かすみのスピリチュアル・ジャーニー

かすみのスピリチュアル・ジャーニー

June 10, 2022
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少し前から、僧侶の横田南嶺さんの法話を聞いています。

 毎日、動画が更新されています。

 2022. 1. 18、第377回「生きているだけではいけませんか」で、
紹介されていたのが、このタイトルの詩です。

 この詩は、児童自立支援施設で、子どもたちの自立を援助されてきた
辻光文先生という方が書かれたものです。

 神渡良平さんという方のHPの記事(2015.6.7)のなかに
 この詩の全文がでています。


 といっても、大分長くなりました。


****


生きているだけではいけませんか


 子どもの頃から、役に立つ人になりなさいヨ

 人に迷惑をかけてはいけませんヨ

 ひとのために

 国のために

 天皇陛下のために

 お役に立つ人になりなさいヨ

 私はそう親に教えられ、育てられてきました。

 けれども

 十五才の夏、十五年戦争が終わり、


 今頃 天皇のために命を捨てなさい

 と教える親はおりません。

 人のため、国のためは、社会のためとなり
 公共の福祉に、変わりました。

 そして今、ここまで来てフッと思うのです。




 (中略)


 目を閉じて静かに息を調えながら、生きているだけではいけませんか。


 (中略)


 人は誰でも、いつの日か、なにもかも喪失して

 人に迷惑をかけなければ瞬時も生きてゆけない

 そんな日が必ずやって来ます。

 この役立ちの思想の延長線上でゆくと、

 いつかは誰でも、生きることの価値をなくします。

 老いるということは、そういうことですか。

 病むこと、呆けることはそんなことだったのですか。

 その時にも尚わたしは生きる価値、生きる資格があると
 いえる人は

 かつて役立っていたときの貯金の精算をしている、
 そんな気ですか。


 (中略)


 迷惑をかけるといいますが、生きていて迷惑をかけない人って
 本当にいますか。

 毎日の、自分のウンコの、オシッコの、その行方をあなたは
 知っていますか

 生きていることは、はかりしれない人々に迷惑をかけてのことでした。

 だからこそ少しでも「役に立つように」ということだと思います。

 けれども役に立つ前に、生きる資格を言う前に、
 生きている、そのいのちとは何ですか。


 (中略)


 「いのちとはつながりだ」と平易に言った人がいます。

 それはすべてのもののきれめのない、つぎめのない
 東洋の「空」の世界でした。

 障害者も、健常者も、子どもも、老人も、病む人も、
 あなたも、わたしも、区別は出来ても、切り離しては
 存在し得ないいのち、いのちそのものです。

 それは虫も 動物も 山も 川も 海も 雨も 風も 空も 
 太陽も、宇宙のちりの果てまでつながるいのちなのです。


 (中略)


 すべてはみな、生かされている、そのいのちの自覚の中に、
 宇宙続きの、唯一、人間の感動があり、愛が感じられるのです。

 ほんとうはみんな愛の中にあるのです。

 生きているだけではいけませんか。



****


みんなのために、社会のためにならなければいけない。

人の役に立たなければならない。

周囲の人に、迷惑をかけてはいけない。

他の人に迷惑をかけないように、最大限努力しなければ
ならない。

人の世話になったのなら、それを返していかないと
いけない・・などなど。

一般的に言われていることであるし、いかにも、あたりまえで、
正しいことのようにおもえます。

けれども、本当にそうなのでしょうか。



いのちとは、なんなのか。

さまざまな人が生まれて、ここに居る、在ること。

そこにある、目には見えないつながり、その深さ、その複雑さ。

植物同士や、植物と虫とが、お互い、生きるためにしていることが、
相手のいのちを完璧に支えているように、人間も生きているだけで、
知らず知らずに相手のいのちを支えているのではないかと思えてくる
のです。

生きているだけで、大丈夫なんだ。
そのままで大丈夫なんだ、そう自分に言い聞かせています。





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Last updated  June 10, 2022 06:25:53 PM


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