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木の葉髪(このはがみ)《季 冬》晩秋から初冬のころ、頭髪が多く抜けることを木の葉が散るのにたとえた語。(三省堂「大辞林」第二版より)歳月は人を隔てし木の葉髪 本岡歌子歳月・・・なんと厳かで残酷な言葉なのでしょうか。光陰矢の如し。久しぶりに再会した時、他人の子供の成長の早さにも驚かされますが、更に大人が年老いていく姿にはついしみじみとした気持ちにすらさせられてしまいます。それは鏡に写った自分の姿でもあるからです。が、互いに話し始めると先程までの感傷もかき消えます。見た目こそ昔に比べて変化しているものの、気持ちは相も変わらず若いままで、思い出話もまるで昨日の事のように甦ってきます。そして別れた後もなんとなく元気になっている自分を感じているのです。「また会う約束などすることもなく、『それじゃまたな』と別れる時のおまえがいい」これは小椋佳氏の作詞によるTVドラマ「俺たちの旅」のエンディング曲「ただおまえがいい」の一節で、以前から好きな歌ではありましたが、最近特にその歌詞に惹かれるのです。(秋桜歳時記)
2004年11月29日
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虎落笛(もがりぶえ)《季 冬》冬の激しい風が竹垣や柵(さく)などに吹きつけて発する笛のような音。(三省堂「大辞林」第二版より)虎落笛聞きつゝ言葉探しをり 赤木範子ふと会話が途切れてしまい、そのままなんとなく陥ってしまった重苦しい沈黙・・・意識すればする程、気の利いたきっかけの言葉も思い浮かばず、そのまま押し黙ってしまうのです。普段ならどんな言葉でも構わないのでしょうが、それだけにその人間関係の張りつめた空気が伝わってくるような気がします。そして淋しげな虎落笛の音色がさらに悲しい予感を演出してしまうのです。が、一方で、祭囃子のようにも聞こえてくるノビノビとした虎落笛との遭遇の一時を詠みあげようと、作句を楽しんでいるという状況が思い浮かんできたりもします。聞き手の心のバロメーターとも言えるのでしょうね。(*^_^*)(秋桜歳時記)
2004年11月28日
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梟(ふくろう)《季 冬》1 フクロウ科の鳥。全長約五〇センチ、全身灰褐色。目が顔の前面に並び、くちばしは短く、鉤(かぎ)状。夜、羽音をさせずに飛び、野ネズミやウサギなどを捕食する。ユーラシアの温帯・寒帯に広く分布。日本でも平地林にすむ。2 フクロウ目フクロウ科の鳥のうち、頭に耳のような飾り羽をもつミミズクを除くものの総称。フクロウ・シロフクロウ・シマフクロウ・アオバズクなど。大部分は夜行性。(三省堂「大辞林 第二版」より)ほうほうと梟の夜の磨崖仏 嶋田つる女月もなく、磨崖仏の輪郭がぼんやりと浮かぶ闇夜に梟の鳴き声が聞こえています。梟はローマ神話に登場する英知の女神ミネルヴァの使いであり、日暮れとともに翔びたち知識や情報を集めているといわれているのだそうです。暗闇の中にギョロッと光る梟の大きな目玉が思い浮かびます。(秋桜歳時記)
2004年11月27日
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短日(たんじつ)【日短 日つまる 暮早し】《季 冬》日中の時間の短い冬の日。日照時間の短い日。(三省堂「大辞林 第二版」より)宋家の三姉妹中国に伝説となった三姉妹がいた。長女は世界一の大富豪・孔祥熙夫人となり、次女は革命家・孫文とともに情熱のすべてを革命に捧げる。そして三女は後の台湾総統・蒋介石と結婚。しかし時代の奔流は、強い絆で結ばれた三姉妹の心を、そして国をも引き裂いていく…。愛し、傷つき、過酷なまでの運命に翻弄されながらも、中国の激動期をひたむきに生きた実在の三姉妹を描いた大河ロマン。岩波ホールで'98年11月の公開以来、空前の大ヒットを記録。アンコール上映も含め46週間というロングランで19万人を動員した。「玻璃の城」「誰かがあなたを愛してる」で世界中の女性の共感を集めた女性監督メイベル・チャンが5年の歳月をかけ、香港映画界の総力を結集して挑んだ感動の作品。国際派トップ女優の豪華競演もまぶしい。短日の五年ぶりなる三姉妹 岩切葉子三姉妹という言葉から、数年前に見た映画「宗家の三姉妹」を思い出しました。激動の中国の中に生きた靄齢、慶齢、美齢の三姉妹。それぞれ、大財閥の御曹司・孔祥熙、革命家・孫文、若き指導者・蒋介石と歴史に名だたる男達の妻となりましたが、時代に翻弄されるかのごとく、思想的、政治的考えの違いから、次第に対立さえするようにもなってしまいました。当時NHKでも三姉妹の特集番組を放映していて、第二次対戦末期に戦地の慰安に回る三姉妹の姿を目にしました。その日が三人にとって顔を合わせる最後となった貴重なフイルムでした。NHKの特集は、李登輝という台湾出身者の国民党・党首の誕生とともに美齢が政治の表舞台から幕をひく姿でおわりました。当時の私は、美齢がまだ生きていたということは勿論、歴史が苦手であったこともあり中国といえば中華人民共和国としか発想がなく(日本が、一つの中国を主張する中華人民共和国との条約内容で中華民国を認めていないためでしょうが)、台湾と名は変わりつつも中華民国という国が今もなを存在していたという事実に、まさにシーラカンス発見的衝撃を受けました。(秋桜歳時記)
2004年11月26日
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