ゲミュートリッヒな暮らし~Seit 2005
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橿原神宮を参拝した我々は、近鉄特急ビスタカーで京都へ向かった。橿原と対照的に、京都は人々でごった返してゐて早くもうんざり。嫁さんがお土産を買い終えたなり、早々に引き揚げることになった。今回は東海道新幹線のアイスクリームに挑戦しようと思ふ。あまりの固さに、とても食べられる状態ではないと評判になってゐるのだ。本来なら苦情が来るべき処、かえって評判になるのだから、マーケティングの裾野と云ふものは無限に広がることを実感する。早くも時代の流れも感じた。今や車内販売もスマホで注文する時代だ。だから余計に固いのだなと思った。拙者が子供の時分は、売り子さんがアイスクリームを抱えながら車内を歩き回ってゐた。最低1回くらい食べたはずだが、食べられない程固かった記憶はない。クーラーボックスを担いでゐるやうには見えなかったので、車内を歩き回ってゐるうちに程よい固さになったと思はれる。アテンダントさんが持って来てくださったのは、滋賀の近鉄(近江鉄道)と並走してゐるあたりで。ハハハ!霜がびっしり付着してをる。なかゝゝ期待出来そうである。事前にアイスクリーム専用スプーン持参とは、食べる気満々。蓋がなかゝゝ開かなかった。凄まじく気圧の差が生じてゐたやうだ。ひっくり返ったまゝ固まったのか、表面が少々歪である。専用スプーンの出番だが、アイスをすくい取るなどと全くできない。表面にちょっと傷がついた程度である。これ以上力を加えると、スプーンが曲がるかテーブルが破損するかどちらかであらう。こんな調子でフジテックがそびえる米原を通過。まぁ冷静に考へると、アイスクリームなどと所詮液体なのである。関ケ原から濃尾平野に広がる西濃運輸的田園風景を眺めつゝ、気長に待つことにした。橿原オークホテルで買った埴輪饅頭を味わっておきます。本日は、さくらライナーでユーハイムのバウムクーヘンを食べ、橿原神宮のラウンジでパンケーキを食べ、もう菓子食べまくりであります。三河安城を通過したあたりで程よい感じに。乗り過ぎて面白くなくなった東海道新幹線も、久々にゲミュートリッヒなひとときを感じたまでであります。巨大イオンが続けて2件見えてくるあたりでほゞ完食。ちなみに飲み物を置く窪みも、溶けた霜で浜名湖状態に。せっかくもらったお手拭きも、湖水を全部抜くために使ってしまった。数年前に近鉄「あをによし」で食べたアイスクリームは、パッケージのデザインが車体の色彩と共通してゐて、芸術性は抜きん出てゐました。付属のスプーンで抵抗なく食べられる固さで、特に新幹線に対抗する気も無いやうだが、乗車時間が短いだけに、あれで丁度良かったと思はれる。懐かしき思ひ出であります。
2025.06.07