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昨日は古本屋さんで『すべての雲は銀の・・上巻』(下巻はありませんでした)『一瞬の夏』『エンジェル・エンジェル・エンジェル』。今日はフツーの本屋さんで『すべての雲は銀の・・下巻』『破裂』を買って来ました。『すべての雲は銀の・・』は上巻を読み終わりました。私も仕事辞めてどこかのペンションで働きたいです。登場人物の一人が子供産む痛さは、鼻の穴からスイカ出すぐらいと表現しているんだけど。それっていったい・・。今夜はスゴく怖い夢を見そうです。
2005.01.31
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余計な手間やトッピングは不用!!つゆにつけてつるつるがイチバンです。今日はスーパーで買った冷凍モノだけどコシの強さはじゅうぶん再現されています。地方によって色んなうどんがあるけど「讃岐」は別格です。はじめて食べた時はカルチャーショック受けました。四国は行った事がありませんが、村上春樹さんは『辺境・近境』(新潮文庫)というエッセイのなかで「讃岐・超ディープうどん紀行」と称して熱血リポートを展開しています。うどんを極めたい方はご一読を!
2005.01.30
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<あらすじ> 日本人の父とインド人の母の血をひく裕一。若いパキスタン人労働者シカンデル。日系四世のルイーズ。行きつけのバーの雇われママ、フィリピン人の女性ミルナ。それぞれが癒しがたい喪失感を抱きながら、東京に流れ着き、出会い、そして別れて行く。 (あらすじより抜粋)<感想> ★★☆☆☆ 1990年の晩夏。池袋を舞台に様々な人種のすれ違いを描く作品です。1990年といえばバブル最盛期。全ての欲望が叶うのではないかとさえ勘違いしていた時代。金やモノでは満たすことの出来ない心の中の葛藤を描いた文芸作品が数多く出版されていましたが、本書もその類(たぐい)です。当時流行ったスタイリッシュな文体で描かれていますが、今読むとちょっと古臭く感じてしまうのは私だけでしょうか?年末に読んだ『夜の果てまで』があまりにも良かったので・・・。時間があればもう一回読んでみます。
2005.01.29
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この本の基本データ(あらすじ)はこちらから(書店サイト)<感想> ★★★★★ 二段詰め525頁の長編です。唯一残念だったのは、今週は仕事が忙しくて本を読む時間が取れなくて、毎日少しづつ読み進めたことです。できることならイッキにそしてどっぷりとハマリながら読みたかったなぁ~と思える作品です。作品の性質上ネタバレになるのでストーリーには触れませんが、後半ストーリーの動機づけになるブラジル移民の歴史は、そこで何が起き、何が変わってしまったのか?が丁寧に書かれていて、フィクションである事を差し引いても非常にヘビーです。数多くの頁(およそ半分)を割いて登場人物をひとりひとり舞台に上げた後、物語は、一気に加速して行きます。1961年から現代までの40年という歳月、その流れのなかで翻弄されていく人間達。アマゾンの奥地から東京、そしてまた密林へ・・。詳しい内容に触れることが出来ないのが残念ですが、とにかく面白いです。復讐なんて言うと妙に血なまぐさいんだけど、それを感じさせない展開で読了感もいいです。「コクがあるのにキレがある」ア○ヒ・スー○ードライのような作品です。最近、発泡酒ばっかでたまには本物のビールが飲みたいなぁ~と思っている方には強くオススメです。
2005.01.28
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今日は午後出勤なのでゆっくりしていたら、雪が・・。雪の朝ってすごく静かに感じます。目が覚めた時、今朝は静かだなぁ~と思ってカーテン開けると銀世界!って事が多いです。雪って音を吸収する作用があるのかなぁ~。午後はやむって言う予報だけど、まだ降ってます。
2005.01.26
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あちらこちらのHPにおじゃましましたが、村山由佳さんはスゴい人気ですね!作品は『天使の卵』しか読んだことありませんが、鴨川にお住まいのようですね。鴨川は房総半島の一番下に位置しています。海岸線にはテーマパーク(鴨川シー○ールド)やとてつもないデカイ病院(○田病院)があり中心部は大きめのホテルが並んでいて、千葉では珍しく町全体がリゾートしています。冬も穏やかだし、四季を通じて潮の香りのするなかなかイイ感じの町ですよ。私の住んでいる所は、そこから車で一時間弱ぐらいのトコロです。某有名アイドルの実家があるので、お住まいは?と聞かれると「コリン星」と答えることにしています。
