ボランティアキャリアコンサルティング

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キャリアコンサルタントひろくん

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2025.07.02
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カテゴリ: 自己理解の仕方
人は何かをとらえるためには、 自分流に「まとめて」とらえたり、「イメージ」してとらえよう とします。人には、全てをとらえる能力がないからです。

まず私たちは生物として、全てをとらえる能力がありません。例えば私たちのまわりには赤外線という光線が飛び交っています。しかし私たちはそれをとらえることができません。
それに加えて、私たちは楽に効率よく生きようとするように作られています。ところが、もしも私たちが生理的限界(≒生き物としてできる全てを行う状態)まで、全てをとらえようとすると、すぐに頭が疲れすぎたり、混乱したり、エネルギーがなくなってしまうことでしょう。
つまり 私たちは自然と(時に意図的に)、自分が効率よく楽に生きられるように、自分でとらえるものを選びながら生きている のです。これは 私たちを生きやすくするために必須の能力 です。

たとえば「カクテルパーティー効果」という特徴(≒の鵜力)を人は発揮できます。パーティーの中では、いろいろな人が様々な会話をしています。そんな騒がしい中、あなたは関心がある相手・コミュニケーションをとっている相手の会話だけを、はっきりと聞き取ることができます。 全てではなく、自分がとらえたいものだけを選んで、とらえようとしている わけです。

※参照「​ カクテルパーティー効果 ​」(マイナビニュース)
​​
このように 私たちには、そもそも「思い込む」ことを自然と行う特徴がある のです。思い込むことができなければ、恐らく日常生活を送ることができないでしょうし、生き続けることも難しいことでしょう。

私たちが生きやすくなるように発揮されるこの能力(まとめて捉える、イメージして捉える)ですが、一方 私たちをむしろ生きづらくする可能性も有しています。 それは 思い込みによって、現実からはなれてしまい、現実的な把握・対応ができなくなりうるという欠点 です。​​


例えば、就職活動で自分をなるべく現実的に理解する必要がある場合。また心理的問題の解消を図ろうとして、自分自身の現状や本音を含んだ心理状態を把握する必要がある場合。こうした場面では、 客観視して現実的な(適応的な)分析・選択などを行う必要性が高まります


たとえば就職活動では、いまだに「マッチング理論」がとても機能しています。求職者(応募する人)と募集者(企業など)のニーズがマッチ(合致)することで、採用・採用後の活躍の双方をより期待できるという理論です。特に求職者側は、自分のことを十分に理解しておくことが効果的になります。なぜなら、内定を得られやすい企業を選択しやすくなるからです。
十分な自己理解とは、自分の本音、価値観、能力、スキル、実務経験、健康状態、家族等の周囲の環境などを理解することです。その際、自分の能力や実務経験などを、現実的に捉えることができなければ、応募書類が通らないだけでなく、仮に面接に進めても、合格する確率は低くなってしまいます。(相手が極端な人材不足になっていたり、最初から使い捨てを意図するような企業であれば、関係なく採用されやすいでしょうが)


また心理的問題を解消する場面。たとえば自分に対するイメージを変える課題に取り組もうとする場合、あらためて自分の短所・欠点だけでなく、長所・強みも把握できなければ、課題をこなすことができません。


以上のように、 時と場合によっては、意図的に客観的に人やものごと等を把握することが必要となるわけです。 そうとはいっても、最初はなかなかそうした思い込みを直すことは難しいかもしれません。そもそも自分が思い込みが多いことに、気づけなかったり、認められない人も多いかもしれません。しかし、 最初から十分に客観視することができる人など殆どいません。ですから、安心して、気楽に、しかし一歩ずつ取り組んで頂きたいと思います。

【対応策】
1.有効だと言われている各種方法を使って、実際に自己理解などの作業を取り組んでみる。
たとえば以前ご紹介した「​ メリット・デメリット表作成 ​」「​ SWOT分析 ​」がありますが、すでに方法として広く紹介されているやり方を実行するとよいでしょう。客観的に、多面的に考える感覚もすこしずつみにつけられるかもしれません。上記の2つ以外にも、いろいろな方法があります。

2.他人と交流してみる

とても有効な方法です。相手があなたと価値観の交流などをするほど親しくない人であっても、交流する中で「あの人にはあんなクセがある。私はどうだろうか?」などの気づきを得られるかもしれません。もちろん、 価値観や意見の交換などができる相手であれば、自分で気づくだけでなく、相手から指摘・助言してもらえることも多い ことでしょう。

3.いろいろな経験をしてみる

経験する人、場面、場所、国等… 幅広く経験してみることは、視点を客観的かつ多面的(≒多角的)に持てるようにつながりやすくなります。もしもあなたが人(自分自身や他人)のことを思い込まずにとらえたいと思うのであれば、かなりの人が共通して経験するであろうことを一通り経験しておくと良いでしょう。
たとえば、受験する、友達を作る、けんかする、恋人ができる、結婚する、就職する、退職する等。もちろん自分で全ての経験をすることはできませんので、自分ができなかった経験は、それを経験した人の話をきいたり、関連する本を読むなどをすれば補うことができるでしょう。


4.不安から生じる自信が生み出す思い込みに注意する

基本的に全ての人間には不安があります。そうした不安を解消するために、わざと現実的に把握・検討する過程を飛ばして(やらないで)、「〇〇は××である!(そうにちがいない!)」と感じようとする場合があります。これは大なり小なり、全ての人に観られることでしょう。ただし、この不安から生じる思い込みの発生割合が多かったり、事実のねじ曲げの度合いが大きかったりすると、その人自身にも周囲の人にも大きな負担がかかりがちになることでしょう。こうした場合は、認知行動療法などで不安(を生み出す自分)そのものに、治療・訓練的にかかわる方が良いでしょう。特に長い目で見れば、そのほうがおすすめです。


取り組みやすいか? 理解しやすいか? という点も重要です。 ​自分の思い込みを修正する能力を高めて、必要な時に発揮して、問題解決や目標達成の助けにしていけるように、あなた様が成長されることを応援しています。​スマイル ​​





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Last updated  2025.07.02 09:10:35
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