hongming漫筆

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1998.08.26
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カテゴリ: 江戸時代を知る




 イギリスの「プラントハンター」が見た幕末の日本と北京。ただし、北京についての記述は非常に少ない。
 イギリスにない植物を求めて精力的に歩き回り、できるだけ多くのものをイギリスに送って根付かせようとした人物による見聞記。特に植物学上のことばかり語っているわけではなく、日本の風俗について冷静に語っている。少なくとも、イギリスのようではない、という理由で低く評価する、などということはない。ただし、日本の植物への感心は感じられるが、日本文化への愛情は感じられない。
 また、イギリスの国益が最優先という点は譲れないらしく、「われわれは一国民として、あらゆる悲惨がつきまとう戦争は大嫌いだが、とかく戦争を広範囲にわたる領土の一部の出来事として、他人事のように思いがちである。しかも複雑多岐の通商のために、既述の新しい条約の結果、やむなく日本と戦うかも知れぬという、余りにも多くの問題が予測される。」などと述べている。(280ページ)つまり、商売のためなら戦争も辞さないのだ。
 この引用のように、訳文は、いくらかわかりにくいところがあるが、もとは1969年に出版された本。しかも訳したのは薬学博士で武田薬品の副社長になった人物。30年前には自然な日本語だったのかもしれない。「中国」ではなく「シナ」という言葉が随所に出てくる。今のように出版社の自主規制などなかったのだろう。





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Last updated  2005.04.01 20:32:04
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