声で感じろ!!
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「リストランテ・パラディーゾ」 オノ・ナツメ 太田出版職場の敷地に、枇杷の実がなっていました。コソコソと実をもいでいたら、案の定管理のおじさんに見つかって怒られましたと言っても知り合いなので、笑って終わりでしたが。そういや小学校のときも、学校プールの裏のザクロの実をもいで、食っていたら校長にしこたま叱られた記憶が……なんであれぐらいのことで叱られるのか、未だに理解できないです。てか、それから成長してねえなあ、私。さて。腹ごしらえをしたので、今度は目の保養を。この漫画。わたくしにとっては天国でございます。ええ。なにしろ。老眼鏡紳士がいっぱいです素晴らしい。ブラヴォオ……!!!!!!主人公のニコレッタがまず可愛い。外はねした赤毛のショートヘアに細い手足。黒のタートルに黒いパンツがよく似合います。自立心もしっかりしていて、行動力も旺盛です。最初は母への反発からローマに来たニコレッタ。しかしリストランテの従業員たちと過ごしていくうちに、愛の形はひとつではないことに気がつきます。そして恋と仕事を両立する母に、女としての嫉妬心を持ち、同時に羨望します。母と娘の関係は、同時に女同士の関係でもあるのです。そんな21歳のお嬢さんが恋するのは、推定年齢50代後半~60代のクラウディオ。リストランテ<カゼッタ・デッロルソ>のカメリエーレ長をしています。このクラウディオ。やたら色っぽいんです。勿論、老眼鏡装備です。客の言葉でこんなものがあります。「こっちから迫って困らせてみたいタイプよね」・・・どこの誰かは知りませんがお客さん。ステキすぎます!!!!!!そう、紳士なんです。だから困らせたくなるんです~~~~~~~~!!!!ってかどなたか執事喫茶へ行った方いらっしゃいません?執事に対してなんとなく困ったちゃんなお願いをしてみたいと、ココロの中でちらっとでも思った方いませんか?いらっしゃったら多分、貴女はわたくしと同じニオイがすると思います別れた妻を忘れたくない。結婚指輪も外せない。そんなせつない乙女心も標準装備。小娘に押し倒されて(受けだ!!受け!!!)はね除けることも出来ず、眉を顰める仕草もせくしぃー想いに応じられなくても、彼女を見捨てることも出来ない性分。ああ……もっと彼を困らせてみたい……ニコレッタとクラウディオ。互いに愛する者に見捨てられたふたり。距離は少しずつ近づいていきます。他にもいいキャラクターいっぱいいるんですよ。ニコレッタのママ、オルガは恋に生きるキャリアウーマン。店のオーナーでオルガの再婚相手のロレンツォ(裸眼、クマ髭)は、ニコレッタを優しく受け入れます。カメリエーレのルチアーノ(老眼鏡)は小言ばかり言うけれど、本当は照れ屋なだけ。同じくカメリエーレのヴィート(老眼鏡)、シェフのフリオ(ウソ老眼鏡)、テオ(老眼鏡)も陽気で優しい人たちです。オルガの友人にして、クラウディオの元妻、ガブリエッラ。美しい大人の女性です。クラウディオの想いを知りながら、店に通う……複雑すぎます。私も彼女のようなベリーショートにしたいんだけど、この髪型、本物の美人にしか似合わないのよね……○| ̄|_そして。私のお気に入りキャラ。ソムリエのジジ(老眼鏡)。無口で無愛想で、しょっちゅうつまみ食いをしています。口をモグモグしているコマが多いのですけど、そのモグほっぺの愛らしいこと!!!!!!ちなみに彼、64歳です彼にも秘めた想いがあるんですよ。きっと墓場まで持っていくんでしょうね……大人のための<小さな恋のメロディ>。扉を開ければきっと出迎えてもらえます。「ヴォナセーラ。ご予約のお客様で?」
2006年06月01日
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