ふさの国から 晴走雨読パパの日記帳

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2025.09.26
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テーマ: 読書(9606)
カテゴリ: 読活(読書)
本書が刊行されたのは2022年2月。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」に合わせて書きくだされたものに違いない。
ドラマも本書のストーリーも、ネタ元は吾妻鏡で同じだから当然かもしれないが、本書を読むとドラマの筋立てや人物の描写が反芻されて、名場面が蘇ってくるのだ。
それでも、ドラマとは違った描写で、意外な結末に心が躍る。
歴史の面白さは、事実を通じて、当事者たちの気持ちを想像することにある。源頼朝や北条政子、北条義時といった歴史の檜舞台に立った人物から、周辺の人物まで、何を考えて行動したのか、心の内面を想像することは勝手で自由である。そして、考える人の数だけ物語が生まれる。
本書は、折しも13の物語から成る。そして13の舞台が設えてある。その点で、本書は、「もう一つの鎌倉殿の十三人」といえるし、「鎌倉殿の十三舞台」ともいえるだろう。

特に引き込まれたのは、「実朝の猫(砂原浩太朗著)」。
語り手は、なんとプライドの高い猫である。
そんな猫は、実朝の御台所に可愛がられ、夫妻に家族のような連帯感を持っている。
ところが、鶴岡八幡宮での暗殺の現場を目の当たりにし、無常観にひたるという物語。

感情を押しつけていないのに、哀しみに引き込まれた。
砂原浩太朗さんの物語は初めて読んだが、凄いと思った。
直木賞作家で、「いのちがけ」、「高瀬庄左衛門御留書」、「黛家の生涯」等の作品があるらしい。
これは読まずにはいられまい。








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Last updated  2025.09.26 05:00:07
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