B級映画ジャケット美術館

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2020.05.25
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カテゴリ: ドキュメンタリ
1878 ジャック=イブ・クストー 1/沈黙の世界 [ジャック=イブ・クストー DVD-BOX]


※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  ジャック=イブ・クストー
       ルイ・マル
・水中撮影  ジャック=イブ・クストー
       ルイ・マル
       フレデリック・デュマ
       アルベール・ファルコ
・音  楽  イブ・ボードリエ
       セルジュ・ボードー

・撮  影  エドモン・セシャン

【キャスト】
----


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  BBBF-1531
・製作年度  1956年
・製 作 国  フランス
・原  題  JACQUES-YVES COUSTEAU
       LE MONDE DU SILENCE
・発  売  エイチ アール エス フナイ株式会社
・販  売  株式会社ビーム エンタテインメント
・価  格  4,800円(税抜)

・字幕翻訳  ----
・吹替翻訳  ----
・吹替監修  ----
・監  修  服部英二/日本クストー・ソサエティ
・日本公開  ----

・収  録   82分(本編)
・サ イ ズ   4: 3
・音  声  1.英語(モノラル)
・字  幕  1.日本語字幕
・そ の 他  片面1層、COLOR、MPEG-2、複製不能、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本国内向、
       DVD、SELL ONLY
・映像特典  ----


※ディスク

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :56年度カンヌ国際映画祭グランプリ受賞
      57年度アカデミー賞
          最優秀長編ドキュメンタリー賞受賞
        “海中にトーチをかざし、
        煙をたなびかせながら潜降してくる
        ダイバーたちに、
        子供ながらにも胸をワクワクさせた
        ものだった。”
        〈水中写真家 中村 征夫〉

うーん、このジャケットは、キレイではあるけど、ちょっとザンネン。公開当時のポスターはイラストだった。古臭いが、あの方が、本作品には相応しい気がする。或いは、リバイバルの時のポスターやパンフレットに使われたデザインでもいいかな。どちらも、トーチをかざして潜降して行くダイバーがメインだった。そう、中村征夫さんの献辞ともシンクロするではないか。(苦笑)
古い作品に、現代的で綺麗なジャケットは似合わない。


※チャプターリスト


※メニュー画面に関して

【感  想】
「無知と粗雑と大胆」

私にとって、ジャック=イブ・クストーの名前は、“冒険”の代名詞だった。本作品をはじめ、何本かの映画とドキュメンタリー番組は、子供だった私にダイビングや船旅への欲望を抱かせた。でも、科学的好奇心は、わかなかったなぁ。(笑)
チバの片田舎の大工の息子が、果てない大洋に憧れを抱いても、そうそう叶えられるものでもない。九十九里や御宿の海では、あまりにスケールが違い過ぎる。欲望が満たされることはなかった。

青い海と強い太陽光、カラフルな魚が踊り、濃い魚影がうごめく。沈船やディープ・ダイビング、デッキに寝そべって午睡を楽しみ、イルカの来訪にはしゃぐ……。そんな生活が送れたら、幸せだと思う。いまとなっては、哀しいかな、せいぜいリゾートで羽根を伸ばすくらいしか出来ない。(溜息)

そんな残酷な時間の流れは、人間だけではなく、等しく本作品にも訪れていた。
1956年の製作だから公開から64年経っている。この間の技術の進歩や価値観の変化は、実にめまぐるしいものがあった。今回、あらためて観てみて、記録映画ほど陳腐化の波を受けるものはないな、と強くそう思った。

エンターテイメントのドキュメンタリー映画としては、草分け的な存在だろう。粗削りだが、いま観ても面白いし刺激的だ。示唆に富んでいる。
監督に、ジャック=イブ・クストーと並んでルイ・マルが名を連ねている。彼は 2年後、『死刑台のエレベーター』を自己資金で撮り上げる。本作品の成功が大きく寄与したことは想像に難くない。
物語としての整合性やテーマの主張は、ルイ・マル監督の力ではないかと思っている。この後の作品群とは明らかに方向性が異なっているからだ。

現代の価値基準からすると、眉をひそめる場面が幾つもあった。ウミガメを追い回したり、盛大に餌付けしたり、傷ついたクジラの息の根を止め、サメを撲殺する……。
意図的に蛮行として描いている部分もあるが、ダイビングの黎明期に撮られた本作品は、技術面や自然保護の姿勢、手段などが、未熟だったと言える。
どの冒険家もそうであるように、開拓者は、無知であるが故に粗雑で大胆だ。この大胆さが、新しい世界を切り拓く原動力なのは間違いない。知識ばかりが先行する現代では、剛胆な冒険家が生まれて来ないのも道理だろう。

本作品は何度も観たが、学生時代に客船で観たことが一番印象深い記憶として残っている。
当時、既にクラシックだったが、世界中の海をカリプソ号で巡る旅の記録は、如何にも船旅の余興に相応しいように思えた。確かに、絵づらは美しいが、決してリゾート向けのお気楽な環境ビデオではない。
BBCのくちあたりのいいネイチャア・ドキュメンタリとは、ひと味違う。海洋ドキュメンタリの体裁でいながら、ナレーションも含め、傲慢とも言える人間そのものが映し出されているのだ。それが本作品の一番の特色だろう。

素晴らしい邦題とともに心に残る一本である。

オススメ! (ちなみに、英語版のタイトルは『THE SILENT WORLD』)


※アウターケース(オモテ面)


※アウターケース(ウラ面)





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Last updated  2020.05.25 05:30:06
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