Easy Going~気楽に行こう~

Easy Going~気楽に行こう~

2018/01/17
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カテゴリ: 事件・事故・災害
1995年1月17日の阪神淡路大震災から23年。
そんなに年月が流れた気がしないのだけれど、その年の秋にWindows95が発売されたことを思うと、意外に随分前なのだと思う。


何か書こうとしているけれど、いろんなことが思い出されて、うまくまとまらない。


初めて、神戸で仮設住宅を見た時は、大ショックだった。
単にプレハブ物置が並んでる感じ。
こんな所に人間が住むなんて・・・とは口に出来なかった。
トタン屋根で夏場は40℃超え、冬場は六甲おろしをモロに受けて冷え切ると伺った。

東日本大震災の仮設住宅はテレビ越しでしか見たことがないけれど、あれよりは随分良くなったことにホッとした。
とは言え、東北の厳しい寒さに加えて、7年目の今もまだ仮設にお住まいの方がおいでで、とても安穏とは出来ないのだけれど。



本人が希望して、神奈川や関東に来られている訳ではなかった。また、住民票の異動という引越手続きをして来られていた。
その後、兵庫県や神戸市が県外避難者への住宅などの支援を始めた時に、住民票が移っているため、行政側では誰が引越で誰が避難者か分からない。ネットも今のようではない(Win95の発売前)。必要な支援情報を避難者に郵送するために一苦労という大混乱があった。

東日本大震災で、福島県をサポートしたのは兵庫県。
なんと!避難者は、住民票を移さないまま県外も含め避難できることに!本来は住民票がないと利用できない保育園や図書館などにも、対応されている。
兵庫県すげえ!!!と私は感動したのだけれど、肝心の福島県民は、そのありがたさを知っているのかな?


阪神淡路大震災で関東に来られた方々は、揃って丸3年辺りで、今後どうするかを決断されていた。
「ここ横浜は神戸に雰囲気が似ているし、こちらでお友達もできたし」と、戻らないことを決めたおばさんは、にっこり微笑まれていた。
一方で「何が何でもオレは神戸に戻る!!!」と、悲愴な表情で話すおじさんもいた。
どちらも配偶者を亡くされていた。
心の傷の大きさや深さと、回復度合いと、戻る・戻らないの選択は、ほとんど連動していなかった。

東日本大震災では、まず「県外避難者」という言葉が「福島県内から県外に避難している人」だけでなく、「福島県外(関東など)から他地域へ避難している人」としても使われている。しばしばミスリードを誘っている。

もちろん、宮城県・岩手県からの神奈川県などへの避難者もいる(いた)。そういった方々についての報道は、ほとんど目にしなかった。福島避難者に埋もれた感がある。

丸3年になる頃、福島市は、すっかり線量が下がっていた。
もう、私の故郷の岐阜市の方が、線量が高い程だった。
けれど住民には、まだまだ放射能への怯えを払拭できていないように見受けられた。自主避難されている方々の不安は相当だったかもしれない。
そして今、丸7年になろうとしている。

いろいろと苦しみがごちゃごちゃなのだろう。
・・・そこは、よそ者が迂闊には踏み込めない領域だと感じる。福島市に足を運んでいた時も、ほとんど触れられなかった。触れて傷付けるのが怖かった。。。


うん、案の定やっぱり上手くまとまらないや(笑)


阪神淡路大震災から20年目の3年前、Twitter越しに見た限りだけれど、宮城は割と神戸の話題に触れて兵庫県に感謝していた。それを福島では見なかった。それがもどかしくて歯痒くて辛かった。


神戸には、足を運ぶたびに明石焼きを買って帰った。
地元の人は、たまごやきと言う。
ふわふわのたこ焼きを、アツアツお出汁につけて、ハフハフ食べる。
とっても美味しい。
あー、思い出したら、今すぐ食べたくなった。
あんまり美味しいから、地元の方に作り方を伺ったことがあった。
「たまごやきの作り方?いいわよ~、カンタンよ!まず、うちにたこ焼き器あるでしょ?」
「ありません・・・」
説明者は絶句し、周囲が爆笑し、説明はそこで終わったwww
※関西では本当に、一家に一台たこ焼き器があるらしい。


こうして思い返すと、神戸にも、宮城にも、福島にも、言い尽くせない感謝が溢れる。


「当たり前のことを当たり前と思えていることが最高の幸せ」と、神戸を案内されて歩いていて思った。
今も、私にとっての大切な心の支え。
これを書いていて、頭をよぎったたくさんの方々が、今日を、平穏にお過ごしでいらっしゃいますように。


阪神淡路大震災での救援活動や支援は、完璧ではなかった。
そのマイナスの経験値が東日本大震災で改善されて、見ず知らずの人の助けになっていった。
またその東日本大震災でもマイナスの経験値があり、それが熊本地震で発揮されて、見ず知らずの人の助けになっていた。
そんなことを目の当たりにした。
そのマイナスがなければ、プラスは生まれなかった。


さて、私自身はどうだろう。
ワインやコーヒーでは、苦味や渋味が、旨味になることもあり、雑味になることもある。
ともすれば雑味になりがちな辛さや苦しさを、ワインが時間を置いて醸造されていくように、私の人生の旨味にしていけるだろうか。
とても難しいことだけれど🍇🍷





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最終更新日  2018/01/17 09:34:19 PM
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