森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

このブログは森田理論を応用して神経症を克服したい。そして森田理論を活用・応用して生きづらさを解消したい、人間関係を改善したい、子育てのヒントを得たい、生きがいを見つけて味わい深い人生を送りたい人を対象にしています。記事は、生活の発見誌、森田関係図書、森田に関係のあると思われる一般図書、私の個人的な体験、社会の出来事から作成しております。
2025.11.30
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柏木哲夫医師のところに39歳の女性が子宮がんの末期で入院してきた。
その方には10歳の女の子と4歳の男の子がいた。

衰弱が進み、残り時間が少なくなったときに、子どもにお母さんに面会させるかどうかが問題になった。
ご本人も、ご主人も、叔母さんも面会することには反対だという。
私立の中学受験を目指して、塾通いをしながら勉強している女の子にショックを与えたくないと言うことらしい。
父親は最終的には私が責任をとりますと言い切った。
子どもたちには、お母さんは病気で入院して治療を受けているが、治療が終われば退院できるからと説明していた。

その1週間後容態が急変して母親は亡くなった。
女の子は「お母さん、お母さん」と大声で叫びながら、お母さんに取りすがって泣き出し、いつまでも泣きやまなかった。

その後精神科医の治療やカウンセラーによる箱庭療法で2ヶ月経って学校に行き始めた。

柏木医師は、「心の準備なしに母親の死に直面することは、10歳の女の子にとって、あまりにも告であると思う。死が近いことを告げることはつらいし、それを知ることはつらいけど、そのつらさよりも、心の準備なしに母親の死を迎えることの方がずっとつらく大変だと思う」
(死にざまこそ人生 柏木哲夫 朝日新聞出版)

最終的に向き合わざるを得ない悲しい事実に対して、当たり障りのない対応で先延ばしして、その事実を突然突きつけられると、心の準備ができていないので、いつまでも悲しみが消えていかない。
むしろ、その悲しみはますます増悪して立ち直るのに時間がかかることになる。
時には立ち直ることができなくなる場合もある。

この女の子の場合も、病院に行って病気と格闘しているお母さんを目の当たりにしていたとすれば、その間少しずつ心の準備ができたのではないだろうか。
悲しい感情は、事実に向き合い、普段から涙を流して悲しむことで少しずつ浄化されてくるという。
それは涙にはストレスの原因となるマンガンを体外に排出する作用があるからだという。

眼をそむけたくなるような、悲惨な事件や自然災害はいつどこでも起こりうることです。
普段からリスク管理をすることが大事ですが、それでも対応不可能なことはいくらでもあります。

特に悲しみという感情は、事実から目を背けないで、きちんと向き合い味わうことです。





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Last updated  2025.11.30 06:20:04
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