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【送料無料】女たちのジハード価格:740円(税込、送料別)※実際に読んだのは右の単行本です。探したけれどありませんでした。 左は文庫本です。今から15年ほど前、「失われた10年」といわれた、平成不況真っ只中の20代中半~30代中半のOL3人の話。僕自身もあの頃は本当にきつかった。勤めていた会社からは給料が4ヶ月出なかったし(僕がやめてから倒産)、それでいて、半年後には結婚しなければならなかったし、転職した会社は、社長と僕の2人だけ...。将来がすごく不安でした。でもでもでもでも、特にがんばったわけでもないのですが何とかなるんです。年齢も30を過ぎてしまい、なんとなく結婚もあきらめかけているアパート暮らしの康子。30前であとがない。結婚を猛烈に意識しているが、いつもうまくいかないリサ。20台半ば、自分の英語力を生かした仕事をしたいともがき続ける沙織。この同じ損保会社の3人の同僚女性が、結婚、仕事、生活に悩み、それを積極的に、あるいは流されながらまたは、偶然に、自分の人生を新しいステージにもって行く過程を描いた物語です。彼女たちの努力、自分の人生を何とかしてやろうという気概に非常に感動してしまいました。読んでいると、悩みまくって不安だったあの当時がよみがえってきます。男女を問わず是非読んで欲しい作品です。たぶん、2011年読んだ本のBEST3に入る傑作ではないでしょうか。100円本に栄光あれ!!
Feb 26, 2011
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夏の約束価格:1,260円(税込、送料別)なかなかPOPな装丁で、カバーは透明なプラスチックです。でもってタイトルが「夏の約束」。「きっと高校生の純愛物語かな。」と思いながら読み始めました。物語冒頭の部分でマルオが恋人のヒカルにベッドの中で語り合います。ヒカルは自分のことを「俺」などといってる。「なんだ、ずいぶんはねっ返りの女だなぁ。新宿鮫の昌かこりゃ。」と思って読み進めると両方男と判明。「なんだよ。モーホーの話か...。」登場人物も、性転換した男だの、養護学校に通っていた兄を持つ女だの、どこか一般社会になじめない人たちが出てきます。そういう人たちが「八月にみんなでキャンプに行こうね。」ということで「夏の約束」。最近ではテレビにこういった方々が大挙して出ていますし、文体もやわらかく強烈な差別描写もなかったので、割とすんなり読むことができました。ただなんとなく嫌悪感というか、ツボにはまらないというか、何かもやもやしたものが残ったちょっと後味の悪い作品でした。作者は男性で、どうやらそちらの方の人なようです。100円本に栄光あれ!!
Feb 20, 2011
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【送料無料】憑神久しぶりに浅田次郎の長編を読みました。やはり、短編と比べて長編は格段に面白い。主人公も長編の分丁寧に書き込まれていて感情移入がしやすい。時は江戸末期、養子先から離縁され出戻って来た居候の侍、別所彦四郎は出店で酔った帰り道に尿意を催し、川で用を足します。その時転んだ拍子に今にも朽ち果てそうな稲荷様を奉った祠を見つけます。実家に戻ったとはいえ、武士としての仕事もなく、家には既に兄夫婦が家督を継いでおり非常に肩身が狭い。その見つけた稲荷についつい手を合わせ拝んでしまったのが運の尽き。3人の悪神様に取り憑かれてしまいます。1人目は貧乏神、2人目は疫病神、そして最悪の3人目の神とは...。幕末という激動の時代、家とは、家族とは、武士道とは...。泣かせる内容になっています。人情作家の本領発揮の作品「憑神」!これはお勧めです。なんか、宣伝みたいになっちゃった。100円本に栄光あれ!!
