私、高校生にこう言うんです。 (
手で三角形を作りながら )
今、三角でしょ。
「これ、私がマルって言ったら、「マル」って覚えなさい」って。
「三角ですって主張するんじゃないの。他人の言った言葉にはまれって言うんです」「一度、人の言葉に100%騙されてその気持ちになりなさい」
「これを私がマルだって教えたら「これがマルだ」と覚えなさい。
「これがペケや」って教えたら、「マルやのに」って思わないで「これはペケだ」って覚えなさい」って。そんな時がなかったら、あかんねん。
自分のことばかり言うんじゃないの」シンクロナイズド・スイミングでは、選手が水上にあげた足の角度が自分の思っている角度と違っていることがよくあります選手が30度だと思っていても、実際には15度だったということはよくあります。
その時に自己主張を繰り返していては、決してうまくはならない。
メダルには程遠くなるばかりだ。自分を捨てて、監督やコーチに従うという姿勢が上達のコツです。
これは森田理論学習にもそっくりそのまま言えることです。
森田理論は1919年に確立されて、すでに100年以上の歴史を持っている。
歴史の重みを尊重して森田にかけてみる気持ちが大事です。
森田先生曰く。森田理論に対していくら疑いを持っていてもかまわない。
私の言うことに盲従しているよりは、かえって反発心を持っているぐらいの方がよい。疑いながらも森田先生の指導を信頼して、その通り真剣に取り組んでみる。
こういう流れに乗るためには、一旦は自分の我を捨てなければいけません。
最初はどうしても自分を捨てて、素直に教えを請うということが必要です。
考え方や技や極意を自分のものにするという気概を持つことです。
素直でない人は森田の神髄を掴むことは困難です。
これは武道の「守・離・破」の「守」にあたります。
「守」を無視して自己流を押し通していると「型なし」になります。
「そうは言われましても、その考え方、指導方法は違うと思います」と反抗ばかりしていると成長はそこで止まってしまいます。
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