ボランティアキャリアコンサルティング

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キャリアコンサルタントひろくん

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2025.07.04
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カテゴリ: 自己理解の仕方
従来心理学や精神医学ばかりを学んできた私が、ソーシャルワークを学んで一番役立っていること。それは
☆環境も人に非常に大きな影響を与える
という気づきでした。そんな 環境 ですが、実は私たちはその 影響を気づいたり、俯瞰(ふかん)したり、感じることが難しい ようです。

 なぜこうしたことが起きるのでしょうか? それは私たちの多くにとって、 環境は毎日当たり前のように生じたり、存在している、とても慣れ親しんだもの・状態になっている からです。
 人はいつもと違ったり、目だつようなもの・存在に対しては、比較的気づきやすい特徴を持っています。(それでも気づかない場合もたくさんあります)また自分の安全をおびやかすと感じるようなものに対しても、比較的気づきやすい特徴をもっていることでしょう。
 しかし、そうしたいつもとちがう変化や、安全をおびやかすものでさえも、 人間の「慣れる」能力、いつもと同じように過ごそうとする能力(ホメオスタシス)などが影響すると、気づきにくくなる ように私には思えています。

 なお2025/7/14時点で、チャットGPTを使用して調査した所、以下の返答が返ってきました。
 1. 慣れ(習慣化 / 順応)
同じ刺激に繰り返しさらされると、感度が鈍くなる性質があります。
例:電車の騒音、部屋のにおい、オフィスの不便な動線など。
「それが普通」だと無意識に思い込んでしまうため、問題として認識されにくくなります。
 2. ホメオスタシス(恒常性維持機能)
これは身体や精神の状態を一定に保とうとする生体の仕組みです。
例えば、生活が多少不便でも「今の状態を維持したい」という無意識の働きが、問題点への対応を鈍らせます。変化や改善にはエネルギーが必要なので、無意識に回避する傾向も生まれます。
3 . 認知バイアス
いくつかの典型例を挙げます:
確証バイアス:自分の考えに合う情報だけを見て、それ以外を無視する傾向。
現状維持バイアス:変化よりも今のままを好む傾向。
正常性バイアス:「たいしたことではない」と過小評価する傾向(災害時にもよく問題になります)。
 4. 注意資源の有限性(注意の盲点)※(いわゆる選択的知覚)
人間の注意力や意識の容量には限りがあります。常にすべての情報を処理しているわけではなく、「重要そうなものだけに注意を向ける」ことで、省エネルギーに動いています。その結果、「当たり前の不便さ」や「慢性的な小さなストレス」に気づかないことがあります。
 5. 集団の同調圧力 / 社会的規範
周囲の人も同じように気づいていないと、「これは問題ではない」と判断してしまう傾向があります。
職場や家庭など、共同体の空気や慣習に従いやすい心理です。
 6. 学習性無力感(Learned Helplessness)



 今まで理論的な内容をざっと説明してきましたが、では実際にどのようなことが起きうるのでしょうか?私の実例3つを紹介したいと思います。
【実例1:正しいはずの自分が、相手をよくしてあげようと思いこむ】
 この考え方は、医師などの医療従事者や、カウンセラーや福祉従事者などの対人支援職の人にとても多く観られるものだそうです。そうした方々は 今まで、人よりも多くの学習やトレーニングを行ってきています。また自分が学んだ学習内容が「(絶対に)正しいものである」と強く感じるようになります。ですから、いつのまにかその人たちは、相手は間違っている存在だと思い込む ようになるのです。

【実例2:日頃の職場の環境の影響】
 私の職場は、現在あらゆる問題を基本的に一人で対応しなければならない環境にあります。また従来も、同僚などからのサポートが受けにくい労働環境で働いてきました。するといつのまにか 「なんでも自分で解決してしまおう!」という姿勢・考え方が身についてしまって いました。確かにその姿勢は、勤勉で能力が高い人などにとってはなおさら効果的、信頼性が高い面があるかもしれません。一方その姿勢は、周囲の人から「私たちは軽くみられている、必要とされていない」などと感じさせてしまうリスクなどがあります。その結果、チームプレイの障害になってしまうことでしょう。

