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2004.05.17
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共依存症 いつも他人に振りまわされる人たち(メロディ・ビーティ/村山久美子)


 「共依存症」という言葉を初めて知った。
 そもそも共依存症とは何か、というと、それがよくわからない。
 他人の世話にとりつかれ、自分を失ってしまい、相手のために何かしているようでいながら実は相手を支配しようとしているという症状があるのだが、阿それは表面的なことで、本人が自覚していない心の奥底に潜む心理状態であるようだ。
 薬物やアルコールの依存症の人と一緒に暮らしている人がなりやすい。
 著者はかつて薬物依存症であり、自分も共依存症であり、自身の体験や、カウンセラーとなって見聞した事例を豊富にあげている。
 各章の初めには、誰かの言葉がおかれているが、「感情を抑えるたびに、胃に点数が加算される……」(p227)は大いに同意できる。
 共依存症から脱却するための具体的な方策もいろいろあるのだが、そのまま日本では通用しないのある。
 例えば、「私たちは、神に依存することもできる。神は私たちのそばにいて、気にかけてくれる」(p188)、「怒りが恨みに転化する前に、聖職者などに話すのもいい」(p257)などがそうだ。

 しかし、心が愛情で充たされているというわけではない。
 「共依存症者のほとんどは、心の中で何百回も相手の葬式に参列しているはずである」(p266)ということだ。





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Last updated  2005.04.01 16:56:44
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