大腸肛門専門外科医のひとりごと
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最初にお断り。これは外科医のひとりごとシリーズからはずします。なぜなら愚痴だから。癌ともあまり関係ないかも知れませんがまあ、おつきあいを。他病院での土日当直につづき本日は自分の所の当直と3連直となっております。このごろすっかりこのブログともはなれてしまっておりますが、なにせ忙しいんだな。臨床の仕事のほかに学会の準備やら、雑用やらがつぎからつぎへとおそってくるのです。空いてる時間はいそいそとテニスに行ってしまい、つかの間の息抜き。こんなことの連続であまりブログの更新をしていないので最近のカウンターの回りの遅いことと言ったらありませんね。まあ、更新されないブログなんぞ誰も来ませんから。それにしても最近のテレビなんかでよく医者不足といっておりますが、当の医者の立場から言わせてもらえれば、「なにをいまさらいってやがるんだか」てなもんです。さんざんぱら医者の事をたたいておいて、医者のやる気を奪い、医療費削減をさけび、正当な請求も削られ、すぐマスコミにたたかれ、過剰な労働時間で命を削って仕事してるっちゅうのにやってられません。やりがいがあっても、こんな状況ではキツイ小児科や婦人科、脳外科などのなり手がいなくなるのは当たり前。どこかのテレビのコメンテーターだかアナウンサーが「それもどうかと思いますがね」なんていってたけど、そんなこというならおまえがやれ!こっちはめいっぱいやってるんだ。自分たちが招いた状況なのに、いざそのツケが自分たちにまわってくるとさあ大変だと騒ぎ出してる。自分の子供が風邪を引いて病院探したらない・・・そこで初めて騒ぎだす。やっとみつけた病院でどうしてこんなに待たされるんだと騒ぎ出す。そりゃあんたと同じ事考えてみんなあつまってくるからでしょ。そこで休日・夜間返上してみてくれる奇特な先生の所に。小児科の先生の当直は寝ることなんて出来ません。ぎゃーぎゃー騒ぐこどもと、眼をつりあげた両親と一晩中格闘です。そりゃなりてもいなくなりますよ・・・。「当直」と「夜勤」はちがうんです。夜勤なら「明け」がありますね。夜の仕事が終われば帰ってねることも出来ます。当直はそのまま仕事が続きます。36時間労働なんてざらざら。ほんといまの日本人って・・・。日本の医療が医療従事者の自己犠牲に成り立っていると言うことに早く気づいてくれよ。欧米の1/10のスタッフで欧米以上の成績をあげれている理由は何かに気づいてください。すべて医者、看護婦、スタッフが「がんばっている」これだけのことです。もうみんな疲れ果てているのです。だから新卒の医者は楽な科、当直や呼び出しのない科へと流れるのです。最前線の大学病院や大病院の先生は開業してしまうのです。第一線で働いてきた人々はもう嫌気がさしているのです。だってむくわれないんですから。医者が高給取り?馬鹿いっちゃいけません。時間給にしてみたらコンビニの店員より悪いかも知れませんよ。終末の当直だけして週休5日にした方が、毎日勤務している先生よりも収入が良かったりしちゃうんです。日本の医療が、国民皆保険が崩れるのは当然なのです。ぜんぶ自分たちの身勝手な言い分が招いたツケなのですよ。良い医者はやっきになって探すくせに、自分が良い患者になろうとはしないんですよね。なにかあったらただじゃおかねえってこられて、だれがその人を喜んで診察しますか?そんな人はどこか他に行ってもらった方がありがたいんです。医療はサービス業ではありますが、レストランとかディズニーランドのサービスと一緒に考えているんじゃないですかね。ひとしきり愚痴りましたのでまた仕事に戻りましょう!またあしたから頑張ります。今週は4日間の当直がありますけど・・・
2006.11.06