【実例3:プライベート環境の影響】
 私は長年、両親の介護・支援を行ってきました。私はプロなので、そうしたケアが通常よりも効果的にできますし、また介護保険の支援等の社会資源等をなるべく使うようにしてきました。そうとはいえ、やはり介護は基本的に自分が集中的に負担するものになっていました。自分でどうにかしていかないといけない、というわけです。
 この状況、実に実例2で紹介した職場環境ともつながっていますね。その結果、個人プレイ重視になってしまいがちになります。しかも親の言動は基本的に「効率上は悪いことが多い」「理不尽なことが多い」為に、私はいつの間にか自分の負担をなるべく小さくする為に効率的な対応を心がけるようになってしまいました。つまり 「相手らしさを認めない」「相手の話をきかない」「良いと思える方法を一方的に押し付ける」という自分の姿勢 につながってしまったのでした。
 このように、 日頃の生活の仕方、人生の過ごし方といった全てが生み出す「環境」が、いつの間にか人の生き方や考え方に影響 するのか。おわかりいただけのではないでしょうか。

 ここからが本題ですね。ではどうすれば私たちは、そうした生活環境の影響に気づくことができるのでしょうか?
1.幼少期からの自分を振り返る
 時間がある方におすすめなのは、幼少期からの自分を振り返ることです。人の考え方の多くは、幼少期から青年にかけての経験・学習に大きく影響されます。ですから、特に養育者とどのように関係性をもってきたのか。育った場所にどんな偏りがあったのか。(例「絶対に高学歴になりなさい」「勉強なんてしても無駄だ。必ず手に職をつけろ」)そうしたことを振り返るとよいと思います。就職活動でよく使われる自己理解シートなどを使うと効率がよいかもしれません。

2.心理検査を利用する
 信頼性の高い心理検査は、とても効率的に自己覚知の一助になります。
・エゴグラム
・エニアグラム
・BIG FIVE
・YG検査
 例えばこうした検査があります。また職業興味検査(VPI)もかなり役立つことでしょう。VPIはハローワークなどで無料で行えるかもしれません。(昔はできましたが…)

3.カウンセリング・キャリアコンサルティングを受ける
 ただし全てをカウンセリング内で把握することは、とても高い費用が必要となります。また長期間に渡る作業にもなりやすくなります。自分で考えたり分析したりする課題を適切に出してくれるカウンセラーが望ましいです。

4.グループワークを開催・参加してみる
 あなたが学生などで、お互いに対等で目標を一致させたグループを形成しやすい環境にいる場合は、グループワークを行ってみるのも効果的です。グループワークの進行プロセスは次のようになります。
①(なるべく)誠実に自分の特徴を発表するようにする。また相互の秘密は守るようにする。
②自分で自分をなるべく詳しく分析してみる。
③それを1人ずつ発表し、それに対して相手が気づいていない部分、相手と反対の意見などを伝える
④以上をグループメンバー全員行う。
※以上は「ジョハリの窓」を理論ベースとしています。
※ファシリテーターとして、教職員に協力を得る方がとても安心できるかもしれません。

5.自己理解を促進するセミナー・勉強会に参加する
 これは開催組織がまともであるかどうか?=信頼できて、効果も期待できるか? がとても大きく英虚数る選択肢だと強く感じます。実際私が今自信をもって紹介できる組織はありません。
あなたが学生であれば、大学のキャリアセンターに。または公的な就労支援機関(例:東京都ならとうきょう仕事センター)などに問い合わせて、紹介された組織に。そうした所であれば、信頼性は高まるかもしれません。

 対人支援職の人間は、人様に関わり続けようとする限り、こうした自己覚知・自己理解を継続的にずっと行う必要があります。みなさまはそこまでする必要はありませんし、忙しさなどで実行は難しいかもしれません。しかし、 就職活動をはじめとする人生の重大イベントや、とても苦しい人生の逆境の場面で、この作業を行うことは、あなたの助けになる可能性がとても高いことでしょう。応援しています!スマイル





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Last updated  2025.07.04 09:49:29
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