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2000.03.12
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 『大菩薩峠』の「甲源一刀流の巻」から「女子と小人の巻」まで九巻。
 四十一巻まではあるのだから半分も読んでいない。
 未完の小説だということは知っていたが、たしかにこれは終わりようのない話だ。
 登場人物がどんどん増えていき、それが複雑に絡み合い、物語が広がっていく。
 主人公は机竜之介というわけではない。
 たしかに机竜之介を中心に物語が進んでは行くのだが、新の主人公は、中里介山の作り出した世界そのものである。
 新撰組なども背景にあり、かなり幕末なのだが、四十一巻のあたりではいったいいつになっているのだろう。
 文体はですます調で、穏やかなのだが、それがまた虚無的な雰囲気をかもしだす。
 現代仮名遣いになおしてあるのだが、「じゃ」はすべて「ぢゃ」になっている。「面目丸つぶれぢゃ」という具合。

 島田虎之助と並ぶ人物として「男谷下総守」という名がでてくるが、「男谷」に「おとこや」とルビが振ってある。これは勝海舟のいとこの「男谷精一郎」であり、「おだに」のはずだ。





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Last updated  2005.04.01 20:49:23
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