歩人のたわごと

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2025/07/23

今月のエッセイ「独断的健康論」

(4)

テーマ： ★つ・ぶ・や・き★(566695)

カテゴリ：エッセイ

独断的健康論

　新聞を開けば、○○に効く、膝痛はこうしてなおす、八十代でも元気に歩ける、一週間で痩せる等々、健康関連の広告のにぎやかなこと。この通りなら世の中から病人はいなくなる。
　こんな社会の風潮に同調していては、人生は楽しくない。ここは発想の転換が必要である。若くても高齢でもたしかに健康であることは大切だ。しかし健康は目的ではなく手段である。本来の目的は楽しく心豊かな人生を送ることにある。そのための手段の一つが健康の維持である。こう考えれば健康そのものへの考え方が違ってくる。以下は歩人の独断的健康論である。
・健康であるためには、「バランスの取れた食事」、「適度な運動の継続」、「十分な睡眠」を確保すること、これに尽きる。これは自然の摂理といってよい。
・食べ物に好き嫌いはない。カミさんが作った食事はなんでも食べる。野菜を自作しているのでどちらかというと菜食が多いのは仕方がない。
・塩分を控えめにとか、ラーメンの汁は最後まで飲んではいけない、たんぱく質をこれだけ摂りなさいといった類の警告は一切無視する。そんなことを考えていてはストレスの元になるだけ、それより食べたいものを食べ、飲みたいものを飲むことの方が大事だ。
・身体、特に筋肉は適度に使えば維持・強化できるが、使わなければ退化する。その機会は日常生活の中にある。エレベーター、エスカレーターは身体の不自由な人のためのものと考えて、極力使わないで階段を利用する。趣味の家庭菜園とウオーキング、これもまた楽しいから続いている。趣味であるから土を耕すこと、自然に触れて歩くこと自体が楽しいのである。健康のためにお金を払ってジムに通う必要はない。これで二番目の「適度な運動の継続」は達成できる。
・寝ることはボクにとって特技といってよい。乗り物の中でも旅先でも寝ようと思えばどこででも眠れる。適度な運動の後はなお眠りやすい。このような身体を与えてくれた両親にはただただ感謝である。
　好きなものを食べ、したいことをしていれば、いつ死んでもよい。健康のためなら死んでもよいというのとは似て非なのである。（２０２５年７月）

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