尊厳を踏みにじるものであるかをはっきりと伝えていた。
戦争の悲惨さの伝え方と言うのは、ストレートに悲惨な状況を克明に伝えるということは、かえってマイナスになるのかもしれない。
この方は戦争の悲惨さについて、今までのやり方とは違ったやり方で取り組んでみたいと言われていた。

このことは、森田理論学習をしている私にとっても考えさせられる事であった。
我々がつかんだ森田理論を声を大にして神経症に陥っている人々に伝えることが果たして正しいのか。
それよりも、私の普段の生活の中で、森田理論をいかに応用し、活用しているのか。
そういう方面からの伝え方を真剣におこなっているのであろうか。
そういう伝え方の方が相手への伝わり度合いが強いのではないのか。





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Last updated  2017.01.13 20:19:24
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