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昨日に続く。
こんなせち辛い世の中で、しかも競争激化の中そんな悠長な考えでやっていけるか、という反論もあろう。
たしかに一時的に、そしてより簡単に、増収増益を得る方法はいくらでもあるだろう。
しかし、それらの方法で、繁栄し続けることが出来かどうか。
一つの成功が、後々に大きな不幸や悲劇の誘因といった事例は、
これまでの夥しい事例が表しているところである。
とくに消費者を結果的にだましたり、取引先をいじめたり、
従業員の犠牲の上に得られた業績は、まさに砂上の楼閣に等しい。
舞い上がった高さだけ落下することは必死で、会社や個々人に与える傷は往々にして致命傷になっている。
真にその行動が「消費者のために」であるなら、
消費者が支えてくれる。
仕入先も良い取引先として支えてくれる。
従業員の幸せを考える事業であれば、従業員は一生懸命働く。
きれい事で言っているのではない。
倫理や道徳の話をしているのではない。
人間の持つ本能、欲望からみれば、
人は皆、自分が可愛いに決まっている。
自分の利を欲する。
だから、利を与え続ける人を求め、見つけたら放したくない。当然のことだろう。
これが逆に経営者が「自分の儲けのため」、「会社のこと」だけを考える人であるなら、どうであろう。
とくに最近の消費者は実によく商人の姿勢と行動を見ていて、いつも自分にとって、いわゆる「正義の味方」を支持している。
かりに2つの目では、見逃すことがあったとしても、
夥しい数の大衆の目をだまし続けることは、
不可能に近くなってきているのだ。
だから一時的に儲けを得ることは出来ても、
儲け続けることはできない。
続く。
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