ガムザッティの感動おすそわけブログ

ガムザッティの感動おすそわけブログ

PR

Calendar

Favorite Blog

早坂暁の傑作中の傑… モイラ2007さん

11月9日夜公演「King… yuki アイドル 俳優 映画 演劇 ドラマなどさん

遊星からの物体X (… 王道名なしさん

ミュージカル「ケイ… YYCafeさん

   元局アナがス… ころりん0924さん
ライターかあさんと… プチプチゆっきーさん
ぺ天使のつぶやき kamadoyamadocaさん
もっとハッピー happy-gaiさん
こちら25643 ヒロランさん
観劇日記~夢のあと… みおと5747さん

Free Space

設定されていません。

Comments

gamzatti @ Re[1]:「ムー」「ムー一族」(05/28) ひよこさんへ 訂正ありがとうございました…
ひよこ@ Re:「ムー」「ムー一族」(05/28) ジュリーのポスターに向かってジュリーっ…

Profile

gamzatti

gamzatti

2008.06.25
XML
カテゴリ: 本・雑誌
先月末より急に読むようになったトーマス・マンの作品。
最初は「トニオ・クレーゲル」「ヴェニスに死す」などの短編でしたが、
めざすは岩波新書3冊に及ぶ 「ブッデンブロークの人々」

1835年から始まるこのお話は、
70歳になる祖父、祖母、父母、10歳に満たないトーマス、アントーニエ、クリスチアンの3兄弟と
彼らが住む大邸宅の詳細な描写から始まります。

私は誰がどんな風貌でどんな服装で、家の壁が何色で机の上には何が置いてあって…みたいなところは、
けっこう飛ばして読んでしまうクセがあるんですが、

小説では「描写」に注意して読もうと思っているので
ちょっとまどろっこしかったけど一つひとつの文章が表すイメージを一つひとつ頭に浮かべながら、
ゆっくり読み進みました。

でも、モタモタしていたのは最初の50ページくらい。
その後はもうマンガか映画を見るような感じで
ストーリーの中を登場人物がするすると動いていくのです。
面白すぎ! 次の展開が知りたくて、本を置くことができません。

昨日第一巻を読み終わり、
今日は第二巻にとりかかってとうとう読み終えてしまいました。

すでに時代は1869年。
34年の間に、二組の祖父母はとうに亡くなり、

最初のページで8歳だったアントーニエは42歳にして孫娘がいます。
トーマスの息子、つまりブッデンブローク家の跡継ぎとなる息子は8歳ですが、
この子は父親のような商才ではなく、ピアノの才能があるようです。

ハンザ同盟に属している自由都市の大商人を誇るブッデンブローク家の中に起こる
ある意味どの家でもあるようないざこざと、

そして
貴族の時代、ブルジョワの時代から、市民の時代へと移り変わる19世紀の大きな流れの変化とが、
美しい町並みや海辺の保養地の描写、季節の移り変わりとともに
少しずつ、少しずつ、しみわたるように読者に伝わってくる物語です。

最後の最後まで読んでみると、また違った感想が湧いてくるかもしれません。
あと1冊。読み終わるのが楽しみです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.06.25 20:55:55
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: