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【送料無料】Go(ゴウ)価格:1,470円(税込、送料別)窪塚洋介、柴咲コウ出演で映画にもなりました。なんだか暗い映画だったので、この本も買ったはいいけどなかなか読む気になれずに一年くらい放ってありました。芥川賞の「蔭の棲みか」もそうですが、在日韓国人、朝鮮人を扱った映画や小説はテーマが暗くなりがちで、かつ責められているようであまり好きではありません。さて、いやな気持ちを持ちつつも読み始めたのですが、結構面白い。「蔭の棲みか」と違って、主人公の気持ちが前向きで、周りに流されずきちんと一本筋が通っています。また、文章も一人称で語られており、文体もいい意味で軽さを伴っていて、主人公に感情移入しやすく読みやすい。在日である自分と、日本の女の子との恋愛、数少ない友人との関係、親子の愛情などをユーモラスに描いていて好感が持てました。金城一紀も伊集院静のような作家になれるでしょうか。今後の活躍に期待が持てそうな作家でした。100円本に栄光あれ!!
Apr 29, 2011
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あやしうらめしあなかなし価格:1,575円(税込、送料別)浅田次郎の日本的怪奇ホラー短編集です。ずいぶん気合を入れて描いています。得意の人情話が絡む話も2話ほどあるにはあるのですが、その他は怖がらすために一生懸命描いています。ただ、餅は餅屋です。その道の一流ホラー作家と比べるとドキドキ感はほとんどなく、「ほー、そうですか。怖いねぇ。」位になってしまっています。今までにない新しい分野に果敢に挑戦し始めているのでしょうか。これは、その第一作目に当たるとするならば、もともと筆力のある作家なので、これからのこの分野での活躍には期待が持てます。浅田次郎の伸び代はデカイぞー!100円本に栄光あれ!!
Apr 27, 2011
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【送料無料】苦役列車価格:1,260円(税込、送料別)直近の芥川賞作品がもう100円コナーに並ぶとは。。。。大丈夫か!?出版業界!!私小説です。自分のことを別名で名乗り、自身の経験や考えを小説風に描く文章です。主人公、「北町貫多」の19歳頃の港湾労働者として働いていたころの話「苦役列車」と、40歳頃の私小説家として、各小説賞に名前が挙がり始めた頃の話「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」の2編が収録されています。「苦役列車」では、主人公の駄目っぷりに、読んでいて結構切なくなるのですが「なんかこういう奴いるよな」と結構冷めた思いにもとらわれました。少し自堕落なところのある男(自分も含めて)だったら、「一歩間違えればもしかすると似たようなことになっていたろうな。」と思わせるものがあります。読んでいて気持ちのいいものではないのですが、なんとなく共感できるところがある不思議な小説でした。100円本に栄光あれ!!
Apr 24, 2011
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山妣(やまはは)(上巻)価格:700円(税込、送料別)山妣(やまはは)(下巻)価格:540円(税込、送料別)※実際に読んだのは右端の単行本です。探したけれどありませんでした。 左2冊は文庫本です。またまた、すごい本に出会ってしまいました。大傑作です!!。読み終わったあと、虚脱感、疲労感、絶望感などがない交ぜになって襲ってきてぐったりです。明治初期のある廃れた鉱山を有するある長岡近郊の村。その村の山奥には世を捨て去った山姥(山妣)が住んでいます。その山姥を中心にして話は進みます。物語は3部からなっており、村の話、山姥の若い頃の話、そして、山姥とその家族や村の人々の話です。特に3部目は話が切れる度に休憩を、入れなくてはならない位に堪えます。読んでは休憩、読んでは休憩。結構時間がかかってしまいました。明治初期の絶望的な農民、鉱山夫、遊女、マタギの暮らし、濃密で残酷な人間同士の係わり合い、そして、わずかな希望。それら全てが力強く、現実離れして描かれています。この力強さは高村薫の「マークスの山」を読んだあとにも感じました。その後、高村薫の合田刑事シリーズは一通り楽しみましたが、坂東眞砂子は「もういい。」と思えるくらいに負のエネルギーに満ち溢れています。ただ、また何年かして元気のあるときにまた読みたい。100円本に栄光あれ!!
