森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.01.13
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2017年1月号の生活の発見誌で北西憲二先生が興味深い話をされている。

生活の発見誌にはよく傾聴の重要性が記事になっています。
しかし北西先生は、傾聴はもちろん大事だが、傾聴だけではロジャーズの来談者中心療法と変わらないと言われているのです。
その上で森田が意味を持ち得るのは、傾聴にプラスして「人間に対する理解」があるところです。「生の欲望」に対しもっと注目して、それをどうしたら引き出せるかということ、そして生活の実践を重視するということです。

また、「治る、治らない」は症状であり、そこは医療従事者の領域です。
自助グループである発見会は、「成長モデル」を担うべきだと言われています。
成長していくことで悩みや問題は扱いやすくなっていく。
成長を助けようとする人は、結果やアドバイスを「教える」のではなく、寄り添い「歩む」姿勢が必要。共に歩むことで、ベテランも学び、成長する。

私も全く同じ思いです。

森田理論はそのために学んで深めていくべきであると考えています。
森田理論を神経症克服のためのツールとしてのみ取り扱うことは本末転倒であると思います。
断っておきますが、森田理論が神経症克服の有力な力を持っていることを否定するものではありません。

そういう意味では、現代の森田理論学習は目的や目標をとり間違えているのではないかと思えるのです。この際「治る、治らない」は医療従事者を信頼して任せてしまったらどうか。
私たちは森田理論学習をどのように生活場面に活かしていくのか。
生の欲望の発揮、不安と欲望の調和、「かくあるべし」や事実の取り扱い方等に重点的に注意や意識を向けていく必要があるのではないか。
そして自分なりに確信を持って生きていけるようになることを目指すべきであると考えます。





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Last updated  2017.01.13 06:30:07
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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