2005.01.23
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<あらすじ> R.バートンの稀覯本を手に入れた古書店主クリフのもとに、その本は私の書庫から盗まれたものだと主張する老婆があらわれる。バートンと親交のあった彼女の祖父の死後、書庫ごと騙し取られたというのだ。ところが、彼女の依頼を受け探索をはじめたクリフの身の回りで強盗殺人事件が・・。 (あらすじより抜粋)<感想> ★★★☆☆ジョン・ダニングは数年前、古書マニアの警官クリフが活躍す『死の蔵書』『幻の特装本』が「このミス」の翻訳部門で二年連続上位にランクされ注目を集めた作家です。 さて、クリフは本書で久しぶりの復活を果たします。今回は古書マニアの警官ではなく元警官の古書店主になっています。R・バートン(実在の歴史家)の稀覯本をめぐって展開されていきますが「稀覯本=お宝」という安直な位置付けではなく、その本に関わる人間の物語や歴史が、すごく丁寧に描かれています。主役のクリフ。クリフを伴走する女性二人で物語は語られて行きますが、脇役がとてもいいです。親切心からとんでもないことに巻き込まれてしまう黒人運転手のマイク。「殴られるのに理由はいらない」と言われるほど世間から嫌われている作家を唯一の友と言いきる古書店主ディーン。もちろん一人称語り。翻訳ミステリ一人称フェチ(私だけか?)の方にはオススメです。
2005.01.21
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だって間宮兄弟を見てごらんよ。いまだに一緒に遊んでるじゃん。“そもそも範疇外、ありえない”男たちをめぐる、江国香織の最新恋愛小説。(感想)★★★★☆ 直木賞受賞後、絶好調の江國香織さん最新作です。間宮兄弟(兄35歳、弟32歳)を、ひとことで言ってしまえば「ピュアな心を持つドンくさい不思議ちゃん」です。二人は一緒に暮らしています。 二人で一緒にビデオを見たりパズルをしたり・・。ある時は『ダイナマイト150トン』(小林旭の歌らしい・・・・スゴくシュールなタイトルだと思いませんか?)を二人で唄ったりしています。男同士の兄弟ってこんな感じなのでしょうか?そして何より二人には恋愛経験がありません。 今までの江國さんの作品では「ありえない」男性キャラクターですが、単に女性キャラを男性に置き換えたという見方も出来ると思います。この作品はもちろん間宮兄弟が中心に描かれていますが、彼らに関わりを持つ三人の女性の物語だとも言えます。「行き止まりの恋」をしている葛原先生。「これからしなくてならないこと」に怯えるビデオ屋の直子ちゃん。夫から離婚を迫られながら「二人で不幸でいる方がいい」と離婚を拒絶する沙織さん。恋愛や結婚をすることはハッピーな事ですが、一方でそれはとてつもない不安を抱え込むという事です。 そんな彼女達は「ピュアな心を持つドンくさい不思議ちゃん」間宮兄弟に癒しを求めますが、恋愛経験のない間宮兄弟は右往左往してしまいます。 その慌てぶりが可笑しくもあり、ちょっぴり悲しかったりもします。読み終えた後、自分の周りにも間宮兄弟がいてくれたらなぁ~と思いました。もしそうであるならば、それは少しだけ幸せな事なのかも知れません。『間宮兄弟』公式サイトはこちらです。
2005.01.20
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今日は仕事の帰りに奮発して『間宮兄弟』と『ワイルドソウル』を購入しました。明日は仕事に行くのが楽しみですよぉ。
2005.01.18
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<あらすじ> 堀井千波は周囲の騒音に嫌気がさし、引越しの準備を始めた。その最中に見つけた一冊の本『いちばん初めにあった海』。読んだ覚えのない本のページをめくると、心当たりのない差出人からの手紙が・・。差出人の<YUKI>とは、誰なのか?千波の過去の記憶を辿る旅が始まった。心に傷を負った二人の女性の絆と再生を描く感動のミステリー。 (あらすじより抜粋)<感想> ★★★★☆ 加納朋子さんは、謎を提起してそれを帰結させるという観点に立てばミステリー作家の範疇に入るのかもしれませんが、ファンタジー小説に近いと思います。作品が、コミックや絵本になっているのもその証だと思います。北村薫さんに限りなく近い作風です。主人公はちょっと心に影がある二十代の女性です。一冊の本に挟まれていた手紙をきっかけに、無関係と思われる高校生のエピソードを挿みながらストーリーは展開して行きますが、ある種、定番とも言えるこの展開に読者は引っ張られて行きます。さらに文章も巧くて、たとえば「鳥の卵は偉大な芸術作品だと、よく思う。・・」主人公が卵について語る場面。読者の多くが卵に抱いている主観の最大公約数を巧く掬いあげています。主人公の語るそれによって読者はいとも簡単に感情移入してしまいます。私は、中盤とラスト。パセリの木が出てくる場面で不覚にもうるうるしちまいましたよ。この手がお好きな方は『ガラスの麒麟』もおすすめです。
2005.01.17
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プリズム ( 著者: 貫井徳郎 | 出版社: 東京創元社 )<あらすじ> 小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えると思われたが・・。 (あらすじより抜粋)<感想> ★★☆☆☆ う~ん。やっぱ本格ミステリーは苦手かも・・。貫井徳郎さんは『慟哭』でハマって時々読んでます。あくまで個人的な感想ですが他の作品はちょっとひねり過ぎている(本格の宿命かも・・)かなぁ~と感じます。でも、本格ミステーリー界では高い評価を得ている作家の一人です。本格ファンはご一読を!!
2005.01.15
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<あらすじ> 暗黒の森の中で銃声とともにこだまするうめき声。「来た。鬼が来たんじゃ」昭和十三年、岡山県北部で起こった伝説の「三十三人殺傷事件」おとなしくて<利発でええ子>だったはずの辰男は、なぜ前代未聞の凶行に走ったのか。凶器か?憤怒か?怨恨か?・・満月の晩に異形の「鬼」となって疾駆する主人公を濃密な文体で描き出した戦慄の長編。(あらすじより抜粋)<感想> ★★★☆☆ 岡山にこだわる作家といえばかつては、横溝正史。最近では岩井志摩子の名前があげられます。この二人の作家は実際に起きたひとつの事件をモチーフにした作品を手掛けている点でも共通します。横溝正史の『八つ墓村』そして岩井志麻子の手による本書です。事件は昭和十三年五月二十一日深夜、岡山県の北部の小さな集落で発生しました。一夜のうちに三十人の村人が猟銃と日本刀で武装した青年に次々と殺害されてしまいます。世に言う「津山三十人殺し」です。事件のあった集落は、「夜這い」が盛んに行われていた為に女性関係のトラブル。結核に罹患して世をはかなんでいた。いくつかの要因はあったようですが、犯人の都井睦夫は凶行後自殺してしまうので、事件の真相は今もってわかっていません。作者は独自の視点でこの事件をなぞって行きます。私もかなり田舎に住んでいたことがありますが、そこでは現在でも「夜這い」が公然と行われています。というのはもちろんウソですが、現代でさえ濃密と言われる田舎の人間関係です。全てが村という単位で完結していた昭和初期。その環境の中での「夜這い」は、さらに人間関係を複雑にして行きます。この村人達も必ずしもそれをいいコトだとは思っていないようですが、そんな倫理観をいとも簡単に踏み越えてしまう人間の業。人間の業をいくつかのキーワードに置き換えて一級のホラー小説に仕立てている作者の手腕は見事です。ちなみに作者の岩井志麻子さんはマスコミに出るのが好きみたいで、よく深夜枠のバラエティー番組でピー音の入るような過激なトークを連発しています。このギャップはいったい何なんでしょうか?作品も怖いけど、そんなあんたもじゅうぶん怖いですから・・・・。
2005.01.14
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寒さ全開で、空気は乾燥しています。冬はキライじゃないけど、唯一の悩みは静電気!柔軟材使うといいと聞いたので、柔軟材入りの洗剤使っているけど効果なし・・。体質もあるのかなぁ~?感電死する前に対策法を教えてください。
2005.01.13
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<あらすじ> 大晦日。沢崎のもとにかつてのパートナー渡辺を尋ねて依頼人が訪れる。銃撃事件の容疑者として拘留されている父親を助けてほしい・・。依頼人とともに訪れた警察署の地下駐車場に轟く二発の銃声。捜査の過程で浮かび上がる老人誘拐事件。複雑に絡み合う縦糸と横糸。沢崎は真実を追い求め大都会をさすらう。<感想> ★★★★★ ジャズピアニストだった原りょうは、過去16年で発表した作品は小説4作、エッセイを1作。普段、何をして生計を立てているのかわかりませんが稀に見る寡作の作家で、この作品も10年振りの新作となります。翻訳ミステリーの世界ではレイモンド・チャンドラーがハードボイルドといわれるジャンルを確立したと言われます。曰く、硬質で格調の高い文体。複雑なストーリー展開。明確なキャラクター設定、そして彼らが放つ紋切り型の科白。私の知る限り、この流れを汲む日本人作家は数えるぐらいしかいません。それらを踏まえるとハードボイルドファンにとって本書は非常に貴重な作品です。探偵、依頼人、警官、ヤクザ、金持ち。それぞれ魅力的なキャラクターですが、本作では、狂言回しの役割を担っている「警視庁公安課員を名乗る男」が、スゴク怪しくてステキでした。次の作品も早く読みたいけど、いい作品を書いてくれるなら私は何年でも待ちます。
2005.01.12
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久しぶりに平日のお休みが取れたので、友達とコルトンプラザ(千葉県市川市)に買い物に行ってきました。最近、豆腐作りにハマっているので豆腐料理のお店でランチ♪(店名忘れちまいましたよ)豆腐の会席料理にしようと思ったんだけど友人が、食べ放題2100円しゃぶしゃぶを希望したので二人でしゃぶしゃぶを食べることに・・。運ばれてきた鍋の中は白い液体で満たされていました。豆乳でしゃぶしゃぶかよ??とりあえず野菜を入れてしばし煮こんで。一口♪この豆乳がダシ入りだったんだけど激ウマでした。最近、豆乳鍋って流行ってるんですか?
2005.01.11
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【楽天ブックス】海猫(上巻)<あらすじ> 女は、冬の峠を越えて嫁いできた。華やかな函館から、昆布漁を営む南茅部へ。白雪のような美しさゆえ、周囲から孤立して生きてきた、薫。夫の邦一に身も心も包まれ、彼女は漁村に馴染んでゆく。だが、移ろう時の中で、荒ぶる夫とは対照的な義弟広次の、まっすぐな気持ちに惹かれてゆくのだったー。風雪に逆らうかのように人びとは恋の炎にその身を焦がす。 (上巻あらすじより)(感想)評価 ★★★★☆ 昨年、伊東美咲主演で映画化された同名映画の原作です。映画の内容(伊東美咲がスゴイらしい!)やあらすじを読むと一般的な恋愛モノのように感じるかもしれませんが、女三代を描く大河小説です。前半の舞台は、昭和30年代の北海道の漁村。そこに嫁いだヒロイン、薫を軸に展開して行きます。漁村に漂う潮の香、大胆な性描写。破滅的な結末を迎えるヒロイン。行間からはむせかえるような独特の匂いがします。後半は20年後の昭和50年代。主役は薫の子供達にバトンタッチされます。 人が自らの思いを成し遂げようとする時、その可否は意思以上に時代という大きな力に左右されるのではないでしょうか?時代をねじ伏せる力を持つ母タミ。時代にのみ込まれる薫。そして自らの力で時代を乗り越えて行く娘達。それぞれが巧く描けている作品です。
2005.01.10
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<あらすじ> 幼い娘二人を持つ母カスミは、夫の友人・石山と不倫関係にある。家族を欺き、訪れた石山の別荘で娘が謎の失踪を遂げる。罪悪感に苦しみながら娘を捜すカスミの前に元刑事の男が現れる。平成11年直木賞受賞作。<感想> ★★★★☆ このジャンルいわいるクライムノベルは、たくさん出版されていいますが、購買層を広げたいという出版社の意向を反映してかどうかしらないけど、読者に対してサービス精神旺盛な作品が多いように感じます。そこそこ面白くて、時間つぶしにはなるけど心に残らない作品・・。そういう点で桐野夏生は読者に媚びない数少ない作家の一人です。この作品はその最右翼で、結末は定石破りです。『OUT』「村野ミロシリーズ」「ファイヤーボールシリーズ」桐野夏生の作品のほとんどのが主役は女性ですが、すげぇカッコイイです。この主人公カスミもただの不倫主婦だと思ったらヤケドしちまいますぜ。ジャンルは違うけど『玉蘭』もオススメです。
2005.01.09
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