Apr 23, 2011
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【送料無料】二つの山河価格:490円(税込、送料別)※実際に読んだのは右の単行本です。探したけれどありませんでした。 左は文庫本です。久しぶりの歴史ものです。全3話からなっています。表題作の「二つの山河」は直木賞も取っていて期待していたのですが、ちっとも面白くありませんでした。第一次世界大戦時、ドイツ人俘虜の収容施設(坂東俘虜収容所)の軍人で所長の松江豊寿の伝記なのですが、歴史の副読本か研究論文を読んでいるようですごく眠い。豊寿の家系はこんな風で、収容所ではこんなことやあんなことをやって、退役後は市長をやって、晩年はこうで、死後ドイツ人に感謝された....。豊寿のいろんな資料をつなぎ合わせてまとめたもの。物語の態を一切取っていません。何で?何で?何で?直木賞!?怖いよ直木賞!他2話は幕末のお話を扱ったものですが、こちらはまぁ読めました。面白かったです。ただ、会話が少ない。やはり途中、資料的な文章が入り込んでつっかかりました。こんな直木賞もあるんだなぁ。100円本に栄光あれ!!
Apr 16, 2011
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【送料無料】楽園(下)価格:1,700円(税込、送料別)さあ、いよいよ下巻です。前畑滋子の努力の甲斐あって、隠された悪が暴かれ一応の決着がつきます。ただ、そもそもの依頼が子供を不慮の事故で亡くしたおばさんの、息子の絵の秘密を解き明かしてくれというものなので、やはり、緊迫感の欠けるラストになってしまいました。滋子の努力は敬服に値するものなのですが、「摸倣犯」と比べると緊迫感がまったく足りません。追い詰められるというか、恐怖の体験とか...、そういうものがないんです。滋子と他者との会話のやり取りは、それなりに面白かったんですけどねぇ。すごーく期待して読んだんだけどなぁ。しょぼーん。でも、まったくつまらないわけじゃないんですけどねぇ。100円本に栄光あれ!!
Apr 14, 2011
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【送料無料】楽園(上)価格:1,700円(税込、送料別)大ヒット作「摸倣犯」事件から9年後。ライター「前畑滋子」が主人公になって描かれています。「摸倣犯」の続編ではありませんが、話の取っ掛かりや、登場人物への関連付けで「摸倣犯」事件が登場ます。ある程度知識があったほうが読みやすいでしょう。ちなみにクソ映画「摸倣犯」はまったく参考になりません。今はタウン誌の編集をしている前畑滋子に、ある依頼が仕事仲間から舞い込みます。先日息子を亡くした女性に会って話を聞いてやって欲しいというものです。滋子は言われたとおり女性に会い話を聞くと、息子の描いた絵の中に彼が死んだ後に発覚した殺人事件を思わせるものがあるというのです。そうして、その子の生前描いた稚拙な絵を何枚か見せられます。その中の一枚に「摸倣犯」の殺人の舞台となった山荘の絵を見つけます。その絵の中には、警察しか知りえないあるものも描かれていました。「何故、この少年は知っていたのだろう。」滋子は摸倣犯事件の傷を抱えつつも調べ始めます。今回は摸倣犯のときの様な、敵と言える人物が登場しないので、ちょっと緊張感に欠けます。人に会って話を聞き、情報を得てまた次の会うべき人物への手がかりとする、そんな展開です。ただつまらないことはないです。宮部みゆきの文章は、会話や内面表現が少しくどくて話が長くなることがあります。ただ、その分各登場人物がどういった人物であるのかが読者に伝わりやすく、とても読みやすい。さて下巻が楽しみです。100円本に栄光あれ!!
Apr 11, 2011
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シェエラザード(下)価格:1,680円(税込、送料別)物語はいよいよ終盤へ入っていきます。しかし、まだまだ登場してくる人たちがいます。下巻に入ってからは、各章ごとに話の主となる人がころころ入れ替わります。いったい誰に感情を持っていけばいいのでしょうか。話も、一応引き上げが決まったというところで打ち切り。なんか尻切れトンボで終わってしまいました。上巻はスピード感あふれる展開で後に期待を持たせる内容でしたが、下巻は登場人物を出しすぎて広がりすぎた話を終わらすためだけに描かれたものになってしまいました。途中、話の主になった登場人物のその後もはっきりしません。なんだか中途半端だなぁ。100円本に栄光あれ!!
Apr 8, 2011
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シェエラザード(上)価格:1,680円(税込、送料別)阿波丸事件を元にしたフィクションです。この本では「弥勒丸」という名前になっています。上下2巻で、話の進め方は現代と過去が交互に出てくるというものです。現代は、米軍の魚雷により沈没した弥勒丸を引き上げようとする、ヤクザ2人と元新聞記者の女性が中心となっています。過去は弥勒丸の船上にいる人(船員や軍人)などが中心です。こういった二部構成はとにかく登場人物が多いのが面倒くさい。上巻では、とりあえず登場人物を出し切って、話の道筋をつけたというところで終わっています。下巻では過去と現代が絡み合って結末まで行くのでしょう。登場人物はさすが浅田次郎だけあって、情感豊かに描かれて魅力的な人たちばかりです。さてさて、引き上げはうまくいくのでしょうか。そして、何故安導権をもった弥勒丸が沈められなければいけなかったのか。あ~下巻が楽しみです。100円本に栄光あれ!!
Apr 3, 2011
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※楽天BOOKSでは文庫さえ取り扱いなしでした。高円寺純情商店街の3作目です。60年代の高円寺北口商店街、江州屋乾物店の一人息子の正一君、中学3年生の時を描いています。哀惜篇というタイトル通り、人の死がメインテーマになっています。父親の俳句仲間で変人の棚橋挑太郎さんが引き起こす数々の騒動。それに巻き込まれる父親、母親、犬のピーコ、地元ヤクザの蝮のマサ、父親の俳句仲間の白鳥さんなど..。彼らを正一君は少年らしい素直な気持ちで見ています。また、自分自身も、後輩の相談事、新しくやってきた江州屋女性店員、自身の高校受験などで悩みます。全章通して、暗い話が続き、今までの、くすっと笑える「高円寺純情商店街」とは全く違うお話でした。こういう出来事を通して正一君は大人になっていくのでしょう。この本以降「高円寺純情商店街」シリーズは出ていません。あまりに悲しすぎるので、続編「高円寺純情商店街 大団円篇」が欲しいところです。100円本に栄光あれ!!
Apr 2, 2011
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【送料無料】前巷説百物語価格:2,100円(税込、送料別)1話100ページちょっとの全6話。相変わらずボリュームがあります。電車の中の本を持つ手もプルプル震えてきます。このシリーズ、読み始めて早4作目です。とにかく当たりはずれの差が大きい。今作はどうなることやらドキドキしながら読み始めました。今回は又市が裏の世界に入る前の話しです。どうやって又市が仕事を覚えて行ったか、そして何故裏の世界に入って行ったか、ただの双六売りがどうして御行になったのか。仇敵・祗右衛門との戦い、御燈の小右衛門との係わり合い、そして、その後の大切な仕事の相方となる、山猫廻しのおぎんとの出会い。それらが、他の魅力ある人々とともに生き生きと描かれています。このシリーズの最高傑作ではないでしょうか。直木賞はこの本で受賞すればよかったのに。文句なしの1冊でした。100円本に栄光あれ!!
Apr 1, 2011
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