Feb 19, 2011
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【送料無料】受け月価格:500円(税込、送料別)※実際に読んだのは右の単行本です。探したけれどありませんでした。 左は文庫本です。夏目雅子の元旦那さんです。売れに売れた作家ですが、嫉妬というか、そのことがすごく嫌で今まで1冊も読んだことがありませんでした。しかししかし、やっぱり売れっ子作家だけはあります。人間の心の描写がうまい。頭抜けています。受け月は「野球」をテーマにした全7編の短編です。それぞれの主人公は自分の子どもや恋人、夫など身近な人に「野球」を通して接していくのですが、彼らの気持ちが手に取るようにわかるんです。浅田次郎もこの「人の心」の書き方がうまいのですが、「これでもかーー」というくらいのお涙頂戴が鼻につくことがあります。反対に伊集院静はそこら辺を素直に書いていて読者の心にすっと入ってきます。久しぶりにすごい作品、作家に出会いました。感動です。「またこの作家の小説を読みたいか?」と問われれば「読みたい」と答えるでしょうが、多分読まないと思います。夏目雅子を盗られた恨みは深いんです。100円本に栄光あれ!!
Feb 17, 2011
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巷説百物語(続)価格:2,100円(税込、送料別)巷説百物語の続編です。前回は1編1編が独立した話になっていましたが、今回のお話は全て続き物になっています。山岡百介という戯作者の視点から物語が進行していきます。山猫廻しのおぎん、彼女の育ての親の御燈の小右衛門、小右衛門の出身地土佐の一党、そこを領地とする小藩。などなど物語はどんどん展開して行き最後に百介と小股潜りの又市とその一味との別れで締めくくられます。この続編だけでも十分楽しめますが、話が前回の短編の間々に起こったこととしてつづられている部分もあるので、やはり前作、巷説百物語の知識は必要でしょう。全編続き物になっているので、前作に比べて非常に読み応えがあり、切れることなく読み進むことができました。世界感もしっかりしてきて、安定しています。非常に面白い。次作の「後巷説百物語」は直木賞を取っているので非常に楽しみです。100円本に栄光あれ!!
Feb 13, 2011
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【送料無料】月のしずく価格:610円(税込、送料別)※実際に読んだのは右の単行本です。探したけれどありませんでした。 左は文庫本です。義理と人情の泣かせ屋、浅田次郎の短編集です。「今回も泣かせてくれるかな」期待を胸に読み始めます。全7編からなっています。この本の主人公の年齢はだいたい30~40代、不倫、駆け落ち、愛のない生活などをテーマとして描かれていました。出てくる男がみな優しすぎる。僕にいわせれば「腑抜け」です。「同じ男としてどうなんだこれは?」という憤りをもってしまい、最後まで泣けませんでした。話の展開がとっぴ過ぎるものもあります。「ありえないだろう....。」「浅田次郎でも泣けない本があるなんて...。びっくり」100円本に栄光あれ!!
Feb 2, 2011
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【送料無料】廃墟に乞う価格:1,680円(税込、送料別)「なんか、タイトルが『廃墟にGO!』って感じだなぁ。」ということで買いました。中身はぜんぜん違ったのですが。。。全6編の短編集です。最初の1編目をちょっと読むと、主人公刑事はある凶悪事件でPTSDになって休職中の身になっています。周りに出会う人も「あ~、あの事件で!」ってなかんじで、その事件を知っています。「あっ、これは続き物だな。」と直感して読むのをやめて、会社について早速調べます。しかし、いくら調べても前作の情報がまったく出てきません。「おっかしいなぁ。」と思いつつ読むことにしました。北海道警の仙道刑事はPTSDにかかって休職中、そこへ在職時に出会った人々から殺人事件の捜査依頼が来ます。仙道は善意で捜査をするのですが、休職中なので、大っぴらには捜査できません。しかし、全事件を解明へと導きます。敏腕デカ。直木賞をとっているのでちょっとは期待したのですが、短編なので主人公描写に踏み込みが足りず、主人公を魅力的に描けてないような気がします。また、ページ数の兼ね合いか、いきなり「事件わかった!」的なものもありました。「全く主人公になりきれん!」というのが感想です」。最終章ではPTSDになった事件が申し訳程度に描かれていました。「続き物じゃなかったんだ。」こういう推理シリーズの短編集というのは、まず長編があってこそ感情移入が出来るものです。主人公の背景が全然ないのは、全くつらい。そんな、本でした。100円本に栄光あれ!!
Feb 1, 2011
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