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キャリアコンサルタントひろくん

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2025.03.13
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カテゴリ: コーピング
​​​​現代社会を生きる私たちは強いストレスにさらされています。強いストレスは私たちの心身に悪影響を与えます。しかし私たちには強いストレスをやわらげたり、(一部を)無くしたりする技・スキルがあります。その中の1つが 「コーピング」 と呼ばれる技なのです。

<ストレスを感じる仕組み>
ストレスの原因は「ストレッサー因子」と呼ばれます。 そして「ストレッサー因子」には次の5種類があります。
・物理的なもの 例:せまい部屋
・科学的なもの 例:排気ガス
・生物的なもの 例:蚊にさされる
・社会的なもの 例:共産主義国で言論の自由が無い
・心理的なもの 例:親が常にけんかしていて、心が休まらない
それらは「ストレッサー因子」として、あなたにいろいろな 「悪い反応」 を起こします。悪い反応には
・心理的反応(例:恐いと思う)
・身体的反応(例:頭痛が起きる)
・行動的反応(例:過食する)などがあります。

つまり、 あなたの身の回りにはストレスになりそうなものがたくさんあり、それらをストレスだと感じてしまうと、あなたの心身に悪い影響が出てしまうのです。 ストレスが長い間続くほど、影響の悪さも悪化してしまうのです。
そして先ほどお伝えした通り、「コーピング」を使って、みなさんにはストレスと向き合い、対処してもらいたいのです。
コーピングの種類はいろいろとあります。
1.問題焦点解決型
2.社会的支援探索型
3.情動焦点解決型(認知的再評価型)
4.気晴らし型
5.否定型
6.回避型

でも、あわてたり、ひるんだりしないで大丈夫です。 1~6をあなたの性格・環境に合わせて、できる範囲で組み合わせて実行すればよい からです。では1から順番に詳しく説明していきましょう。​
1.問題焦点解決型
これはストレッサー要因に 直接働きかけて解決していこう という方法です。つまり「ストレスの原因を消してしまおう!」という発想です。問題を根本から解決できるというメリットがあります。しかし、計画を立てて実行したり、頑張らないといけない大変さもあります。ですから、協力してくれる人たちがいると、ぐっと成功しやすくなります。環境に問題があるならば、環境自体を変えることがとても有効です。(例:とある愛煙家社員の社内が禁煙になった際、喫煙ブースを作ってもらった。)
2.社会的支援探索型
簡単に言うと、カウンセラーや保健所のソーシャルワーカーなどに 相談したり、助けてもらう という方法です。質の高い支援を受けられる反面、いつでもすぐに助けてもらいにくい、頼りすぎてしまう、お金がかかる場合がある等のデメリットがあります。
3.情動焦点解消型(​​​認知的再評価型)
ストレッサー因子はそのままにして、 自分の感じ方を変化させる 方法です。​​​変化させる方法としては、 認知のゆがみを修正する​​認知行動療法 ​​がとても有効です。
4.気晴らし型
とりあえずストレッサー因子をそのままにしておいて、 自分の好きなことをしたりして気分を晴れやか にします。小休憩、ストレッチや運動でも効果があります。一番有名なコーピングかもしれません。
5.否定型
取り越し苦労を止めてしまう方法です。 絶対に変えられないし、その問題を考えても仕方の無いとき(例:地球に巨大隕石が衝突する可能性が0ではないが、考えてもどうしようもない)などで有効です。
6.回避型
ストレッサー因子から逃げる という方法です。危険が非常に大きい場合(例:ひどいいじめにあっていて、命の危険がある場合に不登校を選択する)に有効です。また、対人関係のストレッサーにおいては有効度がかなり高い傾向があります。ただし、回避し続けると問題が更に悪化したり、大きくなる可能性も残ります。

<コーピングを実行しやすくする為のポイント>
・自分が苦しくなっていると、本当の問題は何なのか?自分はどう感じているのか?それ自体がわかっていない場合が多くなります。 まずは問題があることを認める ことが基本姿勢となります(その上でしたら、回避型の実行もとても有効です)
気晴らしの方法をリストアップしてみましょう。 思いつかないときは、ネットで関連した記事を参照するとよいです。 お金をあまり使わない、他人に迷惑をかけすぎない、時間をかけない、具体的にすると毎日気楽に行いやすくなります。例えば
×:音楽を聴く
○:嫌いな人の写真などを壁にはって、Adoの『うっせーわ』を聞きまくる!
こんな感じです。
・コーピングした結果、 ある程度効果が出た ら、それを 有効 だとみなします。
・とにかく 試しにやってみる ことです。いろいろと試すと、だんだん自分にとても効果がある方法が見えてくるものです。(私の場合は「ユーロビートを聞きながらの安全運転ドライブ」もコーピングの1つです。これは50歳位で発見しました大笑い
・時間がたつと「あれ?コーピングって具体的にはなんだっけ?」となりがちです。また「もっと良い方法があればなぁ」とも思ったりします。ですので、 たまに自分のコーピングの知識を復習したり、新しく学んでみることも有効 です。
・「こんな大問題、コーピングできるわけねーよぉ!号泣」と思えるときは、 「小さく分けて、少しずつ解決していく」という姿勢が有効 です。例えば寝る時間も少ないほど忙しい場合。会社を辞めることはできなくても、疲れの酷い日に、最寄り駅から自宅までタクシーで帰るなどです。

<自分の怒りのパターンを知っておきましょう>
自分の怒りのパターンを知っておくこともコーピングの手助けとなります。日本アンガーマネジメント協会が、あなたの怒りパターンを知るための簡単なテストを公開していますから、ためしにやってみてもいいでしょう。(私はうぬぼれが強い、他人への依存心が高い、白黒はっきりつけたがる、理屈っぽい、など)

なお、怒りをコントロールする為の方法としては、
・6秒我慢してみる。
・その場をいったん離れる
・今後をイメージしてみる。今怒ったら損だと思いとどまる。
・過去の良い思い出を味わう。(例:目の前の反抗期の息子も昔は赤ちゃんだった)
・前向きなセルフトークをとなえる。(例:また上司のかんしゃくがはじまったが、彼を変えることはできない。しかし私は冷静に対処することができる。)
・怒りを数字化して、冷静さを取り戻す。(例:上司がかんしゃくを起こした瞬間は8ぐらい。セルフトークを言ったら5になったな...)
・深呼吸する。3秒吸って6秒はき続ける。4秒吸って8秒でも可能。
​などがあげられます。​

<おわりに>
私(著者)は最初、自分が期待するほど上手にコーピングできませんでした。なぜなら コーピングは技・スキルだから です。つまり、 いろいろと実行していくほど、だんだん上手になって いきます。また一度上手になっても、使わないでいたり、学ぶことを長い間止めたりすると、以前より下手になってしまいます。
​​つまり 実行することで、だんだんとあなたの役に立ちやすくなる技なのです。 いかがでしょうか? 今日からはじめてみませんか?ウィンク ​​





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Last updated  2025.03.13 09:14:30
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