2005/05/08
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先日、ある会社の社長と話をしたのだが、ちょっと考えさせられる内容でした。

彼は、私と同年代で2代目社長、おまけに娘婿。

最初は、逆玉の輿?でも狙った嫌な男だろうと思っていたのですが、話してみて驚きましたね。

随分苦労しているし、私よりはるかに賢く勉強もしている。


元々私とは比較にならない裕福な家に育ったようだが、父親の影響からか学生時代から独立心旺盛で、社会に出て数年後には、今で言えばセレブ向けのレストランを立ち上げ、それが見事に当たり、最盛期には、県内のみならず、かなりの遠方からも客が来ていたとか。

そんな時に結婚した相手が、畑違いの建設関連の会社の一人娘。

当初は、本人はおろか奥さんも、その建設関連の会社を旦那さんに継いで欲しいという気は全くなかったようだ。

ところが運命のいたずらか、社長である奥さんの父親が病気になり、一人娘の旦那さんに白羽の矢が立ったわけです。

もちろん最初は断ったようだが、義父母から何回も頭を下げられて断りきれずに、レストラン経営と建設関連の会社の経営見習の二束のわらじをはくことに。




社長の片腕、あるいは両腕として働いてきた幹部社員にしてみれば、レストランなんか経営している若造?に何が分かる、と言ったところでしょう。

この時既に造反の計画はあったようですが、彼はその環境の中、義父の教えを守り何年もただひたすら耐えて、会社の状況を見極めていたとか。

これがもし私だったら、直ぐに幹部社員とケンカして、会社が滅茶苦茶になっていたことは間違いありません(笑)。


その後当然のように造反劇が起こり、会社はピンチになったそうですが、この時レストランも手放して、会社再建一本に賭けることになったようです。

私だったら、逆のことを考えたかもしれませんから、その責任感は大したものですね。


彼の話を聞いていて、『会社は誰のもの?』なんだろう、ということを考えざるを得ませんね。

ライブドアとフジテレビの問題がつい最近までトップニュースとして取り上げられてきましたが、上場企業でも、あれだけもめているのですから、単に『会社は株主のもの』と言っても説得力がありません(笑)。

それにフジテレビも創業家の長男が急逝した後、継いだ娘婿にクーデターを起こしたのが、今回頻繁にテレビに出ていた会長だったと記憶しています。
(記憶が違っていたらご指摘ください)


それにしても、今回の話を聞く前は、世間の風評は古参の幹部たちに、会社を任せるべきではなかったか、という声が私の周りではあったと思います。

それは、娘婿である社長が、会社を幹部社員から奪ったと誤解されているためだと理解できましたが、この悪評を払拭するためには、会社再建を成功させ新たに飛躍することしかないと思います。




『会社は誰のもの?』と考えるよりも、『会社を建て直すことが皆のためになる』と考えてやることが、自分のためにもなるということでしょう。



それではまた。






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最終更新日  2005/05/08 05:31:51 PM
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