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2016.06.19
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カテゴリ: 災害
福島原発事故「炉心溶融、使うな」東電社長が指示
東京電力福島第1原発事故で、核燃料が溶け落ちる「炉心溶融(メルトダウン)」の公表が遅れた問題で、東電の第三者検証委員会は16日、清水正孝社長が「炉心溶融」の言葉を使わないよう指示したとする報告書をまとめ、東電に提出した。指示は電話などで広く社内で共有していたと認定。首相官邸の関与については「炉心溶融に慎重な対応をするように要請を受けたと(清水氏が)理解していたと推定される」と指摘した。
報告書によると、清水氏は事故発生から3日後の2011年3月14日午後8時40分ごろ、記者会見していた武藤栄副社長に対し、社員を経由して「炉心溶融」などと記載された手書きのメモを渡し、「官邸からの指示により、これとこの言葉は使わないように」と耳打ちした。当時、炉心溶融したかが焦点となっており、会見でも繰り返し質問が出ていた。
清水氏らは会見前の13日午後2時ごろ、官邸で菅直人首相、枝野幸男官房長官らと会談。清水氏がその後、報道発表については事前に官邸の了解を得るように幹部に指示していた経緯があったため、第三者委は官邸の関与を調べた。
しかし、清水氏の記憶はあいまいで、第三者委は当時の官邸にいた政治家には聞き取りを実施しておらず、「官邸の誰から具体的にどんな指示、要請を受けたかを解明するに至らなかった」としている。

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東電が炉心溶融という表現を隠したことが批判を浴びたら、何と、「炉心溶融という表現を隠せと官邸(菅政権)が指示した」という、斜め上方向の「検証」結果を出してきたわけです。
もっとも、よく読むと「炉心溶融に慎重な対応をするように要請を受けたと(清水氏が)理解していたと推定される」「清水氏の記憶はあいまいで、第三者委は当時の官邸にいた政治家には聞き取りを実施しておらず」とあります。
つまり、これは当時の 清水社長が勝手にそう思いこんで そのように指示した、というだけの話であって、実際に官邸がそのような指示をした、という証拠は何もありません。
むしろ、時系列的にみれば、この「推定」は明らかに矛盾しています。この時点で官邸が「炉心溶融」という言葉を隠そうとしていないことは、明白な証拠があるからです。

枝野官房長官の会見全文〈13日午前11時〉
13日午前11時すぎに枝野幸男官房長官が行った記者会見の内容は次の通り。
今朝ほどの会見でも申し上げました、福島第一原子力発電所3号機に関する事象についてご報告を申し上げます。(中略)

――燃料棒の露出はどうなっているか。炉心の溶融の可能性は。
現時点では注水を行って、露出は水に埋まっているという風に注入した水の量から思われている。

――1号機の炉心の溶融は起きたという認識か。
これは十分可能性があるということで、当然、炉の中だから確認が出来ないが、その想定のもとに対応をしているし、今回の場合も可能性があるという前提で対応している。(以下略)

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午前中の記者会見で、枝野官房長官自身が炉心溶融を、「十分可能性がある」と認めているのに、その3時間後に「炉心溶融という言葉を使うな」と指示することは、あり得ないでしょう。ちなみに、この時点では「十分可能性がある」という表現ですが、翌日夜、東電の問題の記者会見が始まって20分後の 14日午後9時から始まった枝野官房長官の記者会見は、「1~3号機すべてで炉心溶融の可能性高い」 と更に強固な表現で言っています。






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最終更新日  2016.06.19 19:56:03
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