JINさんの陽蜂農遠日記

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2026.01.02
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カテゴリ: JINさんの農園
「初日の出」を諦めて、「片瀬東浜海岸」を後にし、富士山の勇姿を見に「片瀬西浜海岸」に
向かおうと、砂浜を歩いていると、突然周囲にザワメキが聞こえて来た。
振り返って見ると、「初日の出」の方向の山の端の上部の一部がオレンジ色に染まっていた。



雲の隙間から「初日の出」の陽光が。



ズームして。



黄金に輝く領域が刻々と変化して。



そしてその輝きも束の間で。







多くの見物客が一斉に国道134号方向に動き出したのであった。



私も「片瀬江ノ島駅」手前の「境川」に架かる「弁天橋」まで戻る。  
赤く染まった富士山の姿 を発見。



ズームして。



そして「境川」に沿って国道134号方向・ 「藤沢警察署 片瀬江ノ島交番」横 まで戻る。
すると東の空の三浦半島の山の端の上が大きく帯状に輝いていたのであった。



慌ててカメラをリュックから取り出して赤の帯の輝きを追ったのであった。



雲に遮られて姿を現さなかった初日の出・・・その代わりに、時を少し遅らせて
天が用意した贈り物のごとくに、三浦半島の山の端の上空で、雲が静かに割れたのであった。



厚い雲の裂け目からこぼれ出たのは、太陽そのものではなく、太陽の記憶。
オレンジ色の光は帯となって空に横たわり、新たな年の始まりを、やさしく、しかし確かに
告げていたのであった。



ズームして。
雲と雲のあいだに、静かに灯された一枚の光の屏風の如くに。
上は重く沈んだ鉛色、下には山の端の深い影。
その狭間だけが、まるで天がそっと開いた扉のように、濃く、あたたかな橙色に満たされて
いたのであった。
初日の姿はなく、ただ光だけが、面となって漂い、雲の奥から滲み出るように広がる・・・
それは「昇る瞬間」ではなく、昇ろうとする意志が空に残した痕跡なのであった。



人々の姿はまだ影のまま、空だけが先に新しい年へ踏み出したかのようであった。
直接の「日の出」は見えずとも、光は確かにそこにあり、希望は雲の向こうで燃えている・・・
そう語りかけてくる一瞬なのであった。



これは 初日の出ではなく、初光(はつひかり)
雲に遮られてもなお、年の始まりを告げるに十分な、深く、やさしい輝きなのであった。
雲の縁がほのかに縁取られ、金色と橙色が静かに滲み合う。
それは太陽が姿を現す直前の輝きではなく、姿を見せずとも、確かに在ることを告げる光。
山々はまだ影のまま、人々もまた、言葉を失ったシルエットとして佇む。
誰も主役にならないこの瞬間に、空だけが、新しい年の幕を静かに開けているのであった。







国道134号「片瀬橋」上から「江の島」の姿を。



小田急線「片瀬江ノ島駅」に向かう「弁天橋」上の人々の姿を。




雲に阻まれた初日の出は、ここで形を変え、帯となり、縁となり、余韻となって現れたのだ。
強い光ではなく、胸の奥にゆっくり沈み込む光。



それは「始まりは静かでよい」とそっと語りかける、元旦の朝の、深い祝福であるかごとくに。



「片瀬橋」の反対側の遊歩道と江の島の姿を。



夜明けの東浜の喧騒がまだ西浜に届かぬが如くに、空は淡く息を整え、その奥から
富士は黙して姿を現していた
雪をまとった稜線は、朝の光を受けてほのかに桃色へと移ろい、まるで新しい年の最初の呼吸を
胸いっぱいに吸い込んだかのようであった。



相模湾の向こうに聳えるその姿は、雄大でありながら、どこか優しい。
祝うでも、励ますでもなく、「ここに在る」という確かさだけを示す富士山の勇姿。
雪の斜面は、白ではなく、夜の名残を含んだ淡い桜色。
太陽がまだ低く、横から差し込む光が、稜線の起伏一つひとつを、やさしく撫でていた。
影は青く、光は温かく、その境目は鋭くなく、まるで呼吸のようにゆっくりと溶け合う。
これは「照らされた山」ではなく、山が自ら光を放っているかのように見える瞬間。



振り返って!、振り返って!!、
それでもなお、振り返る!!!・・・・
夜へ戻ろうとする街を引き止めるように、空が燃えていた。
雲は厚く、道は暗く、車の列はすでに日常の速度へと戻りつつある。
けれど地平の奥だけが、一日の始まりをまだ手放さない黄金色を抱えていたのであった。



そして 太陽が姿を現した
雲の縁を押し上げるようにして、太陽がその輪郭を、はっきりと。
先ほどまで空に広がっていたのは、光の気配、余韻、約束。
けれどこの瞬間、それらは一点に収束し、「在る」ことを否定しようのない輝きとなって。
信号、標識、建物・・・
街の構造物はすべて影となり、主役の座を潔く明け渡す。人工の光はまだ点いているのに、
その存在を忘れさせるほどの力なのであった。



太陽は輪郭を失い、眩しさだけが、面となって広がるのであった。
空も雲も、街も、すべてが同じ金色の息の中に溶け込み、境界という概念が、一瞬
消え去ったかのように。
信号は赤を灯し続け、規則正しく時を刻んでいる。
けれどその下で、光は一切のルールを超えて降り注ぐ。
止まれも、進めも、意味を持たない時間なのであった。



朝の光がすっかり街に行き渡り、空はもう何事もなかったかのように澄んでいた。
その下で、国道134号上り線は、静かな列を成して動かない。
ヤシの木、ホテル、店舗の看板・・・湘南らしい輪郭が整然と並び、
非日常だった夜明けは、ここで完全に日常へと接続されるのであった。



雲はまだ空を手放さず、その合間から、太陽が低く、まっすぐに街を見つめていた。
光は斜めに差し込み、信号機や街路灯の影を長く引き延ばす。



低く昇った太陽が、ヤシの幹のあいだをすり抜けるように光を放つ。
ここは南国でも、旅先でもない。湘南の日常に現れた、束の間の異国の如くに。
逆光に立つヤシの木は、一本一本が黒いシルエットとなり、空に向かって、静かに祈るよう。
その葉先は風を受け、光を掬い取る器のように揺れていた。



少し歩き、立ち位置が変わるだけで、同じ太陽が、まったく別の表情を見せ始めるのであった。
ヤシの列は奥行きを帯び、一本一本が時間の柱のように並び立つ。
その間を縫うように、光は低く、静かに、しかし確実に進んでくる。
先ほどは「コラボ」だった太陽とヤシは、ここではもう一体となり、影と光のリズムを
刻み始める。葉の隙間からこぼれる金色は、朝そのものが呼吸しているかの如くに。




                                 ・・・​ もどる ​・・・




                ・・・​ つづく ​・・・




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Last updated  2026.01.02 18:05:33
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