ガムザッティの感動おすそわけブログ

ガムザッティの感動おすそわけブログ

PR

Calendar

Favorite Blog

早坂暁の傑作中の傑… モイラ2007さん

11月9日夜公演「King… yuki アイドル 俳優 映画 演劇 ドラマなどさん

遊星からの物体X (… 王道名なしさん

ミュージカル「ケイ… YYCafeさん

   元局アナがス… ころりん0924さん
ライターかあさんと… プチプチゆっきーさん
ぺ天使のつぶやき kamadoyamadocaさん
もっとハッピー happy-gaiさん
こちら25643 ヒロランさん
観劇日記~夢のあと… みおと5747さん

Free Space

設定されていません。

Comments

gamzatti @ Re[1]:「ムー」「ムー一族」(05/28) ひよこさんへ 訂正ありがとうございました…
ひよこ@ Re:「ムー」「ムー一族」(05/28) ジュリーのポスターに向かってジュリーっ…

Profile

gamzatti

gamzatti

2007.06.10
XML
テーマ: お勧めの本(7415)
カテゴリ: 本・雑誌


小さな花が咲いた日

石川結貴(いしかわ・ゆうき)は、現代家族のリアルな問題を豊富な取材網をもとに描き出す
ノンフィクション・ライター。

つい最近も、40代50代の男女の迷いや決断の数々について
「オトナの迷路」というシリーズを『サンデー毎日』に連載していた。

その石川が、今回は「小説」という形態にこだわった。
取材の過程で出合った12の人生を、
いつもと違った観点から描き出している。

私がもっとも好きな短編は『団塊アパート』。
気がつけば孫の世話に振り回されている律子にも、「全共闘の青春」があった。

それとともに、官能のアドレナリンもまた、溢れ出す。
そんな女の一面を、懺悔の念とともに思い出す一瞬。
鮮やかである。

冒頭の『包丁』もいい。
最近は最近は「どうやったら妻に捨てられずに退職後を生きられるか」、
とにかく「愛していると口で言う」とか妻に迎合するノウハウ花盛りだが、
昔かたぎの男と女が長く連れ添って分かり合うとはどういうことか、
自分の心から湧き出る愛情表現とはどんなものか、
原点に還ることのできる小品だ。

ほかにも『弁当』『スイッチ』など、
12のうちの誰でもどれかには「これ、まるっきり私のことじゃない!」と思うような、


専業主婦の日常なんて、ドラマになりにくいものだけれど、
人は心の中にそれぞれブラックホールを抱えているということが実感できる。

現代の家族のつらい問題をとらえながら、
「人を救うのは、人」という温かい視点を失わないことで
読みやすく、読後の後味もよい1冊となっている。


もっと違う人生もあったんじゃないか、と立ち止まることの多くなった人、
わけもなく、涙があふれる自分をどうすることもできない人。

これは、実話をもとにしています。
みんな、あなたと同じようにがんばっている。
読んだ後、「私も、がんばってきたなー」と
自分をほめてあげたくなるかもしれません。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2007.06.10 10:15:54
コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: