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このフライパンが気になってウズウズしています。お弁当づくりに重宝しそうですよね これさえあればお小遣いが、かなり節約できそうです。しかし、我が家にはすでにフライパンが5個もあります。 ゴメンなさい全部私が買いました これを買っちゃうと7個になっちゃうんだけど・・
2009.03.28
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天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた―。 <感想> ★★★★☆すべての作品を読んでいないので断言はできませんが、本書は従来のしをん作品とは一線を隔しているように思います。 へヴィ(重い)作品は大好物(笑)ですが、とにかく重すぎました。さて、物語の核になる三人は、津波で全滅した島の出身です。 津波の前後が語られる冒頭部分で中学生だった三人の周囲にはすでに不穏な空気が漂っていますが、語り口は若干軽めです。 一家全滅や衝動的な殺人を語るにはもうちょっとネットリしていた方が・・という気持ちにさせられました。 しかし、物語が二十年後(現代)に移行すると、一気に語り口が重たくなります。 心に闇を抱えている三人に、信之の妻である海南子というキャラクターが加わってくるせいです。 小さな子供を抱えながら信之と暮らす海南子は取り立てて特異なキャラクターではありませんが、三人が抱え込んでいる闇に蝕され、それに飲み込まれていく過程が徹底的に描かれていて救いがありません。この点に関して客観的に述べるなら、作家の筆力を見せつけられたと評すべきところですが、個人的には嫌悪感のみが残ってしまいました。 もちろんそこは著者の意図する点なので、見事に術中にはめられたと言うべきかもしれません。 以前から申し上げていますが、私は高村薫さんの作家としての力量に度々平伏してしまいますが、物語として読んだ場合に好きか嫌いかと問われれば後者です。 それと同じ感覚をこの作品で味わいました。 ひつこいようですが、三浦しをんさんの作家として力量がいかんなく発揮されている一冊であることを最後につけ加えておきます。
2009.03.28
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おキミはこの小屋から、また養女に出された。 明治末年、十六歳のときである。 おキミを養女とした人は李慶春といった。 因業小屋にいた少女とふたり、おキミは李慶春に連れられて小屋を出た。 ゆく先は朝鮮ということであった。 おキミは「からゆき」になったのである。(本文より)<感想> ★★★★☆からゆきさんという言葉をご存知でしょうか?バブルの頃、日本に働きにくる外国人をじゃぱゆきさんと言いましたが、その語源になった言葉です。 からゆきさんのからは唐天竺(外国)が転じたもので、海外に出稼ぎに出る人々を指したものです。 当初は肉体労働に従事する男性も含まれていましたが、のちに娼妓として海外に売られた女性たちをそう呼ぶようになりました。 明治の後半から昭和初期にかけて日本はアジアに進出していきます。 その影には騙されたり、親に売られたりした数多くのからゆきさんがいました。 鉄道敷設の際、辺境の現場に真っ先に入るのは工夫ではなく、二十歳まで生きることを夢見ていた15~6歳の少女達でした。 からゆきさんは誘拐者の口車にうかうかとのっているようだが、一般に国内の出稼ぎも口入屋をとおすほかすべのない時代である。 まして海のそとへのさそいは、だまされるかもしれなくとも、そこをふみこえねば、道はひらかれぬ。 そののっぴきならない立場にたっても、なお心にゆめをいだいていた娘たちのその幻想をおもいやる。 おなごのしごとをしてもなお、その苦界を泳ぎわたって生活の場をきずこうとした人びとの、せつないまなざしを感じる。 そのかたちなき心の気配。 そのなかにはいってからゆきを感じとらねば、売りとばされたからゆきさんは二度ころされてしまう。 一度は管理売春のおやじや公娼制をしていた国によって。二度目は、村むすめのおおらかな人間愛を失ってしまったわたしによって。本書の優れている点は、その悲劇のみを扇情的に語るのではなく、背景にある客観的な事実をクールに語っている点だと思います。 『あぁ野麦峠』を読んだときにも感じましたが、それは優れたノンフィクションの条件のようなものです。 引用した部分のみを読むと抒情的なものを感じると思いますが、時代背景やからゆきさんを多く送り出した天草や島原の風土を知った上で読むとさらに胸に迫ってくるものがあります。
2009.03.23
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均ちゃんはイラストレーターで、ガールフレンドが何人かいて、ふらふら失踪する癖があって、ともかくろくでもない男。その均ちゃんが失踪中に空き巣が入った。そして、三人の女が関係者として呼ばれた。均ちゃんの行方は?三人の女たちの恋の行方は?『FUTON』『イトウの恋』の中島京子が描く最新連作短編集。 <感想> ★★★☆☆本書は中島京子さんの連作短編です。彼女(一人は元奥さん)が三人もいるろくでなし男。均ちゃんを巡る女性たちを描いています。 複数の女性たちの視点を短編にして連作に仕立てるといえば、川上弘美さんの『ニシノユキヒコの恋と冒険』が思い浮かびます。 前段で彼女が三人もいるろくでなし男と書きましたが、彼女が三人もいるからろくでなし男なのではなく、ろくでなし男なので彼女が三人もいると書いた方が正確です。 その点でも共通するので読み比べてみても面白いかもしれません。『ニシノユキヒコの恋と冒険』の感想を書いたときにろくでなし男を擁護するコメントをたくさんいただきましたが、やっぱ、こういうろくでなし系は母性本能をくすぐるものなのでしょうか? 個人的にはケシカラン奴だと思いますが・・(笑)
2009.03.22
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堀江敏幸さんの『いつか王子駅で』を読んで気になっていた都電荒川線に乗ってきました。都電荒川線は、荒川区の三ノ輪橋と新宿区の早稲田を結ぶ路面電車です。かつて、23区内を縦横無尽に走っていた都電ですが、現在残っているのはこの荒川線のみ。 12.2キロの距離を約50分で走ります。 料金は均一で160円です。 トコトコ走る都電も良かったんだけど、始発駅の三ノ輪橋周辺が魅力的でした。 始発の三ノ輪橋までは、東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅を降りて300メートルぐらい歩きます。 この近辺はお寺が多いんだけど、投げ込み寺と呼ばれた浄閑寺もあります。 文字通り、吉原で亡くなった遊女の亡骸を投げ込んだと言われています。 「生まれては苦界死しては浄閑寺」(花又花酔)都電の入口はこんな感じです。梅沢写真会館と書かれた建物は、昭和2年に建てられた旧王子電鉄時代のビルです。 この下をくぐっていくわけですが、薄暗い通路は昭和というよりは戦後闇市の様相を呈していて、なんとも味わい深いです。 荒川区も再開発が進んでいるようですが、この風景は残してほしいですね。 入口はレトロですが、右手に広がる商店街は充実していました。余談ですが、東京メトロも数年前までは営団って呼んでましたよね。正しくは帝都高速交通営団。 ちょいといかめしい名称でしたが、何でも新しくすりゃイイってわけでもないです。
2009.03.22
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おかげさまで、今週から仕事に復帰しています。ご心配をいただいたみなさん、ありがとうございました。1ヵ月半近く休んじゃいましたが、社会に出てから連続で10日以上休んだのは初めてです。暫定的ですが仕事の責任も軽くなったので、これからはムリをしないで、前以上にテキトーに臨む所存です。(汗)さて、このお休み中にデジカメを買いました。ストレス解消に趣味を・・・という目論見です。買ったカメラは↓コンパクトなデジタルカメラ。 いわゆるコンデジというやつですが、このカメラは一眼レフほど完璧ではないもののそこそこのマニュアル撮影ができます。夜景を撮ってみました。上下とも被写体は同じですが露出時間が違います。上の写真は露出8秒で、下の写真が15秒です。大きいサイズをご覧いただくとわかると思いますが下のほうが明るく写っています。F2.8 8秒 大きいサイズF2.8 15秒 大きいサイズ この下の写真は露出時間を30秒に設定しました。右端に写っている3つの星がオリオン座で、中央ある一番明るい星がこぐま座のシリウスです。(たぶんね・汗)F2.8 30秒 大きいサイズ
2009.03.17
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村上春樹さんの新刊情報です。一冊目は4月25日に早川書房から出る『さよなら、愛しい人』言うまでもなくレイモンド・チャンドラーの"Farewell,My Lovely"のハルキ訳です。 定番の清水俊二訳は 『さらば愛しき女よ』もう一冊は新潮社から出る『1Q84』 こちらは初夏に刊行予定です。 以下は映画系の文芸ネタです。太宰治 『ヴィヨンの妻』松たか子さん主演で映画化されます。詳しくは公式サイト松本清張 『ゼロの焦点』広末涼子さん主演で映画化されます。詳しくは産経ニュース二作とも生誕百年を記念しての映画化とのことですが、太宰治と松本清張ってタメだったんですね。(・∀・)ノシΩへぇ~へぇ~ちなみに、裕福な家に生まれた太宰治は24歳でデビューして39歳で没しました。一方で、貧しい家に生まれた松本清張は、その2年後に41歳でデビューして、太宰治が渇望していた芥川賞を受賞。 81歳で鬼籍に入りました。
