ひこ星ネットワーク

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January 29, 2006
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カテゴリ: 生き方を学ぶ:本
団塊世代には知恵、技術、消費・生産を動かす経済力がある。価値観が変れば、団塊パワーが「黄金の十年」を築く、と堺屋太一が書いた本。励まされる一冊です。


団塊の世代「黄金の十年」が始まる 団塊の世代「黄金の十年」が始まる

2007年問題、これは団塊の世代が定年を迎え始める2007年を、あたまも暗い時代の始まりのように論じるもの。団塊の世代が続々定年退職して年金受給者になると年金会計も財政も悪化するばかりであり、その上労働力不足が生じて技術や事業の継承も上手に行えなくなるという「団塊お荷物論」だという。

「団塊の世代」の名付け親でもある著者が、「団塊お荷物論」に真っ向から反対する。
団塊の世代はかつてないほどに活気にあふれる60歳台になり、日本経済の原動力となる可能性を秘めているのだとか。

「だいたい官僚の予想は外れる」と著書でも詳しく紹介していますが、ニュースの特番で 利用者の予測が十倍以上にも予測ミスしたために、不要な設備を作る【税金の無駄使い】が昔から続いていますよね。官僚やお役所の予測って絶対に外れるんですから。作ることが決まってて、そのための予測数値を後で出しているんだと思う。
著書では、官僚がなぜ予測を間違えるのか、具体的に解説しています。


60代の勤めは「年金兼業型労働」だと説明しています。そしてそれは経済のローコスト化を進め、日本経済の大いなる発展につながると結論つけています。

団塊の世代は、その時々の年齢に合わせて新しい需要を生み出してきました。当然60歳

では、何を求めているのか、著者が本の中でいくつもの例をあげています。

団塊の世代の定年で、消費状況は個人の楽しみを求める消費が急増し、「自由な労働力」による経済循環が生まれるようです。日本経済の改革のラストチャンスと書かれているのがちょっと気になりました。



団塊の世代「黄金の十年」が始まる 団塊の世代「黄金の十年」が始まる 著者:堺屋太一 出版社:文藝春秋 発行年月:2005年10月 本体価格 1,600円 (税込 1,680 円)
団塊がまた、時代を変える!新しい労働力、新しい市場、新しい欲求が、新しい文化を創る。
【目次】
序章(的中した予測小説『団塊の世代』;官僚予測に脅えるな!)
第1章 団塊の世代は日本を変えた(新時代を拓いた団塊の世代;官僚の予測はことごとく外れた)
第2章 団塊が創った「今の日本」(「特殊戦後型日本」とは;完璧な近代工業社会を築いた三本柱;戦後日本の背後霊;知価革命いまだ成らず;歴史に学ぶ発想の転換)
第3章 団塊の「倫理と美学」を解く(団塊の世代は歴史のどこにいるのか;新しい伝統―核家族と職縁社会;団塊の世代が起こした意識改革;「不安の正体」はわが心の影)
第4章 団塊の世代がまた、「時代」を変える(団塊の世代―「定年」の経済学;団塊が創る高齢者市場;団塊の世代の財政学―財政と年金の未来;財政と年金の安定のためには;団塊の世代の家政学)



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Last updated  January 29, 2006 06:28:32 AM
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