鴎座俳句会&松田ひろむの広場

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ひろむ193808

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2018年01月17日
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テーマ: 句集(274)
カテゴリ: 現代俳句
1月5日 (金) 6℃(曇)
この冬一番の寒い日。
「澪」1月号で句集『一日十句』から一句を鑑賞していただいた。「澪」は滝春一の「暖流」系の俳誌で、藤田宏-松林尚志と継承されている。
寒卵割ればコツンとおてんと様 松林尚志
同号には前主宰の藤田宏の「火をもちゐねばうつくし寒玉子」があって、同じ寒卵競作?が楽しかった。河野哲也「奪衣婆二虚飾剥がされそぞろ寒」にも注目した。
長閑さという水牛に乗ってゆく   松田ひろむ
「現代俳句近作鑑賞」河野哲也
句集「一日十句」より。水牛に乗っての行先は読者に委ねられているメルヘンチックな愉しい句である。春の日はゆったりとして伸びやかであり、従って「長閑さ」は春の季語とされている。その長閑さにふさわしい乗物は水牛であると言われれば納得する。八重山諸島の竹富島で水牛車に乗ったことが思い出される。水牛の行き先は天國は退屈そうなので、メルヘンにふさわしく「少年時代」ということにしておく。
この句集は一日十句というエネルギッシュな試みに加えて、すべての季語に挑戦している。それらを見事達成された 努力と意志の強さに敬服する。十句の内の代表句を冒頭に掲げる行き届いた配慮に感心し、怠け心を恥じながら拝読した。


「澪」2018年1月号(表紙絵はサイトウ良)


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Last updated  2018年01月17日 15時39分18秒
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