2009.03.15
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あなたとは、この世の果てまでいっしょよ。呪いのように。親子、だもの。ママの名前は、マコ。マコの娘は、コマコ。『赤朽葉家の伝説』『私の男』―集大成となる家族の肖像。 <感想> ★★★★★桜庭一樹さんの作品を読むのは7作目になります。 いずれも底流をなすものは同じだと思いますが、その傾向はバラエティーに富んでいます。 比較的笑える『青年のための読書クラブ』 伝奇小説風な『赤朽葉家の伝説』の第一部。 爽やか系の『荒野』 そして、ぶっ飛んでいる『私の男』。 何を書かせても巧い作家だという印象がありますが、作家としての方向性を位置づけるという作品は?と問われれば、答えに窮してしまいます。 そんな読者に桜庭さんなりに回答を示したのが本書『ファミリーポートレイト』なのではないかと思います。 さて、本書は二部構成です。 第一部は、犯罪を犯したと思われる母親と逃亡する主人公、コマコの一人称で語られます。 似た作風だと角田光代さんの『八日目の蝉』がありますが、終始、子供の目線で描かれた本書は依存しあう母娘の姿が生々しいまでに描かれています。 『八日目の蝉』の感想で、前半が桐野夏生さんぽいと書いた記憶がありますが、この作品に関しては桜庭一樹さんのオリジナリティーがいかんなく発揮されています。 葬式婚礼なんて発想がスゴ過ぎます。(笑) とにかくエグいんだけど、それがハンパじゃなくて、読者としては参りましたのひと言に尽きます。 とにかくすげぇ~です。(笑)第二部はコマコが高校生から大人になるまでが語られます。 正直言って圧倒的な第一部と比較すると前半は中だるみの感が否めませんが、狼に育てられた少女がどのように成長するのか?的な面白みと、そこで語られる文学(小説)の世界は読み応えがありました。 一般の固定観念を覆す文学観は読んでいて心地よくもありました。小説というのは地下世界の文化だから、普段は世間全般の注目を浴びるようなことはない。 ごく少数の、本を読む人たちだけに認識されている向こう側の異世界だ。縦軸には家族、横軸には文学を配しながら語られるコマコ28年間の物語は桜庭一樹さん以外描くことの出来ない世界。 本書で桜庭一樹ワールドは確立されたように思います。ラストで、コマコが永遠に失われた時間のために泣くさまが印象的でした。かなりエグい作品なのですべての方におススメとは言えませんが『私の男』と比較するなら格段に読みやすいと思います。 さらにつけ加えるなら、文学は高尚であるとか、読んだ本の数が教養に結びつく。とお考えの方にとって桜庭さんの文学観は違和感を覚えるかもかもしれません。
2009.03.14
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初恋の人から手紙が届きました。↓きたあかり、ひさしぶり。もうミニスカートを見ると「けしからん」と言うクセは治りましたか?毎日のように怒っていたきたあかりをなつかしく思います。きたあかりに私が「何かドキドキしないのよね。最初からだけど」と冷たく言ってお別れすることになったあの日から、もう24年が経ったのですね。月日が流れるのは早いものです。お手紙を書いたのは、とくに用事があるわけではないんです。ただふと思い出して懐かしかったので、思いつくままに手紙に書こうと思いました。ふふ。驚いたかな?思い返してみると、あのころはきたあかりはとても優しくて、大人びていたなぁと思います。私は素直になれなかったから、平気で「きたあかりはどうせ胸さえ大きければいいんだよね!」なんて責めるようなことを言ったけど、きたあかりは「そんなことはないよ。カラダ全体が大事だよ」って優しく諭してくれたのを覚えています。少しヒドイと思ったけれど今でも心に響いています。あのとききたあかりにとって初恋の相手が私かな?私にとっては8人目の彼氏だったかと思います。あ、そうそう、きたあかりは最初からキスが濃厚で少し気持ち悪かったなぁ(苦笑)。でも何かの雑誌で読んでキスの練習してきたって言うから、黙っているしかなかったんですけどね、私。私たちが付き合い始めたころ、きたあかりは「こんな気持ちになることはもう一生ない。ずっと一緒にいてくれ」と言ってくれましたよね。「それはちょっと・・・」と思ったりもしましたが、嬉しかったです。そういう口だけなところもきたあかりらしかったですね。きたあかりと付き合えて本当によかったなぁと思うところは、「恋愛をしないほうが楽なときもある」ということを学べたことです。きたあかりと別れた後、恋愛依存の私が「もうしばらくは恋はいいや」と思えたのは、とても大きいことです。ありがとう。いろいろ書きましたが、私はきたあかりが大好きでした。これからもきたあかりらしさを大切に、当時本気でやっていた宇宙人との交信も続けて(笑)、新しい誰かを幸せにしてあげてください。またいつか会いましょう。では。P.S. きたあかりが誕生日にくれた日本人形、だいぶ髪が伸びました。ココ↓にアクセスすると初恋の人から手紙が届きます。(笑)初恋の人からの手紙リンク先のhamutanさんに教えてもらいました。
