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報告者@佐藤研

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2006.02.23
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カテゴリ: 芸能
 公家やら皇族の文芸を研究しているくせに、神楽(いわゆる里神楽)などの民間芸能が好きだ。“世界文化遺産”だって職業芸人のものではなく民間で遺している分野を優先させればいいのに、と思う(全国各地のものを系統立てるのが不可能だから登録も難しいのだろうが)。

 さて本年度の国際民俗芸能フェスティバル東京公演。第1部は絃楽器つながりということで、神楽の中では多くはない、和琴を使用する阿夫利神社の神楽と、チャトハンと呼ばれる箏を使ったハカス共和国の民俗芸能。
 最初は神奈川県阿夫利神社の神楽で、解説によれば明治期に奈良県春日大社から流れたものらしく、確かに和琴の音色が雅だし、神楽自体の洗練さもなかなか。
 一方ハカス共和国の方は13絃ほどのチャトハンをメインに打楽器なども加わるが、その音色がどこか大草原を想起させ、広大な大地で精霊を呼び寄せる儀式のよう。驚くべきは、こうした楽器演奏とともに歌われるハイ(喉歌)。八百屋のおっちゃんのかけ声のような(←失敬な)喉から発する重低音で、英雄叙事詩や様々な民謡が歌われる。

 第2部は大技つながり(?)で中国貴州省土家族の儺堂戯と山口県の三作神楽。「儺堂戯」は道教の影響を感じる民俗芸能で、派手な鳴り物をバックに仮面劇で行われる。信仰行事の色が濃い反面、滑稽みの強いものもある。今回は会場の都合なのか大技はなく、残念。
 三作のみならず中国地方の神楽はどこか荒々しいものが多い。テンポが良くスカッと爽やかな感じ。「三方荒神の舞」は舞台中央に下がった布(3本の布を縒り合わせたもの)に舞人が登っていくのが特徴で、ハラハラドキドキの舞。花びらに見立てた紙吹雪を頭上で散らせながら舞う「花鎮めの舞」はそうした大技はないが、こちらも大きな動きで、紙吹雪の降る中の舞に陶酔させられる。

 周辺地域のものも含めて、互いの影響関係は認められないが、それぞれの演目を観ているとどことなく似た点もあり、同時発生的な民間の芸能というのも興味深い。





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Last updated  2006.02.26 00:50:03
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