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2008.11.25
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http://www.asahi.com/edu/news/OSK200811250003.html



大阪府の橋下徹知事や府教育委員らが直接、府民と意見を交わす府民討論会が24日、大阪市内で開かれた。テーマは「大阪の教育を考える 教育日本一をめざして」。参加者からは競争を強いることに疑問の意見も出されたが、全国学力調査の成績向上をめざす橋下知事は、子どもが将来の夢を実現するためには競争に耐える力をつけることが必要と持論を訴えた。
討論会には約1700人が参加。抽選で選ばれた府民から「競争をあおるほど学ぶ意欲が育たない」「教育は競争や比較とは違う」との意見が出た。橋下知事は「社会に出たら全部競争。競争を否定して、競争の荒波に子どもたちを放り投げて後は知らん顔する。一部の教員の無責任な態度だ」「できる子には競争してもらう。だけどできない子は絶対に救います」と理解を求めた。
これに対し、元大阪市立中学校教諭の小河(おごう)勝・府教育委員は「荒れている子は、人との競争でなく、自分がわからないことに苦しんでいる。だから学力が必要だ」と指摘。「教育は競争のためにあるんじゃない」と知事に忠告する場面もあった。
10月に開かれた1回目の討論会は激しいヤジが続き会場が騒然とした。2回目の今回は参加者にヤジや横断幕の持ち込みが禁止され、入場時に手荷物検査があるなど物々しい雰囲気で始まったが、大きな混乱はなかった。

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またまた橋下知事が教員批判だそうです。
多分小泉元首相以来だと思うのですが、政権を握るものが率先して公務員叩きをやることがブームになっています。何しろ、その手で小泉は郵政解散で大勝しましたから、以来自民党は(民主党も一部は)公務員叩き(自治労叩き、日教組叩き)は票になると思っているのでしょう。
しかし、では公務員(少なくとも国家公務員)を雇っているのは誰なんでしょう。もちろん、建前としては「国民」ですが、実質的には政府が雇っているのに等しいわけです。その政府のトップにいるのは首相です。


公務員が国民に非難罵倒されるのは、まあ意味仕方がないです。建前上は国民は「雇い主」ですが、実質的には客のようなものですから、客にクレームを付けられるのはどんな仕事でも宿命です。しかし、政権を握るものが、まるで「客」の一員か評論家のように公務員を非難攻撃するのはどうなのでしょう。政権を握る者の役割は、公務員を使って仕事をする(仕事をさせる)ことであって、「客」を煽動して公務員を非難することではないはずです。

同じことが、頻繁に教員批判・職員批判を繰り返す橋下知事にも言えます。そんなに職員が悪いなら、「雇用主」としてのあなたにもそのことの責任があるはずで、第三者のように顔をして職員非難をしている場合ではないはずです。

ところで、
「社会に出たら全部競争。競争を否定して、競争の荒波に子どもたちを放り投げて後は知らん顔する。一部の教員の無責任な態度だ」
これはまた、例によってすごい意見です。
確かに、社会に出たら(出なくても)競争はあります。競争のない人生は、おそらくないでしょう。その限りにおいては橋下知事の言い分は必ずしも間違ってはいないと思いますが、「全部競争」というのは何かがおかしい。社会に出たら競争はありますが、しかし全部が競争でもありません。逆に、学校教育にも競争はあります。「一部の教員」とやらは、中学・高校の中間テストや期末テスト、あるいは高校大学の入試を否定しているんでしょうか?まさか違うだろうと思います。ただ、「これ以上競争を煽り、拡大するべきではない」と言っているに過ぎないのではないでしょうか。
その程度の範囲で言えば、社会に出たからと言って全てが競争ではないし、競争であるべきでもありません。そして、競争が本当に人の優劣を決められるわけでもない。
競争が人の優劣を決めるなら、公務員試験を勝ち抜いた大阪府職員や教員、あるいは国家公務員などは「優秀な人材」であるはずで、橋下が非難攻撃する余地などあるはずがない。
しかし、現実にはそうではないから橋下は公務員批判を行うわけで、競争の「信頼性」など、その程度のものということでしょう。





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最終更新日  2008.11.25 23:15:36
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