2009.03.12
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小金井にある「江戸東京たてもの園」に行ってきました。両国にある「江戸東京博物館」の分館で、中央線の武蔵小金井駅からバスで10分の都立小金井公園の中にあります。江戸末期の農家から昭和初期の商店や民家などが移築されていて、中に入ることも出来ます。昭和初期のものが多いのでレトロ趣味の方におススメです。個人的にツボだったのは・・・・高橋是清邸のゆがんだ窓ガラス(手延べガラス)大正14年に建てられた田園調布の家(大川邸)トップページにも別の写真を貼りました。子宝湯もいい味を出してました。
2009.03.11
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品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々。過ぎ去りし思い出は、輝きを増して胸のなかで生き続ける。失われつつある伝統的な英国を描いて世界中で大きな感動を呼んだ英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞作。<感想> ★★★★★ 突然ですが、ステイングの"Englishman In New York"という曲ををご存知でしょうか? ニューヨークに暮らしながらも英国流の格式と伝統にこだわり、それを貫き通そうとする英国人のことを歌っています。 同じ言語を使う米国と英国ですが、その文化は異なります。小説(文学)の世界に目を転じてみると、その違いをありありと感じることができます。 エンターテイメント系においてもその違いは顕著で、やたらとまどろっこしい英国流にはしばしば辟易とさせられることが多くて、ついつい敬遠してしまいます。 さて、名家に仕える老執事(バトラー)の一人称で語られる本書の舞台は1956年。 旅に出ることになった彼がその折々に過去の出来事を語る設定で、あらすじを読む限りでは、英国流臭さがプンプンしてきます。 ところが読み始めると冒頭からグイグイと引っ張られます。 執事という仕事の特殊性はもちろんですが、主人公のキャラクター造形がピカイチです。 上流社会独特の品格に拘り、生真面目で融通が利かない・・・。 彼は忠実なる執事という立場で封建的な社会に生きる典型的な英国人ですが、さらに言うなら古い体質の大英帝国そのものです。 しかし、著者は英国の風刺小説にありがちなネガティヴな側面でそれ語ろうとはしません。 執事として生きてきた彼の半生。 それを振り返るときに彼が感じる後悔と、それに伴う微妙な心の揺れを静かに、そして終始温かな視線で描いていきます。 特にラストの桟橋でのシーンは秀逸かつ感動的です。 米作品は読むけど英作品はイマイチ苦手という方。 よくわかないけど執事ってカッコよくない?と近頃お思いの方。 ちょっと違うと思うけど『メイちゃんの執事』で執事にハマっているという方にもおススメします。
2009.03.09
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「わかった、貯めよう」 世界一周の費用と年間手取り給が同額だと気づいたナガセは、働く目的として執拗なまでの節約を試みるが…。お金がなくても、思いっきり無理をしなくても、夢は毎日育ててゆける。契約社員ナガセ29歳、自分の年収と同じ世界一周旅行の費用を貯めること、総額163万円なり。<感想> ★★★★☆読み終わって感じたのは、アマ○ンには、この作品のどこが芥川賞なんだっ!とか、つまんない。稚拙である。なんていう一方的なカスタマーレビューが埋めつくされているんだろうな・・ということです。 さて、主人公のナガセは29才の派遣社員。 恋人もなく、結婚した友人と比較するなら極めて宙ぶらりんな格好です。 しかし、いわゆる就職氷河期世代のナガセにとってそれはモラトリアムではなく着地点です。 そんなナガセの日常が淡々と語られる本書はジミだし、行間を読むという作品でもないように感じます。 それを凡庸と捕らえるなら、一方的なレビューを否定することはできません。 ただ、私が感じたのは、他の作家ならこの題材をどのように料理するだろうかということです。 直木賞系の作家なら、女性同士の人間関係をドロドロに描いて、それなりのエンターテイメントに仕上げると思います。 また、一人称を用いれば、主人公の内面に深く入り込んでバリバリの私小説に仕立てることも不可能ではありません。 ただ、そこにドラマは存在しますがリアルは存在しません。 私は、あえてリアルな29歳を描くことに拘った著者と、それを最後まで貫くことの出来る、作家としての力量を評価したいと思います。つまり、芥川賞とはそういうものなのではないでしょうか?
