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神輿や行列を先導する白装束の多くは、神職や「白丁(はくちょう)」と呼ばれる
お祭り用の伝統的な奉仕衣装。
赤い顔・長い鼻の人物は、姿から見て 猿田彦(猿田彦大神)。

祭列を先導する猿田彦
。赤い顔に長い鼻、華麗な金襴の装束という異彩を放つ姿。
そして足元を見ると、なんと履いているのは「 一本歯下駄
」!
天狗を思わせる姿で、絶妙にバランスを取りながら祭列を導いていくのであった。
猿田彦に続いて進む、 神事を担当する一団
。
手前の二人は、黒い烏帽子をかぶり、淡い青緑色の装束を着ている。
これは神職の装束で、手前の方が持っている枝は榊(さかき)。
白い紙垂(しで)も付けられていた。
榊の後ろに立てられた 紫・白・赤・黄・緑の五色の幡(はた)が続く。
それぞれの幡には同じ紋が白または赤で染め抜かれていた。
中央を見ると三角形を三つ組み合わせたような意匠があり、その周囲を植物状の文様が
囲んでいた。
江島神社の神紋「 向い波三つ鱗
」。
中央の三つ鱗は北条氏の三つ鱗にまつわる江の島の伝説に由来し、それを取り囲む波が
海の神・江島大神にふさわしい意匠となっているのだ。
ちなみに中央の「三つ鱗」には、北条時政が江の島の岩屋に参籠した際、弁財天が大蛇となって
海へ消え、そのあとに三枚の鱗を残したという『太平記』の伝説が関係していると。
江島神社の神幸祭の行列はさらに続く。
白衣に緋袴姿の巫女たちは、榊などを載せた折敷を胸の高さに捧げ持ち、白装束の供奉員と
ともに厳かに進んでいく。華やかな祭りの中にも、神事としての凛とした雰囲気が漂っていた。
中央の男性は、 黒い烏帽子(えぼし)をかぶり、緑色の狩衣(かりぎぬ)系の装束を
まとった神職
。 手にしている細長い木製のものは、神職が神事の際に持つ笏(しゃく)
。
金色の紙垂を付けた祓具を手に、静かに進む巫女
。
その後には、立烏帽子に緑の狩衣をまとい、笏を手にした神職が続く。
祭列はいよいよ神事らしい厳かな雰囲気を増していく。
そして踏切の手前に「神輿」の姿が。

「江ノ電」が通過すると、神輿の姿がハッキリと。
そして、いよいよ 江島神社・八坂神社の宮神輿
が姿を現した。
金色の鳳凰を頂き、朱色の飾り綱に彩られた豪華な神輿。
「八坂神社」と記された提灯を掲げ、大勢の担ぎ手とともに江ノ島駅前を通過し
踏切を進んでいく。祭りはいよいよ佳境へ――。

踏切を通過。
ズームして。
そして、八坂神社の神輿が目の前へ。金色に輝く豪華な神輿を、太く鮮やかな朱橙色の
飾り綱が包み、「八坂神社」の提灯が揺れる。
担ぎ手たちの肩に支えられ、熱気とともに江ノ島駅前をゆっくりと進んでいった。
そして神輿は 「江ノ島駅入口」交差点を右折し、国道467号に入り龍口寺に向かって
進む。
神輿の担ぎ手とその一行の安全確保に懸命な女性の姿も。

私も反対側の歩道を進み、神輿を追いかける。
インバウンドの旅行客もスマホを構えて神輿の撮影を。
車線側にはロープを張り安全確保。
住まいの2階のベランダから覗き込むオバチャンの姿も。
これぞ「高みの見物」!!
そして、八坂神社の神輿は大勢の供奉者と担ぎ手に囲まれながら 、無事に「龍口寺」前へ到着!!
沿道には神輿をひと目見ようと多くの人々が集まり、警察官も交通整理に大忙し。
金色の鳳凰を輝かせた神輿を中心に、龍口寺前は祭りの熱気に包まれていた。
そして神輿は、江ノ電ファンにも人気の「龍口寺前交差点」へ。
道路上を大きくカーブする江ノ電の線路を横切り、腰越方面へと進んでいく。
いつもなら江ノ電の電車にカメラが向けられるこの場所も、この日ばかりは八坂神社の神輿が
主役なのであった。
神輿の渡御を安全に進めるため、パトカーも出動。警察官による交通整理のもと、一行は
いよいよ小動神社へと向かう。
この時に、江ノ電が来ればと我儘な後期高齢者がいたのであった。
その先でも、八坂神社の神輿と江ノ電のコラボをカメラで追う。
その先でもカメラを構え、八坂神社の神輿と江ノ電が間近ですれ違う、祭りの日ならではの
一瞬を追う。
「 令和八年
小動神社 天王祭執行のお知らせ
小動神社 天王祭
皆様の応援ご協力を頂き、賑々しく執行出来ますことを、深く感謝申しあげます。
◆ 出御祭=7月5日(日)
午後4時半 拝殿前式典後 町内巡幸
→午後8時 御仮屋へ還幸
◆ 宵宮祭=7月11日(土)
午後6時 五ヶ町文化部連合による流し踊り
下町→浜上
午後8時半頃散開
◆ 神幸祭=7月12日(日)
午前9時半 御仮屋前式典後 町内巡幸
→午後7時半頃神社へ還幸
腰越 各町内会 御一同様
令和八年六月吉日
宗教法人 小動神社」
中央、上に 小動神社の社紋「丸に隅立て四つ目結」
創建者と伝わる近江源氏・佐々木盛綱の佐々木氏の「四つ目結」に由来する紋。

江ノ電500形(501編成)を挟むように、左右に二基の神輿が左右に。
右側の紫色の太い飾り綱を掛けた神輿が待っていた小動神社側の神輿
。
ここから2つの神輿による合同渡御になるのであった。
祭りの熱気に包まれた腰越の街中を、神輿のすぐ脇をすり抜けるように江ノ電がゆっくりと
進んでいく。まさに腰越ならではの光景であった。
この日の天王祭・神幸祭の追っかけはここまでとし、江ノ電・江ノ島駅まで引き返したので
あった。
江島神社を出発した八坂神社の神輿は、多くの人々に見守られながら龍口寺前を経て腰越へ。
白装束の神職や巫女、腰越五ヶ町の人々が連なる行列、そして狭い道路を神輿のすぐ傍らで
行き交う江ノ電――。そこには、長い歴史の中で受け継がれてきた祭りと、日々の暮らしを
支える江ノ電とが自然に溶け合う、この土地ならではの風景があった。
とりわけ、八坂神社と小動神社、二つの神社の神輿が行き交い、そのすぐ横を江ノ電が走る
光景は実に圧巻であった。祭りを守り伝える人々の熱気、沿道を埋める見物客の笑顔、そして
その間を縫うように走る江ノ電――。神と人、そして街が一つになる一日
。
久しぶりに追いかけた天王祭・神幸祭は、湘南・江の島、腰越の歴史と文化を再び肌で感じる、
忘れ難い一日となったのであった。
これより以降の祭りの様子は、 以前のブログ
👈️リンク を参照願います。
江ノ電・江ノ島駅。
藤沢駅に向かって境川を渡る。上流側の片瀬山方向を見る。
さらにシャッターを押す。
そして藤沢駅から小田急線に乗り帰途についたのであった
・・・もどる・・・
・・・完・・・
江戸東京博物館へ(その38) 2026.09.07
江戸東京博物館へ(その37) 2026.09.06
江戸東京博物館へ(その36) 2026.09.05