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2000.07.16
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 二十年程前に一度読んだことがあった。
 覚えているのもあったがほとんどは忘れていた。
 「ひやめし物語」「よじょう」(題がひらがななのがいい)「こんち午の日」「なんの花か薫る」「ちゃん」はおぼろげに覚えていた。こういうものが山本周五郎らしい、というイメージがあるためだろう。
 表題作の「大炊介始末」や「山椿」も、山本周五郎らしい作なのだが、その「らしさ」が鼻につくきらいがある。
 その点、「落ち葉の隣り」は、意外な終わり方をする小説だった。
 同じ長屋ものでも「おたふく」とは大違いである。
 「なんの花か薫る」は、結局は武士は武士として生きる、という話。「人情裏長屋」の信兵衛が最後は武士として生きる道を選ぶのと代わりはない。ただ、その結果が人に与える影響が全く異なっているだけである。

 新潮文庫の山本周五郎短編集としては、これが最初に刊行されたものらしい。
 解説に「これまで作者が短編小説で企てたいろいろなこころみを分類し、各分野から数作を選んで一冊にまとめるという編纂《へんさん》方法をとってみました。」とある。


 「審しげ」(p55)は「いぶかしげ」か?
 「わりといいでしょ」(p97)。「おたふく」は昭和二十四年の作だが、すでに「わりに」ではなく「わりと」と言っていたらしい。
 「先立つ不幸」(p184)。「不孝」の誤植だとは思うが。





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Last updated  2005.04.01 20:50:14
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