2009.03.09
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昨日(4日)新潟方面に出かけました。 今回は電車で行きましたが、鉄道事情が首都圏と大きく異なっていて ぶっくりしました。まずはこのボタン↓電車のドアの脇についています。なっ、なんとドアの開け閉めはこのボタンでお客さん自らがします。停車してもドアは開きません。 寒いからなんでしょうね。 ドアの内側にも開閉ボタンがついています。 長時間停車の時は乗ってきた人が内側のボタンでドアを閉めるのがマナーのようです。ボタンのついていない古いタイプの電車は降りる人がガラガラと開けてました。 当然ですが、発車時には自動で閉まります。古い電車といえばこれ↓2~3年前、引退したというニュースを耳にした電車です。高崎から北では元気に走っているようです。こんな色の電車も走ってました。 高崎以北は雪が残ってました。国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。で、おなじみの清水トンネル。 かつては関東と日本海側の地域を結ぶ唯一の隧道で、最も重要な拠点だったと思うんだけど、現在ここを通過する列車は一日5~6本です。 ムリして新幹線通してやったんだからそっち使えよ!! ちょっと高いけどな (byJ○東日本) 関越トンネルの工事タイヘンだったんだから電車なんて 乗ってるんじゃねぇよ!(byNE○CO東日本)という前提だと思うんだけど、この寂びれ具合には川端センセイもトホホですね。 お昼ごはんは↓高崎駅にこんな電車が停まっていました。 スーツ姿のお父さんたちもケータイで写真を撮っていました。ということは珍しいモノなのでしょうか?ご存知の方がいらっしゃればご教示くださいませ。
2009.03.05
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今度はホントに降るらしい・・という噂でしたが、ちょっとチラついた程度でした。南関東では、例年二月下旬から三月初旬に掛けて雪が降ることが多いので、雪が降ると春 という季節感です。 というわけで2月の書籍代です。6冊 2,515円 (@419円) 2月の大当たり画像がないけど 大岡昇平『野火』 2月のあたり 二作とも若合春侑さんの作品です。内容が内容だけに・・という感も拭えませんが、二冊目は純粋な恋愛小説として読めました。 現代作家が旧字旧かなを駆使して近代大衆小説風に・・・という点がツボでした。
2009.03.05
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「長崎へ行こうと思う。行っても長崎に用触はないが、用事の有る無しに拘らず、どこかへ行くと云う事は、用事に似ている。だから気ぜわしない」。ヒマラヤ山系氏を共づれの、珍道中がまた始まった。途次、病を得た百けん先生は、舞聊をかこつあまり「なまけるには体力が必要である」という真理まで発見した。走行距離は総計約1万キロ。名作随筆「阿房列車」シリーズはついに完結を迎える。 <感想> ★★★☆☆偉大なる昭和の鉄ヲタ、百けん先生の「阿房列車」シリーズ三作目です。今回の旅では、私の地元も旅されているようなので興味深く読みました。シリーズ一作目と二作目で、百けん先生のユニークな物の見方や考え方については書いたのでここでは触れません。 ただ、百けん先生がこだわった旧かな、旧字体でこのシリーズを読むとずいぶん違った感じになるんだろうなぁ~と思いました。機会があれば、そちらのほうも読んでみたいと思います。巻末に載っているグレゴリ青山さんの『阿房漫画』笑えました。シリーズの一作目と二作目を読み返していたらムショーに旅に出たくなって・・・・衝動的にこんなの買っちゃいました。
2009.03.04
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